
8000系8025編成 大通駅
6000系からかなり雰囲気が変わりました。
平成11年の宮の沢延長開業にあわせて東西線8000系は6000系に増結される形で8300形が増備され ていますが,その他にも不足する編成数を補う形で8000系のみ(8100,8200,8300,8400,8600, 8800,8900形)で構成された編成が2編成増備されました。以下では8000系のみで構成された編成を 8000系編成増備車と呼ぶことにします。8000系は基本的には南北線 5000系に準じていますが,顔つきやドアの数などが違います。
8000系編成増備車には8001編成というのがありません。なぜなら,編成内の8300形の車番が 6000系に増備された8300形と車番が重なってしまうからです。もっと詳しく説明すると,6000系には 6001〜6024編成に8301〜8324が増結されています。もし,編成増備車が8001編成とすると,新さっぽろ 側から3両目が8301となり,6000系プロトタイプに増結された8301形と車番が重なってしまうのです。 このような理由から,8000系編成増備車には8001,8002編成ではなく8025,8026編成の2編成に なっています。
6000系は8300形を加えた4M3Tとなっていますが,8000系編成増備車は3M4Tへとさらに一歩進んで
います。具体的には6000系では,
新さっぽろ <6100+6200+6300+6400+8300+6600+6900> 宮の沢
赤字は電動車
となっていますが,8000系編成増備車では
新さっぽろ <8100+8200+8300+8400+8600+8800+8900> 宮の沢
という感じで,電動車の連結位置が6000系と全く違います。
札幌ドームがオープンし,東豊線の波動輸送対策について,地下鉄ファンの間でいくつかの議論 がありました。よく聞かれたのが,7000系を6両編成に増結するとか,波動輸送時期だけ東西線車両を 投入するという話でした。この東西線車両を東豊線に走らせると言うことですが,まず6000系は東豊 線の少なくとも豊水すすきの−福住間は走行することが出来ません。 それは,東豊線の延長区間である豊水すすきの−福住間は東西線や東豊線の他の区間よりトンネル 断面が小さいためです。
それでは,8000系編成増備車(以下,単に8000系とします)が東豊線に入線することは可能なの でしょうか?以下の話はあくまで私の個人的見解ですので,事実と異なる場合があります。その点を ご承知おきの上お読み下さい。
8000系は東豊線延長区間が開通した3年後の平成10年製の車両です。ということは, 将来の東豊線新型車両と規格を統一するということも考えられ,東豊線の規格に合わせて車両設計して いる可能性が十分あると思います。ところが,もし車両設計の面で8000系が東豊線に入線可能としても, 設備面に関しては,現状の設備では東豊線への入線は不可能と言わざるを得ません。まず,豊水すすき の−福住間はホームが6両分しかなく,7両編成の8000系は使えません。じゃあ,8000系を1両減車して 6両化すればどうか?という話も出てきますが,結論から言うとこれも不可能だと思います。
まず,上の編成の構成を見てください。8000系は3M4Tという構成ですので,もし6両化するとしたら T車を抜いて3M3Tとしなければなりません。そのためには先頭車以外のT車である8400形か8600形を抜く 必要があるわけです。ところが,8400にはコンプレッサーが,8600にはバッテリーがそれぞれ搭載して あり,2つの形式は8000系7両の中でもこれらの装備を搭載している唯一の装備車両なのです。つまり, 8000系は8400,8800の両形式なしには走ることすらできないということです。
今までの話をまとめると,
車両設計的には入線可能かもしれない
↓
しかし,現状では設備面の制約から東豊線入線には6両化が必要
↓
6両化は不可能
↓
東豊線入線は現状では不可能
ということになります。もちろん,はじめの段階で車両設計的に入線可能かということも 明確ではありませんので,あくまで想像での話になりますが,現状では8000系の東豊線での営業 運転はまずないでしょう。
参考資料:
櫻晃教「札幌市営地下鉄8000形車両について」『SUBWAY』,巻号不明,日本地下鉄協会。