英国I LOVE YOU −2−



11月30日  ファイナルアンサー?
あー、今日で11月も終わりだ。もうこっちでの生活も3分の1が終わった事になります。早えー。
今日帰ってテレビをつけたら、クイズミリオネアがやってました。・・・・・つうか何でやってんのよ!?やっぱこれは日本のパクリなんでしょうか。それとも英国が先にやり始めた事なんでしょうか。もう何から何まで全く同じです。セットから音楽から番組形式まで。違うのは「ファイナルアンサー?」て言うてんのがみのじゃなくて、どこかの外人だというだけ。
他にもこっちでおお!!と思う事は色々あって、今日ゲーセンに行ったらカプエヌケーのあのゲームが置いてありました(ここからは話題がマニアックになるので、解る人だけ読んでね)。
カプコンがSNKを吸収合併した時に出したあれね。ストリートファイターとKOFが混ざってる奴。まさかイギリスに来てまで京ちゃんやら春麗やらの顔見るとは思わなかったよ。

今日本とイギリスのミリオネアの違いを発見(みの以外で)。
「テレフォン」が日本はテレビ電話だけど、イギリス版は普通の電話だ。こういうとこさすが日本よねーとか思います。



12月1日  ヴィヴィアン・ウエストウッド
今日HMVに行って発見。ホームステイ先の噂のクソガキが、「時計仕掛けのオレンジ」のパッケージのあの小僧にそっくりだ。あんなクソガキっぷり。あとチューブに乗ったら、向かいの席でイチャイチャパラダイスを満喫している男女に遭遇しました。そんな人たちはここでは腐るほどいてますが、私の目の前でイチャパラを繰り広げていた人は思わず「縄文時代から来ましたか?」と聞きたくなってしまうような人たちだったので、見ているこっちが辛くてげんなりしました。そしてげんなりした顔を丁度バッチリ見られてしまって、おもくそガンつけられてしまいました。バカヤロー。お前らこそ自分のビジュアル考えてイチャパラしろよ!!
で、ここからが本題。今日はお正月に向けて新しい服を買いに行きました。クリスマスにまたアレキサンドロの家でパーティを行うらしいので、それに合わせてっつうのもあります。どうせこの国でちょっとイイ服の一つでも買うつもりだったので、今日はオックスフォードサーカスにあるヴィヴィアン・ウエストウッドに行ってきましたよ。値段はとっても張りますが、今私が一番好きなレーベルだったりします。
まーとにかく高いこと高いこと。シャツは£100(2万円)以下のなんてありませんがな。靴なんか£300よ!?10回払いで月6千円かーとか悩んでしまう私は庶民の子です。
で、一応気に入ったシャツがあったんだけどマネキンさんが着てた奴しか無かったので、店員さんに頼んで見せてもらいました。一応そういう事が頼めるくらいには成長しました。「この色はこれが最後なんだよ!?」「どうよ!?試着してみるかい!?」・・・・・う〜ん、この辺はどこの国の店員も一緒だなあ。結局そのシャツは£150(約3万円)だったので購入する事にしたんですが、勿論キャッシュでなんか払えませんよ。貧乏人の味方、クレジット君の登場です。んがッ!!ここで困った!!分割払いって英語で何て言うか解らん!!でもまあ普通通じるもんでしょ!?「一括じゃなくて、分けて払いたいの」「10回!!10タイムズ!!」「だから毎月£15ずつ10ヶ月間で払う言うてるやろコラ!!」・・・・・・ここまで言っても解ってもらえませんでした。多分翌月一括になってると思います。クソ・・・・・辞書引いてから行くべきだったよ・・・・・。 そんなわけで、最近クラスメイトと普通に英語で喋れてる事に自分で「成長したなあ、ウンウン」とか思ってたわけですが、そんな鼻っ柱を見事に叩き折ってくれたヴィヴィアンでした。分割払い・・・・・・多分一生忘れません。

今日覚えた多分一生忘れない単語  installment(分割払い)



12月4日  新入りさんいらっしゃい
ウーム。風邪がいっこうに治らん。そういうわけで如何お過ごしでしょうか。six@ロンドンです。
今日は我らがクラスに新入生さんが来ましたよ。名前はアヴェリーナ。トルコの女の子です。私がアヴェリーナという発音に苦労してたら「友達はみんな私のことエヴァって呼ぶのvvだから貴方もそう読んで頂戴vv」(語尾のハートはあくまで私の主観な)と言ってくれたので、オーケーオーケーと笑顔で答えたんですが、よく考えたら名前のどこにもエヴァなんて入ってないじゃん。アンタ。エヴァ・・・・一体どこを略したらそうなるんだろう。とりあえずエヴァンゲリオンじゃないことだけは確かです。

そうそう。今日の朝ぼへーっとテレビ見てたら、「遊戯王」の人形のCMがやってました。クリスマスシーズンなのでね。こっちでは「YU−GI−OH!」と言うらしいです。OH!じゃねえよ!!勝手に意訳すんなよ!!
そんな塩梅です。



12月7日  深夜特急
ピカデリーサーカスにあるジャパンセンターで、£5とちょっとを出して沢木耕太郎の「深夜特急第6巻」を買った。定価が480円くらいだから、こっちで買うと約2倍。それでも、その本を買う事について惜しいとは思わなかった。
私が日本に忘れてきてひどく後悔したもの。耳かきと深夜特急。
帰りのチューブに揺られながら早速開いてみた。
この本を高校生の時に読んで、私は卒業したら自分も旅に出たいと痛切に思ったものだ。だが卒業しても私にその機会も決意もなかなか訪れず、ただ時間ばかりが過ぎてしまった。
例え3ヶ月でもロンドンに渡る事を決めた時、やはり私の動機の何分の一かにはこの「深夜特急」があったように思う。沢木氏がそうしたように、私の旅は国から国へと渡るものでもなければ、歯を食いしばってその日の宿を探すようなものでもないけれど、それでも私にとってはこの旅こそが深夜特急の第一歩だった。今しかない。今行かなければ、きっと私は一生この国から動けなくなる。
捲るページの中で、イタリア人の少女が沢木氏に話し掛けた。
「旅をしているの?」
「そう」
「どのくらい?」
「1年くらいかな」
「そう。私の夢も外国に行く事なのよ」
その少女の夢を、その時私はロンドンのチューブに揺られて読んでいた。外国に行きたい、という言葉を外国で、今私は眺めている。その事に何故だか感動を覚え、目頭が熱くなるのを感じた。
自国に帰るバスを、イラクの青年が指差し「From youth、to death!!」と叫ぶ下りがある。
青春発墓場行き。
ここにいると、日本の生活の一切がどうでもよくなる。同じ年頃の今日本にいる友達が、就職しようが結婚しようが私には関係が無い事のように思うし、このままロンドンにいても何とか生活は出来ていくような気がする。けれど私はいずれ日本に戻らなくてはならないし、その時には日本での現実が一気にのしかかってくるのだろう。青春発墓場行き。私もいつかそのバスに乗らなければならない。
ロンドンから、沢木氏は電報を打つ。
<ワレ 到着 セズ>
私もトラファルガー広場からその電報を打つべきだろうか。
帰国後、私の部屋の本棚には深夜特急第6巻が2冊並ぶのだろう。
今度こそそのうちの1冊を持って、もう一度このロンドンに帰ってこられたらと思う。



12月9日  なまら寒い
日本では年末に「北の国から」が再放送するらしいですな。いいなー、見たいなーと思ったものの、よく考えたら僕は今、もっと北の国にいるわけで。(by純)6さんのお母さんはもしこれを見たら総集編の方をビデオに撮っておいて下さい。帰ったら一人で正月をやり直します。
こっちではもうすぐクリスマスってことで町中が浮かれております。そのうかれっぷりっつったら日本の比じゃないです。けどやっぱ年越しは日本の方がいいと思うのですよ。こたつでみかんでも食べながらね、除夜の鐘を聞くっつう。こっちでは到底無理な話であります。つうか聞こえてくるのはビッグベンの鐘の音なので。
そんなわけでやたら前置きが長くなりましたが、こっからが本題。金曜くらいからイギリスは死ぬほど寒いのですよー。
今まで大して寒くなかったから「イギリスっつってもこんなもんねー」とか油断してたんだけど、んもうマジ寒い。北海道で言うところのなまら寒い!!って奴。気温もさることながら、風が冷たいのなんのって。道端で寝てるホームレスの人たちが凍死しないか気になるところです。
今日学校へ行ったら、クラスメイトのアフリカ人の男の子、ファーマが言いました。
「Winter has started(冬が始まったね)」
・・・・・そうか。今までのは冬じゃなかったんだ。
いよいよ冬将軍の到来です。



12月11日  またここであいましょう
この連載日記「英国I LOVE YOU」で度々登場してたジュリアーノですが、昨日で彼とお別れをしました。
ジュリアーノはチリから来た子で、顔が恐いので最初はあまり喋らなかったんだけど、とってもイイ奴です。お喋りだしひょうきんだし、クラスのムードメーカーでした。別にもうロンドンに戻ってこないわけじゃなくて、来年の2月にはまた学校にも復帰するらしいんですが、私は2月でロンドンを去るので多分もう会う事はありません。こんな事ならもっと喋っておけばよかったなあと後悔しきりです。
で、昨日はジュリアーノとカンと私で最後のランチに行きました。実はジュリアーノとカンは最近付き合い始めたばかりなんだな!!これが!!勿論二人の邪魔をしたくなかったので「二人で行け」と言うと、カンは「頼むから一緒に来てくれ。二人きりにされたら何を喋ればいいのかわからない」と私に泣き付きました。そのままだったら土下座しそうな勢いだったので、仕方なく付いていきました。ああ・・・・何か私邪魔者だよ・・・・・・・・。
私が韓国人の子と遊ぶ時はいつもワン・ケイという中華料理屋へ行くんですが(何しろ安いのだ)、やっぱりジュリアーノを伴ってそこへ行きました。ジュリアーノはチリ人なので点心飯をフォークで食うし、ジャスミンティーが口に合わなくてコーラを飲んだりするけど、でもやっぱり常に会話を絶やさなくて、そういう気遣いが凄いなあと思います。食事をしながら、カンも彼のそういうところに惚れたんだろうねえ、ウンウンとか思ってる私はやっぱり全くのオプション的存在ですな。大体しばらく会えなくなるからって最後に食事に行くカップルに、何故俺様がついて行かねばならんのか。世の中には不思議がいっぱいだ。でもジュリアーノがメシ代をおごってくれたので良しとする。
その会計の時に、財布を出そうとする私にジュリアーノが言いました。
「来年また会った時に返してくれればいいよ」
勿論、来年自分が戻ってきた時には私はいないという事を彼は知っています。その時まではあんまりこれでお別れという実感は無かったんだけれど、急に「ああ、これでジュリアーノと会う事はもう多分無いんだなあ」と思いました。
最後にジュリアーノとメールアドレスを交換して、地下鉄の駅で別れました。
「シーユーアゲイン」
と私が言うと、彼も
「シーユーアゲイン」
と言いました。
チリまでのフライトは20時間だと言っていたから、もうそろそろ自分の国に着く頃でしょう。もう会えないかもしれないけれど、とても良い友達。
いつかワン・ケイでの食事代を返せる日が来ればいいなと思います。



12月12日  マルゲリータ
今日は昨日一日の間に起こった出来事を書きます。 まず朝のバス停で。私が煙草を吸いながらバスを待っていると、一人の黒人の若い女の人が近づいてきました。
「・・・・・・・・・・・・・?」
耳にウォークマンをしていたので何て言ってるか最初よく分からなかったんだけど、どうも私の煙草を指差しています。ライターを貸して欲しいのかなと思って(実際この国ではいきなりライター貸してって言ってくる見知らぬ人が凄くたくさんいるのよ)「ライター?」と聞くと、どうやら煙草を一本くれないかと言っているようです。別に断る理由も無かったから「どうぞ」とあげると、ニッコリ笑って「サンキュー」と言ってくれました。
その後で、私は毎朝チューブに乗り換えます。昨日は運良く座れたのでやれやれと思っていると、また別の女の人が話し掛けてきました。
「あなたの後ろに置いてある新聞取ってくれない?」
この国の人々は読み終わった新聞はその辺に放置し、また違う人がそれを拾って読むというリサイクルをしています(いや、別に本人達はリサイクルのつもりは無いんやろうけどな)。
いいですよと頷いて新聞を渡してあげると、またニッコリ笑ってサンキューと言ってくれました。
それから一日も終わって、今度は家へ帰るためのバスを待っている時。若い男の人が話し掛けてきました。
「もう大分待ってる?」
もう知らない人に話し掛けられるのにも馴れてきたので「私も今来たところなんです」と答えました。その際に「ジャスト ナウ」のナウを抜かしてしまった事を今だに悔いています。けどまあその人は笑って「そうなのか」と答えたので、多分意味は通じてるんでしょう。その時も私の耳にはウォークマンが突っ込んであったので、彼は「音楽を聞いてたんだね。ごめんね」と言いました。
ここで、何だか私は面白くなってきました。日本ではこんなに知らない人に話し掛けられたりする事なんか無いからです。
「イギリスの人?」
と彼に聞くと、「そうだよ。生まれも育ちもイギリス」と笑いました。
「君はどこから来たの?」
「日本」
「日本!!僕の友達が日本に住んでるんだ。行ったことあるよ。あそこは忙しい国だね」
「ああ、ホントに?東京に行ったの?」
「そう。トーキョー」
字で書くとかなり流暢に喋ってるぽいけど、実際はもっとたどたどしいです。何回も聞き直したり言い直したり。でもお互いに意味は分かりました。
最後に彼はこう言って去っていきました。
「今日は寒いからね。ここで待ってるより歩いて帰るよ。ロンドンで良い時を!!」
ニッコリ笑って「ハブ ア グッド タイム!!」と言うたったそれだけの事を、どれだけの日本人が自然に出来るのかなあと思いました。それと同時に、たった1日の間に起こった出来事の多さに驚いてみたり。昨日はイギリスの名所巡りをするよりもずっと有意義でした。


ニッコリ笑ったえくぼの事をスペイン語では「マルゲリータ」と言うそうです。



12月15日  ラグジュアリーなウィンザー城
はー、今日も地下鉄の向かいの席でとあるカポーがイチャイチャパラダイスだったよ・・・・。でも面白い事に、人目を憚らずイチャパラを繰り広げているカポーにナイスルッキングはいないのですな。ははっ。今日も向かいにいたのは小太りの男の人と、やたら瞼が厚ぼったいケツ顎の女の人。ぽっちゃり系(日英親善の為にも敢えて言葉を選んでおきます)の男が死ぬほどうっとりした顔をしてたので、見てた私は死ぬほど不愉快でした。あー、朝から嫌なもん見ちゃったわ。
まあいいや。で、昨日はウィンザー城に行ってきました。城だよ。城。でも名古屋城とは訳が違うね。 とにかくスケールがデケエ!!ロンドン郊外にあるんですが、ユーロスター(電車ね)で1時間くらいで行けます。到着して駅を降りた瞬間からもうババーンと見えるんですよ。こう、ドラクエ風の建物が。そうかー。代々ロトの子孫達はこういうところで復活の呪文やら冒険の書を書いてたのねと思わず考えてしまいました。
そんな外見からして立派なウィンザー城ですが、入場料もやっぱ高いです。11、5ポンドもするんだよ!!約2300円。チキショウ、足元見やがって。しかし中に入るとこれまた豪華で!!んもう全て金やら銀やら、何だかキラキラしたもので出来てます。しかもそれが成金趣味とかいうんじゃなくて、ああ、ここには身分の高い人が住んでたんだなーとしか思わないのですよ。もう何だろね!!何でそんなにうちと違うかね!!やっぱまずは土地の規模か。
城の内部は凄く沢山の部屋があるんですが、私が一番印象的だったのは「Waterloo Chanber」つう部屋でした。多分会議室か何かなんだろうねえ。やたら大きな部屋にはこれまた大きな長テーブルが置いてあって、そこには数え切れないくらいの椅子が整然と並んでいるのです。高い天井に続く側面の壁には大小様々な肖像画がかけてあって、何と言うか、立派の一言では言い表せないくらいでした。言うまでもないけど勿論床はふかふかの絨毯な。これ基本。
他にも内部には王様やらお姫様の寝室やら、何に使うんだかさっぱり解らない豪華な部屋とか、兵士の剣やら鎧やらが展示してありました。そんな物をほえーと口を開けて見ながら、この城の中にある物の通貨単位はポンドじゃなくてゴールドなんじゃなかろうかと思いました。鍵のかかってる部屋にはロトの鎧があるとみた。まだ私はレベルが低いから取りに行けないけどね!!
とにかく、そんな全てがラグジュアリー(豪華絢爛)なウィンザー城でした。今でも式典なんかで使用したり、エリザベス女王出席の会食が行われたりするそうですよ。
・・・・・いいなあ、エリザベス女王。私もあんなとこでメシとか食ってみたいもんよ。(すでにこの発想が庶民の子だよ・・・・)



12月18日  おフランスに行くざんす
唐突ですが冬休みの間にパリに行くことにしました。1泊2日で約2万円。こりゃ行くしかねえだろ。つうことで、唐突に思い付いていきなり予約してしまいましたよ。12月26、27はパリ旅行!!金曜日にバウチャー取りに行ったらもう出発するだけです。
んが、いきなり思い立ったもんだから予備知識が全く無いわけね。おフランスっつったらイヤミ先生かしらーぐらいしか知らない状態で単独パリに乗り込んでも良いものか。・・・・・良いわけねえだろっつうことで昨日少々ネットで調べてみたんですが。どのサイト見てもパリは治安が悪いって書いてあるヨー!!どういう事よ!?花の都はスリだらけか。んもうどこ見てもパリはスリの巣窟のような書き方をしてあるわけよ。目に付く文字は騙されるスられる強奪される、BE CAREFUL BE CAREFUL!!・・・いきなり意気消沈してしまいました。パリは恐ろしい所だよー。呑気に「おーシャンゼリゼー」なんて歌ってる場合じゃないっぽいよー。ロンドンに来るにあたって弟から「明日のために」なんてアホメールが来ましたが、(外人になめられるなとか喧嘩の仕方が書いてある)今それを読み返すくらいの勢いです。まあ日本人旅行者が全員被害者になるわけでもないだろうし、十分気をつけてれば大丈夫なんやろうけど。でもまあそんな事になったら適わんし、そうなった場合は即刻日本に帰ることになってしまうので、むしろ俺様がお前のサイフをスッてやるからな!!くらいの心意気で行こうと思います。

・・・・・・・ヴェルサイユ宮殿にも行ってみたいけどちょっと遠いんだよなー。それにどうやらオスカルは存在しないらしいので、やっぱ止めとこう。



12月22日  クリスマスパーティ
そんなわけでもうすぐクリスマスですがね。私としてはクリスマスよりも年末ということに重きを置いてるわけよ。でも今年はイギリスにいるので、全く年末気分が味わえずに悔しい思いをしています。つうかね、この国のやつらはクリスマスだからって浮かれ過ぎ。そうそう。こっちではクリスマスの事を「FATHER CHIRISTMAS」なんて表現します。私は最初何の事やら意味が分からず、「ファーザークリスマス?お父さんのクリスマス?それとも遠いって意味のファーザー?そうなると遥かなるクリスマスとか訳すんか?」とか思ってました。そのくせイメージしたのは遥かなるオーガスタでした。違うんだよー。サンタクロースとかのオプション含めてクリスマスの事をそう表現するそうです。
で、昨日は我々のクラスの先生、ジェイの家でパーティがありました。例によって飲んで踊ってという塩梅だったんだけど、ジェイの彼女は日本人なのです。関西人なのです。その彼女がじゃこ入りおにぎりを作ってくれたんだよ!!ロンドンでおにぎりが食えるとは思わず、かなり感激しました。1ヶ月半ぶりに食う日本の米はうまかった・・・・・・・やっぱり日本人は米を食わんと元気が出ない民族なんだという事を改めて実感。
その時に、ふとおにぎりを食いながら壁に目を留めました。そこには小学生の部屋みたいに、書道の半紙が貼ってあったんですが。
「うま ジェイ」と書いてありました。いや、「うま」よりも「ジェイ」の方が大きくて、むしろ「ジェイ うま」になってたような感じがしないでもない。しかもまた下手くそな字で、でもそれが何だか逆に面白かったです。ああ、ジェイはすごく頑張って日本の事を勉強してるんだなあと思いました。

一夜明けて今日、ホストファミリーのお父さんからクリスマスカードをもらいました。例の時計仕掛けのオレンジ似のクソガ・・・いやいや、お子さんとメシ食いながら遊んでたんですが、不意打ちで予想外に嬉しかったです。で、ついでにそのお父さんが我々を見て、「おお、英語の練習かい?オスマンと君は多分英語のレベルが一緒くらいだから、お互いに勉強になるよ」と言いました。何やとコノヤロウ!!と思いましたが、彼の言った事は紛れもない事実なので何も言えませんでした。まだ6才のガキんちょでも、ずっとロンドンで暮らしてる子には適いません。



12月23日  もろもろ
何となくネタはあるけど纏まらないので纏まらないまま書きます。(まとめろよ)

・今朝バスに乗ったら、運転手に「ちょっとその定期もう一回よく見せて」と止められた。
・俺様の定期は半不正使用!!ピーンチ!!
・んが、もう一度見せたにも関わらず運転手気付かず。俺様の勝ち。(そういう問題では・・・)
いやさあ、これには色々深いわけがあって、出来れば私もこんな危ない橋は渡りたくないわけよ。事情を説明すると、私はスチューデントカードつうのを持ってないので、持ってる友達に代わって買ってもらってるんです。だって通常価格よりも1200円も違うのよ!?で、私も自分でスチューデントカードの申請はしたんだけど、レセプションのミスで申込書が写真と一緒に戻ってきてしまいましたでも手数料は戻ってきませんでした。しかも申請し直す時に、もう一回手数料払えって言うのよ!? もうお前らにゃ頼まねえよ!!チキショウ!!
そういう深い理由があって私は定期不正使用なのです。


・ホームステイしてる家の時計仕掛けのオレンジ(息子さん)が、折り紙で遊んでくれと折り方本を持ってきた。
・どうやら以前の日本人留学生がみやげで持ってきたらしい。
・ダ○ソー(100均)製だった。
・ゴメン。私が貴方達にあげたのも100均製です。


・イギリスは犬がとっても大人しい。
・電車にも乗ってる。
・吠えない。
・店の前で飼い主が出てくるのをちょこんと待ってる。
・でもイギリス人は無法者が多い罠。


・このクソ寒いのにちらほら半袖の人をみかける罠。
・多分あの人達は、私とは違う季節を生きてるんだ・・・・・・。


以上小ネタ集でした。まだアラン・リックマンとは町角でぶつかりません。



12月22日  霧の街 VS 花の都
今日地下鉄に乗ったら、向かいに日本人のカップルが座りました。日本語のガイドブックを広げていたので確かです。何か・・・・・何でこんな不愉快になるんやろう。これが同属嫌悪ってやつか。声高らかにガイドブック覗いて相談してはいけませんよ。ロンドンやったって十分危険なのに。自分が旅行者だとアピールしてどうする。・・・・・・・まあ関係無いしね。いいけども。

そんなわけでパリに行ってきましたよー。出発前にパリは危険な街だと書きましたが、結論から言います。マジ危険。
まあどのように危険だったかは後で書くとして。26日朝10時半、ユーロスターに乗って一路パリへと向かいました。私はなるべくチープな旅がしたかったので2等に乗ったんですが、聞いた話によると1等のサーヴィスはそりゃあもう素晴らしいそうです。食事がつくのは勿論のこと、シャンパンやビールを持ってくるわ車掌の配慮は行き届いてるわ、んもうまさに天国らしいですな。座席が広いのなんて当たり前。飛行機におけるファーストクラスとエコノミーの差があるとみた。
まあ乗れなかった1等の話を書いても仕方が無いので。で、午後2時15分、列車はパリ北駅「GARE DE NORD」(フランス語で北駅という意味)に着きました。ロンドンとパリは1時間の時差があるので、実際には3時間ほどの列車の旅です。ユーロスターが北駅に入った瞬間、私の頭の中では「世界の車窓から」のテーマが流れました。
で、早速フランスに入国。問題はここからだ!!来るなら来てみやがれ!!おフランスのスリめ!!パリがいかに危険地帯かということは前もって十分予習してたので、パリに着いた瞬間から俺様は日本の侍なんだと自己暗示をかけました。俺様の後ろに立つな!!寄らば斬るッ!!みたいな。
確かに北駅は予習の通り、何となく危険な雰囲気が漂っていました。どこがどう危険とは言えないけど、何となく視線の険しい人が多いような気がします。得に何もせずにブラブラしてる人とか。こんな所に長居は無用。日本の侍としてはさっさとおいとまさせてもらいました。
さて、無事地下鉄の回数券も買えて(アン・カルネ・シルブプレで通じたよー)ホテルの最寄り駅まで到着。実はパリに行ってみるまでホテルの正確な場所が分からなくて、内心ドキドキしてました。だってそのホテル「メトロ○○駅から750メートル」って書いてあったんだよ!?750メートルっつったら結構あるでしょ!!学生の頃に50メートル走るのだっていっぱいいっぱいやったのに、その15倍も離れてんのよ!?
さっそく駅に降りたった私は、そこらへんのおじさんに聞いてみました。
「エクスキューズミー、この○○通りってどこの事かわかりますか」
おじさんは任せておけというように肯きました。
「*****************!!」
・・・・・・わかんねえー。おじさんは英語を理解していないのでした。でも地図を見せながら聞いたので、何とか聞いてることは分かってくれたようです。とても丁寧に教えてくれました。フランス語で。・・・・・幸いホテルは実はむちゃくちゃ近くてですね。何とか事無きを得たのですが。
でもここで思ったんだけども、例えば全く英語の出来ない日本人が外国人に道を聞かれたとして、教えてやろうって人は少ないんじゃないかと思います。片言でも喋れる人なら別として、多分他の人に聞けって言うよね。でもパリで色んなフランス人に道を聞いた結果、ほとんどの英語が解らないフランス人はとても熱心に教えてくれました。フランス語だけども。でも日本人に当てはめてみて、英語が解らないなら日本語ででも教えてやろうという人は少ないように思います。このへんの違いはとても興味深いと思いました。
さて、いよいよホテルに到着して、やっぱり英語で予約してある旨を伝えなくてはいけません。何つっても今の頼みの綱は乏しくても己の英語です。んが。やっぱり英語が全く通じないフロントのマダム。どうなってんだこの国は・・・・・。
予約してある事は私の持ってたバウチャーで何とか分かってくれて、なら部屋の鍵をくれと言いました。マダムは肯いて、地下へ行く階段を指差しました。
「ダウンステアーズ?」
「シー」
地下へ行ったら真っ暗で何もありませんでした。また戻ってマダムに、ドアを開ける仕種をしました。 「トワレ?」
「ノー!!ノットトイレット!!マイルーム!!」
マダムは私がトイレを探していたと勘違いして、それで地下へ行けと言ったのでした。
結局部屋は2階にありました。

長くなってきたので続きは明日。



12月30日  霧の街 VS 花の都その2
とうとう定期不正使用発覚。いや、バレたわけではないけどもフォトカードを持ってないのを指摘されて、(持ってないわけじゃなくて番号違うから見せられなかっただけなんだけどね)フォトカードを持ってくるまで預かっておくと没収されてしまいました。ああ・・・・・悪い事は天バチが当たるものなのね。悪の華はいつまでも続かないと。トホホ。それより正規の定期買ったけど、帰りにあの駅を止められずに突破出来るかが問題だ。

まあいいや。そんなわけで昨日の続きです。
何とかチェックインも済んでから、早速ルーブル美術館に行くことにしました。モナ・リザのあるあそこですな。さすが世界のルーブル美術館。建物だけでもう圧倒という感じでした。
で、早速モナ・リザを求めて歩き回る。でもこれがやたらめったら広いんだ!!そのモナ・リザまでの道中で見た宗教画はなかなか面白かったです。こう、宗教画にはストーリーがあるような気がするんですな。天使が描かれている絵が多いんですが、何故この天使はもう一人の天使に肩を踏みつけられているのか。何故この天使は今裸でベッドから抜け出そうとしているのか。そういうのを想像するととても面白いです。杯の上に乗っている何者かによって切られた首は今にも目を開けそうだったし、柱にくくりつけられて全身に矢を打ち込まれた男は放心したように空を見上げていました。私にとって大英博物館はミイラくらいしか興味を惹かれるものは無かったんだけれど、ルーブル美術館はかなり楽しめる場所であるようです。
そんなわけで美しい宗教画を見ながらようやくモナ・リザに辿り着いたわけですが。
・・・・・・・・何ていうか。期待も大きかっただけにちょっと拍子抜けでした。
まず小さいんだよ!!もっと大きいの想像してたのに!!しかもその前に群がる黒山の人だかりときたら!!いっその事「人込みに紛れてよく見えないモナ・リザ」というのを写真に収めようとも思いましたが、フイルムが勿体無いので止めました。何かなー。どんなに奇麗な絵も、あんな人込みをかきわけて見る気にはとてもなれません。しかもそんな状況で見たって絶対感動なんかしないと思うわけよ。
予想外だったモナ・リザにがっかりしつつルーブルを出ました。
その頃にはもういい時間になってたので、スーパーマーケット(英語でマーケットも、フランスではマルシェになるんだな)で生ハムとパンとビールを買ってホテルの部屋で食べました。たったそれだけの食事だったけど、何だかすごく豪勢な気持ちになりました。テレビをつけたら丁度バックトゥザフューチャーがやってたんだけど、マイケルJフォックスがフランス語喋ってたりして。実を言うとルーブルに居た時なんかはあんまりパリにいるって気もしなかったんだけれど、その時初めて「ああ、今パリにいるんだなあ」としみじみ思いました。

そんなわけで続きはまた明日。



12月31日  霧の街 VS 花の都その3
昨日は散々だった・・・・厄日だった・・・・・・・。とりあえずまた箇条書き。
・例の定期不正使用あわや発覚。
・定期を取り上げられる。
・ヘコむ。
・財布の中には僅か5ポンド。
・しかたねえなあ!!とそこらのATMで金を下ろそうとするも機械がカードを受け付けず。
・大雨。
・その中を隣の駅まで歩く。
・バスに乗ったら近かった罠。
・ロンドン繁華街まで行って定期購入。約3500円の損。トホー。
・メールをチェックしたら全くマナーのなってない常識知らずちゃんからメールが届く。殺スゾ。
・コヴェントガーデンでコスメの店を探す。案の定見つからず。
・帰ろうとすると最寄り駅が浸水のため閉鎖。途方に暮れる。
年の瀬にこんな具合ですわ。きっと年明けには良い事があるんだろう。そう思わんとやってられませんな。

そんなわけでおフランス日記第3回。
翌日の朝、ホテル料金に含まれているコンチネンタルブレックファーストを頂きました。御大層な名前がついてますが、要はパンとコーヒーの朝食です。地下へ降りていくとやっぱり英語を話さない娘さんがやってきて、フランス語でコーヒーかココアかお茶がどれがいいと尋ねました。まあお茶は毎日飲んでるしね。ココアとか甘い食べ物飲み物は、日本以外のものはとても食べられないというのはすでに学んでるし。ここはコーヒーをもらいました。しばらくするとそれぞれコーヒーと泡立てたミルクが入ってる銀のカップを二つ持ってきてくれて、それからすぐにクロワッサンとバゲットを持ってきてくれます。コーヒーもすごくおいしかったし、さすが本場のフランスパンはなかなかでした。
当然ダイニングには色んな宿泊客が朝食をとりにやってきます。でも東洋人は私一人で、しかも一人のおじさんは金髪の東洋人が珍しいのか(確かに東洋人の数はロンドンよりも少ないかもしれない)メシを食っている間中ずっとこっちを見ていました。何か・・・・・不思議な感じだねえ。多分日本の地方に旅行に来る外国人はこういう居心地の悪さを感じるのでしょう。さっさとメシを食って部屋で煙草を吸って出発しました。
二日目。まずはバスティーユ広場に行きました。過去要塞や監獄として使われてたあそこですな。今は記念碑が建ってて、そこにフランス革命(やったよね?汗)の戦死者の名前が記してあります。ああ、ここでオスカル・フランソワは亡くなったのねえ。とオスカルと同じように記念碑を見上げてみたりしました。んが、当然ながら記念碑にオスカルの名前がある筈もなく(当たり前)。とりあえずベルバラ気分に浸ってみたバスティーユでした。
で、そこからまた地下鉄に乗って一路ノートルダムへ。アメリカではサブウェイ、イギリスではアンダーグラウンドと言う地下鉄も、フランスでは「メトロ」と言うんですな。しかも地下鉄の構内に入る入り口にはメトロポリタン何とかとか書いてあって、メトロポリタンがどんな意味かは知らないけどもおフランス気分にさせてくれます。

ていうか今ネットカフェでこれを書いてるんだけども、隣のラテン語の女二人!!お前らウルサイ!!!
頭にきたので続きはまた明日。






LONDON POWER TOWN




PC用眼鏡【管理人も使ってますがマジで疲れません】 解約手数料0円【あしたでんき】 Yahoo 楽天 NTT-X Store

無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 ふるさと納税 海外旅行保険が無料! 海外ホテル