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大クワガタの活動期間は夏期であり、越冬成虫は5月頃より活動を始め、新成虫は 6月〜7月になって蛹室内から出てくる。越冬成虫と述べたが、大クワガタは成虫の まま冬を越せる数少ないクワガタのひとつである。 成虫が生活する木々は、クヌギやコナラ、エノキ、クルミなどで、それらの木々が混 在している雑木林には多くの姿を見つけることができる。成虫はそれらの木々の幹 からにじみでる樹液を餌としており、樹液中に糖分が多く含まれるクヌギに代表され るドングリを付ける木を特に好むようだ。クワガタは夜行性であり、日中は木の裂け 目などに隠れており、夕方になると餌を食べに外に出てくる。 光行性という言葉をご存知の方も多いと思うが、夜間に外灯へ集まる性質を多くの 昆虫は持っている。大クワガタも例にもれず、個体の多い地域では外灯に飛来する こともある。しかし、このような個体は非力なため餌にありつけなかった個体であるこ とが多く、弱い個体や発生初期の個体は昼間に樹液を吸うこともある。 繁殖期(夏期)にメスは特有のフェロモンを放出しオスを引きつける。その後、しばら くの間つがいで行動し、何度か交尾を行ったあと、メスは単独となって産卵する。 メスは気性が荒く、フェロモンに誘われ近づいてきたオスが気に入らないと攻撃を始 め、時には殺してしまうこともある。オスどうしでも餌場を争って喧嘩をするが、強者が 決定した時点で弱者すぐに引き上げ、一方が死に至ることは少ない。 寿命は自然界でも長いものでは3年〜4年生きると見られるが、1年限りで死ぬものも 多いようである。人工飼育では手をかければ通常2年以上、長いものでは5年くらい 生きるとされ、7年ほど生きた記録もある。一般にはオス・メスとも大型になるに従って 長命になる傾向があるようだ。 |