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!attention!

"tomonth"は、今月を指すAILAND内での造語になります。

創作のページ?

これは、夢で見たのを基に、適当にでっち上げたものですねぇ。
登場してたのは、男の子と女の子。それとその男の子の成長した青年と女の子の成長した女性。
そして、最後に村の子供。
あと、なぜかカエル。おそらく、先日ふと本棚で目に留まったコロボックルが記憶の奥底に残ってたのだろう。このカエルは、精霊のような、妖精のようなモノなのだ。

大体のあらすじは、夢見心地の状態でメモったのを整理すると、下のようになる。
 

  1. 男の子が土手に座ってぼぉ?っとしてる
  2. 幼なじみの女の子がやってくる。
  3. 女の子が横に座ろうとすると、男の子がそれを止めて、お尻の下敷きにしようとしてたカエルを助ける。
  4. すると、そのカエルが命を救ってくれたお礼にその剣を世界一の名剣にして差し上げます、と男の子に与える。
  5. 同様に、いろんな今までに動物の命を助けてくれたお礼です、と旅装一式から勇者や魔法使いの装備、能力を男の子と女の子に与える。
  6. 二人はぼぉ?っとしたままそのまま旅にでて、世界一の勇者と魔法使いのペアとしてその名を轟かせる。
  7. 僕たち、なんもせずにただ旅をしてただけなのにねぇ、と世界を一通り見てみたんで村に帰ってきて、元の土手へ。
  8. 土手に座ってると、村の子供らしいのがやってくる。
  9. 言葉を交わす。(子供は勇者たちのことを知らない)
  10. 会話の中で、子供の言った「俺の父ちゃん、この村から世界にはばたいた勇者の最初の剣を打ったんだぞ」で時が流れたのを知る。
  11. 男の子は男になり、女の子は女になっていた。自分達が、気付けばとても長い時間村を離れてたことを知り、もう充分世界見たよね、と女が男に言う。
  12. 男は子供にこの剣をあげるから、
  13. 女が、ぽつりともらす「いつのまに弟が出来たんだろ。(^^;」


これを基に、下の文章、でっちあげちゃいました。(^^;
まぢで、夜更けに書いたラブレターだわ。これ。まぁ、元が夢だから、しっちゃかめっちゃかなのは当然なんだけど。
自分でも、なんだかごっちゃになっちゃってるなぁ、って。(苦笑)
 
 

 

 

  村外れの土手。
 心地よいそよ風が土手に当たり、ゆっくりと動く上空の雲の影に太陽は隠れている。
 土手に寝っ転がって、ぼぉ〜っと昼寝をしてるそんな時間。
 邪魔しにやってくるのは、幼なじみと相場は決まってる。
 この日も案の定やってきたのは、うちの隣の鍛冶屋の娘。生まれたときから一緒というのはいささか大袈裟かもしれないが、生まれた日もほぼ同じとあって、姉弟同然に育てられてきた。もっとも、昔からわずか1ヶ月ほど先に生まれたからといっては姉貴風を吹かせるのは変わらない。
 リアンの気配にうっすらと片目を開けて長いスカートで土手にあがりにくそうにしてるのを見る。
 あ、こけた。
「どうしたの?リア姉。」
 仕方なく体を起こし、スカートに付いた泥をはたいてるリアンに呼びかける。
「起きてるなら助けてくれてもいいじゃない。」
 叩き落とせない泥もそのままに、裾を持上げて土手をあがってくる。
「いや、リア姉が珍しくスカートなんてはいてるから・・・・」
「はいてるから、なんだって?」
「奇麗です。はい」
 確かにきれい、なんだけどなぁ。
 何も知らない隣村の連中とか、近隣の連中はリア姉のことをあまり良く知らないから、その外見だけで時たまいきなり求婚にやってきたりする。とはいえ、今度の精霊祭を終えないとちゃんとした成人として見られないから、あくまで結婚を前提にした付き合いをして欲しい、ってやつだけど。
「だって、もうすぐ精霊祭じゃない。母さんがねぇ、嘆くのよ。こういう時だけでも、ちゃんとしたスカートはいてちょうだい、って」
 話しながら隣に座ろうとする。
「あ、ちょっとまって」
 ちょうどリア姉が座ろうとしてたところにいるカエルを横にのけて、それまで頭の下にしいてたバンダナをリア姉の座ろうとしてる場所に敷く。
「あら、リオにしちゃ気が利くじゃない。ありがと」
 カエルを下敷きにしたくらいでどうこういうリア姉じゃないけど、それじゃぁカエルがかわいそう。
「今日も、自警団の練習サボったんだって?いくら若くして村一番の剣士だからって・・・・」
「だって・・・・・」
 言いかけて、止まる。
 目の前の、ちょうど今リア姉の尻の下に敷かれかかってて横に除けたカエルが立ちあがったのだ。
「なにを・・・」
 リア姉も、絶句した自分の視線の先に気付き絶句する。
『ふむ。そなたのその心根のやさしさ、やはり真なるものじゃったようじゃの』
 人の握りこぶしくらいの大きさのカエルは確かにカエルだが、よく見るとカエルにしては手足が太く、バランスも悪い。どちらかというと、人の形に近いだろうか。
 二人の方を、カエルのどこを見てるのか本来なら分かるはずもないその虚ろな目が見つめる。間違っても、カエルは口を動かしていない。だけど、その賢者のように落ち着き深い声は二人に聞こえる。
『リオアース・フェラルデ、じゃの。前からのぉ、いろいろとお主の話を聞いとったぞ。それでの、連中はお礼がしたいそうじゃ。』
「リオが!?・・・・・・いったいリオが、なにしたっての?連中、って」
 リオより先に我に返ったリアが思わず聞き返す。
『たしか、リアルーレ・ヴァレスじゃったかの。お主のことも知っておるぞ。森の婆さまのところで魔法を習っておるじゃろ。そこそこの腕だと聞いておるが。お主のリオはの、わしら妖精の眷族を数多く救ってくれておっての。どうじゃ、お主ら。外は見たくないかの?』
 
 

 外が見てみたくてあの精霊のおじいさんにうなずいた。
 その時持ってた剣はリア姉の親父さんが精魂込めて鍛えてくれた業物だった。かつてはそこそこ名の知れた刀鍛冶工に勤めてたという親父さんが打ってくれた剣は、成長期の体に合わせて幾度となく鍛え直してもらっていた。その剣は、あの精霊のおじいさんの手によってさらなる名剣と変わり、リア姉も手におえないモノが与えられていた。 
 うなずく二人の前で、カエルはひざくらいまでの大きさの小さな老人となり、そして消えていった。
『そのまま旅立つがよい。儂ら眷族の者も見守っておるからの』
 そう言い残して・・・・・・。
 そうして二人の旅はその土手から始まった。
 剣は、あらゆる意味での成長に応じてその形態を変化させていき・・・。リオ姉も、最初こそ手に余ったものの、ほぼ無限に近い魔法のキャパシティと膨大な知識があの時流れ込んでいた。
 でも、二人が変わることはなかった。
 のんびりと、風の吹くまま気の向くまま。
 時に路銀稼ぎに商隊の警護や妖魔狩りなどをし、しかしながらその原因が精霊的なものならば筋を通して話すことによって相互理解をし・・・。そのことによってやがて聖なる勇者なんてぇ呼ばれ方もしたが。
 二人はただ世界を見たかっただけだった。
 いろんなところでいろんな呼ばれ方をして、そこそこ有名にはなりはしたものの、それはただ日常の些末なことだった。
 
 

 土手にやってきていた。
 故郷の村の、二人が誰にもなにも言わず、成人の儀である精霊祭もまたず旅立ったところの・・・、後に精霊王とも出会う機会が会ったのだが、最初に精霊にであった・・・、あの土手である。
 この土手は、あの時となにも変わってなかった。
「ねぇ、リオ。なんか・・・。ここを何も持たずに発ったの、昨日みたいだね。」
「うん・・・・・・。」
「ここに、最初リオがサボりで寝っ転がって・・・。そこにあたしが来て。・・・で、あの精霊のじいさんがあたしたちを連れ出したんだよね」
「うん・・・・・・。」
「なぁに感傷的になってんのよ」
 変わったのは、そこに座ってた二人だ。
 まだ、あどけなかった少年期の中性的な雰囲気を纏ってたリオ。当時、大人になりたくて・・・ちょっと背伸びをしてた少女のリア。その二人は、今やれっきとした歴戦の勇者さまと魔術師である。くぐり抜けてきたものが違う。
「なぁ、リア」
「なに?」
「俺たち・・・」
「あぁ〜っ!」
 言いかけたリオが振り向くと、土手の向こうから子供が顔を出している。
 年は、10才にはなってないだろうか。懐かしい、村の平均的な子供の格好だ。
「おじさんら、どこから来たの?」
「お、おじさん・・・・・。」
「あんねぇ。せめてお兄さんと呼んだげなさい。まだ若いんだからね。」
 おそらく、土手の向こうで釣りかなにかしてたのだろう。釣竿らしき棒を持っている。
「ふぅ〜ん。なぁ、あんたら夫婦?」
 どう見ても、戦士と魔術師と分かるような格好はしてる。
「もしかして、旅の傭兵か!?」
 子供特有の、その手のに対するあこがれみたいなのがその目には浮かんでる。
「まぁ、そんなもんだけど」
「へぇ〜。すっげぇ〜。」えへんと胸を反らし「あ、でも。にいちゃんら、リオアース・リアルーレってコンビ知ってか。村の出身で、聖なる勇者と魔女って言われてんだぜ。でな、その魔女って俺の姉ちゃんなんだぜ。」
「「へ?」」
 思わず二人の声が重なる。
 顔を見合わせ、ついつい苦笑が浮かんでしまう。
「それにな。聖なる勇者さまの剣て、俺の父ちゃんが鍛えたんだぜ。」
 ほこらしげに胸を反らしてる。
「じゃぁ、君も将来は勇者の剣を鍛えるんだ」
「え。・・・いや、俺は。勇者になるんだ。」
 リアの表情を見ると、やはりなんだか微妙な感じだ。
「それじゃぁ、しばらくここにいるから、君の親父さんにこの剣を見てもらえるかな。」
 腰の剣を外して手渡す。
「いいぜ。その代わり、勇者御用達だから高いぞ。おまえらに払えんのか?」
「あぁ、お金はある」
 腰の財布を出してみせる。
 中には、そこそこの金貨が詰まっている。
 こんな地方の村じゃ、金貨1枚あれば一家族が1年それなりの生活できる。
「じゃぁ、待ってな。今すぐ行ってくっからさ」
 
 

 走り去った少年の後ろ姿を見ながら、リアがつぶやく。
「長い間・・・・・・。あたしたち、旅に出てたんだ。」
「うん、そうだね。弟が出来てるくらいにね。」
 故郷の土手を微風が通り抜ける。
 心地よいその風に身を任せ、故郷の匂いをかぐかのように鼻をひく付かせる。
 戦場では、空気に混じる殺気を嗅ぎ分けてた鼻が、血の匂いなんてこれっぽっちもない、緑の香りしかしないその風をいっぱいに吸い込む。
「なぁ、リア。しばらく、村に腰落ち着けようか。」
 ぽつりと言ったリオの言葉に、リアはじっとなにかを待つ。
 やがて。遠くから、そろそろ年老いた両親たちがやってくるのが見える。
 その横には、さっきの子供が剣を抱えたままだ。
「また世界が見たくなるまで・・・・・・。しばらく、ね。」
 

おわり。(じゃないかも)
 

 

 
 

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