1位 DTP・印刷 520票 
                        
                        
                        
                        2位 ラウンジ 364票
                        3位 ファッション 256票
                        

本選15組(5/22)
黒っぽい青二才
氏の観戦記
B組予選15組。ついにこの日がやってきた。
モ娘。(狼)板、ダウンロード板に並ぶとも言われる大国・ラウンジの登場である。
予選では一斉投票戦術の元祖とも言える『直角祭り』で話題をさらった彼等は、今度は
どんな祭りを見せてくれるのか。期待(と一部の運営側の緊張)が高まる。
そして、そんなラウンジに挑むのは、ファッション板とDTP・印刷板。
少年漫画板などから同盟票を見込めるファッション板と、やはりこちらも様々な方面の
板へ挨拶回りなどを行なう印刷・DTP板が、ラウンジという巨人に対してどのような
試合を展開するのか。


運命の投票が始まり、まず動いたのは680の少年漫画板のファッション板支援キユスレ。
しかし、何故キユ?というか、支援?(笑)
続いてスレ紹介したのは696のラウンジ。しかし、そのスレの928で公開された合体ロボ
『ラウンジンガー』のフラッシュがかなり凄い出来。ラウンジの最新科学技術と電波と
フラッシュ職人の汗の結晶たるこのロボ、果たして今日の祭りの主役となるのか?
だが、最初に票が大きく動いたのは、以外にもDTP・印刷板だった。
0:15分のパチスロ板、0:30分のシャア板、1:31分の軍事板先遣部隊からの
一斉投票、さらにCCさくら板やオカルト板などからの援護票も受けて、爆発的に票を
伸ばす。さながら、来るであろう直角祭りの再来に、全力で対抗するかのように・・・。
ファッションも少年漫画のエルメェスAA投票(ブランド名繋がり?)による援護票を
受けたが、印刷・DTP版人生相談スレ(722)、浜崎あゆみスレや職業病スレ(736)、
印刷用紙刷れ(819)などのスレ紹介、校正用語の解説(844・861)などの支援投下や、立て
続けの一斉投票による見事なロケットスタートを決めたDTP・印刷板が、他板を圧倒
する形で序盤は過ぎていく。

このままではまずいという危機感を感じたのか、明け方4時半に次スレへ移行すると、
今度はこの試合の本命・ラウンジが動きを見せる。
23でついに投票所にラウンジンガーZを出動させ、36では空耳フラッシュも投下する。
『トゥートゥートゥマシェリーマーシェーリー』♪な空耳音波に乗ってマターリ踊りまくるギコやおにぎり達に、
和んだ人も多いことだろう。
さらに60でHPリンク(何故キムチラーメンデートなのか小一時間解明したい)、68でも
段ボールスレ支援を投下するなど、いかにも2ちゃんらしいお祭り雰囲気を見せつける
ラウンジに対し、DTP・印刷板も129で誤植スレや卒業アルバムスレなど、こちらも
興味深いスレを投入して抵抗。
それから午後のマターリタイムの間は、172のラウンジのネタスレ紹介以外は交戦中の板に
大きな動きはなく、ハングル板がスレを投下して去っていったり、プロレス板・・・もとい
納豆板が宣伝に来襲したり、100000踏んだら20000円HPの紹介が貼りつけられたりする
外部者による微妙な戦い(笑)が続く。
・・・が、18時を過ぎる頃になると、再び巨人・ラウンジが動き出す。
238でパチ板住民によってDTP・印刷板のお奨めスレが紹介された直後、TEN MINUTEと
名乗る一人のラウンジャが出現し、膨大な量のスレッドを貼りまくる。
242に始まるそのスレ紹介は、途中幾票かの投票を挟みながら、えんえん257まで続き
(しかもその間に挟んだラウンジ票にもきっちりレスもつけている・・・改めて見てみると
凄いかも・・・)、そうかと思えば今度はあと4時間後に登場予定のモナー板が、292から
ナメクジのナメちゃんの超のんびり投票AAを連載。
声援や煽りも背に受けながら、ひたすら投票箱を目指すゴーイングマイウェイなナメ
ちゃん。でもそんな超超超のんびりペースで投票時間に間に合うのか!?(笑)

しかし、そんな中でも、支援物資はしっかり飛び交う。
438ではついにラウンジンガーフラッシュを発動し、440でもリアルギコ(?)イラストを
投入し、序・中盤で大きく票を開けられてなお、最後まで巻き返しを試みるラウンジ。
戦線に集結し始めるラウンジンガー部隊に対抗するかのような、競馬板や少年漫画板、
プロレス板などの一斉援護に鉄道ヲタクのファッションスレ(585)投下などの支援も絡
め、ここぞとばかりに票を伸ばしに来るファッション板。
雑誌の印刷ネタなどの共通話題の宣伝で、モ板や世界史板、ハングル板や軍事板、半角
文字列板にCCさくら板などなど、様々な板からの支援票を受けて、序盤のリードを
守らんとするDTP・印刷板。
一方ラウンジも、639に始まる特攻野郎カキコや、664でのトゥマシェリーフラッシュの
再掲、765でもちんこ祭り再来を彷彿とさせるカキコなどで、ラスト1時間でのゴボウ
抜き発動を呼びかける。
一方で794でも余命半年と宣告された名無しの物語を綴ったスレと、遅れて紹介された
関連フラッシュ(924)など、感動モノのスレも紹介し、まさに『2ちゃんの縮図』たる
ネタの幅広さを見せつけるラウンジ。
果たして直角祭りは再来するのか。それともこのまま不発に終るのか・・・

ところがここで恐怖の非常事態が発生した。一部のラウンジャによる『無効票祭り』の
勃発である。コードと紛らわしい文字列を使用しての投票や呼びかけ、投票コードを
貼り付け、使い回しの投票を求めるなど、票集計担当が頭を抱えるようなトンデモナイ
作戦を決行したのである。
この非常事態に運営スレッドは混乱、投票ルールの緊急検討が行なわれるなど、一時は
今後のトーナメント続行さえ危ぶまれ兼ねないほどの混乱状況になった。

だが、荒れ模様になっても試合は続く。
大幅に劣勢のラウンジ援護にダウンロード板や軍事板の一部勢力が駆け付け、次スレへ
移行する頃には票の大部分がラウンジ票に。
残り45分を切る頃からラウンジンガー部隊も最後の突撃をかけ、フルゥツグラノォラスレ(59)
やフラッシュ再掲+投票呼びかけ(163・300)にスレ紹介(250)と、『直角祭り再発動』に
よる奇跡の大逆転に望みをかけ、最後の最後まで必死の支援を行なうラウンジ。
2ちゃんの象徴・ラウンジを負かすな・・・最後の最後はどこを見ても殆どラウンジ票
ばかりというまさに必死の追い上げは、しかし届かなかった。
ラウンジ456票、DTP・印刷553票、ファッション272票・・・。
DTP・印刷板が、下馬評を思いっきり覆して、衝撃の2回戦進出を決めた。




ラウンジ、破れる。
この報に、戸惑いやもの寂しさを隠せなかった人も多いと思う。
一斉投票の元祖とも言える『直角祭り』で話題を呼んだ、モ(狼)、ダウンロードと並ぶ
超大国。『2ちゃんの縮図』とも言われ、モナー板などと共に2ちゃんねるの象徴と
言っても過言ではない板。
確かにDTP・印刷板の健闘はあった。判官びいきの人々が、ラウンジをあえて避けた
ことも考えられる。しかし、それでもまさかこの板が一回戦で姿を消すとは・・・
この結果を、一体誰が予想できただろうか。

動物虐待犯逮捕祭りの方に関心が向いていたという説や、投票祭りに住民が飽きてきて
いたという説など、様々な説が囁かれたが、それでも確かなことは一つある。
幸か不幸か板自体は祭りにならないと動かない(板紹介より)ことである。
このトーナメントのような長期間に渡るお祭りの場合、高いテンションをどこまで維持
し続けられるかが、時に住民の数以上に重要な要素になることがしばしばある。
そういう点において、DTP・印刷板はこの試合、明らかにラウンジを上回っていた。

しかし、ラウンジ。結果的には負けたとはいえ、『ラウンジンガーZ』を始めとする
フラッシュ支援やスレ支援は確かに凄いの一言だった。
禁断の『1000最速スレ』を始め、多くのネタスレの元となったラウンジ・・・その存在感は
確かに終始この試合に影響を与えていた。
集票に一番熱かったのはDTP・印刷板だったが、支援が一番ぶっ飛んでいた(注:誉め
言葉)ラウンジの健闘や、そして、一部の住民が運営サイドに、『無効票祭り』で負担を
かけたことを謝罪に来たことも、評価したい。

また、この試合はいろいろな意味で、トーナメントのあり方、そして試合のルールの
あり方を問いかけるような試合でもあった。
各板戦対スレへの荒らし。無効票騒動。
様々な『悪ノリ』に対して、どこまでが有効で、どこまでを無効とするのか。
そして、『祭り』とは一体何なのか。

しかし。

確かに『試合』という形式である以上、今回のようなことはすべきではない。それに、
各板の交流を図るという意味でも、荒らしや煽りで戦対スレが駄スレ化されることは
悲し過ぎる。
一部の荒らしの工作によって試合の熱気に水を差されたため、ファッション板の支援や
ラウンジの祭りが見られなかったことは、本当に残念だ。
でも、そんな独特の悪ノリや暴走も、2ちゃんらしいといえば2ちゃんらしい・・・この
試合を観戦していて、筆者はどこかでそう思った。
フラッシュなどの支援を作成したり、同盟を呼びかけたりして、祭りに燃える者もいる
かと思えば、厨房な行動に出る者もいる。第三者の視線で、トーナメントの行く末を
見守る者もいる。
名無し達があちこちの板で、時には荒らし、時には煽り、時にマジレスや絶妙なネタを
交えながら皆で集って馴れ合い語り合う・・・まさしく今日の試合は、良くも悪くも今の
2ちゃんの縮図だったと言えるのではないだろうか。

ラウンジ相手に意外な勝利を収めたDTP・印刷板の次の相手は、何の因果か怨念か、
これまた2ちゃんの象徴にして文化の集大成・モナー板。
2ちゃんねる全域からの援護票を期待できるこの強敵に勝つのは容易ではないはず。
同盟や支援、呼びかけを駆使して、果たして今回のような奇跡の勝利を掴めるのか。
『予選三位の板の勝ち上がりは無理』というジンクスを覆して見事に勝ち抜きを決めた
DTP・印刷板と、今回の不正投票問題に全力で取り組んだ集計人の代表的存在である
可憐車氏に更なる奮戦を願いつつ、この観戦記を終える。