錯塩化学 期末テスト 参照不可
1.次の問いに答えよ。
@)[Ni(H2O)6]2+をNH3で置換するときの逐次安定度定数の対数値はlogK1=2.80,logK2=2.24,logK3=1.73,logK4=1.19,logK5=0.75,logK6=0.03である。このときの[Ni(NH3)6]2+の安定度定数logβ6を求めよ。
A)(a)酸塩基のかたさ、やわらかさ(HSAB)について簡潔に説明せよ。
(b)Fe3+はかたい(hard)酸である。Fe3+は次のどの配位子と安定な錯体を生成するか。
@エチレンジアミン Aジエチルジチオカルバミン酸ナトリウム(C2H5)2NCSSNa
Bシュウ酸H2C2O4
2.錯体における次の事項を明確に説明せよ。
(@)置換活性・置換不活性 (A)キレート効果 (B)18電子則 (C)Irving-Williams系列
3.[Cr(H2O)6]2+と[CrCl(H2O)5]2+を混合して酸性の水溶液中に放置しても可視吸収スペクトルに変化はなく、各錯体イオンの濃度は一定に保たれる。しかし、Cr2+を放射性の51Cr2+でラベルしておくと、時間の経過と共に[CrCl(H2O)5]2+中に51Cr2+の放射能が検出されるようになる。次の問いに答えよ。
@)下記の反応生成物を示せ。
[51Cr(H2O)6]2++[CrCl(H2O)5]2+→
A)この酸化還元反応は内圏型機構であるが、その理由を述べよ。
4.K[PtCl]を出発錯体として、次の錯体を合成したい。それぞれの反応スキームを示せ。なおトランス効果は次の順序である。 C2H4>Cl>NH3、py
略(3問)5.金属錯体の配位子置換反応の3つの機構を格調高くかつエレガントに説明せよ。