デバイスレイン用語解説

 

用語
解説
イデア:Idea  世界に存在するすべてのモノが有するパーソナリティ、すなわちモノそのものを決定づけている、個体情報の集合体。空間から物体に至るまで、この世界に存在するモノは全て個々のイデアを持ち合わせており、そのそれぞれが放出する確定波をやり取りしてお互いどのようなモノかを伝え合い、認識し合うことによって自己の存在を確立している。
確定波:Undulation Of Fixednress  モノの持つイデアが、周りのモノのイデアから「こういうものだ」という統一された認識を受けるために、自己のイデアの情報パターンを複製して放出する波動。これを受けて周りはそのモノに対して統一された、共通かつ多数の認識を持つ事になり、その認識がモノの存在を確立させている。
人工頭脳:Positron Brain  金属の結晶化に伴う組織構造の研究(液化した金属が結晶になる段階で、複雑な組織を作り出すこと)の発展は、マイクロチップを超える新しい人工頭脳の開発に成功した。これは、金属を脳組織に良く似た構造に結晶化させることにより人工の頭脳を作り出すというもので、高い記憶力や演算力を持つ。人工頭脳はミクロン単位で結晶化した複合金属の集合体であるため、外見は宝石に似た姿をしている。
 人間は知識や常識を持ち合わせているため、なかなかそれまでと異なった認識を持つ事ができないが、この人工頭脳は余計な常識や知識が一切存在しないため、他の物質に対して容易にそれまでと異なった認識を与えることができる。
オーパス:Opus  物体の確定波の中に含まれる、複製されたイデアの情報パターンをデータ化し、人工頭脳に書き込んだもの。データの書き換えは不可能。対象となる物体のイデアから受けた確定波に対し、元々書き込まれているデータを参照してわざと誤った認識を生じさせ、その認識を対象物のイデアに返してやることによって、対象物のイデアから放出される確定波そのものに変化を与えることができる。確定波を音波になぞらえ、それを利用する音楽作品という意味からこの名で呼ばれる。
 オーギュメントのコア・ブレインに配列されるパーツであり、他の物体に超常現象的な認識変化を与える目的で作られるため、一般的に「呪われている」と噂されるような歴史的ないわくを持った物体の確定波から取り出したイデア情報パターンを書き込むことが多い。また、そうして書き込まれたイデア情報パターンの種類によって、オーパスは便宜上六色に色付けされている。
 コア・ブレインに配列される九個のオーパスのうち、中央に配置されているものは特別にセンター・オーパスと呼ばれ、これは他の八個のオーパスと異なって取り外しが出来ない。このセンター・オーパスは他と比べて特に強力な認識力を持っているだけでなく、コア・ブレインの配列回路にまで影響を及ぼし、オーギュメント自体のパワーバランスを決定付ける要素ともなっている。そのため、それぞれのオーギュメントは、そのセンター・オーパスの名称で呼ばれる事が多い。
ソース:Source  オーパスは、人工頭脳に物体の確定波から抽出したイデア情報パターンのデータを書き込んだものである。そのイデア情報パターンの大本となる物体を、「源」という意味でソースと呼ぶ。オーパスの目的上、ソースには主に歴史の中で何らかの力を持つようになったと言われている物体が使用され、オーパスは、それの製造に使用されたソースの名でそのまま呼ばれることが多い。
オーギュメント:Augument  九個のオーパスを配列したコア・ブレインと呼ばれる制御基盤を取り付けた特殊装置。複数のオーパスを組み合わせることにより、単体よりも遥かに大きな影響を与えられる為「増大させるもの」という意味でこの名称がついた。
起動時には必ず使用者の認証を行うので、最初に使用する場合には、コア・ブレインに使用者のイデアの情報パターンを登録しなければならず、以後使用者はイデア情報パターンの登録者に限定される。
 オーギュメントと起動させると、使用者の認証後にコア・ブレインが作動してSC空間と呼ばれる特殊空間を形成する。この空間は世界の認識から切り離されたものであるため、外から見る事はもちろん、その存在すら出来ない状態となる。ただしオーギュメントの使用者は、自らのイデアをコア・ブレインにリンク(イデアを共有)させることによって、コア・ブレインを通してSC空間を認識する事が出来る。
 SC空間形成及びコア・ブレインとのリンク後、コア・ブレインの中央に配列されている一個のセンター・オーパスと、その周りに配置された八個のオーパスの並びによって、そのそれぞれに書き込まれているデータを一時的に組み合わせ、最終的に六つの異なった認識を生じさせることができる(=カレイドフェノム)。
 またコア・ブレインは、SC空間内で使用者のダメージを全て肩代わりできる。しかしダメージが一定量を超えてしまった場合、リンクしている使用者のイデア本体にまで影響を及ぼすため、使用者に精神崩壊、時には死亡などの危険が及んでしまう。この場合、そういった危険を避けるためにオーギュメント側の安全装置が働き、自動的にコア・ブレインと使用者のイデアのリンクが強制切断される場合が多い。
 オーギュメントを起動させていない時に所持者がSC空間に巻き込まれた場合、オーギュメントは所持者の意志に関係なく自動起動してリンクを行うため、結果的に空間内に存在するオーギュメント所持者は全て、その空間を認識しつつ引き込まれることになる。
 オーギュメントの機能の一つとして、レーダー的な使い方も可能である。これは、オーギュメントというよりも寧ろコア・ブレインの機能の一つだが、確定波の途切れを感知することが可能であり、それによってSC空間の所在を突き止めることができる。SC空間内では空間を認識できずに存在が曖昧になってしまった人間の所在を突き止めることができる。
 また、オーギュメントの形状は一定ではなく、オーギュメントの特性を握っているセンター・オーパスが最も効果を発揮しやすいような形をしており、SC空間内でカレイドフェノムを発現させる際のトリガー(動作)もそれぞれによって全て異なっている。
カレイドフェノム:Kaleido phenom  SC空間内において、オーギュメントによって引き起こされる効果(現象)の総称。オーパスの配列によって様々に変化することから、カレイドスコープ(万華鏡)という単語とフェノメナ(現象)という単語を組み合わせてこのように呼ばれるようになった。オーギュメントは、配列変更で最大六種類の異なったカレイドフェノムを設定することができる。
コア・ブレイン:Core Brain  オーギュメントの主要構成部品。オーパスを配列し、その認識力をミキシングする制御基盤のような働きのほか、起動時の使用者のイデア情報パターン照合機能、SC空間形成時のリンク機能、SC空間内での使用者のダメージを肩代わりするシールド機能、SC空間の所在を突き止めるレーダー機能などオーギュメントの中枢と言うべき機能が集中しており、すべてを司る頭脳といえる。略して単に『コア』と呼ばれることが多い。
 使用者のイデアの情報パターンを登録し、使用者のイデアとコア・ブレインのイデアをリンクさせることによって、オーギュメント起動時に形成されるSC空間の認識を可能とする。使用者のイデアの情報パターン登録は初回起動時に自動的に行われ、以後オーギュメント使用者をその人物に限定してしまう。これは、その後起動してリンクを行う度に、本人であるかどうかの確認を行うためである。
SC空間/えすしーくうかん:Schrodinger−Cat Field  オーギュメントやディゾナントが作り出す、非現実空間の呼び名。量子論の思考実験として有名なシュレーディンガーの猫から名前をとっている。(シュレーディンガーの猫……放射性物質が原子崩壊すると毒ガスが出る部屋に猫を閉じ込めると、放射性物質の半減期から何時までに猫が死ぬかは分かるが、今現在は死んでいるのか生きているのか分からない。これを量子論では、どちらの状態でもあると考える。有名な思考実験)
 オーギュメントやディゾナントの装置側から、一定の空間内のモノすべてに本来とは異なった(誤った)認識を返していくことによって、その空間内のイデアから放出される確定波全てに変調を起こさせ、その空間外のイデアにそれまでと異なった認識を一度に多く要求させる。しかし、世界は確定波と認識のやり取りで成立しているため、局地的に生じた瞬間的な大量の認識変換を受け入れられず、その新しく生じた部分の確定波と認識のやり取りをカットしてしまい、結果的にその空間は、世界の認識から切り離されたものになってしまう。すなわち、装置の働く空間は外から見る事はもちろん、その存在を知る事すら出来ない状態となる。これがSC空間である。
 SC空間の中は、一見すると現実世界と変わらないが、空間発生時の認識変換によって異世界的な様相を呈する場合も有り得る。内部で作動している装置を停止させると、その使用者は空間を認識するためのコア・ブレインとのリンクを正常に終了させ、現実の世界に戻ってくる。空間そのものは、内部で作動しているすべてのオーギュメントが停止した際に消滅するが、その際、物体の破壊など許容範囲内の確定波の変化は、現実世界に受け入れられ認識されて、結果的に現実の変化として現れる。
 一般人はSC空間形成時に空間に引きずり込まれるものの、コア・ブレインを所持していないため空間を認識することが出来ず、空間内での存在が曖昧な状態になってしまう(視覚的には見えず、人の形をとどめずに空間内を漂っているようなイメージ)。
また、空間内の戦闘中にコア・ブレインとのリンクを強制的に切られた者は、SC空間に引きずり込まれたものの、認識が出来なくなったという意味で、一般人と同様の状態となってしまう。ただし、これらはSC空間が閉じられた時に現実世界に戻ってくる事ができる。
 SC空間内部は、その形成の過程から物体の存在確定力がやや曖昧になっており、そのためにオーギュメントによって増幅、放出された認識が受け入れられやすくなっている。結果、その認識がオーギュメントの戦闘手段であるカレイドフェノムと呼ばれる様々な超常現象を引き起こすこととなる。
ディゾナント:Dissonant  生成専用のコア・ブレインによって生み出される疑似生物。所定のオーギュメント所持者を抹殺するとともに、流出したオーギュメントを回収することを目的として作られた。生成目的に特化させた機能によって、現実世界においても周囲に強烈な認識を与えることができ、それにより本来何もないはずの空間に、実体を伴った生物として存在する事が出来る。その存在そのものが異質であるため、「不協和音」という意味を込めてディゾナントと呼ばれる。
 現実世界においては、「存在すること」だけにほとんどのエネルギーを費やしてしまうため、動きが緩慢で複雑な動作を行うことができない。現実世界では一見普通の人間の格好をしているが、それはあくまでも形骸に過ぎず、知能は一切持ち合わせていない。コア・ブレインにあらかじめプログラムされた行動パターンの通りに動き、所定のオーギュメントの所持者を発見すると同時にSC空間を展開し、所持者をその中に引き摺り込む。(あるいは、SC空間の存在を確認してその中に割り込んでくる)
 SC空間を展開した後は、もともとコア・ブレインに情報として刷り込まれた形に姿を変え、オーギュメント用のコアと同様、中に配列されたオーパスを使ったカレイドフェノムによる攻撃を行う。ただし、あくまでも生成目的を第一として作られたものであるが故に、パワーが弱い、精度が悪い、オーパスの配置組み替えによるカレイドフェノムの種類変更ができないなどの点で、元々兵器として作られたオーギュメントに比べると性能的にかなり劣る。そのため、そういった戦力不足を補うために、大抵チーム単位で行動している。
 製作者側にポリシーや意図がなかったせいか、ディゾナントの性能に関係しない部分、例えば現実世界に一般人として存在する場合の姿格好などの情報や規格は、全て同じものを流用しているため、現実世界においての外見などはすべて同じに見える。現実世界において存在している場合の特徴としては、肌の色が白い、片目が赤い(コアを嵌め込んでいるため)、無表情、言語によるコミュニケーションを持たない、などの共通点がある。
 コア・ブレインに組み込む行動プログラムを差し替えることにより、様々な行動目的を容易に設定することが出来るため、施設の警備などに使われる場合もある。
 ディゾナントは、元々現実世界に存在しないものなので、コア・ブレインを破壊すればその存在は消滅する。




SC空間内での戦闘
 自分だけがオーギュメントを持っている場合、装置を作動させてSC空間を作り出せば、使用者以外の人間は、その空間に引きずり込まれるものの、空間を認識する事が出来ず、存在が曖昧なまま情報の集合体と化してあたりを漂っている。オーギュメントのコア・ブレインはそのレーダー機能によりそういった(確定波の途切れがちな)曖昧な存在の所在を突き止める事が出来る為、後はオーギュメントを持っている者同士が戦う感覚で攻撃を加えてやれば、精神崩壊、あるいは死亡させることができる。
 空間を張った時、近くにオーギュメントを持っている人間がいた場合は、その人物のオーギュメントは自動起動し、張られた空間を認識することができる。オーギュメントの所持者は空間内で自由に動く事が出来、またオーギュメントに装着されているオーパスの配列によってカレイドフェノムと称される効果を発揮して戦うことが可能となる。その際、お互いのダメージはオーギュメントのコア・ブレインが肩代わりしてくれる。ただし、限界を超えると、それとリンクしている使用者のイデアに支障をきたし、精神が破壊され、最悪の場合には死亡することがある。
 敵がディゾナントだった場合は、ダメージはやはりディゾナントのコア・ブレインに蓄積され、最終的にはコア・ブレインが崩壊し、ディゾナントは消滅してしまう。





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