精神療法の副作用(2)をUPしました。転移精神病、「持ち越された転移」
という、患者にとっては大変危険な副作用です。このような論文をお書きになった
前田医師に感謝いたします。
佐々木さま
どうもありがとうございました。言われてみれば、ああそうか、なるほど、
ということで、反省です。今後ともどうぞよろしくおねがいいたします。
Y子さま
申し訳ありませんが、そういうことで、書き込みは削除させていただきました。
ホームページ拝見させて頂きました。ご両親にとっては、誠に残念だったことは容易に想像でき
ます。私も精神科医のはしくれとして、日々診療を行っており、常に「転移と逆転移」には気を
使っているY子さんおよびsachikoさんの記述ですが、これは患者への差別を一般的には助長さ
せるものと思われます。別にc型肝炎であろうが、空気感染するわけではなく医学的な根拠には
乏しいでしょう。しかもほぼ場所も人も特定できる書き込みであり、即刻削除されることを勧めます。
それでは、これからもがんばってください。
「最高裁判所」にリンクを張りました。
「更新」とは言えませんけど。医療裁判の場合
大体は民事で、この間の慈恵医大みたいな場合は
刑事裁判にもなります。裁判の仕組みは、以前と比べれば
随分、変わってきています。最高裁HPから地方裁判所
のHPをみていくと、何となく、それがわかります。
本当に裁判をしようと思ったら、たしかに大変ですけど、
この10年ぐらいでノウハウは蓄積されてますし、
医療被害を受けた側にとっては、少しずつ有利になってきています。
中身はみてませんけど、こういう本が出ています。
上田和孝『実務医療過誤訴訟入門』民事法研究会
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9976841582
『医療事故の法律相談』学陽書房
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9975139361
『医療事故対処マニュアル』現代人文社
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9973609549
リンクだけでなくて、もうすこし、
いろいろとコンテンツを充実したいのですけど・・・・
今回は、これだけです。
「ああ」さま。書き込みありがとうございます。
「薬漬け」を意図しているかどうかは別にして、
お薬の力を大変重視されている方は、
お医者さんに限らず少なからずいらっしゃるような気がします。
他方、ある高名な精神科医は、新薬がでたら必ず、まず自分で飲んで
試してみる、とおっしゃっていましたね。
また、そういうお医者さんは、お薬がどのようなものであれ、
医師から患者に手渡されるプロセス自体、すでに「治療」
である、というようなことを指摘します。
こういう場合は、「薬漬け」が意図されているわけでは
ないのでしょうね。
でも、大半は、「薬漬け」なんでしょうね。
お医者さんはみなさん
「それが通常の治療である。どこも悪くない」
なんて反論されるんでしょうけど。
今後も、いろいろとご意見をお寄せ下さい。
アメリカでの場合約80割の患者が投薬量1錠未満である。
その一つの要因として、神経、精神、脳というのは、非常に
複雑でその働きは個人によって様々であるためである。
アメリカでは投薬はプラシーボ(にせ薬)的に使用されてる。
一方日本は薬漬け、隔離治療というまったく医療としての
機能をはたすことなく、まともな人間をインポテンツ(不能者)
に作り変えてしまう、超国家権力的機関になっている。
そういう意味では警察権力の外部機関といってよい。
まず、薬価差益という薬を出せば出すほど儲かる制度をなくさなければ
ならない。
第四回公判の概要
日時:2003年9月18日、午前11時〜30分ほど
場所:東京地方裁判所14F民事35部にて
1、今日の出廷者は 裁判官、書記、被告側弁護士1名、原告側弁護士1名、
原告ほか1名の合計7人でした。
2、前回予告された通り、被告側弁護士は、被告医師と幸子が接点をもった
日付と場所をリストアップした文書を裁判官に提出しました。
ただし、これは単なるカレンダーのようなものです。
3、被告側弁護士からは、裁判官に「人格障害」に関する文献が提出されましたが、
文献の詳細に関しては、不明です。
ただ、これについては、幸子の病を「人格障害」と断定するのはどうだろうか、
という話がありました。
4、次回の法廷は 11月18日(火)、14階 民事35部、と決まりました。
5、裁判官より以下の見解が示されました。
・K病院とN医師のカルテを差し押さえたい。
これは、本件全体の経緯を再構成するためであるが、また、
N医師と被告医師による治療の違いを見るためでもある。
なぜ被告医師が幸子の自殺企図などの引き金になって
いるのかを、N医師によるカルテから読み取れる部分もあるのでは、と考える。
6、裁判官より原告に対して、以下の要請がありました。
(1)カルテから見ると、幸子が被告医師と接点を持った回数は
500回以上ある。これを全て検討するのは時間的に無理である。
したがって、二人の接触を、幸子の病態や被告医師への依存が強かった
/弱かった、といった点から分類するか、もしくは、5年を通じて重要で
あると考えられる箇所をピックアップした上で、原告の立場から、
それを1つのストーリーに組み立てて欲しい。(原告の立場として)
(2)診療経過のどこに問題があったかを整理しなおして文書化してほしい。
公判後、弁護士と今後の方針について話し合いました。
以上です。
遅々として進まないように思えますが、
あと2ヶ月でやらないといけないことが山ほどあります。
田木さま
またまた書き込みありがとうございます。
そうですね〜。「科学」とはいえない
「精神療法」によって「医原病」(専門家は「副作用」と言いかえてる?)
が「創作」される、とすれば、その仕組みを解明するのが「科学」の使命、
というところでしょうか?
もう一つは、「医学」の上で、それが適切ではない、
ということを、誰かがもう解明したり、指摘して、
そして、誰もがそれを認めていれば、私たちも
こんなに苦労しなくて済むんですけど・・・。
今後とも、いろいろとご意見をお寄せ下さいね。
「無意識の発見」(の訳者)以来、今も雑誌「治療の聲」での著作を興味深く読んでいます。中井久夫「医学・精神医学・精神療法は科学か」『こころの科学』101号(2002年1月)は以前購入して、書棚に眠っていますので、再読してみます。
私自身、十数年前に一回/週、自由連想法による古典的精神分析療法を約1年間(ちなみに一万円/1セッション)受けたことがあります。「季刊精神療法」では、今もなお「終わりなき分析」で100セッション以上の事例報告があるのでしょうか?kernbergが提唱した「境界型人格障害」は、テラピストがクライアント(及び家族?)との間で創作された医原病ではないかとの意見を多く聞きますが?
田木さま
書き込みありがとうございました。
ここに、この本についてのおもしろい書評があります。
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/4382/colum/freud.htm
中井久夫「医学・精神医学・精神療法は科学か」
『こころの科学』101号(2002年1月)、2-12頁
も、一読の価値があります。そもそも「医学」は「科学」なのか?
と、精神科医の中井氏は問うています。
ただし、文章は難しいです。