DQ7プレイ日記



1.ふりだし〜ウッドパルナ
ドラクエを始めてみた。2年くらい前に一回やってるんだけど、途中で断念してたのでもう一回。今度の主人公は「サトミ」と言います。ちなみに前回は「ヒサシ」でした。当然ながら、みんなが「サトミ、サトミ」としきりに苗字で呼ぶので事の他面白い。親まで苗字で呼ぶ。お前らもサトミじゃないのか。
さて、今回のドラクエは主人公が勇者じゃないんですな。何か不思議な力はあるっぽいが、肩書きは漁師の息子。今回も転職システムは健在ですが、職業に内科医は無いんだろうか(ねえよ)。身体的特徴としては、どうやら彼は年の割には小柄で非力なようです。どうもサマルトリア傾向があるようだな。なので、本当言うと「サトミ(昭和)」とか、「サトミ(学)」とか付けたいくらいでした。
お友達は王子と網元の娘。絶体人口が少ないようなので、友達というよりは強制的な付き合いなんだろうな。王子は無駄に熱くていかにもパーという感じだし、網元の娘はお嬢風を吹かしてヤな感じ。ですが、個人的にはマリベル(網元娘)は嫌いではないです。性格は悪いようだが、「ちょっとサトミ!アンタぼーっとしてんじゃないわよ!」とか言われると、何やらむず痒いような気分になります。私は言葉攻めの趣味は無いので、きっとサトミを苛めたいだけなんだろう。もっとやれ、マリベル。
適当に色んな所をうろうろしつつ、遺跡の謎を解く。キーファ(王子)はちっともじっとしていない。無駄足をかけさせるんじゃねえよ。じっと城で待ってろよ。
要はこのゲーム、色んな所で石版を集めて、それを遺跡(神殿か?)の台座に嵌める事で異世界へ行くというコンセプトのようです。ベースとなる自分達の世界には魔物も出ず、平和そのものらしいのね。で、その退屈に我慢しきれなくなった若人が刺激を求めて異世界に旅立つと。・・・・しかしお前らね、行くんなら自己責任で行けよと私は言いたい。その異世界で例え死んだって、文句言うなよと。どっかで聞いたような話ですが、今の若者は周りの気持ちを考えなさすぎ。
・・・・まあ、こんなところで憤っても仕方が無いけども。
遺跡の謎解きは敵が出ないので心に余裕は持てますが、結構難しいような気がします。説明書は全ての漢字に振り仮名がうってあるし、きっと対象年齢は小さなお子さんからなんだろうけども、小さなお子さんにこれは無理なんじゃなかろうか。
そんなわけで黄色の石版をゲットして一路異世界へ。さよならホームタウン。
飛んだ先はウッドパルナという村。暗い。物理的にも暗いけど村人の心持ちも暗い。しかも何か自分達で自分達の村を破壊してる。何かの抗議表明?
・・・ではなく、どうやらこの世界には魔物が出るらしいですね。ほら、バカ王子。お前が待ち望んでた魔物だよ。緊急事態だよ。・・・あー、この王子絶対台風とか大雪とか好きだろうな。
また話が逸れちゃいましたが、つまりこの村の男どもは魔物に女達を攫われ、自分達で村を壊さないと殺しちゃうぞと脅されてるらしいです。ドラクエなのにいきなり超ブラック。しかも、この村は以前も魔物の災害に遭った事があるらしいんですがね、その時はウッドパルナという若者が乗り込み、相討ちになるという形で村を救ったそうです。しかし、その時のエピソードがふるってますよ。村人達はウッドパルナに、準備を整えて必ず後で加勢するからと言って送り出したそうな。しかし、怖気づいた村人達は加勢はしなかった。ウッドパルナは村人の到着を信じて、そして死んでいったのでした・・・・。
・・・・・・・後味ワルー。このゲームやったお子さんはどう思ったんだろう。
で、まあ色々ありつつサトミとキーファとマリベルは敵の本拠地に乗り込み、ボスを倒して女達を解放したのでした。めでたしめでたし。
・・・・・・ではなかったんだよ。今回のドラクエは凄いよ。何とそのボス、ウッドパルナの妹だったんですな。過去兄を見殺しにされた妹は村人を恨み、復讐のために村を襲ったのです。んが、更に後味が悪いのは、その妹(マチルダと言います。騎士団ではない)が、決して愉快と思ってそうしてるんじゃない事。兄が殺された時の激しい怒りの気持ちに魔物が付け込み、マチルダをも魔物に変えてしまったようです。しかし、村を助けるにはマチルダを殺すしかない。
どうなのドラクエ。何かあったの!?堀井さん!!
結局マチルダと戦闘になったんですが、マチルダは一切攻撃してきませんでした。旅立ち直後のエピソードとしては鬼のように重かったです。私なら絶対もう行く気失くすね。しばらく鬱だよ。これは小さいお子さんへの、えにくすからの厳しいエールなんだろうか。人生そんなに甘くないよと。
何にせよ、ドラクエ恐るべし。ただ今サトミはレベル5。
ガキっぽいキーファが財前君(タミーヤ)に思えてきた。


2.エンゴウ今昔
現代に戻ると、新しい大陸が出現してました。言うのを忘れてましたが、この世界は大陸というのは一つしか無いそうです。だからこそ退屈のあまり漁師の息子とバカ王子と網元の娘は冒険に旅立ったんですな。本当に今更な注釈ですが。
現代のウッドパルナは面白くないので割愛。
石版を集めて、次に飛んだ先は火山の町エンゴウ。何でも村人は炎の神様を崇めており、年に一度「ほむら祭」というのをやるらしいですよ。ほむら祭・・・・・・・・こむら返り?
村に入ると突然の地震。でも村人はいつもの事だからと全然気にしてません。何つうか、オオカミ少年を思い出しました。アンタ達、油断してるとそのうち泣きを見る事になるんだよ。しかも村には敏腕占い師(鳥山絵師の作なのでビジュアルは占いババ。亀仙人の姉)がおりましてな、そのババアは「火山が噴火するぞ!!」と叫んでいます。・・・いや、するんだよ。噴火。だってサトミも選ばれし者のインスピで、噴火の夢を見てたもん。村人はもう少し、人の話を受け入れる人間の度量を持ちましょう。
で、ここでもやはり噴火の原因は魔物。しかも、村人の崇める炎の神様を隠れ蓑にしている模様。
「ケケケ、馬鹿な人間め。ありもしない神を信じて、村ごと溶けた岩に飲み込まれるがいい!!」
とはその魔物の台詞。・・・・何か、妙に深いな。やはり神はおらんかね。しかし、その居もしない者に縋っちゃうのが矮小な人間というものです。そして、その真理を知っているのが魔物というのもまた凄い。これまでのRPGというと、神様は居て当然というスタンスだったのに、炎の神様なんていないと言い切るドラクエ。凄い。
魔物を倒した後は石版を貰い、一路現代へ。またしても大陸が出現し、現代のエンゴウが現れます。
その頃になると、大人達もサトミらの冒険と大陸出現の関連性に気が付き始めます。確かに大陸を出現させる事は凄い。彼らが何もしなかったら、この世界はずっと自分達の住む大陸だけだったのだし、冒険には意味があった。でも、今後も冒険を続けても良いか否かという話になると、これは別問題だと。
一見卑怯なようにも思えて、分からなくはないな。
キーファは将来は王様になるんだし、マリベルは女の子。まあ親が許す筈がなかろうて。一方のサトミの両親は、「別にそこまでは止めないけどね」みたいな事を言っていたので、この家庭は放任主義なんだと理解しました。しかしその後で親父が言っていた、「サトミ、お前はもっと慎重な男だとばかり思っていたよ」という言葉がえらくツボにハマる。そりゃアンタの息子はサトミだから。
さて、現代のエンゴウは以前の信心深い町とは違い、町興しの真っ最中。「神?そんなもんあってたまるか!!」という感じ。神様より観光客。お客様が神様です。
まあどちらが悪いとも一概には言えませんが。信心に凝り固まって生きるのと、かつては神の山と崇めた火山を見世物にしてまで商魂逞しく生きる姿。激しく両極端ですな。究極の依存か独立か。それがエンゴウの人々の特性なんだろう。
どうでもいいけど、村長さんの「この町はどうですかな?」との問いに当然のように出る「はい いいえ」。・・・・・・・そりゃあちょっと端的に答え過ぎなのでは!?
そんなわけでサトミLV9。ルーラを覚えたので、これで浪速医大まで一っ飛びだ。


3.ダイアラック〜オルフィー
さてさて、その後青い石版で次なる町へと向かうサトミ御一行様。やっぱり今更ながらバカ王子の服装が気になる。何故お前は一人だけそんなに赤いのか。着いた先はダイアラック。早速第一町人発見かと思いきや・・・・・・町人が全員石に変えられてるよ!!
ここまでで何ら楽しいエピソードが無いドラクエ7。本当に一体どうしたのか。
一人だけ難を逃れた老人に話を聞いてみると、突然灰色の雨が降ってきたかと思うとその雨に濡れた人々が次々と石に変わっていったそうな。灰色の雨・・・・井伏鱒二にあらず。ともかくも、暗かったりシニカルだったりした後は満を持してホラーのようです。で、更に皮肉なのは、その老人は既に回復薬を持っているんですな。しかし発見までにあまりにも時間が経ってしまった為、もう効果が無いのだとか。つまり何をする事も出来ないサトミ達。・・・・・・これはドラクエだよね?お子様向けなんだよね?ドラクエなのに救いようの無い話があるとは思いませんでした。
そんな感じでひたすら後味だけを悪くしてダイアラックは終了。早ッ!!駆け足で次の町オルフィーへ。
こちらもダイアラックと似たようなもんで、町人と動物の中身が入れ替わってるんですな。つまり、人に見えるのが人間、人間に見えるのが動物。どうやら神の山とやらに住む魔物の仕業らしいです。・・・・・こうして見ると、石版で飛んだ先、つまり過去に住む人々は、どこに住んでたって大なり小なりの不幸に見舞われているわけですな。生きる時代が悪いとはこの事だ。
この町も以前のウッドパルナ同様、過去に同じような事件に見舞われた事があったそうです。ウッドパルナの時は英雄が退治したわけですが、オルフィーでは過去魔物を退治したのは白いオオカミ。どこまでも動物に縁のある町だ。
この町ではガボという少年がパーティに加入。本当はその白いオオカミの子孫らしいですが、入れ替わっちゃってるので人間になっています。本人も人間としての生の方がお気に召しているらしい。そのうちガボは喋れるようになるんだけども、彼の一人称は「オラ」。・・・・オマエは悟空か。オラもう怒ったぞー!!
そんな事はどうでもいいですがね。で、悪者はやっつけなくてはいけませんから。困った町の人は助けてやるのがお約束ですから。行きますとも。神の山に。はっきり言って通りすがりのサトミには何ら関係無いわけだけども。
神の山ではボス、デス・アミーゴと対決。この名前は笑うとこなのか否か。デス・アミーゴって・・・・メキシカンな感じだな。しかしこれがなかなかに強い。いや、アミーゴ自体はそうでもないんだろうけど、呪文が使えないのが痛い。そうならそうと前もって言っておけ。しかもこのデス・アミーゴ、ガボに攻撃された時には「ぐあっち!!」とか言うんですな。・・・・ぐあっちってアンタ・・・・そんな感嘆符があるかいな。
そんなわけで辛くもデス・アミーゴを破ったサトミさん達でしたが、どうやら聞くところによると、アミーゴは自らは復活出来ない模様。という事は、何者かが意図的に封印を解いた事になります。何だ?今度はミステリーか?
「いずれ、俺達はその黒幕と戦う事になるんだろうな・・・・」
と、キーファは言っておりましたがね、・・・・最近私が注目してるお笑いの人で、着流しでギター抱えてる人がいるわけよ。「って言うじゃな〜い?」って人。その人風に言うならば・・・・・・・・アンタ、そいつと戦う頃にはもうここにいないから!!
・・・・残念!!FA宣言斬りッ!!
ってとこだな。
石版を回収したら現在のオルフィーへ。現代版オルフィーは動物への感謝の気持ちから、動物コスプレ祭の真っ最中。何じゃそら・・・・。で、都合もう一回神の山へ言ってアミーゴと対面するわけですが。
・・・・・アミーゴが普通のオッサンになっちゃってる!!
衝撃だ。しかもやたらと低姿勢。どうやら長年封印されてる間に魔力とやらが無くなっちゃったらしいです。それにしても、「あの時は『ぐははは』とか言ってましたけどね、ちょっとやんちゃが過ぎました」みたいな台詞はどうなのか。ああ、こんなとこまで何か哀愁が・・・・・。年月は魔物すら変えてしまうのか。
そんなわけで、人間が何かに変化するエピソードが立て続けに二本。どちらがより重かったかは言いますまい。
ここまででサトミはLV.10。つうか、レベルってのは何なんでしょうね。人間としての器の大きさかな。だったら「ちから」とか「かしこさ」とかのパラメータだけでなく、「ほうようりょく」とかも欲しいよね。


4.からくりに恋して 前編
さて、小金が貯まってきたので、ここらでサトミに鉄の槍を買い与える。サトミ(学)に鉄の槍。振り回してるつもりが完全に振り回されてるサトミ。・・・・くッ、色んな意味でオイシイ!!
しかし、モンスター退治で金儲けってのはボロいよな。私だったら大がかりなスライム一網打尽装置とか考えますね。でっかい落とし穴みたいなのを作っておいて、スライムの生息地にしかけて金をせしめるのだ。途中に網みたいなのを張って二重底にしておいてね、次から次へとそこにスライムを突き落とすのよ。スライムは途中に引っ掛かり、金が底に溜まると。働かなくても金になるドラクエの世界・・・・いいなあ。
そんなわけで、次に着いた町はフォーリッシュ。町の中には何やら要塞のようなものが築かれ、どうやらこの世界では人々はからくり兵士の脅威に怯えているようです。からくり兵というのは文字通り、機械人形みたいな物でですね、コロ助を凶暴にした感じかな。ビジュアルは鉄人28号に似ています。多分正太郎が作ったんだろうて。・・・・いやいや、本当は魔物が開発してるので、当然襲ってきますよ。
で、フォーリッシュの町の隣にはフォロッド城がありまして。そこで何故か傭兵に召抱えられ、町を守る事になったサトミら御一行。わざわざ自ら首突っ込まんでもいいのに・・・・。しかし、そこが冒険野郎の性(さがと読むのだ)というものなのかね。
山を越えた人里離れた場所にはゼボットさんという学者が住んでおりまして、やっぱ相手が機械なら専門家に頼むのが一番だろうとサトミらが使いに出されます。っが、やっぱり学者という生き物は偏屈である罠。
「僕は人間がどうなろうと知った事じゃないよ。本当に可哀想なのは人間じゃなくて、そんな事に使われてるからくり達の方だ」
・・・・ご尤も。文明の利器なんてのは使い方次第なわけだし。でも、そんな事言ったら話が進まないだろうがよ!!
しかしこのゼボットさん。また並々ならぬ(ドラクエらしからぬ)事情があるわけだ。
サトミ達は兵士長のトラッドさんに言われてゼボットさんを迎えに行ったわけですが、この二人はどうやら兄弟。しかも目茶目茶険悪。その上ゼボットの本棚からは意味深な手紙が。
「ゼボットさんへ   明日はトラッドさんと森へ狩りに行ってきます。お腹を減らして待っててね。   エリー」
その後、ゼボットがトラッドに向かって、「何が町の人間の命を守るだ!!たった一人の命も守れないくせに!!」とか何とか言っているのを鑑みると、多分エリーは狩りに行って事故か何かで亡くなったんだと予想されます。更に深読みするなら、この兄弟は二人してエリーを取り合ってたわけだな。
で、面白いのは、そういう一切の事情をストーリー上では、明確に説明はしていない事。エリーからの手紙すら必ず見つかるわけではなく、敢えて本棚を探さなかったら狩り云々の所の事情は分からないままです。判断する材料は提供してくれるけれど、核心を突くような事は何一つ言ってくれない。つまり我々はあくまで行間を読むしかないわけだ。・・・これはなかなか高度ですよ。小学生にはこの微妙な機微は解るまいて。そういう意味では、今回7作目のドラクエは、そういう人間の僅かな心の琴線とか、そういうものを表現する事に力を入れている気がします。何から何まで説明するのではなく、プレイヤーの側である程度の補完を要求するというかな。だから、ストーリーも受け取り方によっては千差万別なわけだ。このからくりエピソードも私は上記のような解釈をしたわけだけど、そうは思わない人もいるだろうし、或いはプレイヤーが同じでもプレイする時期によってはまた感じ方が違うかもしれない。ウーム。こういうのを良いシナリオって言うんだろうな。
そうこうしている間に、フォーリッシュの町はからくり兵士の来襲により陥落してしまいます。
教会へセーブしに行くと、それまでいたシスターの姿は無く、代わりに新しい棺桶が・・・・。おお、なかなかシュールだ。更に要塞の中では、死にそうな兵士に必死で呼び掛ける負傷兵。
「おい!!目を開けろよ!!死ぬんじゃない!!・・・・どっちが兵士長になるか勝負しようって言ったじゃないか・・・・・お前が死んだら、俺が簡単に兵士長になっちまうぜ・・・・?・・いいのかよッ!!」
・・・・・・ウワー、何だかなあ。ベタな台詞なのに、思わず泣きそうになっちゃったよ。ドラクエごときに。
折しも、からくり兵の一体がサンプルとしてゼボット氏に提供される事になります。非協力的であったゼボットもこれには食指を動かされたのか、サンプルを改造して味方のからくり兵「エリー」を作製。実際のエリーはゼボットとトラッドのどっちを選んだのかは知らんが、愛すべきからくりに死んだ想い人の名前をつける科学者。・・・・・・・言うべき言葉が見つからん。
一方のサトミらはゼボットとエリーの協力を経てからくり兵の根城へ。
割と強くなってたのでサクサク進む。ボスの何とかマスターも瞬殺。おお、楽勝だな、とか思ってたら。
何とかマスター「くそう!!こうなったら、この世界がどうなろうと知った事か!!みんな壊れてしまえ!!」
*デスマシーンが現れた!!
・・・・・・エエー!?聞いてねえって!!しかも何か強いし!!キーファがすぐに死にかけたので話し掛けてみると、「誰でもいいから、俺に薬草かホイミを・・・・」と虫の息で懇願。可哀想だが必死さが何か笑えてしまった。んが、あえなく開始後初めての全滅。
・・・・・・これって、どうなの?あ!!もしかしたらこれは全滅するようになってるのかも!!
とか思ったんですが、当然全滅していい筈もなくフォーリッシュの教会に戻される。おおサトミ、死んでしまうとは情けない!!
その後、装備を整えてもう一回チャレンジ。二度目で見事デスマシーンを倒しましたとさ。ただしマリベルが死にましたが。ムム、ここまで来てレベルが足らんようになったかなあ。
さて、そんな感じでようやくからくり兵の脅威から逃れたフォーリッシュとフォロッドの人々ですが、帰還したエリーを見て人々の間にざわめきが広がります。エリーは改良されたとは言え、外見はからくり兵。そりゃあ町の人にとっては刺激が強いでしょうな。いくらサトミらやゼボットがエリーは違うと言っても話が通じるわけもなく、ゼボットは町を救った本人であるにも関わらずエリーを連れて逃げるように元の辺境の地に戻ります。・・・何つうかね、これも、どちらの気持ちも解らないではないですな。町を襲ったからくり兵だって結局は自らの意志があるわけでもなく、ただ使われてるだけだし、更に改良されたエリーが安全だと力説したい気持ちも解る。でも逆に、理由はどうあれ町の人々は大切な人間をからくり兵によって奪われたわけだし、中身がイイ奴だろうと何だろうと、同じ外見のエリーが刺激が強いのもまた事実なわけで。
便利なツールも使い方によっては脅威となるというのは周知の事実ですが、こういう形で表現されると、何だか我々の行く末を暗示されているようで意味深ですな。我々の世界でも、銃や飛行機といった兵器になる物を開発した人達の中には、自らの良心の重圧に耐え切れず自殺した人も少なくないそうです。
何だか、たかがゲームと侮ってはいられないエピソード。サトミのレベルは12です。


5.からくりに恋して 後編
さて、その後サトミら御一行は現在のフォーリッシュ&フォロッドへ。現在のフォロッドは若い王様が国を治めておりましてね、私の嫌いなタイプです。何つうの?人間は悪くないんだけど、なんか偉そう。何か居丈高。俺んとこは先進国だぜヘイヘイ!!って感じが物凄くします。そんなんよりはまだバカ王子の方がいいや。
まあ王様の人柄はともかくとして、現在のフォロッドは過去のからくりに改良を加え、更に機械化研究は進んでいるようです。何か、からくり人間を作ろうとか言ってますよ。しかし、それが成功した暁にはろくな事にならないのは目に見えてるね、こりゃ。しかも、何故かその昔からくり兵によって存亡の危機があったという事実は意図的に抹消されているんですな。こりゃあ政府の陰謀って奴だ。
そうこうしている間に、王様の元には失われた筈のからくり兵発見の知らせが。山の向こう、辺境の地で今だ動き続けるからくり兵・・・・・・・それってエリーの事じゃん!!
早速旧ゼボット邸に行ってみてびっくり。ベッドの上には白骨死体。そして、その骨に健気にもスープを運び続けるエリー。
「ぜぼっと、ドウシテ動カナイ・・・?・・・コノすーぷ飲ンダラスグニヨクナル。ぜぼっと、すーぷ飲ム・・・・・・」
・・・・・・うわあ。
現在があのからくり騒動の時からどのくらい経ってるのかは知らんが、「ある年代を境にそれ以前の文献がぱったり途絶えている」という学者の口ぶりからすると、相当時は流れてるんでしょう。少なくとも100年以上は経ってるんだろうな。その間もずっと死んだゼボットの世話をしていたエリーを思うと、何かうわあとしか言えません。
機械は与えられた命令をこなす事しか出来ないわけで、だからこそエリーにはゼボットの死が解らないわけだ。でも、ひたすらゼボットを思って世話をし続けるというのはどうなんだろうか。しかも、研究の為に城に連れて行かれ、分解されそうになってたところをサトミらが助けてやったわけだけど、その際エリーはサトミに、有難うという言葉を発するのです。
うーん、ドラクエごときにまたマジになってしまった。
機械に心が宿るか否かという話になると、これはそんな事ある筈がないんだよ。アトムじゃあるまいし。最近では人工知能というものもあるけど、これも心というわけではないしね。しかし話によると、人間の心や記憶というものも化学物質が構成しているという事が最近では解ってきたそうです。だったら、その物質を組み込めば機械に心を宿す事も可能なんじゃなかろうか。逆に言えば我々だって、もやもやとして曖昧模糊としていた筈の心があくまで化学物質だというなら、機械と何ら変わらないでしょう。入れ物が無機物か有機物かの違いでしょ。
結局、そっとしておこうという事で放置される事になったエリー。ゲーム中ではそっとしておくのが一番良いという話になってたけど、私はそれには承服しかねますな。これからまた長い時間、エリーは無意味な奉仕を続けるわけでしょ?それを勝手に良い事だと思っちゃうのは、それこそ心を持たない物への冒涜じゃないのか。
・・・あー、何か色々複雑だ。これはやっぱりお子様には解るまいという感想を残しつつ、サトミは次の町へ行くのでした。


6.家政婦は見た!!
赤い石版で次にやって来た町はグリーンフレーク。名産はハーブです。んが、ここでも町の人はみんな石になっている罠。あれあれ、また灰色の雨かね。困ったもんだ。町で一番高い建物までやってくると、まさに雨を降らせている魔物を発見。速攻でブチのめした後、以前ダイアラックで手に入れた特効薬を使う。お陰で町の人も元に戻ってヨカッタヨカッタ。・・・・では終わらないんだよ!!やっぱ!!
サトミら御一行のお陰で石から元に戻った町の人でしたが、一人だけ戻らない人が発生。石から生身には戻ってるんだけど、意識が戻らないらしいのね。で、サトミ先生なら何とかしてくれるんでしょう!?とまた無茶な事を頼まれる。今日はサトミ先生の外来の日か?
さて、一人元に戻り損ねた人はぺぺさん。どうやらハーブ園でリンダという娘と一緒にいたところを灰色の雨に降られたらしいです。リンダとそこで何をしていたのかは秘密。で、ぺぺさんは男らしく身を呈してリンダを庇ったものの、結局二人共石になっちゃったわけですが・・・・・・・ここで問題なのは、リンダには婚約者のイワンがいる事ですな。で、ぺぺもそれは十分理解している。だからリンダを遠ざける。結果、こんな感じの三角関係が出来上がる。
イワン→リンダ→ぺぺ
こりゃまた複雑だなあ。しかもイワンというのがこの町の有力者の息子でしてね、リンダはイワンの家に結構な額の借金があると。イワンの父も無理な取立てはしたくないんだけど、まあチャラにしようと思うとイワンと結婚してもらうしかないわけね。更に!!この家のメイドがまたイワンの元カノなわけだよ。しかもまだイワンを忘れていない。自分の方を向かせようと虎視眈々。つまり、
メイド→イワン→リンダ→ぺぺ
ぺぺのベクトルがどこへ向かってるかというのは推して知るべし。何か、昼ドラ並みにドロドロだなあ。
まあ結局、ゴタゴタを収めるのはサトミの役目なわけで。はるばるエンゴウまで行って例の占いババの秘薬をもらってきました。サトミが直々にね!!が、奴らにとっては誰が薬を取ってこうようと、誰のお陰でぺぺが回復しようとどうでもいいわけだ。要は、ぺぺが復活したという事実が大事なだけで。・・・人間ってのは現金なもんだなあ。しかも、イワンにとってはぺぺは目覚めない方が良いわけです。そうすればイワンは目出度くリンダと結婚出来るし。笑ったのは、ついそんな事を漏らしてしまったぺぺに対するリンダの一言。「イワンのバカッ!!」なかなか小技が利いておるな。
結局、リンダはそんな状況を打開すべくぺぺに駆け落ちを持ちかけます。が、ぺぺは周りの人(特に自分の家族)に迷惑がかかるのを恐れ、承知しません。
リンダ「ぺぺの意気地無し!!どうしてそんなに周りを気にするのよ!!アンタの気持ちはどうなのよ!!」
うーん。リンダが憤るのも解らんではない。が、後に残されて白い目で見られるだろう家族の事を思うと、思い切った行動には出られないぺぺの気持ちも解りますな。しかもイワンはこの町の有力者の息子なわけだし。そりゃあ風当たりも強かろうて。
結局、ぺぺはサトミらに一言挨拶を残しただけで町を後にします。キーファは、イワンを交えて今後の事を話し合う事を勧るものの、ぺぺの言葉は「そうかもしれない。だが、僕は遅すぎた」。・・・・最早これはドラクエではないな。
しかしどうだろう。何か物事に、遅すぎる事ってあるんだろうか。
間違ったとか、しまった、とか思ったらそこから軌道修正すればいい事だし、特にぺぺとリンダの件については尚更そう思います。ぺぺの横恋慕ならともかく、例え婚約者があってもリンダの気持ちはぺぺに向いてるわけでしょう。イワンにも想ってくれている人はいるわけだし、話し合う事に何ら禁忌は無いと思うが。大体四角関係のまま結婚に踏み切ってしまう方が余程問題でしょう。そのまま結婚したって、全員が何かしら我慢を強いられるんだし。一番問題が無いと思われるイワンだって、妻が毎日ため息をつくのを見たいわけではあるまいに。
その後、サトミらは現代のグリーンフレークに行ってみましたが、この四角関係がどういう結末を迎えたのかは分かりませんでした。ただ、グリーンフレークは既に滅びており、代わりにメモリアリーフという町がありました。どうやら庭師から裸一貫でハーブ栽培を始めた男が興した町のようです。しかも、その真面目一徹な男は生涯独身だったとか。そして、近くの修道院に建っているぺぺとリンダという名が記された墓。これは一体何を意味するのか。・・・・ううむ、謎だ。これは市原悦子でも解るまいて。
そんなわけで、サトミのレベルは現在13。べホイミを覚えました。




人は、何かになれる。

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