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充電ログ
Orbit MICROLADER race の充電ログです。デルタピーク値は45mVに設定しています。
グリーンのラインがバッテリーの充電電圧、ブルーのラインがチャージャーの充電電流になります。
オートモード
接続されたバッテリーの状態を監視しながら、適切な充電電流(0.3〜8.0A)に自動調節します。
a.2400mAh
バッテリーの様子を見ながら、充電電流を上げて行き、6分の段階で最大電流値に到達します。
充電電圧が高まると共に充電電流を下げていき、6.8Aの時点で充電終了となっています。
ブルーのブロック状のグラフが充電電流になります。約3分間定電流で充電し、約5秒間充電を停止しバッテリーのコンディションをチェックすると共に、バッテリーを休ませます。
デルタピークが近づくにつれて、充電電流を下げ、バッテリーを痛めずに大電流を詰め込むことを実現しています。
ノンマッチドのバッテリーでは、セル毎のデルタピークの時期が揃っていないので、早くデルタピークを向かえたセルは、他のセルがデルタピークを向かえるまで、過充電を行っていることになります。オートモードでは、デルタピークの時期に充電電流を下げることによって、過充電されたセルに負担がかかるのを抑えています。
リニアモードやリバースパルスモードで大電流充電を行った場合、デルタピークの時期でも同じように大電流充電を行うため、早くデルタピークを向かえたセルには、大電流のままで過充電が行われ、セルを著しく痛めることになります。
オートモードが、ノンマッチドのバッテリーに優しい充電と言われる理由がここにあります。
8Aでの充電なんて、通常はあり得ないことですが、充電初期とデルタピーク付近の充電電流を適切な値にすることで、無理のない充電を可能にしています。実際充電後のバッテリーは、BX212よりも発熱が少なくなっています。
b.2400mAh
別の2400mAhのバッテリーです。この様にバッテリーの状態によって充電パターンも変化します。
c.2000mAh
約1年間使用したバッテリーです。
17分から19分の間を見ると周期が短くなっています。a.bの2400mAhのログと比べると、デルタピークの時期での電圧の上昇が高いために、細かく充電電流を変化させることで、ピーク電圧の上昇を穏やかな物にしています。
この上昇率の違いが、1年間使用したことによって内部抵抗が増えた為なのか、2000mAhのバッテリーが元々内部抵抗が高い為なのかは判断できません。
d.2000mAh
かなりヤレの進んだバッテリーです。
cの2000mAhと比べて、初期と後半の低電流での充電時間が長くなっていることがわかります。
立ち上がりの鈍さはセルバランスの狂いのため、後半は更に、内部抵抗が増えた事による、デルタピーク値の立ち上がり方が急激なため、充電電流を下げて、バッテリーに負担を掛けないようにしながらデルタピークの時期向かえる準備をしているようです。
充電初期と後期の充電状態で、バッテリーのコンディションを見分けることが出来ます。
リバースパルスモード
3000mAh
このグラフでは、通常のリニアモードのグラフにしか見えません。しかし電源の電流値はほぼ1秒間隔で0〜6Aの間を上下しています。どうもこのモードは上手くグラフに変換することが出来ていないようです。充電容量もグラフの表記とチャージャーの表記とでは500mAhほども開きがあります。要改善ポイントですね。
ちなみにシュルツエ・エコラダーセレクトのパルスモードのグラフは振幅がキッチリ表示されて、太い帯のようなグラフが出てきます。流石に高いだけのことはありますね。
マニュアルモード
いわゆるリニア充電と呼ばれる物です。
3000mAh
4Aでの定電流充電です。4AをCレートに換算すると1.33になります。3000mAhは3A充電で1h(時間)の充電時間がかかると言うことなので、4A充電の場合は60分/1.33で、約45分で充電が終了すると言うことになります。(理論値)
010306