アニメでの登場シーンとセリフを抜粋
「赤字」の台詞で表記
第16話 「グー?×チョキ?×ハート」
前回のあらすじもなにもなく唐突に始まるVSレオリオ戦(続き)
緊張のリング。多少戸惑うレオリオだが気を取りなおす。
レオリオ:「ま、賭けでよかったぜ。女相手に殴り合いをするんじゃ、こっちも本気をになれねぇからよ」
レルート:(…この勝負、楽勝ね。)
レオリオ:「さぁ、次はそっちが親の番だ。何を賭ける?」
レルート:「そうねぇ。先生。それじゃ、あたしが男か女か…賭けてもらうわ」
レオリオ:「な、なにぃ!?」
モニター室リッポー署長:「ふふ…『メスを持たない殺し屋』『キレた精神科医』レルート…」
囚人達:「こいつはおもしろいぜ。あのカワイイ顔で何人もの患者を自殺に追い込んだ、
懲役112年の大物だからな。」
純粋少年ゴン:「あんな賭けって、あるの?どう見たって女じゃない」
クラピカ:「いや、見かけだけでは判断できない場合も…」
ベテラントンパ:「ここにゃ色んなヤツがいるからな。」
焦るレオリオ:「ま、まさかオカマちゃんってことは…」
レルート:「どうするの?賭けるの?賭けないの?」
レオリオ:「賭けるのはかまわねぇが…オレが外れた場合、どうやって確かめさせる気だ?」
妙に色っぽいレルート:「あなたの気が済むまで調べていいわよ。あたしの体をね。…先生」
レオリオ:「え…………」
クラピカ:「…レオリオの奴…男に賭けるな」
キルア:「うん。」
ゴン:「え?なんで?」
レオリオ:「………よし。男に10時間!!」
クラピカ:「やはりか」
キルア:「あのスケベオヤジ」
ゴン:「なんでぇ!?みんなどうしてわかったの??」
クラピカ:「簡単なことだ」
ゴン:「ん??」
クラピカ:「どう見ても相手は女だ。だけどその裏をかいて実は男ということも有り得る。」
レオリオ:(しかしここで男と答えておけば、仮にはずれても、思う存分調べることができる…
勝ってもはずれてもおいしい選択!
っていうか、はずれろ〜!!」
クラピカ:「ということだ。」
ゴン:「そ、そうなの…ふーん。……なんでなんだろ」
キルア:「ヤな女だ。レオリオの下心を読んで遊んでいる。」
わくわくのレオリオ:「さあ、答えは!?」
レルート:「ふふ、残念ね。あたしは女よ」
悶えるレオリオ;「な、しまったぁぁ〜〜〜!(ぐねぐね)」
クラピカ:「…わざとらしい…」 ゴン:「?」
スケベ全開レオリオ:「ほ、本当だろうな?あ、ああ?」
レルート:「確かめてみる?」
手わきわきレオリオ:「も、もちろんだ♪オ、オレには10時間分の責任があるからな♪」
レルート:「…ふふ」
お子様ゴン:「なーに?ねぇ、どうなってんの?あっ!?」
ゴンの視界を覆うトンパの手のひら、同時に入るノイズの嵐
囚人:「ああっ!!モニターが故障しやがった!!」
走りまわる囚人:「はやく直せ!!」
直ったモニター。ふやけてるレオリオ至福の手。
レオリオ:「はぁぁ〜〜( ´ー`)はずれて悔いなしぃ〜」
キルア:「………しょうもなぁ……」(←まったくだ)
ゴンを離すトンパ:「この勝負…負けるな。レオリオは最初からはずれてもなるべく
ダメージを受けないように賭けている。賭け事では、負けたときのことを考えるようなヤツは
いつまでやっても勝てねぇもんなのさ」
キルア:「他人事のように言ってるけど、今度負けたらオレ達の時間ゼロだぜ。」
クラピカ:「そうなったら、2勝2敗の五分になるだけでなく、50時間も足止めされることになる。」
ゴン:「うん…オレ達まだ、このタワーに入ったばっかりのところにいるんだもんね」
クラピカ:「タワー脱出の制限時間は72時間。ここで50時間もロスしたら、残りは10時間もない。」
怒鳴るクラピカ:「レオリオ!!」
レオリオ:「!いけねぇ、浮かれてる場合じゃねぇ。」
レルート:「レオリオ先生?」
レオリオ「…!」
レルート:「さぁ、次はあなたが出題する番よ?先生…」
レオリオ:「その先生ってのはやめろ!」
リッポー:「…始まったな…」
レルート:「さぁ、はやく。」
ベンドット:「あの微笑、ぞっとするぜ。油断して会話してるうちに、相手の秘密を探り出しちまう…
そして精神的に追い詰めていく…」
レルート:(さっきから見ていたけど、この男、友情とか仲間意識とやらにこだわっている。
つまり、それが彼の弱点。本人も心の隅でそれを意識しているために、
それ以外の賭けには無防備になっている。
私が女であることで、さらに油断も生まれやすい…)
レオリオ:(残りのチップは10時間だけ。もう負けられねぇが、確実に勝てる問題なんてすぐに浮かばねぇぜ)
「うーんうーん…ぐあぁぁ」
クラピカ:「すごい悩み方だな」
トンパ:「けっ。男か女か決めるときには即断だったのによ。」
レオリオ:「うーーん……」
レルート:「どうしたの、先生の番よ、はやく問題をだしてちょうだい。待ちくたびれちゃうわ。」
レオリオ:「ちょ、ちょっと待ってくれ。そう簡単にはいかねーんだよ。うーん」
レルート:「あら、先生のくせに問題ひとつ出せないの?」
レオリオ:「うるせぇ、先生先生って言うな!オレは先生なんかじゃねぇ!!」
レルート:「…ふふ」
レオリオ:(うーん…オレが男か女か賭ければ!あ、いや一発であたっちまう…
………クラピカ出しときゃよかったぁぁ)(←Σ(゚д゚)
!!!)
クラピカ:(な、何故私を見るんだ!??)
レルート:「一体いつまで待たせる気なのかしら。簡単なことじゃない、自分のことを問題にすればいいのよ?
それともあたなは、自分のこともよくわからないのかしら…」
レオリオ:「なにぃ!?」
レルート:「ふふ…これじゃどっちが先生かわからないわね・・・いいわ、私があなたを診断してあげる。
私にはあなたのことがよく分かるのよ…レオリオ」
ゴン:「…なんか、変だよ、あの人……」
レルート:「悪ぶっても、実は正義感の強いお人よし。そんなあなただけど、
心の中には大きなトラウマを持っているわ。…あなたのせいで亡くなった患者さんでもいるのかしら」
レオリオ:「!!」
レルート:「どうやら図星のようねぇ。誰が亡くなったの?…………ともだち?」
レオリオ:「……っ!!」
レルート:「そう、友達ね。友達があなたのせいで死んだのね」
レオリオ:「違うっ…あれはオレのせいじゃない…」
レルート:「うふふ………」
ゴン:「!レオリオ!!」
クラピカ:「あの女は心理戦のエキスパートらしい!このままじゃまずいぞ」
レルート:(ここからが本番よ…あなたの好きな友情とやらをオモチャにしてあげるわ。
つまらないわぁ、あなたがあたしの患者じゃなくて。あたしの患者だったら、徹底的にいたぶって
自ら手首を切るか、首を吊らせてあげるのに……)
レオリオ:「………く、くそぉ…」
レルート:「死んだ友達が笑ってるわよ、レオリオ。あなたは私が女かどうか確かめるのに10時間もムダにした!
あなたのせいで、ここにいる仲間は全員失格になるんだわ」
レオリオ:「言うな!!」
レルート:「あなたは、また前と同じような過ちをおかそうとしている。
あなたのせいで死んだ友達の時のように!」
「そこにいるみんなの目を見て御覧なさい?あなたのせいで死んだ友達と同じ目をしているわ。
うふふふ、あーはははっ!あなたのせいよ、みんなあなたのせいなのよレオリオ!あーははは!!」
レオリオ:「ヤメロっっ!!」
トンパ:「完全にハマっちまってるぜ…」
クラピカ:「落ち付け!レオリオ、みんなお前を信頼してるんだ!」
ゴン:「そうだよ、さっきの勝負だってレオリオがいたから勝てたんだ!」
レオリオ:「…くあぁ……」
キルア:「今のアイツには、何を言ってもムダのようだな。」
必死に呼びかけるゴンとクラピカ。苦悩するレオリオ
リッポー:「くくく…罠にかかったネズミだな。」
レルート:「さぁ!問題は!?レオリオ」
レオリオ:「も…もんだいは……ぐっはぁぁぁ!!!」
唐突にレオリオの後頭を直撃するルアー
レオリオ:「〜〜〜いってぇぇぇぇ」
ゴン:「問題だよレオリオ!!なにか問題を出すんだ!!」
レオリオ:「も、モンダイ…?おおっ、そうか!いてて…」
クラピカ:「ゴン…ちょっと当たり所が……」
呆れ顔で見ているレルート。
レオリオ:「いてて…だめだなんにも考えられねぇ…こうなりゃ運任せだ!」
レルート:「?」
レオリオ:「ジャンケン勝負だ!!」
驚く一同。
レオリオ:「ジャンケンでどっちが勝つか賭けようぜ!」
ゴン:「ジャンケン……」
キルア:「たしかに何も考えてねーな…」
レルート:「(少し考え不敵ににやり)いいわよ」
リッポー:(ジャンケンねぇ…)
レルート:「あたしが勝つほうに持ち時間全部を賭けるわ。」
レオリオ:「な、全部だと!?」
レルート:「別に問題はないでしょう?賭ける時間はこっちの自由。それに、もしあなたが負けても
取られる時間は10時間だから安心して。」
レオリオ:(10取られたら勝負は決まる…くそ、なんで弱気なことばかり考えるんだ
一発逆転だってあるんだ。…こいつそんなにジャンケンに自信があるのかよ)
ゴン:「ジャンケンなら、レオリオにも勝ち目はあるよね。」
クラピカ:「…どうかな。ジャンケンは確立と心理の勝負だ。」(←レルートのセリフぅぅ)
ゴン:「心理って…ジャンケンにそんなの関係あるの?」
クラピカ:「単に確立だけで見れば、負けるのは3分の1。残りの3分の2は勝ちか、アイコだ。
つまり、普通の勝負をしていれば七割近くは負けない。」
キルア:「でも、それはお互い様だろ」
クラピカ:「そうだ、だが……やはりマズイ!この勝負、レオリオは圧倒的に不利だ!」
リッポーアナウンス:「それじゃぁ、始めてもらおう」
振りかぶる二人
レオリオ:「じゃんけーーん…
クラピカ:「統計的に言うと、人が最初に最も出しやすい手は、チョキ」
レオリオ:「ぽん!!」(グーを出す二人。アイコ)
レオリオ:「…ふぅー」
クラピカ:「したがって、こちらがグーを出せば勝ちかアイコの確立がさらにあがる。
ゴン:「じゃぁ、レオリオはわかってたんだね」
クラピカ:「ただ…問題は心理戦に入るこれからだ。」
ゴン:「…心理戦?」
レオリオ:(つぎ、次は何だ?グーが来たから、次は裏をかいて、いやそのまた裏を、いやいや待てよ、その裏の裏ってことも…)
余裕の微笑みを浮かべるレルート
レオリオ:「ええい、ジャンケンがこんなに緊張する勝負だとは…」
レルート:「教えてあげましょうか…。あたしは、パーを出すわ」
レオリオ:「なにっ!!??」
レルート:「うふふふ…」
レオリオ:(ウソかほんとか、どっちだ…ダメだ、何を考えてるかさっぱり読めねぇ!)
ゴン:「レオリオー!!チョキを出せば勝てるよーーー!」
レオリオ:「……だーー!!黙ってろーー!!」
嬉しそうなゴン:「だってパーならチョキで、」
レオリオ:「黙ってろって言ってんだよ!!」
レオリオ:「…パーか、グーか。チョキか………」
レルート:「さ、いくわよ」
レオリオ:「よーし!いくぞーー!あいこでー…しょ!!」
…予告道りパーを出しているレルート。そしてグーを出したレオリオ。
レルート:「おバカさん。パーだ、って言ったでしょう」
レオリオ:「ま、負けた……」
ゴン:「あーもう…だからチョキ出せば勝てたのに…」
クラピカ:「結果だけみればその通りだが、迷ったり自信のないものは、心理的に安定を望んで
前と同じ出をだすか、自信を回復しようと前の手より強い手を出そうとするものなんだ。」
レルート:(つまり、相手がグーかパーならこっちはパーさえ出しておけば負けない…)
クラピカ:「しかも、パーを出すという予告をすることでチョキを出しにくくさせている…。
レオリオはまんまとはめられたんだ。」
キルア:「あのヘビみたいな女に呑まれちまったってことだな」
小躍りするレルート「オーホホホ♪ジャンケン勝負決着!チップ切れでレオリオ先生の負けよ♪オーホホホ」
リッポー:「ドクター対決はあっけない幕切れだったな。」
トンパ:「これで2勝2敗か……」
レオリオ:「…すまない…バクチには自信あったんだが…
ただのジャンケンじゃなくて、野球拳にしとけばよかったぜ」
トンパ:「アホかあんたは」
そしてキルアVSジョネス戦
あっさりジョネスを殺害するキルア。
驚く一同(レルート含む)
50時間を過ごすべく小部屋へ向う受験者達。
それを見送る試験管とレルート。
そしてレルートの出番は終わるのであった(泣)