はんだ付け小技 はんだめっき
被覆より線は電子工作でたびたび出てくる導線です。耐熱ビニールで線が覆ってあるのでこの名が付いています。
また細い線を多数束ねたより線なので、曲げに強く断線の危険性が少なくなる便利な線です。
ただ、より線はそのままはんだ付けすると何かの拍子にはんだ部分から線が外れたり、切れたりします。
うそやん、と思う方は一度やってみると良いでしょう。見事に何かの拍子に外れることと思います。私もLEDウィンカーの時に
電池からの線の処理を横着したために家からクラブに持っていく途中で外れてしまいました。
そこで、はんだ付けの確度を上げ、完成品の信頼性を高めるための方法として、普通は「はんだめっき」と呼ばれる作業を行います。
何のことはない、被覆をむいてばらけた線を軽くねじってまとめて、そこにはんだを流し込んでやるだけなのですが、ちょっとこつが必要です。
というのも、扱う物ははんだ、はんだごて、導線と三つあるのに手は二本しかありませんので……。
で、私は色々試してみた結果下のような方法にたどり着きました。なかなかうまいこと出来るので気に入っています。
ちなみに「重しになる物」には大抵ラジオペンチを使っています。
横から見るとだいたいこんな感じです。軽くねじった線とはんだごてをはんだにちょこっと当ててやると
はんだが線にすっとしみ込んでいきます。うまくいったらめっきしたところを「ふっ」と軽く吹いて冷ましてやって完成です。
それから「にやり」と笑って己の技(わざ)に酔いしれてみるのもいいかも知れません。
これを思いつくまでは大変でした。導線を机の上に載せてやってみて机を焦がしたり、
導線とはんだを重ねて持って流してみたら指を見事に火傷したり……。でもそれ以外思いつかなかったのでしばらく火傷しながらやってました(^−^;
あ、それからはんだ付けの時は長めのはんだを使いましょう。ケチって短いのでやってるとうまくはんだ付けできなくて見栄えが悪くなります。
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