DCの吸い出し方(未確認)
Dreamcastで採用された記録容量1GBの「GD-ROM」は、普通のCD-ROMでは単密度の部分しか読み込む事ができないため、読み込むには専用のGD-ROMを必要としました。
それが海外のグループ「UTOPIA」によって「BootCD」とゲームイメージにされた時には「一体あのGD-ROMをどうやって吸い出したんだ」と言うことが非常に話題となり、
「YAMAHAのCDR400tに改造ファームを入れるらしい」とか「DVD-ROMを改造して吸い出した」とか「専用のソフトが必要なんだ」とか言う
嘘か本当か分からない情報がまことしやかに飛び交うことになったのを記憶されている方も多いと思います。
しかし、ついにその方法が明らかになりました。PSエミュレータ「FPSE」の作者としても有名なbero氏が作成したソフト
「DreamRip」と、Marcus Comsteat氏が設計・作成した「DCとPCをシリアル接続するケーブル」と
DCでシリアル転送を行なうソフト「serial-slave CD」によって可能になります。
<方法>
1)DC - PC接続ケーブルを作る
DC - PC接続ケーブルはDC用対戦ケーブルまたはNeoGeoPocket対戦ケーブルを改造して作成します。
回路図・部品等は全て「Dreamcast Programming」の以下のページに記載されています。
一応回路図です。
2)serial-slave CDを焼く
同じく「Dreamcast Programming」からDC用シリアル接続ソフト「Serial
Slave CD」をダウンロードしてCD-Rに焼きます。
3)ケーブルでDCとPCを接続
クロス接続します。
4)「Serial Slave
CD」をDCで起動、「DreamRip」を使用してDCからPCに転送
ターミナルソフトを使用します。転送は最大115.2Kbpsなので丸一日以上かかるとのこと。
5)なお、転送されたデータは1ギガを超えていますのでCDに焼く事はできません。
ファイル単位に分解して再構成する必要があります。
なお、この接続ケーブルに使用されているIC「MAX3222CPN」は日本国内に流通していませんが、日本国内の別のICで代用する事が可能との事です。