宗教局長、「法輪功」を語る
周 文
十一月四日、国家宗教局の葉小文局長は国務院新聞弁公室が開いた記者会見の席上で、「法輪功」のカルトとしての本質、特徴、危害など一連の問題について次のように語った。
法輪功はカルトである。李洪志は多くの場で「世界終末論」を広めて恐怖感をあおったが、これこそカルトの大きな特徴である。
「オウム真理教」の教祖麻原彰晃、「人民寺院」の教祖ジム・ジョーンズ、「ブランチ・デビディアン」の教祖デビッド・コレッシュ、「太陽寺院」の教祖ジュレは、いずれもさまざまな形で「世界終末論」を広めた。李洪志もこれらカルト教団の教祖と同様、地球は間もなく滅亡するが、自分だけが地球爆発の時間を先送りして人々を天国に送ることができると言った。
李洪志はまた、反科学的で人類の文明を侵害する多くのうそ八百をでっち上げ、「法輪功」修練者をペテンにかけて操った。李洪志は現実社会の科学的常識はすべて誤りで、自分の「法輪大法」のみが「正法」であり超越した科学であって、修練者はその「法輪大法」の修練をしっかりと続けていさえすれば超常的本領を発揮することができると言った。さらにはニュートンの万有引力の法則をも否定して「もしそれが本当なら、地球はとっくに太陽に吸収されてしまっている」と言い、ひどいことに自分の両親さえも尊敬せず、ついには自分の両親も自分がつくったなどと言いだす始末であった。
李洪志は「法輪功」を修練するなら薬を飲んではいけないと言いふらし、いわゆる「罪業消し」の間違った論を広め、「一万人を超える人たちへのアンケート調査」という虚偽のレポートを作成し、「病気治療の効能」のありもしない事例をいいかげんにでっち上げた。そして、自分を盲目的に崇拝する修練者に向かって、「薬は不潔なものである」、「真剣に修練する人は病気にはならない」、「修練者の功は自動的に病気のもとと罪業を消す。薬を飲むと罪業の力がよみがえって体を奇麗にすることができなくなり、そのため病気も治らなくなる。このひと節を乗り越えさえすれば、超常の人になれる」と言った。
「法輪功」の修練が原因ですでに千四百人以上が死んだと中国の関係部門によって発表された後で、李洪志はまたもや国外から、「医者にかかるな、薬を飲むな」と修練者に言ったことはないと何度も言い逃れをしてきた。だが実際のところ、もはや言い逃れはできない。李洪志の説く邪説を信じたことによって多くの人が命を落としたのは、大量の事実によって証明されている。
李洪志とその「法輪功」組織は大量の不法活動に手を染めてきた。「法輪功」に賛成しないものに対し、たとえそれが遠まわしに批判しただけであっても、李洪志とその「法輪功」組織は「釈明を聞く」「法を守る」といった名目で大規模な不法集会を行うよう画策しては修練者をけしかけ、国家機関、マスコミ、学校を取り囲んでかく乱し、報復と社会に向けてのデモンストレーションを行い、社会の公共秩序を破壊し、公民の正常な生活を妨害し、他人の発言権を侵犯して身の安全を脅かした。
一九九六年八月に李洪志が指揮して『光明日報』社を包囲した事件以来、三百人以上を集めた不法デモ事件は七十八回に達した。今年四月二十五日に李洪志はまた、中央政府がある中南海の周囲で一万人以上の不法集会を画策、組織した。このほか、李洪志は「法輪功」を利用して大量の汚れた金を不法に荒稼ぎしたが、これらの収入の大部分はいずれも脱税していた。
李洪志は多くのでたらめな邪説をまき散らし、大量のオーディオ製品を作製した。
「法輪功」という社会に大きな危害を及ぼしたカルト教団に対し、中国政府はもはや手をこまねいて傍観するわけにはいかない。カルト教団を放任することは、科学に対する反動であり、文明への侵害で、人権を踏みにじることになる。