勝者 Download 1702票
敗者 アーケード 1180票
準決勝 第1組(7/13) Dz@アケ板 ◆.Dz2qTUo氏 アーケード板入場 |
「アーケードさん、お時間ですっ!」 控室の扉がノックされた。返事も来ないうちに扉が開く。 「皆さん外でお待ちかねですよ…!?」 その部屋には、誰もいなかった。 「ア、アーケードさんッ!?!?」 係員の声に何事かと見送りに来ていた仲間達が部屋へ押し寄せる。 「なんだよ! 誰もいないじゃないか!」 「いったいどこへ!?」 「まさかここまで来て逃げたのかよ!?」 部屋中を見渡してもやはりいなかった。 「もう、闘場へ向かったのでしょうか…?」 「…ったく。身勝手なやっちゃなほんまに。」 「やれやれ、んじゃ客席行くか…」 ぞろぞろと部屋を出る仲間達をモナーが引きとめた。 「待て、この封筒は何だモナ?」 ―――――「アーケードの、書き置きだモナ…」 モナーが封筒の中身を確かめた。 そこに書いてあったのは、たった一言。 『全ての観客達、素晴らしき仲間達、そして偉大なる強敵(とも)達へ。 ―――――――――――――ありがとう。』 誰も何も言わなかった。いや、言えなかった。 その時、試合開始の合図と思われる激しい衝撃が控室にまで伝わってきた。 2ch全板人気トーナメント準決勝、ダウンロードvsアーケード。 今、ここに開戦―――――。 ―――――対峙する二人。 入場が終わってからぴくりとも動かない。 客席もこの異様な雰囲気を察してか、しんと静まり返っている。 俺は…恐怖を感じていた。 相手から発せられる絶大なまでのオーラ。 これまでの奴らとは比べ物にならないほどの…殺気。 これほどまでにすさまじい殺気を放つとは…。 だが、臆する訳にはいかない。 この拳に願いを託してくれた仲間のためにも。 ふと目を閉じ、呼吸を整える。 落ち着け、疲労が溜まってるのは向こうも同じ事。 今までどおり、最大限の力を出しきれば… 目をあけた瞬間、進行役の声が聞こえた。 「トーナメント準決勝第一試合、始めェェッッッッ!!」 |
準決勝 第1組(7/13) 交換で支援する名無しさん ◆TaihoCGI 氏 Download板入場 |
あるDownload板住人のつぶやき。 http://tmp.2ch.net/test/read.cgi/download/1026382741/326 俺たちは必死だったか? ただなにか1つ燃えられる物を見つけたかっただけ? 楽しかった ダウソのアフォなおまえらが好きだ ありがとう幾多の名無し達 ありがとうコテハン共 MX それは魔法のツール? Nap時代 Mp3を落とす俺に外人からのIM 「おまえはどこからなんだ?」 「日本から」 「へぇ 遠いな 俺もこのアーティスト好きなんだよ もっともってくかJapaneese?」 「thx! おまえはkind manだ」 WPNP 「おい はやく転送しろよ」 「おまえも自分でfile用意してきな このチンカスDOMが!」 親切断 再接続 アニファンで固定IDになり共有も増え出した 「YO おまえのこのMP3くれよ」 「いいよ どれそっちの共有みさせてくれ ・・・すげーな この映画ってまだ日本じゃやってないぜ」 「hehehe DVDリップだ画質いいぜ もってくか?」 「いいのか?俺はMP3とちいさいエロ動画しかないけど」 「気にするな sharefileだ」 小鯖を覚えた 「(=゚?゚)ノ いいの入荷したんですけど いりますー?」 「あーこれちょうど持ってなかったんすよ(・∀・)」 「だと思って貰っときました(ワラ」 「あんがとー 俺もコノシリーズ物補完しときます」 「キンタマホウリナゲ!( ・∀・)つ≡≡?」 「≡≡≡≡?⊂(・∀・ )キンタマキャッチ!」 回線速くなった 「最近ゲーム貰っても全然やらないんですよ」 「こっちもですよ お互いコレクターですか・・・w」 「飽きてるんですかね・・・(´Д`;)」 もしかして俺達はただ燃えれるものが欲しかっただけじゃないのか? MX すげー楽しかった・・・ でもどこかで虚しさを感じていた・・・ もしも優勝できたなら止められるかもしれない 幸せな想い出と共に・・・ 最後まで必死に逝こうぜ 俺等にはそれしかねーんだ さぁ投票しようぜ <<ダウソ>>と書いて |
準決勝 第1組(7/13) 藍・千氏 ◆dRAMW2.k 氏の観戦記 |
司会 「そろそろ試合開始です。Dz@アケ板
◆.Dz2qTUo氏のSS、 【 ´∀`】スッドレストッパー ◆STOPetKc氏のAAで両板入場してまいりました。 両板の状況はどうですか?現場の7777さんどうぞ。」 7777 「こちら試合会場前です。アラジンAで単チェリー※を引いた直後の雰囲気に似たような 緊張が漂っています。両者とも気合満々。そういった状態です。」 司会 「7777さんありがとうございました。おおーっつと、ここでダウンロードがプロレス ばりのマイクアピール。そしてリングアナ(のの人募集中 ◆NONOCX8s氏)の紹介。 そして、ゴングがナッタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !! 。逆チキンを取ったのは ダウソ。ピアさん感想を一言」 ピア 「逆チキンは殺伐派が頂きますた。殺伐上等。珍作もたまには(゚∀゚)ヨシ!! 」 司会 「ありがとうございます。その間に投票も進んでおります。ところで、アーケード板の 投票で{{}}つきの投票が目立ちますがこれは何でしょうか?」 忍者 「最燃えゲーム人気投票。」 司会 「それだけでは良くわからんので詳細きぼんぬ。」 忍者 「そうか。アケ板では準決勝の連動企画で最も燃えたゲームの投票を行っておる。 時間は22時までなので、皆の投票を待っておる。」 司会 「そろそろ試合開始です。Dz@アケ板 ◆.Dz2qTUo氏のSS、 【 ´∀`】スッドレストッパー ◆STOPetKc氏のAAで両板入場してまいりました。 両板の状況はどうですか?現場の7777さんどうぞ。」 7777 「こちら試合会場前です。アラジンAで単チェリー※を引いた直後の雰囲気に似たような 緊張が漂っています。両者とも気合満々。そういった状態です。」 司会 「7777さんありがとうございました。おおーっつと、ここでダウンロードがプロレス ばりのマイクアピール。そしてリングアナ(のの人募集中 ◆NONOCX8s氏)の紹介。 そして、ゴングがナッタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !! 。逆チキンを取ったのは ダウソ。ピアさん感想を一言」 ピア 「逆チキンは殺伐派が頂きますた。殺伐上等。珍作もたまには(゚∀゚)ヨシ!! 」 司会 「ありがとうございます。その間に投票も進んでおります。ところで、アーケード板の 投票で{{}}つきの投票が目立ちますがこれは何でしょうか?」 忍者 「最燃えゲーム人気投票。」 司会 「それだけでは良くわからんので詳細きぼんぬ。」 忍者 「そうか。アケ板では準決勝の連動企画で最も燃えたゲームの投票を行っておる。 時間は22時までなので、皆の投票を待っておる。」 司会 「なるほど。それで{{}}つきですか。そう言っているうちにも、試合のほうはどんどん 進んでいきます。ここで、ダウソ陣営で取材中の黒っぽい青二才氏を呼んでみましょう。 黒っぽい青二才さん。」 黒 「♪ぴあの耳当てが … 失礼しますた。志保車さんが作った替え歌を口ずさんでいました。 逆チキンを制したこともあり、ひたすらマターリした雰囲気となっております。 以上ダウソ陣営でした。」 司会 「一方、アーケード板の状況はどうなっているでしょう。アーケード陣営にいる、青色水先 案名無い人さんを呼んでみましょう。青色さん。」 青 「アーケード陣営です。こちらでは、連動企画の準備もあり、忙しい雰囲気ですが、比較的 落ち着いた状況です。以上アーケード陣営から、青色がお送りしました。」 司会 「黒色さん、青色さんありがとうございます。その間に投票所では動きがあったようです。 会場の7777さん。」 7777 「スロ板のラシキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !! 連荘キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!! キタキタキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !! 」 司会 「スロ板のラシで7777さんが興奮しております。その間に、こちらにはたいほタソ画像(213) が届きましたので紹介します。」 ピア 「たいほタソはこんな可愛い絵を描いて貰ってるのに・・・私はエロ絵ばっか(鬱」 司会 「まあまあ、そんなに落ち込まなくても…。まだ先は長いので頑張りましょう。」 司会 「その間に、時刻は0時30分になりました。ここで登場は、お約束JSAZ、さらにその後方から 極東宣伝カーがやってまいりました。特に極東のダウソ投票は凄いです…」 ピア 「極東のみなさんありがと(はぁと」 司会 「ピアさんの機嫌も直ったみたいですね。ここで、突然ですが、アーケード板より支援Midiが 届きますた(312)。ところでこの曲は何でしょうか?」 忍者 「……(瞑想中)」 司会 「………。失礼しました。時刻は1時。今度は半角文字列板の一斉投票です。それにしても 相変わらずハァハァするAAですな(w」 忍者 「ピアタンハァハァ… はっ。」 司会 「忍者さん何やっているんですか(w その間に、試合会場では何やら行われているようです。 会場の7777さん。」 7777 「こちらは会場です。現在同人板の舞ラッシュ、しぃ姫ラッシュなどが行われております。 何やら華麗な雰囲気になってきました。でも弓タンのほうがもっと(゚∀゚)イイ! 以上、会場からでした。」 司会 「会場から実況中、支援物資(569)が届きました。21禁の物資だそうです…。これは 虹板の人が喜びそうなものですな(w。さらにダウソスレ紹介(589)。スレの杜にも掲載 された名スレです。」 青 「おすすめを見たら千鶴さんがぶち切れですな(w」 司会 「青色さん、取材ご苦労様です。ところで、青色さんはこの三本を見たことがあるので しょうか?」 青 「そんなこと言う人、嫌いです。」 司会 「…失礼しますた。投票所では、このレスを皮切りにおすすめ3本を書いて投票する人が 増えてきました。どさくさに紛れて、NGワードがありますが、今日は大丈夫なのでしょうか?」 梓※ 「今日は姉ちゃんを閉じ込めたから大丈夫だよ。」 司会 「どっかで神の声が聞こえたような…。ここで、またダウソの支援物資が投下されました。 (860)さらに画像も投下(874)されたようです。」 ピア 「誰の許可を貰ってこんな絵を書いているんだゴルァ。」 忍者 「ピアタンハァハァ…。」 司会 「ここで、青色氏が会場に現れました。そして950ゲット!埋め立ても速攻で終り、次 スレに会場を移します。ここでいったんCM入ります。」 しばらくおにぎりAAでお楽しみください おにぎりワッショイ!! \\ おにぎりワッショイ!! // + + \\ おにぎりワッショイ!!/+ + . + /■\ /■\ /■\ + ( ´∀`∩(´∀`∩)( ´ー`) + (( (つ ノ(つ 丿(つ つ )) + ヽ ( ノ ( ノ ) ) ) (_)し' し(_) (_)_) 司会 「…おはようございます。今何時か…。げっ、もう15時でやんの。すでに900近くまで 逝っており、スレ移行が目の前です。それではこの辺で新スレに会場を移します。」 司会 「新スレに入るとピアAA(ダウソ投票)が多くなってきました。ピアさん感想を一言。」 ピア 「わーい、なの。」 司会 「それ、キャラが違う…。つっこみはここまでにして、アーケードも支援(173、176) が投下されました。しかし、ここで馬が一斉に会場へ入場。ダウンロードが一気に差を つけました。アーケードも再度支援物資投下(258)。さらに296、301、364、390で 萌護 留美 ◆R/MOEmvc 氏のアケ支援キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !! 」 忍者 「(激しく活性中)」 司会 「そして、会場には再び抜刀隊が入場。今度は何を切るつもりなのか?おおっーと、突然 観客席に乱入。そして何かを切ったようです。……。たった今入った情報によりますと、 切ったのはダウソにいた夏厨だそうです。」 ピア 「厨房逝ってよし。」 司会 「だんだんピアさんのキャラが変わっているような気もしますが気にしないでいきましょう。 ここで、ダウソより画像支援(669)なんとピアタンの非21禁画像です。」 ピア 「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!。苦節○○年。とうとうまともな画像が出る なんて。感激しますた。」 司会 「そうこうしているうちに、時刻は9時50分を回りました。ここで忍者さんからお知らせが あるそうです。」 忍者 「後10分で最燃えゲーム人気投票が終了する。拙者も集計するので一旦さらばじゃ。 ではごめん。」(煙とともに一瞬で消) 司会 「ポカーン( ゚Д゚)。流石忍者さん、一瞬の内に消えました。が、忍者さんの席に一枚の画像が 残っています。よく見るとピアたんのエロ画像ですねぇ。どうしてこんなものがここにある か小一時間問い詰めたい気がしますが…。」 ピア 「こんなもの持ち歩いているとは…。殺す!絶対殺す!」 司会 「まあまあ、落ち着いてください。試合の方は次スレ移行となりました。次スレで待ち構えて いたのは…。おおっーと、謎の韓国人集団が投票しているニダ。さらにギャルゲタンの投票と 会場は一気に賑やかになりました。そして時刻が10時1分になりました。ここで最燃えゲーム 人気投票は終了です。引き続き全板人気トーナメントでお楽しみください。」 司会 「残り1時間を切って、ここでアーケードから再び支援(134)が届きました。これは負ける要素 は無いの元ネタですね。奥の深さを感じさせます。さらに、会場が大変になっているようです。 会場の7777さん。」 7777 「こちら会場です。終了直前になって会場もごった返してまいりました。酒板・依存・食文化 連盟の方々、オリンピック板の人たち、さらにはJSAZもいます。そして、ピアタン陵辱AAを 持った集団がきました。どうも半角文字板住人のようです。さらに他の板の投票もあって 何が何だかわからない状態になっています。こちらからは以上です。」 司会 「いよいよ締め切りが近づきました。アーケードの人の感想文も目立ってきましたが、ここで 最後のイベント、チキンレースの時間です。今回は誰が制するのでしょうか。今、のの人 募集中さんの合図でチキンレースが開始されました。今回は950も近いのでどうなるか 楽しみです。ここで、チキンレース終了の合図。チキンレースを制したのは…レス番号905番 半角二次元住人の名無したん(;´Д`)ハァハァ氏に決定しました。おめでとうございます。それ 以降の投票は無効なのでさっさと(・∀・)カエレ! 。なお、車さんだよもん氏は跳躍したのでお咎めは ありません。なお、結果は次スレで行いますので暫くお待ちください。」 可憐車「結果仮0を発表します。」 観衆 「おおっーー。」 可憐車たん(;´Д`)ハァハァ 「可憐車たん(;´Д`)ハァハァ 」 可憐車「Download 1717票、アーケード 1190票」 観衆 「キタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!」 忍者 「…(GAME OVER)…」 (Dz@アケ板 ◆.Dz2qTUo氏 青色水先案名無い人 ◆Ry0nj6mA 氏アーケード板退場参照) ピア 「カッタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!。」 司会 「Downloadのみなさんおめでとうございます、そしてアーケードの皆さんお疲れ様でした。 準決勝に相応しい戦いを見せていただき、ありがとうございました。これで、決勝はダウソ対 モーニング娘となりました。激しい票数となりそうですがいい戦いを期待しております。 集計人さんは胃薬の準備を忘れずにしておいてください。 今後の放送予定ですが、明後日に準決勝第二試合モ娘(羊)vsモ娘(狼)、18日に決勝を 放映予定です。 23時間にわたってお送りしました、全板人気トーナメント準決勝第一試合、ゲストはピアさんと 忍者さんでした。お二方ありがとうございました。」 ピア 「ありがとうございました。」 忍者 「…http://jbbs.shitaraba.com/shop/bbs/read.cgi?BBS=93&KEY=1026535853」 司会 「それではこの辺で皆様とはお別れです。さようなら。」 最終結果 Download 1702票 アーケード 1180票 【最燃えゲーム投票!】集計結果発表 総有効票数:320票 22:01以降の無効票:32票 ノミネートタイトル数:151 1位 19票 Pop'n Music、ビートマニア 3位 17票 ドラクエ 4位 10票 FF、スーパーマリオシリーズ 6位 8票 DDR 7位 7票 ストリートファイター、Sa・Gaシリーズ 9位 6票 バーチャファイター、ファイアーエンブレム 11位 5票 風来のシレン、連邦VSジオン、THE KING OF FIGHTERS、バーチャロン 15位 4票 レイストームシリーズ、D&D、ギルティギア、オウガバトル、ウィザードリィ 20位 3票 サムライスピリッツ、パカパカパッション、源平討魔伝、MOTHER、 Magic:The Gathering、月華の剣士、エースコンバット、斑鳩 28位 2票 天外魔境、ダライアス、ヘラクレスの栄光、ヴァンパイアシリーズ、ポピュラス、 Drummania、バーチャストライカー、ゼルダの伝説、ぷよぷよ、テトリス、コラムス、 ゴールデンアックス、ガンパレードマーチ、さんまの名探偵、女神転生シリーズ、 バイオハザード、AIR、ワールドヒーローズ、ONE〜輝く季節へ〜、あすか120%、 フェリオス、新・三国無双、三国志 一応、注釈 単チェリー アラジンAで最強の外れ役。場合によっては、大連荘(アラチャン)で 大儲けとなるチャンス目 梓 「痕」に出てくる柏木千鶴の妹。詳しくはこちら(18禁です) http://leaf.aquaplus.co.jp/ |
準決勝 第1組 アーケード板の回想 |
準決勝 第1組(7/13) Dz@アケ板 ◆.Dz2qTUo氏 青色水先案名無い人 ◆Ry0nj6mA 氏 アーケード板退場 |
G A M E O V E R ||||||||||||||||||| |||||||||||||||| |||||||||||||| ||||||||| ||||||||| _l\ヾ ||||||||| ||||| /⌒/||| l |||||||| |||| ( ヽ ヽ_/ノ |||||| |||| ⊂(__∪ー∪ |||| もう、立ち上がれなかった。 これまで数々の強敵を打ち倒してきた拳が、蹴りが、 そして、最大の必殺技までもが… 奴を倒すことは叶わなかった。 「あの封筒、読んでもらえただろうか…」 友よ、すまない。 お前らの期待には…もう応えられない。 だが、意識のあるうちに、精一杯の感謝を伝えられた。 それだけでも、悔いはない…。 そして、暗闇が俺を覆い尽くした。 「・・・っ」 唐突に、闇の中から浮かび上がる、意識。 相手のラッシュ攻撃で受けたダメージが抜けきらず、 まだ休んでいたいと体が悲鳴を上げた。が、俺は戦わなければ・・・ その手元がふかふかしたものに変わっている事に、今更ながら気付く。 それは試合の間に見た頭の上の景色とは似ても似つかない、無機質な趣を見せる白い 天井であった。 「ここは・・・」 「病院だ」 瞬時に答えた者が居た。首だけを動かして、声のした方を見る。 既に立ち去ろうとしていたのか、背中を向けてぶっきらぼうに答えたのは 意識があるときまで、力の全てをもってぶつけ合った相手、Downloadであった。 ・・・だが、戦いの場で観客をも震撼させていた程の殺気が今は微塵も感じられない。 「ちっ・・・気付かれないうちに出ていこうと思ったのによ」 つっけんどんな言い方だが、これがこの男の表現方法なんだろう。 立ち上がろうとしたが、傷がずきんと疼き思わず顔をしかめてしまう。 なおも動こうとした俺をDownloadが振り返り、制する。 「まだ動くな」 だが、俺は・・・俺は・・・、 「俺は・・・負けたのか?」 Downloadは、答えない。が、その無言が答えだった。 「・・・そうか。負けたか」 「・・・どうしても負けられない理由があるからな。次の戦いだけは・・・ いや、何でもない」 言って視線を外したこの男の目に、一言で表現するには難しすぎる、言い知れないもの が浮かんでいた。 こいつも・・・俺と同じなんだ。何かの為に必死に戦っているのだ。 何故?という疑問が浮かんだが・・・やめておこう。聞くだけ野暮だ。 「Download様〜、もうそろそろ行くぽ!」 入り口に、耳にアンテナのような物を付け、黄色いリボンを付けた少女がこちらを のぞき込んでいるのに初めて気が付く。この男の・・・何だろう? 付き人? 妹? 恋人? 「ああ、今行く・・・。じゃあな」 この男は何をしにここまで来たのだろう・・・と、ふとベットの横にある椅子に掛けら れていたものが目に入る。いつも俺が入魂のために毎試合絞めていた、ハチマキだった。 この戦いで流れた血潮により所々赤黒く染まっているが、俺にとって大事な物である事に 変わりない。これをわざわざ届けに来てくれたのか? 立ち去ろうとする男の背へ。 「・・・あのさあ」 「?」 「また・・・戦えると良いな」 いつか、また再戦の時を夢見て。 「・・・そんときゃまたぶっ飛ばすだけだ」 「それはやってみなきゃ判らないぜ?」 互いが同時にニヤリと笑い。拳と拳をこつんと打ち合わせ。 ・・・そして、奴は出ていった。 丁度駆けつけてきたらしいモナー達と、すれ違いになりながら。 モナー達もまさか今日の対戦相手がここに来ているとは思っていなかったようで、 唖然とした顔でその姿を追う。 一番最初に声を掛けてきたのは、園芸だった。心配がそこかしこからぽろぽろと溢れだし そうな表情で問いかけてくる。 「一時はどうなることかと・・・あの、痛いところはありませんか?」 「ああ。ピンピンとまではいかないがちゃんと生きてる」 傷は痛むが、精一杯元気であるように振る舞う。 「良かった・・・あ、あそこの花瓶お借りしますね」 そう言って手に持っていたお見舞い用の花束を飾り付けに掛かる。 「元気そうで良かったあります」 台湾が園芸の言葉の後を継ぐ。 「すげぇ戦いっぷりだったぞ! 俺、感動しちまった! あの必殺技、いつの間に考えついたんだ!?」 少年漫画が感極まったという感じで捲し立てる。 「今までの中で私との戦いに負けない乱打戦だったな。貴様にしてはよく頑張ったじゃ ないか」 相変わらず皮肉めいた事を言うシャア専用。 手作り料理を勧めてくれた食文化連合の面々。時間つぶしにと携帯用ゲームを 持ってきたゲーム鯖連合の面々。この辺りのお勧めスポットを教えてくれるまちBBS の面々。依存症連盟もこの場を賑やかにしようと他の病室へ気を遣いつつも、騒いでいる。 そしてこちらへつかつかと歩み寄ってきた、一番のライバルであったモナーは−−− 力一杯、俺を殴りつけた。 一瞬、何が起こったか判らなかった。賑やかだった場に突如訪れる静寂・・・ ただ、頬に痺れる痛みだけが走る。 動転する俺に向かって、モナーは俺の目の前に何かを突きつけた――――俺がこの試合に 挑む前に、俺をここまで支えてくれた者への感謝の気持ちを書き記した、手紙だった。 「これは何だモナ?」 ここまで怒りを露わにしたモナーは見た事がない。それは俺と死闘を演じた時でさえも 無かった事だ。 もう一度、モナーはさっきよりも語気を荒くして答えた。 「これは、一体何だモナ!?」 「・・・口では恥ずかしくて伝えられなかった事を、文に託した」 「命さえ危険な試合に赴く前に、こういう文を残していくのがどういう意味に取られるか、 判ってやったモナか?」 ・・・言われてみて、ようやく気付く。 『全ての観客達、素晴らしき仲間達、そして偉大なる強敵(とも)達へ。 ―――――――――――――ありがとう。』 一見して今まで俺を支えてくれた人達に感謝する文面だ。 だが、見ようによっては今生の別れの手紙に読めなくもない。 もう一度、一人一人仲間の顔を見ていく。半ば不安げな顔をしたそれは、モナーと同じ 気持ちである事を肯定していた。 「・・・あの手紙を見た後に、自分の身を厭わない無茶苦茶な戦い方をしていたお前を 見ていると、ずっと気が気じゃなかったモナ・・・」 回りの人間も、相づちを打つ。 「そうか・・・すまない。そういう風に受け取られていたなんて思わなかった」 「感謝の言葉は、戦いが終わった後にアーケードの口から聞きたかったんだモナ。 ・・・でも、無事生きて帰ってくれたから良かったモナ」 言い終わり、ふぅ、と一息つく頃にはいつもの毒気のないマイペースな顔に戻っていたり する。 相変わらず掴み所がない男だ。 「最後の最後まで良く戦ったモナ、同じ舞台で戦った者として誇りに思うモナ」 すっ、と手を差し出す。 「でも、次は負けないモナ」 その手を俺はがっしりと握り。そして少年漫画もシャア専用達も手を重ねてくる。 「俺だって次こそは負けないさ。俺に・・・」 「負ける要素は無い、モナね?」「負ける要素は無い、だろ?」「負ける要素は無い、だな?」 「ちっ、最後まで俺の台詞を取るなよ・・・」 園芸が花束を飾り終えた病室に、もう一つ笑いの花が咲いた。 勢いだけで飛び出した俺の旅路は、孤独なものになるものと思っていた。 それから長い間、ただがむしゃらに走り続け。 そしてその旅路がようやく終わった時。 気が付いて振り返ると、笑いあえる強敵(とも)がいて。 俺は、忘れない。 全ての情熱を注ぎ込んだ、この戦いの日々を、絶対に忘れない。 − 終冬 − |