【データ転送の計算問題の基本となる式】
回線利用率[%]=データ量[ビット/秒]/通信速度[ビット/秒]×100
データ量/転送速度=データ転送時間
データ量/(回線容量×伝送効率)=データ転送時間
転送量=回線速度×回線利用率×転送時間という関係を利用して解く。
例)
64kビット/秒の回線を用いて10^6バイトのファイルを送信するとき、伝送におよそ
何秒かかるか。
ここで、回線の伝送効率は80%とする。
解説)
まず、「ビット(bit)」と「バイト(byte)」という単位が出てくるから、まずは、
この単位を合わせることから始める。
1バイト=8ビット
どちらに合わせても良いですが、今回はバイトに合わせる。
問題文より、回線速度が 64k ビット/秒 なので、これをバイトに直すと
64k ビット/秒 ÷ 8 = 8k バイト/秒
= 8,000 バイト/秒 ( k =キロ)
となりる。
また、伝送効率が 80% であることから
8,000 バイト/秒 ÷ 0.8 = 6,400 バイト/秒
が、実際の回線速度となる。
したがって、送信するファイルが 1,000,000 バイトなので
1,000,000 バイト ÷ 6,400 バイト/秒 = 156.25
= 157
よって、157 秒となる。