ロールオーバーステア・ロールアンダーステアについて。

前後輪のロールセンターを結んだ線をロールセンター軸と呼びます。この軸をどの様に設定するかによって、コーナリングの味付けを大きく変えることが出来ます。

まず下記の図を説明します。
四角い長方形の箱だと思ってください。この左右の面の中心(赤い点)を軸に中心線を引きます。
右の図は真上からみた状態です。
この軸を中心に箱をの上面を手前に回転させます。この状態では上から見ても左右が同じように傾きます。

次に、左側の中心点をそのまましたに下ろし、逆に右側は上にした状態で軸を結びます。
右の図は上から見た状態です。
これを先ほどと同じように軸を中心に回転させます。
横から見た状態では良く分からないかもしれませんが、上から見ると反時計回りに回転しているのがわかります。
この箱が車のコーナリング中だった場合、手前側がコーナーアウト側になるのがわかりますか?左が前ならロールアンダー、右が前ならロールオーバーとなる訳です。

実際に車ではここまで大きな角度は付きませんが、ロールセンター軸の設定は初期ロールの性格付けにかなり大きな影響を与えているように感じます。

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