Persona Extension(PE)というのは、鮎川まどかさんが開発した、ペルソナウェアの機能を拡張するためのプログラムです。これによって、ペルソナがアプリケーションランチャーやメールチェッカーの機能を持つことができます。
このPE、いろいろ使い道はあるはずなのですが、導入方法が多少難解なため、あまり使われていないように見受けられます。
ここでは、ダイヤルアップユーザーの方に向けた、PEの導入方法の解説をします。このサイトの中では、比較的初心者向けです。
デスクトップアクセサリとしてのペルソナウェアは、非常に多機能で、さまざまなペルソナを見てもおわかりの通り非常に広い範囲の動作を行うことができます。
標準的なクリックによる受け答えから、カレンダーやスケジューラー機能、オセロをはじめとしたゲーム、サウンドやムービーの再生、ブラウザの起動とリンクの呼び出し、壁紙の変更やスクリーンセーバーの起動まで可能です。
しかし、決定的に不足している機能があります。それはアプリケーションランチャーとしての機能です。
これをPEによって実現することができます。
PE導入により、以下のことが可能になります。
(1)PEに登録された最大5つまで(各ペルソナ共通になります)のアプリケーションの実行。
(2)データファイルを、関連づけされたアプリケーションで開く(テキストファイルをメモ帳で開く、など)。
(3)PEに登録されたアカウントのメールチェック。
他にもあげられるのですが、おもにこれくらいの機能を持っています。
まず大前提として、Windowsやインターネット接続など、「麻里絵の使用に必須な要件」はすべて満たしている必要があります。実際に麻里絵を動かせていれば問題ありません。
とにもかくにも、必要なファイルをダウンロードします。
絶対に必要な Persona Extension は、PersonaExtensionの公式ページからダウンロードします。
ページの中央付近にある、PerExt097βBフルセット です。
あると便利な PE Configurator は、WebJackerからダウンロードします。
「トップメニュー」−「ペルソナ」−「PE Configuratorのページ」の、PEConf.lzh Ver.0.58b です。
ダウンロード先のフォルダは、とりあえずいつも使っている場所で大丈夫です。とくに決まった場所がないのなら、デスクトップに置いておくとよいでしょう。
ダウンロードしたファイルは、LZH形式の圧縮ファイルなので、解凍し、適切なフォルダにファイルを納める必要があります。インストーラーなどは付属していないので、すべて手動で行います。
解凍には Lhassa などを使用し、必ず新しいフォルダを作成してその中に解凍してください。おすすめの解凍オプションは「圧縮ファイルと同じフォルダに解凍」「新しいフォルダを作成してその中に解凍」の2つ」をチェックしておくというものです。たいがいの解凍ユーティリティにその設定があるはずです。
解凍後、PerExt を解凍したフォルダの名前を、「PerExt」に変更しておきます。そのほうが後々の管理がやりやすいと思われるからです。
PerExt フォルダの中には、.dll という種類のファイルが入っています。このファイルは Windows の標準設定では、存在しても表示されません。なので、今後かならず PerExt はフォルダ単位でコピーや移動をする必要があります。
PEConf フォルダの中身をすべて PerExt にコピーします。PEConf フォルダを開いて、キーボードで CTRL+A 、CTRL+X と押したのち、PerExt フォルダを開いて、キーボードで CTRL+V を押せば完了です。空になった PEConf フォルダは削除します。
PerExt フォルダを、適当なフォルダに移動します。C:\Program Files あたりが適当だと思います。中身を移動するのではなく、フォルダごと移動させます。
最後に、PerExt フォルダの中の PerExt.exe を右クリックして、メニューの中の「送る」−「デスクトップ(ショートカットを作成)」をクリックします。
これでとりあえずのインストールは完了です。ダウンロードした圧縮ファイルは、PEが動作するのを確認してから消去します。
この状態でも、デスクトップのアイコンをクリックすれば、PEが常駐し、ペルソナ側で設定を行えばPEを使用することができます。
しかし、このままでは「拡張機能」が使えないうえ、外部プログラムで自由に内部のデータをいじれるという、セキュリティーにも問題があります。また、どうせならパソコン起動時から常駐していてくれた方が便利です。
そのために、ちょっと面倒な設定を行います。PEのショートカットアイコンを右クリックし、メニューの「プロパティ」をクリックします。