「きのこ観察会」(2000年6月)
去る6月25日(日)、春の幸でおなじみの「淵野辺の森」にて、会員5名の参加のもと、第1回きのこ観察会が行われました。前日まで
梅雨の大雨で天候が心配され、当日は泣き出しそうな曇り空でしたが何とか雨に降られることもなく、観察会を行うことができました。
前日までの雨のおかげで、きのこもそこそこ出ており、何とか観察会の形をとることができました。ただし、食べられるきのこはあまりとれず、
折角公民館の調理室を確保した努力は無駄になりました。観察会と併せて「きのこビンゴ」も行われました。3×3の特徴別コースに
チャレンジした3名は、パーフェクトにあと1マスと迫ったSさんをはじめ、全員がビンゴとなりましたが、4×4の種類別コースにチャレンジ
した2名は玉砕しました。2名とも初めて入る森ではありませんでしたが、梅雨時に入るのは初めてであり、これまでに観察フィールドにして
いた都内の大学キャンパスや公園との樹種等の環境の違いを改めて思い知らされた形となりました。
午後には近くの公民館の調理室に会場を移し、「きのこの生態」「きのこの分類」「きのこ観察上のポイント」を内容とする、きのこ講座が
行われました。
また秋頃に、同じ場所で、観察会をやろうという話が出ましたので、現在事務局で企画検討中です。
採集品リスト
トガリベニヤマタケ・サクラタケ・ヒダサカズキタケ・キュウバンタケ・ハナオチバタケ・オオホウライタケ・シジミタケ・イヌセンボンタケ・
ナヨタケ属の一種・ハラタケ科の一種・ニガクリタケ・クサハツ・ハラタケ目の不明種・カワラタケ・アラゲカワラタケ・キクラゲ・オサムシタケ
上記「ハラタケ目の不明種」は、以下の特徴を有するきのこです。どなたか思い当たる方はご連絡ください。
柄はなく、落枝の真下側にかさがつく。基物との接合部はかさの中心。かさの径3−10o。かさの肉は極めて薄く、紙質。
ひだは極めて疎。小ひだを有する。色は全体が白色。広葉樹の落枝上に発生。
(感想)
会に入って数年だというのに、きのこの知識は初心者に等しい私、はりきって参加しました。観察会では初めて冬虫花草を発見!講座では
きのこ先生のわかりやすい説明に、”ほーう、そうだったのか”と、きのこに少し近付いた気がする満足の一日でした。第二回を期待してます!
特徴別きのこビンゴ(3×3)ではあとひとつでパーフェクトというところまで行ったのですが、さすがに適当にマスを埋めた「ほうき型のきのこ」は
みつかりませんでした。オサムシタケがきれいにオサムシの外観を残していて感動しました。でも、所用で肝心の講義が聴けず残念でした。
久しぶりに梅雨時の平野部の森に入り、森の中のきのこの存在と、自分に襲撃してくる薮蚊の存在に、人間も含んだ生態系の存在を思い
出しました。オオホウライタケなんていうありきたりのきのこでも群生すると様になりますね。オサムシタケの大発生にはびっくり。そこらじゅう
オサムシタケだらけの中を歩いていたオサムシの幼虫の無事を祈るばかりです。それはともかく、私のつたない講義を聞いてくださった皆様、
ありがとうございます。また第2回やりますか。