ウルトラマンレオ第40話
恐怖の円盤生物シリーズ!
MAC全滅!円盤は生物だった!


−円盤生物シルバーブルーメ ブラックドーム ブラック指令登場−

悪魔の惑星・ブラックスターから謎の円盤が地球侵略に飛び立つ。
君達の愛するMACの運命は!?スポーツクラブの仲間達は!?
レオに戦いを挑んだ新しい敵、円盤生物シルバーブルーメの正体は何か!?
来週もみんなで観よう、ウルトラマンレオ!

地球を離れる事一千万キロの彼方ブラックスターから、今しも地球目指して一機の円盤が発進した。
その名はシルバーブルーメ。


その頃MACステーションではダン隊長以下全員が集まり、松木隊員のためにささやかな誕生パーティーを開いていた。
ダン「松木君、誕生日おめでとう!」
隊員達も口々に「おめでとう!」と祝う。
松木「ありがとうございます」
「かんぱーい!」
その時突然、警報が鳴り響いた。
佐藤「あっ!」
佐藤隊員がレーダー前に慌てて向かう。
レーダーには一つの反応が。
佐藤「ステーション上空に何かが接近してます!」
ダン「何ぃっ!?」
佐藤「ああっ!ぶつかります!」
次の瞬間、物凄い衝撃と共に照明が落ちるMAC基地。計器からは火花が散る。
そう、シルバーブルーメがステーション上部にとりついたのだ!
ステーション全体が激しく揺さぶられ、隊員達は椅子などと共に地面を転がる。
その中でダン隊長の声が響く。
ダン「皆、大丈夫かぁっ!?」
「隊長っ!」「隊長っ!」

ステーションの真上に乗ったシルバーブルーメは触手を伸ばしガラスを割って中まで侵入してくる。
松木「きゃああああああっ!!!」
さらに黄色い溶解液を出し、基地の外壁を溶かしまくる。
白土「来るなぁっ!」
隊員達は入ってきた触手にマックガンで応戦するがほとんど効いた様子はない。
このままでは基地もろとも溶かされてしまうと思った隊長は隊員達に言う。
ダン「全員、マッキーで退避しろ!早くするんだ!」
隊員達はマッキーの発進ゲートに向かう。そしてダンとゲンが残った。

ダン「ゲン、これはブラックスターの円盤生物の攻撃だ!」
ゲン「円盤生物?」
ダン「お前も逃げろ!」
しかし、ダンは動こうとはしない。
ゲン「しかし隊長!」
ダン「俺に構うな!」
ゲン「隊長!」
ダン「お前は生き続けねばならん!ブラックスターの侵略から地球を守るんだ!ゲン!」

マッキーの発進ゲート。
隊員達はマッキーに乗り込む。2号には佐藤、白土、白川隊員が乗っている。
佐藤「発進!」
白土「発進!」
カタパルトが使えないのでジェットの力だけで発進するマッキー2号と3号。
しかし、発射口にはシルバーブルーメの触手が待ち構えていた。
佐藤「何だこれは!」
白土「うわあああっ!!!」
白川「きゃああああっ!!!」
触手に捕まるマッキー2号と3号!
そして隊員達は皆、機体もろともシルバーブルーメの体内に取り込まれてしまう!
触手はさらに基地を破壊。シルバーブルーメの攻撃は続く。

基地内のダンとゲン。
ダン「MACの最後は俺が見届ける!早く逃げるんだ!」
ダン隊長はウルトラセブンとしてではなく、地球人MAC隊長モロボシダンとしてMAC基地と運命を共にする事を選んだのだった。
ゲン「隊長!隊長も早く!」
ダン「ばかぁっ!言う事をきけっ!」
ゲン「隊長!」
ダンはゲンを殴って引き離す。
ゲン「隊長!?隊長!?何処にいるんですか!?隊長っ!?」
ダン 「お前はレオだ!不滅の命を持ったウルトラマンレオだ!
お前の命はお前一人のものでないことを忘れるな!行けぇーーーっ!」

セブンのテーマ曲
をBGMに非常灯で赤く染まったダンは基地と共に呑み込まれていく!
ゲン「隊長ぉぉぉぉーーーーーっ!!!」
ゲンは涙ながらにレオに変身してシルバーブルーメの中から脱出した。
レオはシルバーブルーメと戦おうとするが、シルバーブルーメは猛烈な速さでレオを引き離し地球へと降り立つ。

地上では黒づくめの怪しい人物が暗躍していた。
その付近の空にシルバーブルーメが飛んでくる。
「何かしら、あれ」「円盤だわ!」
シルバーブルーメはガラス状の形態から変化する。
人々は事態の異常さに逃げ惑う。
「みんな、早く逃げろ!」

円盤はデパートに降り立つ。
そのデパートの中では百子、カオル、猛が買い物を楽しんでいた。
シルバーブルーメの攻撃により、激しく揺れるデパート。
三人は急いで外に逃げようとする。しかし……。
カオル「お姉ちゃん!」
猛「うわああああっ!」
百子「ああっ!きゃああああっ!!!」
追い詰められて崩れて来た壁の下敷きになってしまう。
ガレキの山のそばにはさっきまでカオルが持っていた人形が無造作に転がっていた。
次の瞬間、その人形が喋り始める。
「お勉強しなきゃダメじゃない。また先生に叱られるわよ」
カチッ。
「私ね、眠くなっちゃった。お兄ちゃん、子守唄歌って。うふふふふふふ……」
逃げる人をかき分けて円盤の前まで来た黒い影ことブラック指令。
指令「シルバーブルーメやめろぉぉ……フフフフフフフ」
ブラック指令の声に円盤は黄色い煙を出して、エネルギー充填のために小型化して消えていった。

応急救護所。
警官や医者や看護婦、ベッドに寝ている包帯を巻いたけが人達、そして家族を探し歩く人々。
皆、各々にせわしく動き回っている。ボロボロのゲンはその惨状に立ち尽くす。
探し人の名前を叫ぶ人々の中に混じって聞き覚えのある声が。
トオル「カオルー!百子姉さーん!カオルー!猛さーん!」
ゲン「トオルー!」
トオル「おおとりさーん!」
お互いに見つけあい、合流する二人。
ゲン「トオル!どうしたんだ!?」
トオル「カオルと百子姉さんと猛さんが買い物に出たまま帰らないんだよ!」
ゲン「何だって!?本当か!?」

引き続き救護所内で三人を探すゲンとトオル。
トオル「カオルー!」
ゲン「百子さーん!猛ー!」
しかし、三人の姿はない。
ゲン「……あっちさがしてみよう」
トオル「うん!」
ゲンとトオルの後姿に看護婦の一人が気づく。
「おおとりさん……?トオル君……?」
彼女の名は美山咲子。病院の婦長である。
どうやら、二人とは顔なじみの仲らしい。

ベッドで寝ている人の顔を確かめるゲンとトオル。
しかし、三人のうち誰一人として見つけることは出来なかった。
ゲン「いたか!?」
トオル「いない……。ここにいないとすると、もしかしたら助かったのかもしれないよ?」
ゲン「そうかも知れないな」
三人は無事でいるかもしれない、そう思うと少し気が休まる二人だった……しかし、その時。
記者「おっ!死亡者の発表だ!ちょっとすいません!」
一人の記者が二人の間を通っていった。
トオル「おおとりさん……」
三人が死んだとは思いたくはない……。
だが、ゲンは決心したように言った。
ゲン「……行ってみよう!」
記者の去った方向に走る二人。
その後ろから咲子が二人を探して来るのだが、それには気づいていない。

死亡者名簿が貼り出されていた。
既にかなりの人々が集まって探し人の名を探していた。
中には自分の肉親の名前を発見して泣き叫ぶ人達も。
ゲンとトオルは三人の名前を探す。ここに名前が無いのならば無事のはず。
だが………。
トオル「あっ!」

野村タケシ

ゲン「猛!」
続いて……。

ヤマグチ百子

ゲン「………!?百子さん……!」
そして、トオルの目に飛び込んで来たのは……。













最愛の妹の名前だった。
トオル「…………!!!」
声も出ずに走り去るトオル。
ゲン「トオル!」
追いかけるゲン。
トオルは壁に伏して、声を殺してとめどなく涙を流すのだった……。
ゲンはトオルの肩を掴むものの、この状況でかける言葉など見つかるはずがない。

ゲンの脳裏には百子とカオルとの思い出が浮かぶ。
犬とじゃれあって楽しそうにはしゃぐ二人……。
MACも、スポーツセンターの仲間も、恐ろしい円盤生物にために命を落としてしまった。
ゲンは、ダンの最期の言葉を胸に刻み、命ある限りこの新しい敵と戦う事を心に誓った。

ここは静かな街の一角にある美山家。
その美山家の二階がゲンとトオルの新しい生活を送る場所になった。
ところで、この家の主だが……

咲子「おおとりさーん!トオルくーん!ごはんですよー!」
トオル「はーい!おおとりさん、おおとりさん、早く行かないとまた大目玉だよ」
ゲン「そうか、よし行こう!」

ゲン、トオル「おはようございまーす!」
階段を勢い良く駆け下りる二人。
咲子「ちょっとあんた達、家の階段を壊すつもりじゃないでしょうねぇ?」
ゲン「すいません……」
咲子「そりゃあ私は看護婦だから転がり落ちたら傷の手当てくらいしてあげられるけど、流石に階段は直せないわよ。気をつけてね」
二人は逃げるように食卓へ向かおうとするが……。
咲子「二人とも。朝起きたら顔を洗って歯を磨く事。これ常識よ?」
咲子に言われて二人は洗面所に入っていくのだった。

食卓。
ゲンとトオルは座って朝食を食べている。咲子は焼きたてのトーストを二人に渡す。
咲子「はいどうぞ、トオル君。家の子供達何やってるのかしら?いずみ!あゆみ!遅刻するわよ!」
いずみ、あゆみ「はーい!」
呼ばれて二人の少女が食卓に入ってくる。
いずみ「本当にもうお母さんってどうしてそう心配性なの?時間はまだたっぷりあるでしょ?」
咲子「いずみ、あんた本当にそれで大学生なの?」
いずみ「どうして?」
咲子「だったらもう少し女らしくしなさいよ」
いずみ「あら?女らしくないかしら……ねぇおおとりさん?」
ゲン「……!そ、そんな事ないと思いますよ?」
突然話を振られてうろたえるゲン。
いずみ「ほらごらんなさい、男性の見る目は確かよ」
咲子「お世辞言わなくていいのよ?」
あゆみ「ねぇ、お母さん。私にもパンー」
咲子「はい」
パンを受け取るとあゆみはトオルに言う。
あゆみ「ねぇトオル君、宿題やってある?」
トオル「うん」
あゆみ「やってあるだけじゃダメよ。答えが正しくなきゃ」
トオル「大丈夫だよ」
あゆみ「本当よ?この前みたいに30点なんて私嫌よ」
トオル「……あれは特別だよ……」
咲子「あゆみ、あんたはどうしてそんなにおせっかい屋さんなの」
あゆみ「だって私の前がトオル君の席なんだもん。恥ずかしいわー」
咲子「いい加減にしなさいよ。……でもトオル君、本当にそうなの?」
トオル「……はい」
咲子「そう、それじゃあ今晩からおばさんがみてあげるからね」
トオル「だっ、大丈夫です!一生懸命やります!」
咲子「そう?」
笑う一同。一緒になって笑っているあゆみにいずみは言う。
いずみ「あゆみもそう変わらないでしょ」
あゆみ「あら?私はそんな点取った事ないわよ?」
と、まぁこんなぐあいに明るい美山家でゲンとトオルの新しい生活が始まったのである。

ところで、シルバーブルーメは一体どこへ姿を消したのであろうか。
小学生三人の登校風景。
そのうちの一人、亀田が道の端で円盤のような妙な物体を見つける。
亀田「あれ?何だろ……?」
少年「おーい、何やってんだー。遅刻だぞー……何だい?」
亀田「土の上にあったんだけどさ、動いてたんだ」
眼鏡「ええーっ?これがー?」
円盤に耳を当てる亀田。
亀田「あれ……心臓の音がきこえるぞ」
眼鏡「本当かい?……いやぁ、これは機械の音だよ」
亀田「そうかなぁ……」
考え込む三人だが、チャイムの音が聞こえる。
眼鏡「あっ!やべぇ!タイムアップだ!」

学校の下駄箱、三人は急ぐが……。
亀田「おいおい、これどうしようか!」
少年「とりあえず、この中に入れとけよ!」
下駄箱の中に円盤を押し込む。
眼鏡「後で三人だけで調べに来よう!」

中本先生の理科の授業。
先生「いいか?いま話したように動物はみなそれぞれ、空気中でも、地面でも、海の中でも、酸素が不足すると生きてゆく事が出来ないんだ。例えばだな、鼻と口をこうやっておさえてごらん?」
生徒達は鼻と口を押さえる。その時、教室の扉が音も無く開いた事には誰も気づかない。
鼻と口を押さえながら三人は話す。
少年「大変だぞ。さっきの奴、もし動物だったら酸素が無くなって死んじまうぞ」
亀田「そうかぁ……ロッカーの中狭いしなぁ……どうしよう」
眼鏡「俺は機械だと思うからいいけどさ、もし死んだら可哀想だしな」
先生「よーし!どうだ。苦しかっただろう。それじゃあ、次は人間の呼吸について説明するぞ」
先生は授業を続ける。
少年「おい!今のうちだぜ!早くロッカーの中から出してやれよ」
亀田「うん」
亀田はしゃがんでドアの方に向かう……だが床にあったのは。
亀田「あれ?……おい」
少年「どうした?」
亀田「さっきの奴が……!」
さっきの円盤がなぜか教室の床にあったのだ。
先生「コラ!亀田!何をやっているんだ!?」
亀田「は、はい!ど…動物が……」

教室中、円盤の事で授業どころではなくなっていた。
亀田「おかしいなぁ、確かにロッカーに入れたんだけどなぁ」
トオル「どいてどいて!これは円盤だよ!」
亀田「円盤?」
眼鏡「何言ってんだよ。こんなちっぽけな円盤なんかがあるもんか」
少年「トオル君は円盤恐怖症なんだよ」
トオル「……いや間違いないよ。この間話しただろう?あの円盤にそっくりだ!」
眼鏡「いや、これはきっと何かの部品だよ」
少年「いや、貝なんだよ、きっと」
トオル「違うよ!円盤だ!」
あゆみ「きっとそうよ!だってトオル君は円盤を見たんですもの!」
少年「だから恐怖症になってるんだよ!」
あゆみ「わかんない人ねぇ!」
少年「どっちが!」
あゆみ「何よ!」
少年「何だよ!」
一触即発の事態に先生は言う。
先生「よーし、もういい。分かった分かった。この正体は……うーん、こりゃ難しいぞ。ああっ、そうだ。今夜、先生が宿直だからその時調べとこう。それじゃ皆席について」
一同「はーい」
席に着く生徒達。
しかし、それを円盤だと疑わないトオルは決心する。
トオル(おおとりさんに話そう。おおとりさんならきっと分かってくれるんだ)

夜、先生は円盤を調べる事に。
先生「えらい事引き受けちゃったなぁ……」
まず、金槌で叩いてもびくともしない。
先生「硬いなぁ……燃してみようか」
ガスバーナーに火をつけ、円盤を乗せた瞬間。
円盤は正体を現した!円盤はやはり生物だったのだ!
そう、その円盤は……円盤生物シルバーブルーメ!!!
シルバーブルーメは黄色い毒ガスを振りまきながら部屋中を飛び回り、先生の顔に張り付いた!
先生「たっ、助けてぇぇっ!!!うわあああああああああっ!!!」
先生の悲鳴空しく、シルバーブルーメは黄色い溶解液を出して先生を溶かし始めた……!

夜道を黄色に塗装し直されたマックカーが走る。

騒ぎの音を聞きつけ、用務員が部屋に入ってくる。
用務員「先生!?」
だが既に先生は跡形も無く溶かされ、そこには溶解液が飛び散っているだけだった。
用務員「うわ………うわ、うわあああああああっ!!!」

校舎の窓に光が走る。
ゲンは急いで校舎へ向かうのだった。

(この後、夜のうちにあったとされるゲンと用務員の会話は本編中ではカットされている。)

雷鳴轟く中、ブラック指令は手にした水晶玉で円盤生物に指令を出すのだった。
指令「シルバーブルーメ、行けぇぇぇぇぇ!!!」
雨の中、シルバーブルーメは巨大化してデパートのように校舎を襲う。
何故か日がのぼり、昼になっている。
ゲンもマックロディーで駆けつける。
揺れる教室、窓から侵入してくる触手。
用務員「きっとあいつだよ!あいつが夕べ先生を食っちまったんだ!」
ゲンは校舎の中に入り、逃げ遅れた子供や先生達を避難させる。
ゲン「トオル!あっちだ!」
溶解液の影響か体育館が爆発を起こす!
校舎も溶解液が迫る!
ゲン「さぁ皆早く出て来い!気をつけろ!」
ゲンは何とか子供達を外に逃がす事に成功する。
しかし、子供達はシルバーブルーメの毒ガスにやられてしまう。
ゲン「トオル!あゆみちゃん!大丈夫か!?……くっそぉ!」
ゲンは皆から見えない位置まで行って変身する。「レオォォォーーーッ!!!」

主題歌をBGMにレオが校舎の影から光を伴って現れる。
用務員「おおっ!ウルトラマンレオだ!」
レオは格闘で攻めるがほとんど効いていない。
触手や溶解液の攻撃に耐えながらもレオはシルバーブルーメを押さえる。
そして地上の先生達に指で合図する。
用務員「おおっ!生徒を助けろと言ってるぞ!それ行け!」
助け出される子供達。
レオは触手で固定され、今にも口の中に放りこまれそうだ。
用務員「おーいレオー!子供達は無事だぞー!」
レオは頷くと触手を振りほどき、反撃を開始した。
口に手を突っ込み、溶解液にまみれたマッキー2号、3号を引きずり出す。
そして、スパーク光線でシルバーブルーメを爆発させ、倒すのだった。
子供達の声援を受けてレオは雨空の中、飛び去るのだった。

指令「むうぅ……今度こそ負けるものかー!ブラックスター二号機、ブラックドーム、来ーい!」
新たな円盤が今、ブラックスターを飛び立った……。

本編解説

悪魔の惑星ブラックスターについて
地球を離れること1000万km彼方の宇宙空間に存在するという、
岩だらけの死の星、ブラックスター。
ガラスが割れた先に見えるという演出がなされているため、
通常の次元には存在していないのではないか、とも考えられる。
後に「遊星円盤」とも呼ばれる事から少し考えてみると、
あまり一箇所に留まってはいないのかもしれない……距離的にも次元的にも。
常に動き回ているのならば、人類が正確な位置を掴めないのも納得がいく。
又、周辺には常に何かの残骸や粒子みたいな物が浮遊している。
これは恐らくブラックスターの引力に捕えられた星屑か何かなのだろう。
ここで少し大胆な仮説を立てておく。
今までのブラックスターの情報で何かを連想された方もいるかもしれない。
強力な引力を持つ黒い星……宇宙の重力場、ブラックホールである。
ブラックホールは現在のどのような技術を使っても直接視認する事は出来ない。
その周囲の測定で間接的にその存在を確かめられるのみだ。
全てをその中に引き付けて吸い込むブラックホール……
案外、吸い込まれた先の空間にあるのがブラックスターなのかもしれない。

円盤生物シルバーブルーメ
岩だらけの星から一機の円盤が発進する。
そう、それこそが円盤生物シルバーブルーメだったのだ。
シルバーブルーメには4つの形態が確認されている。
 最初、発進から地球に降り立つまでの透明なガラス状の円盤形態。
この形態は長距離及び超高速飛行に適しているのだろう。
MAC基地強襲の際もこのままだったので宇宙での形態のようだ。
奇異なデザイン及びガラス状の身体と飛行する時の効果音が、
活動圏である宇宙と相まって神秘的なイメージを受ける。
 そしてデパートを壊す際に変化したのが破壊活動を行うための戦闘形態。
学校を破壊しようとする時もレオと戦闘をしたのもこの形態である。
宇宙の円盤形態に対してこちらは地球での形態のようだ。
重力下での活動がしやすいとか、身体の強度が増しているとか、
きっとそのような理由があるのだろう。
 そして謎めいた機械のパーツのような小型形態。
デパート破壊後小型化した時の形態がこれである。
この状態で潜んでエネルギー充填を充填するのだ。
この形態では殆ど活動出来ない。
せいぜい静かに動いたりゆらゆらと浮くのが関の山である。
機械のような心音のような不思議な音が中から聞こえてくる。
 最後に人を襲うための小型戦闘形態。
バーナーで加熱されるとこの状態になって担任教師を襲った。
巨大な状態の戦闘形態と姿が非常に似ている。
強いて言えば触手が短くて殆ど使い物にならなくなっている程度か。
黄色い有毒ガス及び黄色い溶解液を出しながら張り付き、
担任教師を跡形も無く溶かしてしまった。

ダン隊長に髭?
全ての話の中で本話のみに確認出来るダン隊長の髭。
賛否両論ですが、個人的にはかっこいいと思います。
MAC基地のシステム復旧に忙しくて髭を剃る暇も無かったのか!?
なのに誕生会を行うという隊員に対しての労いを込めた心配りとは。
度々使用するウルトラ念力は命を縮めるし……
少しは自身の身体を大事にして下さい、隊長!
ウルトラ警備隊時代から一人で物事を抱え込む事が多かったダン隊長。
再び地球に赴任してもそのスタンスは変わっていなかったのだ。
1話でウルトラセブンが敗北してしまったのは、
隊長として抱えていた様々な物事に対する疲れがあったに違いない。
当時のMACでは歯が立たないと思ったダン隊長は
MAC隊員達に秘密で単身、マグマ星人と双子怪獣に戦いを挑んだのだ。
恐らくあの戦いに勝ったとしてもいつの日か再び疲労で倒れてしまうだろう。
髭については「心にウルトラマンレオ」でのインタビューで触れられている。
前回との撮影期間が結構空いていた……という事は、
第4クール製作までに一悶着も二悶着もあったのだろう。
映像的な繋がりで切れなかったらしいが、
一体森次氏は当時、どんな役を他に演じてたのだろうか……
それは今となっては分からない、謎である。

MACステーション全滅事件!
防衛隊史上、これ以上忌まわしい事件は他に無い。
レギュラーの防衛隊が物語途中で本当に全滅してしまうのは今回のみ。
和気藹々としている誕生会の最中というのが悲劇を引き立てる。
さて。この全滅事件だが展開の唐突さと演出の激しさで、
何が何だか分からなくなっている人も多いのではないか。
ここではその過程を段階ごとに解説しよう!
1.レーダーが円盤を捕える
赤いランプが点滅し、警報ブザーが鳴り響く。
慌てて佐藤隊員がレーダーの前に向かう。
「ステーション上空に何かが接近してます!」
そう、未確認な何か、なのだ。
向かってくる物が何なのか捉える事が出来ない。
それほど進行スピードが速過ぎるのだ。
事実、レーダーの怪獣反応を表す明滅も過去に無い速度で、
レーダーの中心(MACステーション)に移動している。
ここまで確認するのに十数秒。絶対に戦闘準備など出来るはずがない。
レーダーで捉えた時点で既に円盤生物の奇襲は回避不能だったのだ……。
2.上空に張り付くシルバーブルーメ
物凄い衝撃と振動がステーション全体を襲う。
円盤生物が基地の上部に取り付いたのだ。
衝撃と同時に停電を起こしているのでこの時に既に、
電気システムの殆どが使えなくなっているのだろう。
シルバーブルーメはまず基地全ての電源を直接ダウンさせたのだ。
強引にそれを行ったためか計器類が火花を吹いているのが鮮烈。
後に登場する円盤生物ハングラーは執拗にレオの傷ついた右腕を狙ってきた。
相手の泣き所をピンポイントで狙うのは円盤生物の得意技なのかもしれない。
これで基地の迎撃システムも作動しなくなってしまった。
3.恐るべき内部制圧
円盤は上空部を陣取るとそこで収納していた触手を伸ばす。
基地内の揺れは激しさを増し、椅子や柱?などの物が作戦室内を駆け巡る。
とうとう窓の一つの強化ガラスを割って触手の一つが内部に入ってきた。
この時点で外部に空気が漏れてもいいはずだが流石はMAC。
隊員が空気漏れで苦しむ描写が無いので漏れないような仕様がなされているらしい。
普通はガラス一枚で宇宙空間と隔てないであろうから当然といえば当然だろう。
ご都合主義だと見る方もおられるであろうが、そんな事を言っていては何の演出も出来ない。
円盤生物は体内で黄色い溶解液を合成しガス化してステーション内に送り込む。
勿論、触手で破壊活動を行いながら、だ。
溶解液もどんどんと体内合成しステーションの外壁を溶かしてゆく。
「来るなぁっ!」
マックガンでの応戦ももはや焼け石に水だった……。
ここでダン隊長は隊員達に脱出命令を出す。
4.マッキー全機撃墜!!!
隊員達はようやくマッキーの発射ゲートにたどり着く。
マッキー2号と3号に乗り込むとそれぞれのジェットで発進させる。
だが、隊員達が見たものは……
「何だこれは!」
既に発進ゲート出口付近が破壊されていたのだ。
それは即ち、触手が発進ゲート出口にまで及んでいるという事を意味する。
待ち構えていた触手に捕えられてしまうマッキー2号と3号。
そして、そのまま下部にある口に放り込まれ体内に取り込まれてしまう!
円盤は上部に取り付いている。なのでマッキー1号は発進させられない。
事実上、シルバーブルーメはマッキー全てを攻略してしまったのだ。
5.MACステーション陥落!
ダンとゲンのみが残った作戦室。
MACの隊長としてステーションと運命を共にする決意を固めているダン隊長。
その気持ちを知ってか知らずかダンを連れ出そうとするゲン。
そんなゲンをダンは殴って引き離す。そして最期の言葉を贈る。
作戦室が一際大きい爆発を起こし、MAC基地がとうとう呑み込まれてしまう。
基地を呑み込むと同時に触手を体内に畳み込むシルバーブルーメ。
それと入れ替えにゲンはレオに変身し、シルバーブルーメの口の中から出てくる。
こうしてゲンただ一人を残しMACは全滅したのだった……。

デパート破壊事件!
地球に降り立ったシルバーブルーメは更なる悲劇を呼ぶ。
重力のある地上まで来ると飛行形態から丈夫な戦闘形態に変形する。
外の通行人達は異様な円盤に気づいて逃げ出す事が出来たが、建物の中ではそうもいかない。
円盤は……百子、猛、そしてカオルが買い物を楽しんでいるデパートを襲ったのだ。
デパートを押しつぶすように降りてくるシルバーブルーメ。
上から覆いかぶさるようにして襲うのが得意技らしい。
激しく揺れる屋内、壊れた天井の破片が落ちてくるのが凄まじい。
そして……3人が外に出るよりも早く、シルバーブルーメはデパートを全壊させたのだ。

・視聴した感想
とうとう来ました、円盤生物編。
生きる事の哀しさと厳しさ、そして人の心の闇と狂気が炸裂した
昭和ウルトラ最凶の「恐怖の円盤生物シリーズ!」です。
スタッフがなりふり構わずに自分達の作りたい物を作った、珠玉の出来のシリーズです。
今回はその一発目にしてウルトラ史上、空前絶後のお話。
MACが番組開始五分間で見事に全滅します!
シルバーブルーメがMACステーションを強襲して飲み込む場面は本当にかつてないほど衝撃的です。
その後のスポーツセンターの面々がビルの下敷きになってしまうシーンも本当にヤヴァすぎです。
……本当に子供番組でやってはいけない事のオンパレードです。
んでもって、CM明けにいきなり美山家編に入っていくわけですが、
いずみとゲン、あゆみとトオルという風にそれぞれ二人と組ませて性格の位置づけをしています。
うまい構成だ。しかしホームドラマ=食卓シーンなのだろうか。
何か円盤生物シリーズって飯のシーン多くないか?
それにしても、MAC全滅とスポーツセンターの面々の死亡、美山家での新生活、
そして新たな敵である円盤生物の日常に溶け込み忍び寄る恐怖とシルバーブルーメとの決着、
これだけの要素を1話にまとめるにはやはり無理があったのでしょう。
場面のつなぎが唐突な所が度々あります。
それを差し置いても本当にすごい話です。奇襲用の円盤生物。
亀田少年と一緒に居た少年は設定では一郎、アキラという名前がついていたそうです。

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