第九期全国人民代表大会第三回会議、北京で開催
中華人民共和国第九期全国人民代表大会第三回会議が三月五日午前北京の人民大会堂で開幕し、李鵬全人代委員長が会議を主宰し、朱鎔基総理が国務院を代表して政府活動報告を行い、江沢民、李瑞環、胡錦涛、尉健行、李嵐清らがこれに出席した。
世紀の変わり目に開かれたこの大会は、過去を受け継ぎ未来を切り開く重要な意義がある。
朱鎔基国務院総理は大会で行った政府活動報告の中で次のように述べた。今年はわが国の社会主義現代化建設の第二段階の戦略的目標を全面的に達成する最後の年であり、各クラスの政府はとう小平理論と党の基本路線を導き手とし、党の十五回大会と十五期三中総、四中総の精神を真剣に貫徹し、改革・開放と経済発展を推進することについての中央の一連の政策・措置を引き続き実行し、改革、発展、安定の関係を正しく処理し、国民経済の持続的な、快速かつ健全な発展を保ち、社会主義精神文明の建設と民主・法制建設を確実に強化し、社会の全面的な進歩を促し、すぐれた成果をもって新しい世紀を迎えるべきである。
祖国の各地、各業界からきた各民族の代表が人民大会堂に集まって、国の方針を共に討議し、憲法と法律から与えられた権限を履行する。
二〇〇〇年の政府活動の方針と任務にふれて、朱鎔基総理は次のように述べた。われわれは必ず内需を拡大する方針およびそれ相応のマクロ経済政策をしっかり貫徹しなければならない。今年は積極的な財政政策を引き続き実行する。一つは千億元の長期国債を発行し、インフラ建設、科学技術と教育施設の建設、環境整備と生態建設、企業技術改造などを重点として投資し、中・西部地区に傾斜する。二つは昨年公表された所得分配調整の諸政策・措置を引き続き実行し、都市部の低所得住民の収入の安定した伸びを保障する。三つは税収、価格などの手段をさらに運用し、いくつかの消費制限の政策と法規を引き続き整理して、投資を奨励し、消費を促し、輸出を増やす。
経済構造の戦略的調整を速めることは、内需を拡大し経済成長を促進する差し迫った要求であり、わが国の経済発展の段階的な変化に適応し、日とともに激しくなる国際競争に対応する根本的措置でもある。
党中央の確定した社会主義市場経済体制を確立し、充実させる要求に基づいて、諸改革を引き続き推し進めて、構造調整を促進し、経済効果を高め、国民経済の持続的な、快速かつ健全な発展を実現するために強大な原動力を提供する。
現在、世界経済貿易の情勢は全般的に言って好転し、わが国のWTO加盟の過程は速められている。われわれは必ず新しいチャンスを捉え、新しい挑戦を迎え、更に力強い措置をとり、いっそう積極的な姿勢で対外開放を拡大し、対外貿易と外資利用の面で新しい増加があるよう努める。
(祖国統一の問題にふれて)われわれはこれまでと同じように「平和・統一、一国二制度」の基本方針と江沢民主席の打ち出した八項目の主張を堅持し、両岸関係を発展させ、祖国の平和・統一を促進する諸活動を引き続き立派に推し進めることに努めている。われわれは中国の主権と領土保全を損ない、「二国論」と「台湾独立」などを推し進めるいかなるゆゆしい分裂活動をも決して座視しない。
われわれは江沢民氏を核心とする党中央の周りにいっそう緊密に結束し、とう小平理論の偉大な旗を高く掲げ、党の基本路線を堅持し、チャンスをとらえ、開拓して進取することに努め、信念を固め、着実に仕事をし、改革・開放と社会主義現代化事業を新しい世紀に向けて全面的に推し進めるために奮闘する。
なお、第九期全国政治協商会議第三回会議が三日午後、北京の人民大会堂で開幕し、李瑞環主席が会議を主宰し、葉選平全国政協副主席が常務委員会の委託を受けて、会議で全国政協会議第九期常務委員会の活動報告を行った。葉選平氏は次ぎの六つの面から過去の活動を振り返った。それは@国の事柄について話し合い、大局のために奉仕する A調査研究を進め、助言、論証を行う B民主のルートを確保し、社会の民意を反映させる C安定、団結を維持し、統一戦線を発展させる D人民外交を開拓し、友好往来を拡大する E政協自体の建設を強化し、政協機関の仕事を改善するなどである。
江沢民氏ら党と国家の指導者がこれに出席した。