宇宙のエメラルドと呼ばれる美しい星。
この地球を狙っている宇宙人は数知れない。
そのためにMACは今までに増して監視の目を広げる事となった。
その第一弾としてエネルギーは強力なMACウランを使用する事が決定された。
MAC基地、ダン、ゲン、佐藤、梶田、白土、松木、そして高倉長官が集まっていた。
梶田「MACウランを運ぶ役目は誰がやるんですか?」
高倉「うん、モロボシ君と話し合ったのだが……」
ダン「ゲン、お前にその役目をやってもらう」
ゲン「僕が?」
高倉「おおとり君、君の役目は重大だ。慎重の上にも慎重を期してくれ」
ゲン「はい!」
その時、レーダーに反応が。
梶田「あっ!隊長!未確認飛行物体が地球に接近しています!」
ダン「よし!全員出動!」
全員「はい!」
黒煙を噴いている宇宙船。追うマッキー2号と3号。
佐藤「あれは地球の宇宙船だな」
梶田「連絡をとってみましょう」
佐藤「頼む!」
梶田「こちらマッキー2号、宇宙船応答せよ!」
しかし反応はない。
佐藤「正体不明か。全機突撃体勢に入れ!」
ゲン「了解!」
とうとうそのまま宇宙船は地上まで来てしまった。
ゲン(いかん、このままだと墜落だ……!)
ゲンの予想の通り、機体は地表に突っ込んで火を噴いて粉々になった。
降りてきた佐藤、梶田隊員も現状のすごさに驚く。
佐藤「すごいなこれは……」
その火の中に宇宙服を着た人がいた。火がついて転げ回っている。
佐藤「あっ!人が!生きてるよ!梶田、救急車を頼む!」
梶田「はい!」
佐藤とゲンはその人の火を消す。
佐藤「大丈夫か!?」
ゲン「しっかりしろ!」
男は無事に生きていた。
病院の屋上。
ゲン「一体、あの宇宙船の正体は何なんでしょう?」
佐藤「ああ、さっき現場からの報告では3年前にアトランタ星に探険に向かったまま行方不明になっていたものだと言ってきた」
ゲン(アトランタ星……あそこには卑劣な凶悪宇宙人が住んでいるといわれている……あの星から生きて帰れるなんて人間業とは思えない……)
松木「佐藤たいいーん!」
佐藤「おう」
松木「驚かないで下さいね。あの人、かすり傷一つないんですってよ」
ゲン「えっ!?何だって!?」
松木「間もなく精密検査が全部終わるんですけどね……今の所身体のどこも全く異常がないんですって」
梶田「信じられないなぁ」
松木隊員は高倉と一人の女性が病院に入って来るのを見つけた。
松木「あっ、長官とお嬢さんだわ」
二人が病院に入るとちょうど部屋から男と医者が出てきた。
二人はその男の顔を見て驚く。
高倉「おお!内田君じゃないか!やっぱり君は生きていたのか!良かった良かった!」
あや子「お父さん……!」
泣き崩れる女性ことあや子。
高倉「あや子はな、必ず君が生きていると信じて待ち続けて毎日君の帰りを待っていたんだ。あや子よかったな!」
内田「………」
高倉「君、内田君の容態は?」
医者「まさに奇跡としか言いようがありません。全く正常です」
医者「じゃあ、お大事に」
三人は医者と分かれ、廊下に居るゲン達に向かって歩いてくる。
高倉「そうだ。じゃあ今夜、君の生還を家で祝おうじゃないか」
そんな様子を見て松木隊員は言う。
松木「思い出した。あの人、あや子さんのフィアンセだわ」
三人はゲン達の前に来た。
高倉「おお、紹介しておこう。我がMACの優秀な隊員達だ」
高倉は内田にMACの隊員達を紹介する。
高倉「梶田君」
梶田「生還おめでとうございます」
高倉「松木君」
松木「おめでとうございます」
高倉「それから君を助けてくれた佐藤君とおおとり君だ」
佐藤「おめでとうございます」
ゲン「………」(…貴様はアトランタ星人!)
内田(ようこそ、レオ)「よろしく、おおとり君」
内田はゲンと握手する。
高倉「ほぉ、君たちは気が合いそうだな。おおとり君、内田君を頼むよ」
ゲン「はぁ…」(何という卑怯な!)
内田(せいぜいほざくがいい。俺の正体を明かせばお前の正体も明かす。いや、MACの隊長の正体もな!)
MAC基地。ダンが一人で通信を取っている。
ダン「…はい、分かりました」
通信を切るとイスに座る。するとゲンが入ってきた。
ゲン「隊長ー!」
ダン「どうしたんだ?少し落ち着いたらどうだ?」
ゲン「それどころじゃないんです!宇宙船で帰ってきた男は、実はアトランタ星人なんです!」
ダン「何っ!?内田君が!?そんなバカな!」
ゲン「間違いありません!奴は……隊長と俺の正体を知っています!」
ダン「まずいな…」
ゲン「どうしたんですか?」
ダン「長官の推薦で明日からMACに入隊する事に決まったんだ」
翌日、MACは地上でMACウランの搬入作業をしていた。
MACの隊員服を着た人だけでなく黄色い服を着た作業員も忙しく動き回っていた。
ゲンは内田のもとへ向かう。
ゲン「貴様……!」
内田「レオ、あまり腹を立てない方がいい」
ゲン「貴様、何を考えているんだ」
内田「君と喧嘩をしに来たわけじゃないよ」
ゲン「何を企んでいるんだ」
内田「君と同じように宇宙の平和を守りに来たのさ。仲良くたのむよ」
ゲン「貴様ぁっ!」
掴みかかるゲン。それをダンが見つけて制止する。
ダン「ゲン!何をしているんだ!?」
しばらくすると、他のMAC隊員達も集まってきた。
ダン「準備はいいか?」
全員「はい!」
ダン「内田君はマッキーでゲンを護衛だ」
内田「はっ!」
ダン「佐藤、梶田はロディーでA地区をパトロール」
佐藤、梶田「はい!」
ダン「白土はB地区をパトロール」
白土「はい!」
ダン「松木君は、レーダーで状況をキャッチしろ!」
松木「はい!」
ダン「作戦開始!」
こうして、MACウラン運搬作戦が始まった。
地上を佐藤、梶田隊員のマックロディー、白土隊員のマックカー、そしてゲン、内田の乗ったマッキー2号が今、離陸した。
ダン「調子はどうだ?」
ゲン「エンジン快調!」
ダン「気をつけていけ!」
ゲン「はい!」
雲の高さほどの高度になった時、作戦は手はずどおりに行われた。
内田「分離!」
上部のAパーツにゲン、下部の円盤状のBパーツに内田と分かれた。
マッキーの分離も正常に行われ、全ては順調に進むと思っていた……だが。
内田の目が怪しく光ったかと思うと、ゲンのマッキーに機能停止光線が放たれた。
しかし、それに気づく者はいない。その直後、ゲンのマッキーに異常が。
ゲン「!?動かない!操縦桿が動かない!……隊長!操縦桿が動きません!!!」
ダン「何だと!?」
高倉「何という事だ!あれほど注意したのに!」
急降下して地上に迫るゲンのマッキー。
内田はゲンのマッキーを自分の機体と合体させて地上に降り行くのだった。
その顔には不敵な笑みが浮かんでいた……。
MAC基地。
ゲン、ダン、高倉、佐藤、梶田、白土、松木そして内田が集まる中、ゲンは必死に訴えていた。
ゲン「信じて下さい!本当に、本当に操縦桿が動かなくなったんです!本当なんです!」
高倉「言い訳はやめたまえ!機体調査の結果、機体には欠陥はないと出ているんだ。君は一ヶ月謹慎だ!もし街の中にでも墜落していたら取り返しのつかない事になっていたんだ」
ダン「内田君に礼を言いたまえ」
ゲン「………」
ダン「ゲン!」
ゲン「……ありがとう」
内田「当然の事をしたまでですよ」
高倉「しかし、モロボシ君がMAC一番の腕と折り紙を付けた君が事もあろうに操縦ミスとは……一体私は何を信じたらいいのか……」
内田「長官、僕を信じてください!」
高倉「君を?」
内田「宇宙の真ん中で何度も今日のようなピンチに出遭いましたが、その度に僕が操縦していたために助かったんです。宇宙船に比べれば飛行機なんて」
高倉「モロボシ君、明日の作戦には内田君に操縦してもらおう」
ダン「長官!明日の作戦とは!?」
高倉「君達には黙っていたが、最高司令部の計画ではそうなっていたんだ。これも敵を欺く手だ。宇宙人に勘付かれぬうちに運んでしまうのだ」
ダン「長官」
高倉「今日と全く同じ手順で決行だ、いいね?」
ダン「はい」
そう言うと長官は去っていった。
佐藤「隊長、それじゃあ明日の準備に掛かります。行こうか」
佐藤隊員の声に皆退席し、ダンとゲンのみが残った。
ゲン「……………」
ダン「どうやら奴の目的はMACウランを使ってステーションを爆破する事だ。時間もあまりない。最後の手段だ。……奴を殺すんだ」
その夜の高倉家。長官と娘のあや子、そして内田が団欒していた。
内田の手から結婚指輪があや子の手にはめられる。
高倉「あや子、おめでとう!」
あや子「ありがとう、お父様」
高倉「内田君、あや子の事をよろしくお願いしますよ」
内田「はい!」
高倉「では乾杯するかな。……二人の幸多き将来を祝して、乾杯!」
そんな楽しげな様子を家の外から見ているのはゲンだった。
ゲン(あや子さんはアトランタ星人を愛してしまっているんだ……。もし……もし俺が奴をやっつけてしまったら、あや子さんは……!)
暗い目をしてその場を足早に立ち去るゲン。
公園のブランコに乗りつつ、物思いにふけるゲン。
アトランタ星人を倒す事が本当に正しい事なのだろうかと。
そこで自転車で通りかかる影が一人。
百子「おおとりさん」
ゲン「百子さん」
百子「どうしたの?こんな所で考え込んだりして」
隣に来ると百子は一緒になってブランコをこぎ始める。
百子「おおとりさんらしくないわー」
ゲン「百子さん……」
百子「なーに?」
ゲン「もしも、仮にさ、僕が宇宙人だったら、君どうする?」
百子「おおとりさんがー?ふふっ……私平気よ」
ゲン「でもそれが、人間を滅ぼすような凶悪な宇宙人だとしたら?」
百子「私の事を愛してくれているのなら、たとえ悪い宇宙人でも平気だわ」
ゲン「………」
百子「おおとりさん、元気出して」
微笑む二人。しばし、そのまま二人の時を楽しむのだった。
荒地。ダンのマックカーが来る。私服のゲンが待っていた。
ダン「朝早くから俺を呼び出しだしたりして何だ?」
ゲン「隊長、あや子さんは星人を愛してしまってるんです」
ダン「ゲン、今はそんな事を考えている暇はない!MACが生きるか死ぬかの瀬戸際だ」
ゲン「しかし!その事がどんなにあや子さんを傷つける事か考えてみて下さい!」
ダン「お前って奴は……!」
熱い瞳を見交わす二人。やがてダンが口を開く。
ダン「俺に考えがある。いいか、お前は最後まで星人から目を離すな!」
ゲン「はい」
ダン「早く行くんだ!」
立ち去るゲン。
そのままダンが向かったのは高倉家だった。
出かけようとするあや子。
ダン「デュワっ!」
ダンはあや子に向かってウルトラ念力を使う。
倒れるあや子。
あや子を抱きかかえてダンは病院に送り届けるのだった。
こうして密かなダンの作戦は敢行されたのでした。
MACは昨日と同じく、地上でMACウランの搬入をしていた。
松木「隊長!長官のお嬢さんが危篤状態だそうです!」
高倉「あや子が!?どうしたというんだ!?」
松木「原因不明だそうです。内田隊員の名前を呼び続けているそうです」
ダン「内田君、すぐ長官と一緒に行くんだ」
内田「気持ちは嬉しくいただきますが行くわけにはいきません」
ダン「婚約者が危篤なんだぞ」
内田「僕には今、大切な仕事があります。それがMACの隊員の勤めでしょう」
ダン「MACは人の心を無視するような組織ではない」
内田「しかしそれではMACウランは誰が運ぶんですか!?おおとり隊員でさえ失敗したんですよ!?」
ダン「心配するな、私が運ぶ」
ダンと内田、見詰め合う二人。やがてダンは長官に視線を移す。
ダン「一刻も早くあや子さんの所に行ってあげて下さい。私が責任を持って運びます」
高倉「モロボシ君……!」
ダン「さぁ、早く!」
高倉「行こう!」
内田「………」
こうして内田は高倉と共に病院へ行く事になった。
内田の運転する車の後ろを護衛するゲン。
やがて内田は急に車を止めた。そして車から出てきたゲンをはねる。
そして車から高倉を引きずり出し、その胸倉をつかまえる。
流石に高倉も彼の様子がおかしい事に気づく。
高倉「君は……!」
内田「ちきしょお!全て計画通りにはこんでいたのに……ケッ!」
ゲン「貴様……!よくもあや子さんを!」
高倉は真っ先に内田の手刀で気絶してしまう。
そしてゲンと内田、MAC隊員同士の格闘戦が繰り広げられる。
しかし格闘ではゲンに勝てるはずもなく、拳をくらい地面に転がる内田。
やがて内田は実力行使に出た。
内田「ヤァーーーーーッ!!!」
腕を交差させ、それを1話のゲンのように高く上に上げるポーズで巨大化したのだ!
飛び立つアトランタ星人。
続いてゲンの獅子の瞳も輝き、変身する。(ポーズと掛け声はない)
宇宙ではダンのマッキー2号、アトランタ星人、そしてレオが一直線に並びながらMACステーションに向かって飛んでいた。
やがて、マッキーがアトランタ星人に掴まれた!だが間もなくレオも星人の足を掴む事に成功した。
アトランタ星人の目的はMACウランを利用し、MACステーションを爆破する事だ。
星人はダンの乗ったマッキーを掴んだまま、ステーションに近づいた。
星人によって炎上するマッキー!
必死に食い止めようと星人に打撃を加えるレオ!
それでも星人をとめる事は出来ない。
ダン「レオ!離れるんだ!もう時間がない!」
目前にMACステーションが迫る!
ダンのマッキーの火が一層燃え上がる!
ダン「うわぁっ!……レオ!星人から離れろ!俺は星人と共に自爆する!」
ダンと、そしてMACステーションの絶対絶命のピンチ!!
このままMACステーションは爆破されてしまうのだろうか!?
その時だ。
何者かが飛来して指先から消化液を出し、マッキーの火を消し止めたのだった。
それは……。
ダン「アストラ……!」
アストラはマッキー2号を星人から放すとそのまま、ステーションの発進口の中に入れる。
レオは星人をウルトラマントで覆う。身体の自由を失い、地上へ落ちる星人。
BGMが前主題歌インストゥルメンタルに切り替わると格闘戦の開始だ。
やがて空からアストラも降り立ち、二人揃っての格闘戦となった。
そして二人の合体必殺技ウルトラダブルフラッシャーによって星人を撃破したのだった。
熱い握手を交わすレオとアストラ。
アストラのおかげでレオとMACの大ピンチは救われた。そしてアストラは再びどこかへ去った。
その後。
マックロディーでパトロールするゲンとダン。
ゲン「隊長。あや子さんを危篤にしたのは隊長の仕業でしょ?」
ダン「さぁ、俺は何も知らんぞ」
ゲン「知ってましたよ」
微笑みあう二人。
その時、ゲンは川岸に見知った人を見かけて車を止める。
ゲン「あっ、長官だ」
私服の高倉とあや子だ。ゲンは二人の下へ向かおうとするが……。
ダン「待て、長官もあや子さんも今は心の傷を癒す時だ。そっとしてあげた方がいい」
ゲン「………」
ダン「ゲン、行くぞ」
だが、高倉の方がゲンを見つけた。
高倉「おーい!おおとりくーん!」
ゲン「ちょうかーん!」
高倉はゲンの両手を握り締めて言う。
高倉「おおとり君、ありがとう!ありがとう!」
ゲン「長官……」
あや子も無言で礼をする。
ゲンとダンも無言で礼を返す。
ダン「長官、お宅までお送りしましょうか?」
高倉「いや、私達はもうしばらくここにいたいんだ。気にせず行ってくれたまえ」
ダン「そうですか、では」
ゲン「失礼します」
立ち去るダンとゲンの後姿を二人は見つめていた。
空には真っ赤な夕陽が燃えていた……。
本編解説
・準備中
・視聴した感想
MAC編の集大成です。個人的に最高の出来だと思います。
MACが舞台でかっこいい出来となっています。
とにかく内田隊員のキャラがいいです。
通り魔星人ばかりのレオの中でこれほどの知能犯は他にいません。
何だかセブンに登場しても不自然ではない星人です。
マッキーの分離機能も生かされてて最高です!
百子さんとゲンも何だかいい感じです。
MACの戦闘服に身を包んで戦うゲンと内田隊員。
これがMAC隊員同士の格闘戦、って感じでものすごく燃えました。
んでもって、アストラの登場!
毎回、登場をめちゃくちゃ引っ張りますねぇ。
ものすごくかっこよかったです。
見てない奴はこの話見れ!損はさせねぇよ!