5000系の研究

ここでは南北線で大活躍中の5000系について研究します

1995年に1編成だけだった5000系も現在は17編成もの大所帯です。

5000系の光跡
行き先表示のオレンジ色の光跡が5000系である証拠。


 5000系は平成7年から2000系の更新を目的として導入が開始されました。平成7年には 先行量産車として5001編成が登場しています。5000系はこれまでの2000系,3000系が採用 してきた連接台車をやめ,6000系などと同じボギー車の構造としています。2000系,3000系 は1両の全長(連結面間)が13.8mの8両編成でしたが,5000系では1両あたり18.4mの6両編成 に変更されています。1両の全長は変わりましたが,編成長には変更ありません。車体長変更 に伴い,ドアは従来の2枚ドアから4枚ドアに変更され,ドア間隔もほぼ均一に配置されるよう になりました。平成7年度の5001編成導入後,翌平成8年度から本格導入が開始され,平成11年 度までに17編成102両が在籍しています。この5000系導入を機に,それまで160両の大所帯だっ た2000系は急速に淘汰され,平成11年6月25日をもって全車両引退しました。


 5000系は従来の6000系,7000系の流れからは独立した新設計の車両として開発されてい ます。札幌地下鉄車両を系列ごとに分類すると,初のゴムタイヤ車両である2000系,6000系を 起源とする3000系,7000系のグループ,そして,5000系を起源する8000系を含むグループに 大きく3つに分類できると思います。5000系は札幌地下鉄第3世代の車両の長男といっても いいかもしれません。

 先行量産車である5001編成は,他編成との違いが多くあります。まず一番目につくのが シート端部分がメッキ処理されていること。車内に入ったときの印象が他編成とは大分違い ます。また,平成13年ころまでは,車内の行先案内器の「このドアが開きます」という文字が 他編成よりも小さくなっていました。今はパネルが交換され,他編成と同じものに変更され ています。さらに,車内の乗務員室ドアについているブラインドが3000系などと同じもので, これまた他編成とは違い,乗務員室の運転機器類にも細かな仕様の違いがあるようです。

 外観では登場当初は外幌が付いていたとのことですが,私は確認できませんでした。また, 5101と5601形の屋根の雨樋のに一部切れ目があるのも他編成にはない特徴でしょう。さらに, 前面についているSTマークも5001編成のものは微妙に違いがあります。このように5001編成は やはり先行量産車という面影が今でも数多く残されています。


5001編成のシート端(左)と他編成のシート端(右)
5001編成はメッキ処理

 その他の編成でもいろいろ違いがあります。一番わかりやすいのは,三菱のVVVFインバータ を採用している5006〜5011編成のモーター音でしょう。これらの編成は他編成よりもVVVF的な 音を出します。この音のほうが好きという方も多いようですが,私は癖のない音の他編成のほうが 好きです。また,これははっきりしたことは言えませんが,東芝のVVVFインバーターは「キーン」 という音が強いように感じます。

 5000系の編成の違いでも一番の不思議は5006編成の専用席配置の違いです。詳しくは,下の 図を見てもらえばわかると思いますが,専用席の配置が全く逆になっているのです。何故この編成 だけが違っているのでしょうか?もしかしたらメーカーでの設定ミスなのでしょうか。

  
←真駒内→麻生
510652065306540655065606
−−−普通席専用席普通席専用席普通席専用席普通席専用席専用席専用席−−−
−−−専用席車いす専用席普通席専用席普通席専用席普通席車いす普通席−−−

  
←真駒内→麻生
51XX52XX53XX54XX55XX56XX
−−−専用席専用席専用席普通席専用席普通席専用席普通席専用席普通席−−−
−−−普通席車いす普通席専用席普通席専用席普通席専用席車いす専用席−−−


 従来より札幌の顔として親しまれてきた2000系は,最も早い車両で18年で廃車になりま した。通常の鉄道車両としては非常に短い命だったわけですが,ゴムタイヤ方式という札幌 独自の仕様を持つ車両は,他への転売先も見つからず,保存展示用の2両を除くほぼ全車両が 解体の運命を辿りました。2000系は制御方式が抵抗制御であり,保守点検が煩雑である,ゴム タイヤ方式の技術が確立されていない時期の車両であり,ダブルタイヤ方式を採用しているため, タイヤ更新などのコストがかかるなどの理由から,早期の更新がなされた模様です。2000系17 編成置き換えが完了したので,5000系の増備も一段落しました。5000系と2000系の置き換えに ついては,下の表にまとめてみました。

編成入籍日電装メーカーALステッカー置き換え備考
50011次?日立2016先行量産車
50022次1996/11/22日立有(上下)2010
50022次1996/12/10日立2003
50042次1997/1/18東芝2009
50052次1997/2/20東芝2017
50062次1997/3/21三菱2005専用席位置反転
50072次1997/3/31三菱2008
50083次1997/11/7三菱2002
50093次1997/12/8三菱2004
50103次1998/1/7三菱2011
50113次1998/2/9三菱2012
50124次1998/8/7日立2013
50134次1998/8/10日立2015
50144次?日立2007
50154次?日立2001
50165次1999/4/?東芝2014
50175次1999/6/?東芝2006


参考資料:
富澤毅一「札幌市営地下鉄5000形車両について」『SUBWAY』,巻号不明,日本地下鉄協会。
『鉄道ファン』,交友社,446。
東京工業大学鉄道研究部「私鉄車両のうごき」『鉄道ジャーナル』,隔号,鉄道ジャーナル社。


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2001/11/21更新

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