ラ・ジュテ(1962) ★ ★ ★ ★ ★

監督 クリス・マイケル 主演 エレーヌ・シャトラン

「12モンキーズ」の原案となった30分の短編である。
これを拡大するとそのまま「12モンキーズ」になる。
静止画の連続にナレーションをかぶせただけという趣向の、実験映画でもある。
ポイントは2つ。
40年経ってもビジュアルが全然古くなってないということ。いま観ても素直にかっこいいといえる。
一瞬だけ挿入される動画が、やたら効果的だったりもする。
そして、実験映画であるにもかかわらず、ちゃんと大衆に受けるであろう要素が盛り込まれていること。
なんせこいつは、せつない映画なのだ。
センセーショナルな部分が強調されてしまった「12モンキーズ」より、
感情に訴える本作の方がよほど迎合的であろう。
おしゃれ雑誌あたりで宣伝すれば、いまからでもヒットさせられるぐらいの素養は持ってると思うね。


タイム・リープ(1997) ★ ★ ★ ★ 

監督 今関あきよし 主演 佐藤藍子 川岡大次郎

今関あきよしやればできるじゃないか。
行ったり来たりする話を、一度観るだけでちゃんと理解できるように、
しかも特に説明的にならずにうまくまとめられている。これは偉い。
それと今関あきよしお得意の、非常に恥ずかしい土着の青春映画演出とが、
がっちり融合した実に正しいアイドル映画であり、時をかける少女モノの傑作。
横浜ファンを公言する前の佐藤藍子は輝いてた。
川岡大次郎は女性アレルギーにして、佐藤藍子の唯一の理解者を好演。

アイドル映画、青春映画において、恥ずかしいということは価値である。
いや、恥ずかしくなければならんのじゃ。



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