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A級ライセンス
A級ライセンスについて、みなさんどの様なイメージをお持ちでしょうか?クルマに興味があって、テレビでF1とか見たりする人なら、少なからず興味や憧れみたいな物があるんじゃないでしょうか?
「B級ライセンスは比較的容易に取れるけど、A級は大変なんじゃないか?」「金はどの位かかるのか?」「やっぱB級取ってから、レースとか出ないといけないのかな?」「プレステのグランツーリスモはライセンス取るの大変だったもんな」私自身はこんなイメージを漠然と持っていたのですが、実際は比較的容易にとれるものでした。プレステのGTのライセンスのほうがはるかに大変でした。
ご存じの方もいるかと思いますが、ライセンスの意味合いを整理しておきます。まずB級ライセンスですが、これを持っているだけではレースには出られません。ジムカーナなどの同時に複数の車を走らせない、「走行会」の為のライセンスになります。そしてJAF公認の「走行会」に最低1回出場して公認記録を取ることによって、A級ライセンスを取得する権利を得ることになります。その後筆記試験と実地試験に受かればA級ライセンスが取れ、晴れてレース「競技会」に参加できる事になるのです。
これを普通の方法で取得しようとすると、やはりそれなりの日数と金額がかかって来ますが、昨年から1泊2日で全てを取得できるパックが出来たのです。HONDAが主催する、その名も「エンジョイA級ライセンススクール」と言う、ちょっと恥ずかしい名前が付いてるコースですが、本格的にレースを目指すのではなく、一般の人にサーキット走行とレースのイメージを感じてもらおうと言ったスクールになっています。
鈴鹿サーキットとツインリンクもてぎで開催されていますが、やはり行くなら鈴鹿サーキットがおすすめです。
私が参加したのは6月で、当日はかなりひどい雨の中、ついてないなと思いながら向かったのです。普通は入ることの出来ないパドック裏からプレスルームに入っていくと、目の前は鈴鹿のグランドスタンド前です。その日はフェラーリのチャレンジカップが行われていて、土砂降りにもかかわらず全開走行です。フェラーリF355が雨の中を全開で走ってる姿なんて見たことありますか?
午前中の講習会の後、午後から南コースを使ってジムカーナの為の完熟走行に入ります。車はサーキットより貸し出されます。車種はHONDA「LOGO」(笑)ですが、余計な物がついてないのと、足周りを換えることによって、結構レーシーに仕上がっています。雨なのですぐにズルズル滑り出しますが、一般道と違ってエスケープゾーンが広いので安心して攻めることが出来ます。
宿泊はサーキット内のホテルになりますが、今まで使ったホテルの中でも間違いなくトップクラスに入るすばらしい設備でした。
2日目の午前中はジムカーナの記録を取ります。今日は凄い天気で昨日の走行はあまり役に立たず、みんなあまりいい成績はでませんでした。私は中の上と言ったあたりで、ラジコンのレースでもだいたいそのあたりなので、まあこんなもんかなと言った感じでした。
午後に筆記試験を受け、いよいよ鈴鹿本コースでの走行に入ります。今回は東ショートコースでヘアピンやスプーン、130R等の西コースは走れませんでしたが、あのF1と同じコースを走れるというのは、やなり感動しますよ。
今回はライセンス取得が目的なので、あまり攻めすぎないようにと言われても、走り出してしまえばやはり熱くなってしまう物で参加者の一人が、S字の後の逆バンクで転倒してしまいました。車は貸してもらっても修繕費は当然自腹です、本人に何も無かったのが不幸中の幸いでした。
まあ、あの人数でコースを貸し切って、車も貸してでは利益は出ないでしょうが、かなり至れり尽くせりのスクールでした。
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