中国にはダイオキシン汚染はない


 ヨーロッパのダイオキシン騒ぎとベルギー、フランスのコカ・コーラ汚染についての記事が中国で報道されてから、人びとは市販食品の安全性に関心を持つようになった。

 ベルギー政府は飼料が発癌性物質ダイオキシンの汚染のため、五月末から家きん・卵製品の販売を禁止し、六月末にすべての食肉処理場の操業停止を命じた。その後、ダイオキシン汚染の騒ぎはたちどころにEU諸国、そして世界各国に広がった。

 中国消費者協会によると、数日来、人々が同協会にダイオキシン汚染について、いろいろと問い合わせたが、ダイオキシン汚染による被害の訴えはなかった。人びとにダイオキシン汚染についての知識および中国にダイオキシン汚染があるかどうかを説明するため、衛生部所属の検査センターは衛生部の指示に従って中国で調査を行い、ダイオキシン汚染の健康への影響などについて答えた。

 対外貿易経済合作部と関係部門は共同でベルギー、オランダ、フランス、ドイツからの家畜、家きん、飼料、乳製品の輸入を禁止する通達を出した。

 中国のマスメディアもダイオキシン汚染についての記事を掲載し、ダイオキシン汚染についての知識と世界各国の対策を報道した。

 『中国輸出入検査検疫報』の報道によると、今年一月以来、中国は前述の四カ国から合わせて百一トンの家きん・家畜肉製品を輸入した。広東省検疫部門はダイオキシン汚染検出の効果的方法を持っている。

 それと同時に、中国の関係部門は全国でヨーロッパ四カ国の輸入食品に汚染があるかどうかについて検査を始めた。

 中国中部の湖北省では、関係部門は輸入されたベルギー産飼料の使用を禁止するとともに、スーパーマーケット、レストラン、小売市場にヨーロッパ四カ国の家きん、肉、卵、乳製品の販売を禁止する緊急通達を出した。

 北京では、北京乳牛センターが市内のすべての国営農場と飼料生産企業に対して検査を行った結果、ダイオキシン汚染は発見されていないことが明らかになった。中国の外国系企業も自社の製品を検査し、その原料が中国現地で生産された汚染のないもので、製品は安全であることを明らかにした。

 コカ・コーラ中国有限公司は声明を発表し、その出荷した製品は中国で缶詰にされたもので、品質はいかなる影響も受けず、製品にダイオキシン汚染がないことも明らかにした。

 政府と生産企業はさまざまな措置をとり、人びとに説明を行ったにもかかわらず、多くの消費者は国産品に目を向け始めている。外国企業に勤める二十八歳の王鵬さんは「輸入乳製品が好きな人はいるが、健康問題を考えると国産品を使ったほうがいいと思います」と語った。最近、北京三元食品公司の新鮮なミルクの日間販売量は二百トンから二百五十トンに激増した。

 ダイオキシン汚染事件の発生によって、人々が外国の乳製品を敬遠している状況のもとで、国産乳製品が大挙市場に進出し、売れ行きがよくなっている。

 中国乳製品協会によると、昨年、中国は十万トンの乳製品を輸入した。そのほとんどは粉ミルクで、国内消費の七分の一を占め、その大部分はオランダ、フランスから輸入されたものであった。中国乳製品協会は、中国の乳製品生産企業に生産戦略を調整し、ブランド意識を増強し、市場開拓に力を入れるよう呼びかけた。

 

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