精神療法・医療過誤の掲示板

あまり蒸し返したくないですが、「転医義務」について 投稿者:sachiko  投稿日: 2月20日(金)16時21分9秒
以下のページに、「転医義務」にもかかわっている判例があります。「判例に学ぶ」という最後の項目では、次のように述べられています。

「診断を確定し治療する前提として検査する場合、「検査結果を検討するのは、原則として確定診断・治療の前でなければならない」ということです。さらに、転医時期を誤らない点にも要注意。この判決を契機に、外来診療マニュアルに「検査結果の即日検討及び患者への異常の有無の即日報告」を規定し、実践する病院も現れました。1患者にかけられる診療時間が十分ではない環境下でも、診察の基本項目として考える必要があります。」

このように、判例一つで、治療体制・診療マニュアルが変化することがあります。なぜ変化するかというと、医療は、科学に裏付けられているとはいえ、実態としては、制度であり、経験則や「常識」に基づいて形作られているからでしょう。

ちなみに

>勿論、精神科に受診していればちょっとした変化に気づいてかもしれませんが、
>そうでないこともたくさんあります。精神科医師のレベルも千差万別ですから。

このようなご意見は「科学」ではなく「経験」や「主観」ですから、「あのとき転医を指示されていれば」という主張を押さえ込む際に、根拠とはならないと思いますが。ちょっと蒸し返しました。

http://www.doctor-agent.com/malpractice/001.html


佐々木さま、追伸 投稿者:sachiko  投稿日: 2月20日(金)12時15分11秒
佐々木さまは、moralistさまに、「裁判なんかより、生きていることの方が大事だから、まずは治療に専念されればどうでしょう?」ということをお伝えしたかった、ということだと、私は理解いたしましたが? お医者さまとしては当然のことだと思います。私も、ご病気のことを考えれば、そういうことを書きたくなります。しかし、結局、そこには個人の判断があり、それを尊重した方がよい、と考えております。たとえそれで病状が悪化したとしても、ご自分で判断されたのでしたら、そういう結果にもご自分で納得せざるを得ないものである、と考えます。裁判、特に医療裁判は、生きることに「すじを通す」ことである、と私は考えております。なんらかのことで「すじを通す」ことは、世間的に見れば「単なるバカ」と見なされます。お金と時間と労力をかけて、結局、敗訴、というのが多くの医療裁判です。しかし、「あなたの主張はおかしい、だから負けは見えています」ということではなく、並大抵ではない苦労があることをわかった上で、本当にやるのですか、としか、私は言えません。

佐々木さま 投稿者:sachiko  投稿日: 2月20日(金)11時45分51秒
お答えいただきありがとうございます。

>逆に聞きたいのですが、では何を根拠に治療はすすめるのですか?
>科学的根拠、コンセンサス以外ないと思うのですが・・。
>それが、医学の科学たる所以だと思います。
>それぞれが勝手気ままに治療をするというのは逆にどうなのでしょうか?

まずは患者さんありき、ということです。科学的根拠やガイドライン、専門家のコンセンサスを無視するつもりはまったくありません。しかし、それをふまえた上での「適切な治療」とは、結局、患者にとってどうであるか、ということ、もしくは「治癒」や「回復」につながったのか、というところで判断すべきだ、ということです。まんがいち、科学的に正しくとも(この場合「正しい」ということは争点になるかもしれません)、病状を悪化させた、ということがあったとすれば、それは「科学」と言うよりは「医療」の問題となると考えます。

>病気の原因が生活環境にあるというのはよくあることで、

それは当然です。しかし、それを言い始めたら、何が起きても「病気のせい」ということになります。素人は、それをお医者さまから一言言われれば、普通は黙らざるをえなくなります。「自分のせい」「家族のせい」「職場のせい」、となりますから。まず、そのように医師が主張するために、これを患者側が否定できない、という現状があります。しかし、治療者側に何か責任があるのではないか、と考えられることがあれば、またそのように疑えば、調査をし、確認する権利は国民にある、ということです。したがって、そういう国民の権利を侵害する、あるいは、権利を行使できないようにする、という意味で、治療のプロセスで病状が悪化する、ということも含めて、医療サイドの責任が、医療サイドからの威圧的な言い方で極小化される、ということは問題である、ということです。「患者のせいでこっちに落ち度はない」という物言いではなく、「説明もします。調べたいなら調べてください」という姿勢を見せてもらいたい、ということです。また、本当に治療プロセスに問題がなかったのか、ということを客観的に検証するのも、佐々木さまも含めてすべてのお医者さまが依拠する「科学」や「医学」であろうと思います。

>「立場」と「自由意志」は、それこそレトリックですね。

ずいぶん極端な例をお出しになっていますが、それでは話が混乱します。まず一方で、お医者さんには「医学」と「科学」があるのですよね。したがって、それに則った常識的な判断をするのが普通であると思いますが。他方で、国民は、適切な治療を受ける権利がありますが「医学」や「科学」に関しては無知です。しかし、この権利を保障するために、いかなる場合であれ、医師は専門家として判断し行動すべきである、ということです。しかし、佐々木さまのご意見では、治療の場では、患者に適切な助言や指導を行う専門家としての職責は医師にはない、ということでしょうか。つまり医師にはそういう「立場」はありえない、とお考えでしょうか。しかし、そのようなご意見は、法的にも社会的にも認められないと考えます。患者側の見方からすれば、医師は自らの生殺与奪の権限をもった存在であり、患者に対しては圧倒的な力を持っています。そこで「自由意思」を行使できる状況にあるかないか、ということが問題となります。レイプなど人権侵害をめぐる裁判では、近年、ますます「立場性」が重視されるようになってきている、ということです。この点をお考えいただければ、と思います。

>  sachiko様には、白黒区別がついていないのに伏字
>(特定できるのに伏字に意味はありません)ならいいだろうという
>乱暴な趣旨は如何なものか言葉の暴力についてご自身で考えてもらいたいと思います。

ご指摘ありがとうございます。これは以前こちらで削除させていただいた書き込みに関してであろうと思います。こちらの不注意でした。ただし、あの書き込みは、まったく存じ上げない方から、まったく存じ上げない病院についてのもので、そもそも私どもの訴訟とはまったく関連のないものでしたので、一応強調しておきます。サイトを立ち上げた当初と異なり、様々な方がご覧になっていらっしゃるわけで、サイト管理者としての自覚が足りませんでした。とはいえ、見ず知らずの方の書き込みを理由に、こちらが名誉毀損で訴えられる、ということは十分ありえるので、今後気をつけたいと思います。また、危ないところを救っていただいた、ということに、重ねて御礼申し上げます。

真摯にお答えいただいたこと、感謝致します。今後ともよろしくお願い致します。
編集済

sachiko様 投稿者:佐々木  投稿日: 2月20日(金)01時10分11秒
>私も、佐々木さまのご意見は、単に医師のお立場から、という形のものでしかなく、ま>た、事情もわからないにもかかわらず、私どもが様々な精神科医の方々からいただいた>慎重なご意見に比べますと、かなり断定的に書かれたものと読みとりました。
普段であれば慎重な意見に終始しますが、断言しているのはmoralist様の書き込みからは、M医師の治療に問題がないと思われるからです。事情もわからないにもかかわらずといっても標準的な治療法は存在し、こういう症状にどういう薬を出すというのは分かりやすい図式だと思います。
>「そんなことを要求されたらすべての医師はやめなくてはならない」というおっしゃり>かたは、大変断定的であり、主観的である、と私は考えます。
これは誤解されていると思います。私は要求が悪いといっているのではなく、治療として認められているのもが、その過程の中で副作用として出たら間違いだという風潮はいかがなものかとういことを言いたいのです。下の例で言えば、抗生剤の件などのことです。
そして、有罪判決が下ればそれは認めなければなりませんが、医学的根拠に対して覆ることは裁判では、今までないと思います。誤診やミスがあれば別ですが・・。

>患者の治療にとって、という意味であり、専門家の間のコンセンサスがどうか、という
>のは、一つの見方でしかありません。
逆に聞きたいのですが、では何を根拠に治療はすすめるのですか?科学的根拠、コンセンサス以外ないと思うのですが・・。それが、医学の科学たる所以だと思います。それぞれが勝手気ままに治療をするというのは逆にどうなのでしょうか?
>病気の原因は、患者本人の生活環境にあり、医療サイドに
>落ち度はなかった、という言い方ですが、これも、医療裁判で訴えられた側
>がよくする主張です。
病気の原因が生活環境にあるというのはよくあることで、なんら医療サイドのミスを極小化するとは思えません。何故なら、引越しうつ病、昇進うつ病があるぐらいで、生活環境は精神疾患に大きく寄与します。それは一般的な話であります。1対1で考えるほうが、見えるものも見えなくなり危険な思想だと思います。
>ここで言う「真っ当な精神科医」とは、誰のことでしょうか? 
普通の精神科医のことです。精神療法は様々な流派がありさらに分派されており、一つの事象をとっても見方が変わってくるということはあります。ただ、今回のように薬物・行動療法でそれほど意見が大きく変わるとは思えないため、そう書いただけです。
>「みた事」に、医師は責任を負わねばならない、と言うべきです。
>「責めること」はできるのです。
その通りですね。ただ、私はその前の一文で、責めるとしたらみたことでしょうか?と断りを入れていますが・・。
「立場」と「自由意志」は、それこそレトリックですね。病院の前に立つ人間は完全に自由なはずで、そこに強制はないはずです。さらに、専門云々で言えば、不眠で眼科に行く人などいないと思います。なぜなら、眼科医は素人だと思っているからです。(ただし、もし来てしまったら、睡眠薬ぐらい出すとは思いますが)これは、自由意志の放棄にはならないのですか?
私は、単にmoralist様に早く病気を治すことに専念してもらいたいために、この書き込みを行っただけです。だから、言い過ぎに関しては誤ります。ただ、それでも100%過失を認めさせるのは難しいと思い親切心で書いたことは分かってください。
sachiko様には、白黒区別がついていないのに伏字(特定できるのに伏字に意味はありません)ならいいだろうという乱暴な趣旨は如何なものか言葉の暴力についてご自身で考えてもらいたいと思います。

初めまして。 投稿者:はぎ  投稿日: 2月20日(金)01時04分25秒
以前から興味深く見させて頂いています。
何回か書き込みをしようと思っていたのですが、今回初めて書き込みさせて頂きます。
この佐々木医師という方は以前は応援しています、的な書き込みをされ、少しはましな精神科医かと思っていましたが、今回の書き込みを見る限り、結果的に日本医師会に背くことをさけ、ただ精神科がなくなっては自分の働き口がなくなってしまう、という書き込みとしかとらえようがありません。
適切な医療とは一体何なのでしょう?
精神医療に本当に適切な医療などこの日本にあるのでしょうか?
精神医療現場で日常茶飯事に行われている、隠蔽工作なのでしょうか?
精神科医という者はどういうつもりでこの職業を選んだのかを頭を冷やして考えるべきです。
日本には依然と精神障害者への偏見差別が根強い中、本当に親身になって患者のことを考えて治療をしているのでしょうか?
何故、強迫神経症の患者にセロクエルだとかレスリンとか意味の無い薬を使い、一回に12錠、それを一日3回、そして眠剤にベゲタミンを入れ、尚且つ7錠程の薬物を使わなければならないのでしょうか?
何故、不潔恐怖の入院患者に便所の掃除道具を持った看護人が近づいて何回も通らせて、患者を錯乱させ、患者が任意入院の時、退院を主張しても、患者自身が何故、退院についての話し合いに参加出来ないのでしょうか?
そして病院側の初歩的なミスにも関わらず、その錯乱している患者に何故、精神科医がいるのに対応せず、アルバイトの看護人を使って、患者の錯乱を助長する発言をさせ、あたかも患者が手を出したかの様に見せかけ、外からは見えない、ナース室で看護人数人の暴行を受け、精神科医がお尻に注射を打ち「お前はもう終わりだ」などと発言し、保護室へぶちこむのでしょうか?
不潔恐怖の患者が保護室の中でどう対応すれば良いのでしょうか?
そして連れに来た、家族に全て患者が悪い、と看護人の暴力、精神科医の暴言、を隠蔽して、保護室から出る際に退院を主張しても何故退院出来ないのでしょうか?
家族は事実を知らなかった為、僕が手を出して暴れた、というあたかも病院側は全く悪くない、という発言をして、家族を騙し、家族が患者を連れて行かない様に説得し、保護室から出て、家族が帰る時、裏で医療保護入院にして自由を拘束し、薬漬けにするのが精神科医の仕事ですか?そうですね!
そして精神科医は患者に追い討ちをかける様に「お前は傷害罪だ!」と脅迫するのが、精神科医の仕事ですか?そうですね!
おかげで、今現在、僕の家族は家族でなくなり、僕は魘される毎日が続いています。
生き甲斐だった、LIVEも奪い、看護人の暴行により、僕の左肩は洗面器一杯の水すら支えることが出来ません。
そして何故、強迫神経症だ、と診断しておいて、「保険がきかないから」と病名を統合失調症にまで変えて、統合失調症の患者さんの服用する薬物を飲ませ、最終的に統合失調症と診断を下す、のが精神科医の仕事ですか?そうですね!
あなた達、精神科医はやりすぎてます。
暴走し過ぎです。
真剣に親身になって治療する精神科医は本当にいるのでしょうか?
多少はいるでしょう。
だけど大半は薬物に頼り、そして意味の無い薬物を処方し、脳を破壊する。そして使える薬物を散々使い、挙句の果てには「薬は効かない」とお手上げし、強迫神経症の患者に電気ショックをする、とまで言い出す始末。
精神科医の能書きはもう飽きました。すべて自分を美化し、患者を卑下する。尚且つ、今まで何で精神科医の紹介状を読んではいけない、と言われていたのが解りました。精神科医は紹介状の中に実際にないことや、入学してもいない専門学校に入学し、退学した、とまで書く始末。そして大学へ進学しても長続きしない、と自分が大学を卒業したことを自慢して、大学中退者を卑下する。これでは大学は中退してはいけない、と言っている様なものです。大学に魅力がなかったり、専門分野や本来希望していた学問とは違うことを続けることに意味を感じないで、大学を中退する方は沢山います。それを病気の理由にするのは全くもって心外です。現在、政治家の学歴詐称問題がありますが、精神科医が患者の学歴を詐称することは何ら問題にはならないのですね。
長文となってしまいましたが、頭に来たので書き込みさせて頂きました。
堅気の人間にヤクザ気取りの精神科医及びナース、看護人が精神医療現場にいては全く話になりません。ヤクザの世界へ行ったらどうですか?
sachiko様、本当に毎日苦悩とご多忙の日々が続いていると存じますが、頑張って下さい。
僕のHPにリンクさせて貰って宜しいでしょうか?
また来ます。

http://www8.ocn.ne.jp/~viceroy/index.html


moralist様 投稿者:佐々木  投稿日: 2月20日(金)00時36分18秒

気分を害されたようなら申し訳ありません。ただ、親切心から書いただけなんですけどね。さて、質問には答えたいと思います。とは言っても、私が精神科医であることは信じてもらうしかありませんが・・・。
さて、moralist様の書き込みは読ませてもらっています。そして、精神科医ではなく神経内科医への治療方針への反論であることも理解しているつもりです。さらに言えば、以前このページである病気で開業されている医院の書き込みがあったので、削除されたほうがいいのではないですか?と書き込みしたことがあります。だから、あの書き込みをみて、まだ裁判もしていない状況、second opinionの意見も分からない状態でああいう書き込みはいかがなものかと思ったしだいです。負けたら逆に名誉毀損ですからね。ああいう伏字だろうと現地の人に分かるようであれば伏字の意味はなしません。
>また、患者が精神科に行き難くしているのは精神科医の努力不足といえるのではないで>しょうか?
そうとも言えますし、そうでもないとも言えます。電話帳でも私の近くの医院は精神科という欄で載っていますし、看板も十分に見えるところが多いと思います。ただ、心療内科と精神科は併記しているのは気がかりですが・・。また、この敷居の高さはある症状をもった人たちの治療意欲を試す意味で、肯定的にとらえる部分もあると思います。何故なら、日本では保険治療が行われカウンセリングという名目で受診する人もいますから。
領域外の患者を診るべきではないという意見には賛成です。ただ、軽いうつはカウンセリングのみで十分だと思いますので軽いうつを必ずしも精神科医が診なくてはいけないかというと疑問です。moralist様が、製薬会社で働いていたことからご存知かと思いますが、アメリカでのSSRIの処方は圧倒的に内科医の処方が多いですからね。また、アメリカ医学は記述的精神医学なので、極端な話、異性にふられて落ち込めばSSRIが処方されます。さすがに日本では、こんなことはやっていないところが大半であると思います。ちょっと脱線気味ですが、軽いうつといっても千差万別であり、その人の器量が問われるところだとは思います。
そして、紹介という意味では賛成ですが、M医師のでたらめな治療というのには、頭を縦にふることはできません。なぜなら、治療自体はこのページを見る限りはありえる治療です。確かに、結果的にはmoralist様がおつらい思いをされたことは分かるのですが、だからといってスタンダートが誤っている可能性もあるというsachiko様の指摘も私には承服できません。スタンダードな治療は、少なくとも害より利益のほうが大きい可能性が高いという治療です。例えば、抗生剤を使用しなければならない肺炎において、アレルギーや肝障害・腎障害などの副作用を考えても尚抗生剤を使用しなければならないから投与するのです。だから、中には肺炎は良くなったけど肝障害がでてしまうことも稀にあります。だからといって、抗生剤をしようすることが責められるのでしょうか?今回のことで言えば、作用・副作用を考えて総合的に判断して治療を行ったとしてなんら問題のない処方だと思うのです。しかも私は、この人の同僚でもなく通りすがりの精神科医であり一般的な考えだと思います。
>神経内科でロヒプノール、ユーロジン等の処方ができるのですか?
できます。医師は全ての(麻薬は免許が必要)薬が処方できます。故に、睡眠障害を内科医がみることは十分考えられます。現に、睡眠薬は内科医での処方も多いと思います。そして、睡眠障害が精神疾患の基本というのにもほぼ同意できます。しかし、精神科医でもデパスを睡眠薬として用いることはありますよ。ハロペリドールは流石に内科医はあまり用いないので、それこそ領域外であると判断したのだと思うのですが・・。
診断書の作成は、紹介状がなければ私も書きません。その状態をみていないわけですから。うつの状態を確認しているのなら、うつの診断書は書きますが。
なお、患者が医師を選ぶべきというのは最近の風潮として、なんらおかしくないと思うのですが(私がおかしいのか)、いかがですか?巷には名医100人などの本が並んでいる世の中です。保険は最低限の治療(スタンダード)という意味では、横並びだと思いますが最先端の治療は受けられませんからね。さらに、保険診療は一律な治療以外認められていませんので、スタンダードな治療以外難しいと思います。

お医者さまの言い分 投稿者:sachiko  投稿日: 2月19日(木)08時58分36秒
つけ加えます。

>適切な医療の中でもある一定の確率でこういった不幸な例は存在します。

医療裁判で訴えられた側の医療関係者は、よくこういうことをおっしゃいます。
佐々木さまのお書きになったこと、大変よく似ています。しかし、本当に「適切な医療」
であったのか、ということは、検討の余地があるわけです。もし不適切であれば、
「不幸な例」ではすまされなくなります。この場合「適切」である、というのは、
患者の治療にとって、という意味であり、専門家の間のコンセンサスがどうか、という
のは、一つの見方でしかありません。

>しかも今回の例では、躁状態になった誘因としては、
>不眠だけでなく出張も大きな割合を占めると思われます。

ここでも、病気の原因は、患者本人の生活環境にあり、医療サイドに
落ち度はなかった、という言い方ですが、これも、医療裁判で訴えられた側
がよくする主張です。原因を拡散させ、医療側の責任を極小化させようとする
レトリックです。専門家からそういわれれば、大抵の素人は黙ってしまいます。
こうして、多くの方々が泣き寝入りしてしまいます。

>よって、今回の例で訴訟になったとしても真っ当な精神科医であれば、
>証言してくれることはないとおもいます。

ここで言う「真っ当な精神科医」とは、誰のことでしょうか? あるときには
「精神医療は、医者やその技法などによって様々だからひとくくりにできない」
という主張が医療サイドからでてくるかと思えば、他方では、「真っ当な精神科医」
などという一般論がでてきます。これも、よくあるレトリックで、専門家から
言われれば、素人はすぐ信じるでしょう。

>唯一責めるとしたら、専門外の病気をみたことでしょうか?
>ただ、これも国の指導方針の下、医師は総合的に診療しなくてはならず、
>みた事自体は責める事はできないでしょう。

こういう事を専門家から言われれば、素人は黙るしかない、と思ってしまいます。
しかし、ここには、自己矛盾があります。「医師は総合的に診療」しなくてはならない、
というのであれば、専門外でも、診断や治療には、職業上、専門家としての
責任を負わねばならない、ということになります。
したがって、「みた事自体は責めることはできない」のではなく、
「みた事」に、医師は責任を負わねばならない、と言うべきです。
「責めること」はできるのです。

>もっと言えば、もともと不眠で神経内科を選んだのはあなた自身であり、
>精神科受診を選択しなかったのはご自身の責任でありこれも責めるのは酷でしょう。

こういう言い方も、医療訴訟において、訴えられた医師がよく主張することで、
その手の本を読めば、必ずでてきます。素人は、専門家から言われれば、黙ってしまう
でしょう。しかし、これは、患者が素人であり、医師は専門家であるから、専門家の方が
適切な助言や指導を行う責務がある、という前提を無視した議論です。専門家として
の職業上の義務がある、ということを見えなくさせることで、すべては患者の責任だ、
という主張を正当化するレトリックです。患者、レイプの被害者といった人々に、
「あなたには自由意思があるのに、あのときこうしなかった、だからあなたの責任で
訴えられるのは心外である」ということが、これまで何度となく言われてきました。
しかし、専門家、上司といった人々には、「立場性」があり、医療の現場、職場で
権限と権力を行使できる側は、その立場性を認識しておかねばならないし、逆に、患者、
部下には、治療の現場や職場において、「自由意思」を行使できる可能性が低い、
という判断の元で判決が下されているのが、近年の裁判の流れでしょう。だいたい
自分がそれまで体験したこともないような病気にかかって右往左往するのが
素人であり患者です。お医者さんは、そういう患者を毎日診ているから
あきあきされているでしょうが、しかし、それでも、そういう素人である、
ということを前提にして、適切な助言や指示、治療を行う立場にあるのが専門家です。
「選択しなかったのはご自身の責任」などという主張は、専門家としては無責任であり、
自らの立場性をご都合主義的に放棄している、としか考えられない主張です。
医療の改善は、この辺から考えていただきたいものです。
編集済

佐々木さまのご意見について 投稿者:sachiko  投稿日: 2月18日(水)18時30分19秒
時間がないので簡潔に。私も、佐々木さまのご意見は、単に医師のお立場から、という形のものでしかなく、また、事情もわからないにもかかわらず、私どもが様々な精神科医の方々からいただいた慎重なご意見に比べますと、かなり断定的に書かれたものと読みとりました。ネット上ということもあって、ご自由に述べられたのかと思いますが。しかしながら、お医者さんがどういうお立場か、ということだけで話しが済むのでしたら、医療裁判など成立しません。また、専門家から見てどうか、医療の現状に則してどうか、というのは、一つの見方でしかありません。少なくとも、ここ数年の医療裁判の判決などを見ればそうです。何についてお書きになったかは別にしても、「そんなことを要求されたらすべての医師はやめなくてはならない」というおっしゃりかたは、大変断定的であり、主観的である、と私は考えます。かりに、すべての医師がやめねばならないようなことでも、裁判で有罪判決がくだれば、医師はそれに沿って改善していかねばならないはずです。これは、政治の世界でも経済の世界でも同様です。それが法治国家の枠組みだからです。お医者さまの物言いが高圧的であれば、医療の改善は望めません。もっと患者さんの側に立ったものの見方がおできにならないのでしょうか。

佐々木様へ追伸 投稿者:moralist  投稿日: 2月18日(水)14時02分11秒
追伸ですが

スルピリド(ドグマチール)が軽い鬱に用いられることぐらいは、百も承知です。神経内科のM医師が私にスルピリド(2000.4.18)を使ったのは、通院開始から2年後でその間、睡眠薬と言える不眠治療がなく不眠症で体が疲れて躁的錯乱状態になったときの処方です。
この状態を軽い鬱でスルピリドの選択は誤りでないとしても、するべきことは、いかに患者に睡眠を取らせるかを判断するのがM医師のすべき治療だと思います。
(2000.4.17)職場で、急に何も考えられなくなり、妻を呼んで帰宅する途中、錯乱状態で支離滅裂に喋り続けました。前日(2000.4.16)額を強くぶつけていたので、帰宅途中脳神経外科・内科でCTスキャンをとり器質的な異常がないこと。その間にN医師は職場に電話して私の上司から情報を得て体を酷使し過ぎたためで休むことが肝要と教えていただきました。N先生はわずか1日で的確なアドバイスをされたのです。腕の差は歴然としています。但し、患者を長く診察してきたということでひき続き翌日(2000.4.18)M医師の治療を受けました。当時は、患者はまず医者を信頼して一緒に直していくものと考えていたからです。

就職・失業・転居などの諸事情により、病院も含めて3つの精神科で共通したことは、睡眠時間を重視してまともな睡眠薬を処方したことです。ですから、精神科医には感謝しています。

最後に、私の躁鬱病は軽く障害年金の申請をしたのですが、難しいとの旨。神経内科M医師は、初診の診断書を最後まで自分は精神科医ではないからといって書くのを拒んでいました。
書く覚悟が無いならば専門領域外の治療は、するべきではないと思います。
患者の病状を聞く謙虚さが医師への信頼につながるのではないでしょうか?
別の意味で、精神科にもっと一般患者に認知されるよう努力が必要だと申し上げます。

そして、診断書作成の協力はしてもらえないのですが、現在の精神科T医師も、その前のH医師も2000年の錯乱(2月、4月)も躁的錯乱という認識です。お金と時間が無限にあれば、神経内科M医師の診療ミス、賠償責任を問いたいところですが、無職で躁鬱病が軽いとはいえ4月まで車の運転を控えるべき量のリーマスを服用しているので4月まで就職活動は駄目とのこと。しかい長年悩ませられた睡眠障害がやっと軽快し、この2〜3日は服用しなくても眠れるようになりました。

患者が自己責任で医者を選ぶべきという佐々木様の発言は、ご自身の首を絞めるように思います。患者がS先生でなく腕のいいT先生でお願いします。と医師を選ぶのと似ていませんか?
神経内科M医師から紹介された精神科医O先生のようにもっと謙虚であって欲しいです。

--------------------
私は、10年前までハル○オンを取り扱っていた製薬会社の研究所で、13年間前臨床安全性試験を担当していました。ベンゾジアゾピン系の薬なども使用し、最後の会社では坑うつ剤○ボックスを取り扱っていた製薬会社にいました。多少は、処方についてそれが適切か、不適切かは判断できるつもりです。

編集済

精神科医が努力すべきこと 投稿者:moralist  投稿日: 2月18日(水)13時26分26秒
佐々木様

ご意見ありがとうございます。この掲示板には、精神科医の医療過誤の書き込みが多いので佐々木様は少々私の文書を誤解されているように思います。佐々木様は、1月9日,12月26日の私の書き込みを読まれましたか?
私は、自分自身の精神科医を非難する意図は持っていません。
但し一つ注文をつけたいのは、患者は心療内科、神経内科、精神科それぞれの専門領域をよく知りません、患者が適切な選択ができるような努力が足らないと思います。
また、患者が精神科に行き難くしているのは精神科医の努力不足といえるのではないでしょうか?
電話帳でも看板にしても一般の医院に比べて探し難いです。
一般人には神経内科と精神科が治療領域が重複していて軽い鬱と不眠ぐらいは治療できるだろうと思いがちです。事実内科医もハルシオンのみならず、スルピリドも種々坑うつ剤を使いこなせるということは、現在通院中の院長から伺いました。
ですからなおのこと、領域外と判断したら、M医師のようにでたらめな治療をせず、専門の精神科を患者に紹介することではないでしょうか?
坑うつ剤について、確かに安全性試験報告書の期限に追われ憂鬱ではありましたが、私にとって重視していたのは睡眠です。神経内科でロヒプノール、ユーロジン等の処方ができるのですか?これには明確にお答願えれば幸いです。
もし使えるとしたなら、私の睡眠障害の訴えを無視し続けていたM医師の完全な判断ミスではないでしょうか?使えないならば、精神科を紹介するのが筋でしょう。患者は医師でないのですから、医師が適切な紹介をしなくて患者自身が選択するべきと佐々木様がいわれるのは、プロの精神科医の言葉とは思えません。逆に精神科医を世間に認知される努力を怠っていると思います。
モントリオールに赴任行く前2ヶ月ほど前にも、睡眠障害が改善されていないので、大丈夫だろうか?とM医師に相談したのですが問題ないとエチセダン(デパスのゾロ)を処方するのみでした。
ですから、飛行機の時差ぼけも解消できず、初日から殆ど眠れないまま、業務を現地でこなしました。人々は親切で、美しいところでストレスなど感じ無かったのですが、運動・香料・音楽・飲酒・ストリップ鑑賞・ドラッグストアにあるsleeping drugなど思いつくことを全てやりましたが、眠れないのです。赴任初期から、医者に行きたいと上司には報告したのですが、メディケアカードがないとgeneral doctorの診察さえも受けれないのです。モントリオールにつく前から眠れない状態について相談していてもM医師に治療責任が無いと思われるのでしょうか?
で国際電話でM医師に殆ど眠れないから薬の処方を頼むと依頼して送られてきたのは、この状態でもパキシルでした。
さまざまな精神疾患は睡眠障害を有しているのは、精神科領域の常識ではありませんか。神経内科医でも多少精神領域の知識が重複しているので、その治療が内科医以下の診療というのは情けないと思います。また、1ヶ月余りで帰国し、精神科病棟で服用していた薬(ハロペリドール)をM医師に見せたときそこで初めて驚いていました。そして精神科医を紹介しました。
これは明らかに厄介払いです。もし、現地での薬を見せなければ依然同様の坑うつ剤での治療をしたと思います。2000年2月、4月の錯乱時のように。
ゆえに患者の訴えを聞かず、固定観念で鬱のみの治療をしていたから責任を明らかにしたかったわけです。
編集済

精神科医を訴える

Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!