■１９８０年代末、マンガ週刊誌でおなじみ「週間少年ジャンプ」の人気はは、現在以上のマンガ雑誌ワントップの人気であった。
３ヶ月ごとに２０万部以上発行部数を更新して行き、８９年に総発行部数が５００万部を越えて、まさに飛ぶ鳥を落とす破竹の勢いであった。
丁度、連載されていた有名タイトルが紙面を盛り上げていた時期であり、それらのストーリーを毎週心待ちにしていた読者が数多く存在した。
当時中学生だった私も、そんな読者の一人であった。
少し小遣いの増えた自分は、惜しみも無くジャンプを購入することが出来た。
■週一度定期的にある楽しみは、それを目安に生活リズムをつけるのにも丁度良く、夏休みなどと違いイベントの無い退屈な日常では、一つの目安として欠かせないものになって行った。
そんな風にしてジャンプの購読を楽しんでいたある日、一つの気になる情報に出くわすことになる。
なんでも月曜日発売のジャンプを、２日前の土曜日購入している人間が居る話を入手したのである。
■その話に先立って、日曜午後に入手した自分は、更に早く読める情報に、真っ先に飛びついた。
情報をたどると、場所は自分の居る学校のエリアから少し遠く、現在の駅にして２つ先の地域。
ようは、学校の人間関係じゃ地域が限定されているが、塾か何かを習っている人間は、自然と別の地域の人間と交流が出来、その際に流れてきた情報らしい。
■ある日、早速その情報を調査。
聞く所によると、自分の通っている中学校の隣の学区。
・・・駅にして１･５駅分の距離だ。
かなり離れた場所ではあるが、他の知らない同級生数人と一緒になって買いに行く事を約束。
かくして土曜ジャンプを買う為の小さなキャラバン隊を結成。
一路は情報主を筆頭に、目的地に向かって移動を開始したのであった。
（以下、工事中）
■ゲームのイベント好きだった私は、イベント等へ出かける時に必ず時間つぶしとして持ち歩き、またイベント会場でも同じようにジャンプを持ち時間をつぶしている読者を良く見かけたものだ。
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