北京の若者の科学知識


 北京勺海市場調査有限公司が十四歳から三十五歳までの北京市民を対象として行ったサンプル調査によると、北京の若者の科学・技術に対する理解度は普通で、大多数のものにとって科学・技術を勉強する必要があることが明らかになった。

 サンプリング調査の対象として、男性が五三・三%、女性が四九・七%を占め、平均年齢は二二・八歳、そのうち、十四歳〜一八歳は四二%、十九歳〜二十五歳は二二%、二十六歳〜三十歳は一六%、三十一歳〜三十五歳は二〇%を占めている。中学およびそれ以下の学歴のものは二八%、高等学校の教育を受けたものは四三%、短大の教育を受けたものは一四%、大学およびそれ以上の教育を受けたものは一五%を占めている。

 全般的に見れば、各分野の科学・技術のニュースにわりに興味を持つかまたは非常に興味を持っている北京の若者がかなりいる。一般的に言って、若者は「電子・通信科学・技術の発展」、「生活用品の革新と発明」などの日常生活と関連のある科学・技術のニュースに興味を持っているが、物理学研究の近況など日常生活ではぶつかることのない基礎科学の研究にはあまり関心を示していない。バイオテクノロジーや医学研究における大きな突破、宇宙航空、ハイテクの新型兵器などのような世界最先端の科学・技術の発展レベルを示す科学・技術のニュースに興味を持っている。これらの方面の発展は国の科学・技術レベルを示すものであるからだ。

 科学・技術のニュースに対する関心度は若者の学歴によって違っている。全般的に言って、学歴の高い(短大・大学本科)若者のさまざまな科学・技術のニュースに対する興味は学歴の低い(高等学校以下)若者より高い。これから見ると、若者の文化的資質の向上は科学的資質向上の前提であることがわかる。

 若者の科学・技術の基本知識に対する理解の状況は喜ばしいものもあれば、懸念すべきものもある。わかりやすい問題については理解はわりにはっきりしているが、多くの本や新聞を読んで答を求める必要のあるわかりにくい問題はあまり知らない。

 半数以上の北京の若者は四〜五の質問に正しく答え、すべての八つの質問に正しい回答を行ったものは一人だけだった。答えが全部間違ったものは三人。正しい回答の率は一人当たり四・二五%であった。

 若者がよく知っている科学用語と概念は「クローン」と「情報ハイウエー」であった。最も詳しくなかったのは「隣接科学」である。

北京の若者の科学用語、概念に対する理解状況(%)

科学用語、概念 聞いた
ことがない
聞いたことはあが
詳しくは知らない
少し知っているかまたは
知っている
クローン 11 21 68
情報ハイウエー 6 28 65
温室効果 13 30 57
「エルニーニョ現象」 24 24 52
無土壌栽培技術 19 33 48
ゴールドバッハ問題 19 37 44
知識経済 18 45 38
超伝導体 30 35 35
隣接科学 43 33 24

 科学用語、概念に対する理解度と比べて、水銀温度計、移動電話、カメラ、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジなど日用品の作動原理に対する理解は詳しい。とにかく、半数以上の若者はこの六種類の作動原理に詳しいか、または非常に詳しいと答え、詳しくないと答えたのは少数である。

 北京の若者が最もよく知っている三人の科学者は李時珍(中国古代の医学者)、ノーベル、陳景潤(現代中国の数学者)である。

 理工科、農学科、医学科の大学生を除いて、中国の若者が身につけている科学知識は中学校で学んだ知識に限られている。それを調査した結果、半数以上を占める五二%の人は、自分が身につけている科学知識は「普通」であると見ている。三七%の若者は自分の科学知識は「わりに乏しい」かまたは「非常に乏しい」ということを認めている。「わりに豊かである」、または「非常に豊かである」と見る若者は一一%だけである。そのため、この人たちは科学・技術の勉強に対する要望が強い。八三%は「わりに必要だ」または「非常に必要だ」と見ている。「勉強する必要はない」と見るものはわずか五%で、一二%がはっきり言えないと答えた。

 四〇%の若者がコンピューター知識を勉強したい。二八%が英語、特に英会話を勉強したいと答えた。このほか、経済、財務会計、商業貿易なども勉強する必要があると答えた。それらは現在のホットなあるいは就職先を見つけやすい専門科目である。

 

 

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