moralistさま
当方のことは詳しくお伝えできません。以下、伝聞や一般論です。
医師の助言、もしくは「協力医」は、医療過誤裁判の場合、何らかの形でどうしても原告側にとって必要なものである、としばしば指摘されています。これは、原告がいくら「過誤があった」と主張しても、プロと素人との闘いであるため、プロでは見抜けるが素人では見抜けないような言い訳を被告がするからです。協力医がいない場合、弁護士は、相当のかたでないと引き受けないと言われます。相手がどんなに嘘をついても、素人はだまされますが、プロはだまされないわけで、争うにはどうしてもプロの助言なり、公式な意見書が必要です。こういったものがあれば、まず弁護士が動きます。なぜなら、弁護士も、裁判官が「過誤の疑いあり」という方向で動いてくれる確率が高くなる、という前提で動けるからです。普通、「負けを覚悟」でやる弁護士はいません。人権派や良識派のかたは別として。弁護士は、お金を稼げるかどうか、勝った実績をつめるかどうかでやっているかたがほとんどのはずです。
医療過誤裁判経験者のお話を伺うと、日本全国のめぼしいお医者さんすべてに資料やお手紙をお送りして、まずはアドバイスだけでもうかがえないだろうか、と要請してみるところからはじめて、その中から「協力してもいいですよ、ただし、名前は出さないでください」というかたもいれば、「意見書も書いていいですよ」というかたもいらっしゃるそうですが、だいたいは、「なしのつぶて」か「お断り」になるそうです。それでもめげずにやるのが「協力医探し」だそうです。日本で手術例がない場合、アメリカで活躍されている日本人医師に協力を要請しているかたもいらっしゃったような記憶があります。さらに、本に書いてあったことですが、被告側が「アメリカではこうするのが普通だ」などといって、自らのミスを認めない場合、アメリカやイギリスのお医者さんに英語の手紙を書いて、本当にそうなのか、というところを確認されたかたもいらっしゃいます。一般論として、「協力医」探しが、医療過誤裁判の大前提である、ということが、その手の本によく指摘されているところです。もしお探しになるのでしたら、覚悟を決めて、なおかつくじけず根気よく探す準備が必要かと思います。よくあるのは、専門書を書いているか、素人向けの啓蒙書を書いているお医者さんに、かたっぱしから、お手紙と簡単な資料をお送りする、という方法のようです。「お断り」のお返事が次から次にやってきても、くじけずやっていくと、100人のうちでひとりぐらいは、簡単なお返事を書いてくれるかもしれない、というぐらいに考えてやらないと、やっていられない、という気持ちになるのが「協力医」探しだそうです。以上一般論でした。
管理人様
教えていただきたいことがあります。管理人様の案件のように膨大な資料を精神医学の知識を独学で学びあとは弁護士頼みの状態で、被告と裁判で争うのは勝ち目がないので、何らかの医師の助言を得ながら争っていると思うのですが、協力してくれる医師というのはいるのでしょうか?
私の場合は、睡眠障害があったのにそれを治療せず、海外で滞在中睡眠障害で倒れ錯乱を起こし病院に運ばれたという、因果関係が割とはっきりしていることなのですが。
一番いいのは、現在通院している医師に診断書を書いてもらえればいいのですが、パソコン駄目、精神的な緊張駄目という状態なので、協力は全く期待できません。
YAHOOで医療事故調査会検索したところ、医療相談で睡眠障害というのがありましたが、文字数に制限があって、とても適切な評価ができるとは思えません。
私の場合は駄目もとは許されません。やる場合には必ずかたなければ、但し私の場合は正式な裁判に持ち込むつもりはありません。示談でも相手がミスを認めれば溜飲が少しはさがります。
moralistさま
わたくしどもも、何人か目の弁護士さんでした。「医療過誤訴訟をよくやっている」という弁護士さんが、一番最初でしたが、けんもほろろ、というか、ちょっと話しただけで、「そりゃだめだね」というかんじでした。最初でしたから、がっくりしたのをよく覚えています。医療裁判の場合、「だめもと」でやってくれるような、人権派とか良識派の弁護士さんをあたっていくしかない、と思います。医療事故調査会など、各種団体のリンクをはっていますので、そちらから調べていく、という方法もあるかもしれませんねえ。
12月26日に投稿した件で、法律扶助協会に2度目の相談に行きましたが、医学的な領域についての裁判は(弁護士自身の理解も含めて)難しいとのことでした。
扶助協会の場合、勝訴の見込みがないと腰が重いとのこと。
医学に明るくない弁護士に30分で簡潔に説明するために、
a) 陳述書を作成
b) 神経内科(神経の器質変化に起因する病気)と精神科の専門領域の違い
c) 3箇所転院して共通していたのが睡眠重視(睡眠薬の使用)に対して問題の神経内科が鬱改善のみであったこと。
d) 睡眠障害、鬱がどれだけ多様な精神障害に起因するか南山堂の電子辞書のコピーを提示
これらをしたうえで、私の業種が多様でこなすために就寝時が遅かったことと不眠気味で2000年1月21日と4月17日・18日に錯乱状態になり支離滅裂なことをしゃべり続けたことも説明しました。
4月17日は、作業中突然ものが考えられなくなり、車の運転を妻にまかせ会社からの帰り道に前日たまたま頭を強くぶつけたので、脳神経外科・内科で診察を受け、脳が疲れている状態だといわれました。(あとで考えるとごもっともと思いました。)
問題の神経内科では、相変わらず鬱状態ということでエチセダン、スルピリドの処方を受けました。これは適切な治療ではないと思います。精神科ならレボトミン、インプロメン等の処方をするのではないでしょうか?
夜眠れないと何度訴えても問題の神経内科の医師いわく、昼間の状態がよくなれば、睡眠障害は自然に治るとのこと。(3箇所転院しましたが精神科での治療は何処も、これの全く反対でした。2つの開業医の毎回の処方をみせました。)
で、2000年10月松からモントリオールに出張の指示がでた際にも、鬱はともかく、不眠症
が心配で相談したのですが、精神科を紹介してもらえず、エチセダンを処方するのみでした。
そもそも、神経内科は、使える睡眠薬がトリアゾラムのみなので精神科医で、睡眠障害の治療をさせて、海外出張までに睡眠のリズムを整えるべきとなぜ判断しなかったのでしょうか?
時差ぼけ解消のための睡眠剤を3錠(アサシオン)を処方してもらいましたが全く効きませんでした。
結果は、こちらの懸念が現実のものとなり、モントリオールでほぼ1ヶ月眠れず、錯乱状態が顕著になり、エレベータ内で倒れ救急車で運ばれた先は精神病棟で、病棟ではハロペリドールを服用しました。
軽快後、緊急帰国し神経内科の医師にハロペリドールを見せ初めて、12/8精神科医を紹介しました。
このときの状態は1/21(休日をはさんで1/24), 4/17,4/18よりよほどましな状態でした。前述の3日は一人で付き添いが必要でしたが、12/8は介添えが不要でした。
また、薬を見せなければまた鬱状態と判断しこれまでと同じ治療をしたでしょう。根拠としてモントリオールから国際電話で、当時の状態を説明して薬を空輸を依頼しましたが、パキシル(坑鬱剤)でした。
こうなる前に、前兆が1月・4月にあったし、不眠症の問題が解決していない状態だったのだから、
もっと早い段階で精神科医を紹介する機会があったではないかと思います。もともと専門領域外なのだから。
1ヶ月の自宅待機後退職勧告をうけ失業しました。
<私自身では、統合失調症を疑っていたのですが、(躁鬱病と診断した精神科医通院
期間2001.9.14〜2003.3.29)では不眠による躁的錯乱とのことでした。>
現在は、3つ目の精神科医で、リーマス、デパゲン、ともう1種(薬名を教えてくれません)、睡眠薬としてドラール、ロヒプノールを服用しています。
せめて、精神科医から問題の神経内科医師の治療(判断ミス)の指摘があればもう一度法律扶助協会の弁護士に相談してみようかと思うのですが。
インターネットで、相談に応じてそうなホームページを探しているのですが、専属の精神科医がいなければ、一方的な思い込み訴訟と判断されるのが落ちかなと。
相談員に言われたのは、こういう問題は難しいのでとても30分で相談できる案件ではないとのことでした。
自分としては、精一杯の証拠(含処方記録等)をそろえ、専門領域の違いと治療方法の違いを説明すれいいと思いました。あとは具体的に最低限の裏を取ればいいと思ったのですが、一般人と法律家とのものの考え方のギャップなのでしょうか?
現在無職なので、自費で訴訟を起こすほど経済的ゆとりがありません。やってやれないことはないのですが、そこが家族を抱える悲しさです。
具体的に、どのお薬なんでしょう? はやく教えていただきたいものです。
東奥ニュースWeb版2003年12月31日より:
「精神障害の治療薬の一部で標準的な使い方とされている量は、脳内で効くのに必要な量の10倍に上る過剰投与となっていることが、放射線医学総合研究所の須原哲也室長らの研究で30日までに分かった。ほとんどの患者に副作用が出る投与量だという。
須原室長は「科学的証拠からではなく経験的に使用量が決められている薬があり、見直しが必要だ」と指摘している。
同室長らは、神経伝達物質のドーパミンを受け取る受容体タンパク質に結合し、脳内でのドーパミンの作用を遮断する薬をボランティアの医師らに投与した。この薬は鎮静作用がある半面、体が硬直したり、じっと座っていられなくなったりする副作用がある。
陽電子断層撮影装置(PET)を使い、大脳皮質で薬が受容体をふさぐ割合(占有率)を調べた。70−80%だと、ちょうどよい効き目が得られるが、標準的な使用量とされる量の10分の1を投与しただけで、それ以上使うと副作用が出やすいとされる80%を超える占有率に達した。(共同通信社)」http://www.toonippo.co.jp/news_kyo/news/20031230010020882.asp
moralistさま
たびたびありがとうございます。いろいろと思い出させてしまったかもしれませんね。ごめんなさい。お医者さんのおっしゃるとおり、ゆっくり休まれることが肝心なのでしょう。でも、もしお時間があったら、またのぞいてみてください。今後ともどうぞよろしくお願い致します。<_ _>
もう過ぎたことなので、インプロメンのことは忘れようと思います。躁鬱病でも躁的錯乱のときは統合失調症と症状は同じです。
sachikoさんのご指摘どうり、抗パーキンソン病薬を併用として、アキネトン(ジェネリックとしてはピカモール)も処方されました。双方の副作用として口渇、幻覚があります。
そこで話が昨日の私のコメントに戻るのですが、一般例として多くの患者を短い時間で診察するというのは、開業医は大変だと思います。病院にいたっては、もっと幅広い患者層なのでさらに大変だと思います。
で、精神科医には、麻薬も使えるのでひとつ間違えるとまともな人間を廃人さえすることのできる薬を使っていると自覚して欲しい。加えて経験・責任感・モラル・誠実さが必要だと思います。
さらに率直に言えば、死亡事故のない精神病院は少ないと思います。私がいた5ヶ月の入院の間でも、閉鎖病棟で1人、開放病棟で1人(こちらは死因は精神病と無関係かもしれません)亡くなりました。退院してまもなく、閉鎖病棟の統合失調症患者が、別の患者を死亡させました。これも、夜中の回診中の事故で、発見したときは首を絞められ続られていて仮死状態で看護士1人では不可抗力だったと推察します。
しかし、事故を防ぐためのマニアル・教育の絶えざる向上が病院の誠意だと思います。
余談
10数年前に、13年間ほどマイナートランキライザーの開発に携わり、PR紙にいろいろな精神科医のコメントを載せていたということもあって、どうしても精神科医に対しては過激な糾弾にはちゅうちょします。今回は少し厳しい批判になってしまいました。去年やめた会社ではメジャートランキライザーの開発をしていました。
また、現在の治療は、躁鬱病本来のリーマス(炭酸リチウム)主体です。本当はパソコンは2時間をリミットとし、当分ゆったりと静養しなさいといわれているのですが・・・・
こういうのもありました。これもいずれリンクを張ります。
こういうのがありました。いずれリンクを張ります。
蛇足ですが『こころの治療薬ハンドブック2003』より「インプロメン」を見てみました。初めて聞いたお薬なので、勉強させていただきました。次にようなものですね。
「適応は精神分裂病であるが、他の精神障害の幻覚妄想状態にも効果がある。抗幻覚妄想はセレネース(ハロペリドール)と同等であると考えられているが、錐体外路症状や鎮静作用が少ないため外来患者や高齢者にも使いやすい。」96ページ
「処方の際の留意点
セレネース(ハロペリドール)より頻度は少ないとはいうものの、投与量にかかわらず、副作用として錐体外路症状が出現する可能性がある。コンプライアンス不良となる原因にもつながるため、若年の患者、とくに病識のない場合には抗パーキンソン病薬を併用、もしくは頓用で処方したほうがよい。興奮の強い場合は鎮静効果が少ないため、フェノチアジン系薬物など鎮静効果の強い薬剤と併用することもある」。97ページ
う〜ん、セレネースより「弱い」感じですが、副作用は同じようですねえ。これを飲まないといけないのは、おつらいでしょうねえ。副作用止めと併用すれば、何とかなるのでしょうか。服用を止めるわけにはいかないでしょうから。蛇足でした。素人の私やらお医者さんではなく、おのみになっている方が一番わかってらっしゃるわけですから。今はどうなのかわかりませんけど、いずれにしても、とてもとてもおつらいでしょうけど、毎日何とか乗り切ってください。応援してます。