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第八話 闇にきらめく刃DAoCはリリースを目前に控えて、毎日のようにパッチが当たり、新要素が導入されている。
その中には当面関係ないモノや、見た目の調整、バグフィックスなど、いろいろな内容が含まれているんだけど、今朝のパッチでなんと、全Realmでシーフ系のクラスの上級職が導入されたのだ。
そう、かつてシャドウブレードを目指して誕生した、ローグのNezが、ついにクラスチェンジできるようになったということだ。
ということで、3日ぶりにNezで遊んでみることにする。
シャドウブレードは今まで導入されていなかったわけで、ほとんど情報がない。
つまり、今なら誰でも先駆者になれるわけで、これは燃えるシチュエーションである。
以前のプレイでどこでログアウトしたかよく覚えてなかったんだけど、ログインするとNezはFt.Atlaの中にいた。トレーナーに会ってクラスチェンジするには都合がいい。
[Shadowblade Trainner]という肩書きを持つNPCに話しかけると、以前は出なかった会話がポップアップした。
トレーナー 「『 ロキの家』の一員になるかい?」
なるなるなるなるなる。
速攻で会話の太字部分をクリックをすると、さらにこんな事を言ってきた。
トレーナー 「『 ロキ』からの贈り物、いる?」
いるいるいるいるいる。
っていうか、いらないってヤツはいるのか?
間髪入れずにOKの意思表示をすると、会話は終わった。
・・・クラスチェンジ完了なのかな?
会話が終わった後、念のために確認すると、インベントリーには今まで履いていたモノよりもかなり強力なブーツが入っていて、自分のクラスを見るとShadowbladeと表示されるようになっていた。
ヨッシャ!
ついにシャドウブレードになることができた!
ようやく、って気がするけど、考えてみればたった三日で導入されたんだよな。僕はβを始めるのが遅かったから、導入を待つ時間も短く済んで、『すぐに改善されたなぁ』、というような印象を当然持ってるんだけど、そういう僕の主観的な部分を差し引いても、実際最近のDAoCはどんどん項目が導入されていってて、『DAoCの開発陣も頑張ってるなぁ』、と素直に思う。好印象。
さて、もう一回トレーナーに話しかけてみると、習えるスキルが大幅に増えていた。右上の写真はその絵である。
さらっと解説すると、英字はスキル名。数字はそのスキルを成長させるのに必要な消費成長ポイント量だ。SwordとStealthの消費量が多いのは、すでに今までの段階でこの二つのスキルを上昇させているからだ。で、実はこの習得可能スキルは、Lv4まではSwordとStealthとClimbの三種類しかなかったのだ。それが今は七種類に増えている。おもしろくなってきたぞ。
Axeは斧を使うためのスキル。LeftAxeは盾を持つ手に斧を持って殴る為のスキル。Shadowbladeのイメージ的に、斧を使えるというのはやや意外だ。思いっきり僕の個人的な思いだけど。
でもShadowbladeは(少なくとも今は)盾が持てないし、片手剣を今まで使っていたから、左手が空いてるんだよな。二丁斧っていうのもいいかもしれない。
CriticalStrikeは、『なんだろう』、と思いつつ上げてみたんだけど、あとで気がついてみると仕様可能なコンバットスキルに『Backstab』というのが追加されていた。これに影響しているのかも知れない。後でBackstabを使ってみよう。
Envenomはよくわからないんだけど、辞書で調べると、『毒を塗る』、ってあるから、きっとそのままの意味のスキルなんだろう。ポイントを振ってみたけど、毒を塗る様なスキルはまだ使えないようだった。レベルかスキル値が足りないのかな。今後に期待だ。
これだけか・・・。うーん、情報サイトには『シャドウブレードは幻術がつかえる』みたいなことが書いてあったけど、これはまだ先のレベルの話なのかな。それらしいものはまだないようだ。ちょっと期待してたんだけど、残念。
ということで、新スキルが一気に増えたので、早速狩りにいってみることにする。
と言っても、斧はとりあえずやめておいたし、毒は塗れないので、試すのはバックスタブだ。
・・・。
・・・。
・・・。
まずは結論だけいうと、弱い。
というか、敵に当てるのがエラく難しい。
発動条件が二つあるようで、(1)敵の背後へ回る(たぶん)、(2)Stealth状態から出す、というものなんだけど、特に(2)の『Stealthから出す』、というのが困難なのだ。
なぜかというと、Stealthの仕様は、
『敵対的・中立的を問わず、あらゆるモンスターから離れた状態でのみ発動可能』
となっていて、このおかげで、
『タンクが敵を引きつけている間に後ろからBackstab』
という、EQのローグがやっていたようなことはできなくなってしまうのだ。モンスターの近くでは、たとえそれが自分に注意を向けていなくても、Stealthで隠れることはできないからである。どちらかというと、バルダーズ・ゲートのBackstabに近いイメージだ。やってない人にはわからないだろうけど。
ゆえに、現状では最初の一撃以外にBackstabを当てる機会はほとんどない、といえるだろう。しかも、頑張って当てたとしても、全然威力がない。まあ、これはレベル次第だとは思うけど。だから、今の段階でBackstabはそもそも使う価値がないのだ。たぶん。
・・・これだけ検証しといて、違ったら恥ずかしいな。
・・・ま、いいや。現在の僕の知識では、こういう結論なのだ。しばらくBackstabは封印としておこう。
ってなわけで、新スキル検証は悲しい結果に終わってしまったけど、とりあえずせっかくログインしたんだし、気晴らしにすこし修行しておこうかな。
トァ!
必殺の旋風剣!
ズバァ。
つづく。
−登場人物−
Nez (Kobold / Shadowblade Lv5)
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