丘の上のブラック指令。
指令「ブラックスターよ。地球の人間共は我々の事に気がつき調査をはじめた。生意気な人間共をやっつけ、レオを倒す事の出来る者よ!ブラックスターの第六の暗殺者よ!来ーい!」
宇宙生物研究所。
ここで円盤生物対策委員会の会議が行われていた。
黒板には今までの円盤生物の写真が張り出され、公式などが書かれている。
「これがようやくつきとめたブラックスターの全貌です」
度重なる円盤生物の来襲は、地球の人々を恐怖のどん底に陥れる。
その正体をつきとめるため科学者達はあらゆる手立てを尽くして研究していた。
ようやくブラックスターの存在を認めた。
しかしそれを未然に防ぐ対策は何一つ立てられずに
仁科博士をはじめとする科学者の苦悩は深まるばかりであった。
深夜。皆寝静まった美山家付近を襲う揺れ。
トオル「地震?」
ゲン「違う!」
窓を開けると山の向こうが青白く光っている。
トオル「あっ!おおとりさん!」
ゲン「ブラックスターだ……!」
ゲンとトオルは着替えて出かける支度をする。
玄関。
咲子「危険よ。明日にしなさい」
ゲン「おばさん、一刻を争っているんです。もし、奴が何かをはじめてからじゃ遅いんです」
咲子「でも……」
トオル「大丈夫だよ!僕がついてる!」
ゲン「じゃ!」
いずみ「気をつけてー!」
咲子、あゆみ、いずみが見送る中、ゲンとトオルは調査に出かける。
二人は橋の所でフランス人形を持った少女を見かける。
不審に思うがその時、空に円盤が。
トオル「円盤だ!」
ゲン「トオル!」
トオル「うんっ!」
円盤を追う二人。だが道が行き止まりになっていた。
その間に円盤は見えなくなってしまった。
トオル「ちくしょお!」
円盤は湖に沈む。
ゲン達は橋の方に戻って来ていた。
ゲン「やっぱりさっきの子が怪しいな。こんな時間にあんな子が一人で出歩いてるなんて……。どうしたんだ?」
トオル「カオルくらいだったね……」
ゲン「…………。……トオル、行こうか」
円盤が沈んだ湖とその周辺は凍り付いてしまう。
帰り道。男の悲鳴が。
駆けつけると人が氷漬けになって殺されている。
ゲン「冷たい……カチンカチンに凍り付いてる」
ブラックスターの調査に携わっていた科学者が原因不明の死を遂げた。
しかも被害者は一人では済まなかった。この夜のうちに更に一人の科学者が何者かの手によって殺されていた。
翌日、トオルは子供達に苛められている少女を助ける。
子供「お前どこから来たんだよー」
トオル「こらーっ!やめろーっ!弱いものいじめするな!」
子供「お前なんて関係ないだろ?」
トオル「何ぃー!?」
子供「かっこつけちゃって……帰りましょう」
去ってゆく子供達。
トオル「はい、これ」
フランス人形を手渡すトオル。
夕暮れ。
トオル「君、昨日の夜の子だね?家はどこだい?」
少女「………」
トオル「君、何故返事しないんだい?」
少女「………」
トオル「君、僕の言ってる事がわからないのかい?」
少女「………」
トオル「そうなんだね……どこか遠い所から来たんだね」
少女「………」
トオル「ねぇ君。僕の名はトオル。ト・オ・ル、分かるだろ?」
自分を指差して言うトオル。
少女「と……お……る」
トオル「そうだよ、トオルだよ」
そういうとトオルは少女を指差して名前を問う。
少女「……ま……ゆ……こ……」
トオル「まゆこ……?そうかまゆこか!」
二人は美山家前まで来ていた。
トオル「おいでよ。おばさんやおおとりさんがきっと何とかしてくれるよ」
だが眉子は玄関前から動こうとしない。
トオル「大丈夫だよ。ちょっと待ってて」
トオルは家の中に入ってゆく。
その時、人形から声がきこえた。
人形「間もなく日が暮れる。行けぇ!そして使命を果たせぇぇ!」
トオルがゲンを連れてくる。
ゲン「あの子は……!」
トオル「違うよおおとりさん。あの子はただの迷子なんだよ」
ゲン「迷子……?」
眉子は突然走り出す。追うゲン。
ゲン「待てっ!……お前はどこから来た?」
眉子「………」
トオル「おおとりさん、この子は迷子なんだ。何も悪い事なんかしてないんだ!」
ゲン「トオル!その子はブラックスターだ!」
トオル「違うよ!」
逃げる眉子。追おうとするゲン。それを止めるトオル。
ゲン「待てっ!」
トオル「おおとりさんっ!」
ゲン「トオル!離せっ!」
トオル「やめろっ!違うんだよ、おおとりさんっ!」
翌朝、美山家の食卓。
いずみ「ブラックスターを研究している科学者が狙われてるってやっぱり本当なのね」
ゲン「うん、間違いないと思う」
トオル「眉子ちゃんは関係ないよ!」
ゲン「トオル……僕もそう思いたいけど、しかしな」
トオル「………」
玄関前。出かけるゲン。
ゲン「行って来ます」
咲子「ね?決して危険な事しちゃいけませんよ?何かあったらすぐ警察に知らせるのよ。一人でやろうとしちゃいけませんよ」
ゲン「はい」
その時、トオルも出かける支度をして出てくる。
ゲン「あっ、トオル。何だお前も来てくれるのか」
トオル「違うよ。僕はかわいそうな迷子の女の子を捜しに行くんだ」
そう言ってトオルは走って行ってしまう。
ゲン「トオルー」
いずみ「危ないわ、一人で……」
咲子「トオル君は男の子ね」
ゲン「……行ってきます!」
仁科家前。
ゲンはトオルの後を追ってここまで来ていた。
警備「おおとりさん、ご苦労様」
ゲン「宇宙生物研究の仁科博士の家を警備して下さってるんですね、何か異常はありましたか?」
警備「あぁ、今日辺りは誰も出歩かないようですなぁ。さっきちっちゃな女の子が通ったっきりで暇なもんですよ」
ゲン「女の子?」
警備「ええ、七つくらいの女の子でしたなぁ」
トオルはその言葉を聞いて仁科邸に走る。追うゲン。
仁科邸の中では博士がフランス人形に冷たい冷気を吹きかけられ襲われて凍死した。
人形は窓ガラスを割って外に。そしてそこにいたゲン達に冷気を吐きながら襲いかかる。
ゲン「あの子の持ってた人形だ……やっぱり!」
トオル「眉子ちゃんはあの人形に操られてたんだ。眉子ちゃんが悪いんじゃないんだ!」
冷気を吐き、宙を舞いながら襲ってくる人形。トオルは人形に石を投げつける。
人形は木の陰にまで飛んでいった。そこから出てきたのは……
トオル「あっ!眉子ちゃん!」
ゲン「やっぱりお前は……!」
眉子はゲンに向かって人形の冷気を吹きかける。
トオル「眉子ちゃん!やめろっ!」
トオルは眉子とゲンの間に割って入る。
眉子は攻撃を躊躇する。
人形「我々の任務は地球全滅!眉子、やれっ!やれぇっ!!」
その言葉でトオルに向かって人形を向ける眉子。
その時、ゲンが人形を取り上げて地面に投げつける。
人形は赤い煙を出した。
眉子は人形を抱えて走る。
ゲン「トオル!そこにいろ!」
トオル「うんっ!」
ゲンは眉子を追う。
逃げる途中、眉子は出あった警備を凍死させる。
そして荒野に向かって両手を高く上げ、呼ぶ。
眉子「ブリザードっ!」
湖の中から円盤が浮上してくる。
結局、ついてきたトオルは眉子に近づこうとする。
トオル「眉子ちゃん!」
ゲン「トオル、ダメだっ!」
トオルはゲンの制止を振り切って眉子を止めにかかる。
眉子は一瞬躊躇するものの、円盤の元へ。
円盤からは地上に向けて冷気の煙が出て、それで眉子と人形を取り込んだ。
トオル「眉子ちゃん!戻ってくるんだー!」
円盤は円盤生物ブリザードになり、あたり一面に冷気ガスを吹きかける。
トオル「眉子ちゃーん!」
円盤生物に向かって走ってゆくトオル。
ブリザードは冷気を吐き続ける。凍りつき、崩れ落ちる橋。
冷気は例外なくトオルにも襲い掛かる。
トオルのピンチにレオは変身する。「レオォォォーーーッ!!!」
レオは自分の身を挺してトオルを庇う。
レオ「さぁ!早く逃げろ!」
トオル「はいっ!」
トオルは避難する。
レオは凍った身体を頑張って動かし、そして格闘戦を展開させる。
レオはブリザードの吐き出す零下百度の寒気に合わせて皮膚を変化させていた。
ところがブリザードの吐き出したのは千度以上の炎だった。
炎を受けて倒れるレオ。だが、レオは飛び上がりウルトラショットで反撃!
主題歌をBGMに格闘でブリザードを追い詰めるレオ。
ブリザードは円盤形態に戻って湖に逃げ込む。
湖に手を突っ込んで引きずり出そうとするが円盤が熱を出し、湖が沸騰したのだ!
しまいには湖は火に包まれる。これでは捕まえられないどうするレオ!
レオはウルトラマントを取り出し、湖にかぶせて消火した。
湖から円盤を引きずり出し、円盤を空中に投げるとレオは赤い一回限りの必殺ビーム・ハンドビームで止めを刺すのだった。
トオルの前に落ちてくる人形。
咲子「いいのよ、トオル君。思い切って泣いていいのよ。それが男の子なんだから」
咲子の腕に抱かれて泣くトオルを見て苦悩を深めるゲン。
指令「ええい!だらしのない!ブラックスターよ!今度こそはレオを倒せる者を地球に送れー!」
第六の暗殺者もレオは倒した。
しかしレオの弱点もブラック指令によって刻々とブラックスターに報告されているようだった。
そして、また一つ……地球は大丈夫だろうか!?レオは大丈夫だろうか!?