モーツァルトのオペラ

オペラとは?
オペラは16世紀終わりから17世紀にイタリアのフィレンツエでルネッサンス と共に始まったといわれています。そしてカメレータと呼ばれる音楽家達によって オペラは発展を遂げて行きます。
17世紀半ばからはベネチアが中心となってさかんとなり、そしてローマに広がって行きます。
その後、18世紀初めまでには、フランス、ドイツに広がり、 イタリアオペラ、ドイツオペラ、フランスオペラが出来上がります。
また、オペラに近い音楽劇のオペレッタや、20世紀になって生まれた ミュージカルもオペラと同類です。

モーツァルトのオペラはイタリア語、或いはドイツ語で 演じられる、市民向けの娯楽劇です。全21曲ほどあります。
劇に先立ち、最初にオーケストラが序曲を演奏します。 そして、2幕or3幕の劇が演じられますが、全体で3時間前後かかります。
言葉もわからない、時間も長いですので、あらすじを事前に知ってから観劇したほうが 飽きずに見ることが出来るでしょう。


後宮からの逃走
作品番号
KV384
作曲年月/場所
1782年5月/ウイーン
物語
全3幕。ドイツ語。
主人公ベルモンテがトルコに捕らえられている恋人コンスタンツェを救いに行く話。
登場人物
セリム・パシャ(太守):台詞
コンスタンツェ(ベルモンテの恋人):ソプラノ
ブロンデ(コンスタンツェの侍女):ソプラノ
ベルモンテ:テノール
ペドリッロ(ベルモンテの召使で太守の別荘の番人):テノール
オスミン(太守の別荘の番人):バス
第一幕
トルコ太守セリムの別荘。番人のオスミンが歌いながらイチジクを摘んでいる。 そこへコンスタンツェを救いにベルモンテが現れる。
そこにペドリッロが現れベルモンテと脱走策を打ち合わせる。
太守がコンスタンツェを連れ船で現れる。太守はコンスタンツェをくどくが 良い返事がもらえず、明日までの猶予を与える。
ペドリッロはベルモンテをイタリアの建築家といって太守に売りこみ採用される。
第ニ幕
オスミンはブロンデに首ったけ。ブロンデはペドリッロが好き。こんなコミカルなシーンがあり、 コンスタンツェが現れる。そして太守が口説くが彼女は死を望む。
ペドリッロはブロンデにベルモンテが救いに来た事を伝え、今夜オスミンに眠り薬入りのワインを 飲ませて真夜中に脱出する計画を伝える。
第三幕
真夜中、脱出の成功寸前に太守は眼をさまし4人は捕まる。
そして、大団円......

名演奏
指揮者
オーケストラ
録音
解説
クリップスウイーン・フィルハーモニー
ウイーン国立歌劇場合唱団
ローテンベルガー(S)
ゲッダ(T)
1965年
ウイーン情緒の溢れる名演。



フィガロの結婚
作品番号
KV492
作曲年月/場所
1786年4月/ウイーン
物語
全4幕。イタリア語。
伯爵の下僕フィガロと小間使いスザンナの結婚をとりまく芝居。
登場人物
アルマヴィーヴァ伯爵(アンダルシアの貴族):バリトン
伯爵夫人ロジーナ:ソプラノ
スザンナ(夫人の侍女でフィガルの婚約者):ソプラノ
フィガロ(伯爵の下僕):バス
ケルビーノ(伯爵の小姓):ソプラノ
マルチェリーナ(女中頭):メゾ・ソプラノ
第一幕
スペインのアルマヴィーヴァ伯爵の館。
下僕のフィガロは侍女スザンナと結婚することになった。 しかし伯爵はスザンナに下心を持ち、マルチェリーナはフィガロの借金のかたにフィガロが 結婚するという証文を持っている。
さらにマルチェリーナを助ける医師バルトスや、恋多き小姓 ケルビーノが登場する。
そこに音楽教師ドン・バジリオが現れケルビーノが伯爵夫人と怪しいと告げる。 伯爵は隠れたケルビーノを見つけ怒り高まる。
第ニ幕
伯爵夫人が夫の愛がさめていると嘆くとスザンナとフィガロが伯爵にいっぱい食わせる相談を持ちかける。
ケルビーノを女装させるが、そこに伯爵のノックの音。急いでケルビーノを隠すが伯爵が鍵を 壊そうとする。あわててケルビーノは窓から飛び降りる。
第三幕
結婚式の準備が整えられる。スザンナと伯爵夫人は衣装を交換し、スザンナのなりで伯爵と逢引を しようとする。伯爵は引っ掛かり夜庭で会うことになる。しかしスザンナの独り言を聞いた伯爵は 怒りをあらわにする。
フィガロはマルチェリーナとの裁判に勝ち、スザンナと結婚が決まり、バルトスとマルチェリーナも 結婚することになる。
第四幕
夜の庭園。フィガロは伯爵の手紙の事を聞き一度はスザンナを疑う。しかし仲直り。 また伯爵は変装したスザンナとフィガロの仲を見て怒り狂うが真相がわかり一件落着。

名演奏
指揮者
オーケストラ
録音
解説
ベームベルリン・ドイツ・オペラ管
同合唱団
ブライ(Br)
ヤノビッツ(S)
マチス(S)
F.ディスカウ(Br)
1968年
 



ドン・ジョバンニ
作品番号
KV527
作曲年月/場所
1787年10月/プラハ
物語
全2幕。イタリア語。
貴族ドン・ジョバンニは好色漢。村の娘に悪さをした結果、地獄へ追いやられる。
登場人物
ドン・ジョバンニ(スペインの貴族):バリトン
ドンナ・アンナ(騎士長の娘):ソプラノ
ドン・オッタービオ(アンナの婚約者):テノール
レポレロ(ドン・ジョバンニの従者):バス
第一幕
スペインのある町。
T.ドン・ジョバンニは騎士長の館のドンナ・アンナの所へドン・オッタービオのふりをして忍び込んだが、 ばれてしまった。そして騎士長と決闘になり騎士長を殺してしまう。
U.それでもこりないドン・ジョバンニは、道行く女に話し掛ける。とそれは昔捨てたドンナ・エルビーラ。 後始末はレポレロに押し付けて逃げ去る。レポレロはエルビーラに「これはうちの主人がものにした女の カタログ」といって紹介する。
V.農夫マゼットとツェルリーナが結婚式を挙げようとしている。そこに通りかかったドン・ジョバンニは マゼットを脅して追い払い、花嫁を誘惑する。そこにエルビーラが登場し、ドン・ジョバンニをせめ ツェルリーナをつれて行ってしまう。
そこに現れたのがアンナとオッタービオ。ドン・ジョバンニは誰だか忘れていて、復讐の手助けを求める。 だがエルビーラが戻ってきてこの男を信用するなと告げる。
W.ドン・ジョバンニの館に村の人が集まっている。ツェルリーナはマゼットのご機嫌をとる。
そしてドン・ジョバンニは村人を舞踏会に招待する。舞踏会には仮面のアンナ、オッタービオ、エルビーラも現れる。
X.舞踏会でドン・ジョバンニはツェルリーナを連れ出そうとするが悲鳴をあげられる。 犯人はレポレロと言い逃れるが相手にされず逃げる。
第ニ幕
T.エルビーラの館の前で、レポレロと衣装を交換したドン・ジョバンニはレポレロにエルビーラを連れ出させる。
しかしそこに村人達が現れたためドン・ジョバンニは逃げ出す。
U.アンナの館の庭に逃げ込んだレポレロとエルビーラだが、皆に見つかる。そしてエルビーラは 相手がレポレロと知り怒り狂う。
V.死んだ騎士長のある墓地でドン・ジョバンニとレポレロは落ち合う。その時騎士長の不気味な声が聞こえる。
ドン・ジョバンニは恐れず石像を晩餐会に招待する。
W.アンナの館で、早く結婚したがるオッタービオをアンナは慰める。
X.ドン・ジョバンニの館にエルビーラがきて、早く改心するように求めるが聞く耳を持たない。
そこに石像がやってきてドン・ジョバンニを地獄へ連れ去る。

名演奏
指揮者
オーケストラ
録音
解説
カラヤンベルリン・フィル
ベルリン・ドイツオペラ合唱団
ラミー(Br)
シントウ(S)
バトル(S)
バルツア(S)
 
 



コシ・ファン・トゥッテ
作品番号
KV588
作曲年月/場所
1790年1月/ウイーン
物語
全2幕。イタリア語。
登場人物
フィオルディリージ(ナポリに住むフェラーラ出身の姉妹の姉):ソプラノ
ドラペッラ(同妹):メゾ・ソプラノ
クリエルモ(士官。フィオルディリージの恋人):バリトン
フェランド(士官。ドラペッラの恋人):テノール
デスピーナ(姉妹の侍女):ソプラノ
ドン・アルフォンソ(老哲学者):バス
第一幕
T.舞台はナポリ。若い士官クリエルモとフェランドにはフィオルディリージとドラペッラという美しい 姉妹の恋人がいる。 二人が恋人を自慢し、恋人は浮気などしないと言っている。それを聞いた老哲学者のアルフォンソは 二人をからかう。その結果賭けをすることになる。
士官たちは1日だけアルフォンソの言う通りにし、恋人達が心変わりをしたらアルフォンソの勝ち、しなかったら士官たちの勝ち。
U.海辺の庭園に姉妹達がいると、そこにアルフォンソが来て、士官たちが出征すると言う。 そして士官たちが別れを言いに来る。姉妹達は嘆き悲しむ。
V.姉妹達が家で嘆いていると、アルフォンソが士官たちを変装させ、恋に悩む若者として姉妹に 紹介。若者は愛を打ち明ける。しかし姉妹は怒って出て行く。 士官たちは賭けに勝ったと喜ぶが、デスピーナが自分の計画を持ちかける。
W.若者達は姉妹の前でつれない仕打ちをされたと言って毒を飲んで倒れる。 そこに医者に変装したデスピーナやってきて、回復にはキスが必要だと言う.姉妹たちは戸惑い、怒り出す。
第ニ幕
T.デスピーナが姉妹に盛んに浮気を勧めている。
U.海辺の海岸で変装したフェランドはフィオルディリージを散歩に連れ出し、クリエルモはドラペッラ を口説く。とうとうドラペッラは陥落する。 クリエルモの成功をきいたフェランドは怒り狂う。
V.ドラペッラの心変わりを聞いたフィオルディリージだが、恋人に忠実でいこうと、戦場まで行く決心をする。 そこにフェランドがきて必死に口説くと陥落してしまう。
W.結婚式の準備が整う。そこに変装を解いたフェランドとクリエルモがやってくる。 姉妹は真実を告白する。士官たちは怒ったふりをし、そして賭けの事を知らせる。 姉妹は怒るがなんとか丸く収まる。

名演奏
指揮者
オーケストラ
録音
解説
ベームフィルハーモニア管/同合唱団
シュバルツコップ(S)
ルートウィヒ(Ms)
クラウス(T)
タディ(Br)
1962年
当時の最高キャスト
バレンボイムベルリン・フィル/RIAS室内合唱団
クベルリ(S)
バルトーリ(S)
フルラネット(Br)
1989年
 



魔笛
作品番号
KV620
作曲年月/場所
1791年9月/ウイーン
物語
全2幕。ドイツ語。
登場人物
ザラストロ(高僧):バス
タミーノ(王子):テノール
夜の女王:ソプラノ
パミーナ(夜の女王の娘):ソプラノ
パパゲーノ(鳥刺し):バス
パパゲーナ(老婆):ソプラノ
第一幕
T.岩山が見える森。王子タミーノが大蛇に追われてきて気を失う。そこに夜の女王に使える三人の侍女が現れて大蛇を退治する。 侍女達が去ったところにバードハンターのパパゲーノが現れる。
気づいた王子が大蛇を倒したのは君かと尋ねるとうっかりそうだと言ってしまう。
侍女達が戻って嘘をついた罰としてパパゲーノに口かせををはめる。そしてタミーノに夜の女王の娘 パミーナの絵姿を渡す。パミーナは悪人ザラストスに捕らえられていると告げるとタミーノは 救い出しに行こうと決める。そこに夜の女王が現れ、もしも救い出したら娘はおまえのものだと 告げる。タミーノには魔法の笛を、口かせをはずしたパパゲーノには魔法の鈴を与え供をさせる。
U.ザラストスの城内。捕らえられたパミーナをムーア人のモノスタトアが狙っている。 パミーナが気を失ってしまったところに鳥の衣装のパパゲーノが入りこんでくる。 真っ黒なモノスタトアとパパゲーノがお互い驚いて逃げ出すが、パパゲーノが戻り、パミーナに タミーノが救いに来ると告げる。
V.神聖な森。タミーノが神殿にやってくると弁者にザラストスは悪人でなくパミーナは無事と 告げられる。タミーノが魔法の笛を吹くと動物が集まってくる。
タミーノの方に向かおうとしたパミーナとパパゲーノはモノスタトアに邪魔される。 しかしパパゲーノの魔法の鈴でモノスタトアを追い払う。
ザラストスが現れ、そしてタミーノとパミーナが出会う。
第ニ幕
T.椰子の茂る森の中。僧侶をつれたザラストスはタミーノらに試練を受けさせることにする。
U.神殿の前庭。タミーノとパパゲーノは沈黙の試練を受ける。タミーノは耐えるが、パパゲーノは 耐えられない。
V.庭の東屋。夜の女王はパミーナにザラストスを殺すようにと剣を渡し去って行く。 そこへモノスタトアが現れるがザラストスが取り押さえる。パミーナは母を許してくれと頼む。
W.大広間。タミーノとパパゲーノは改めて沈黙の試練を受ける。パパゲーノはまたしゃべってしまう。 沈黙の試練と知らないパミーナが現れるがタミーノが何も返事をしないので絶望する。
X.神殿の地下。タミーノに次の試練を受けさせる。
Y.庭園。絶望し自殺しようとしたパミーナを3人の童子が止める。あれは沈黙の試練だと告げる。
Z.深い山の中。火と水の試練を受けるタミーノのもとにパミーナが来て共に試練を受ける。 魔法の笛のおかげで見事に試練を終わる。
[.庭園。モノスタトアの悪人が襲撃してくる。しかし悪は一掃される。

名演奏
指揮者
オーケストラ
録音
解説
カラヤンベルリン・フィル/ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団
アライサ(T)
マチス(S)
ホーニク(Br)
オット(S)
 
 



皇帝ティトゥスの慈悲
作品番号
KV621
作曲年月/場所
1791年94月/プラハ
物語
全2幕。イタリア語。
登場人物
アルマヴィーヴァ伯爵(アンダルシアの貴族):バリトン
伯爵夫人ロジーナ:ソプラノ
スザンナ(夫人の侍女でフィガルの婚約者):ソプラノ
フィガロ(伯爵の下僕):バス
ケルビーノ(伯爵の小姓):ソプラノ
マルチェリーナ(女中頭):メゾ・ソプラノ
第一幕
スペインのアルマヴィーヴァ伯爵の館。
下僕のフィガロは侍女スザンナと結婚することになった。 しかし伯爵はスザンナに下心を持ち、マルチェリーナはフィガロの借金のかたにフィガロが 結婚するという証文を持っている。
さらにマルチェリーナを助ける医師バルトス、恋多き小姓 ケルビーノなど登場する。
第ニ幕
第三幕

名演奏
指揮者
オーケストラ
録音
解説
ベームベルリン・ドイツ・オペラ管
同合唱団
ブライ(Br)
ヤノビッツ(S)
マチス(S)
F.ディスカウ(Br)