Misson 1  「The Raven」

 

 俺の名はファルコン・ヤマダ。今は傭兵まがいの仕事をしている。以前は高校教師をやっていたがこのご時世、コネのない奴は企業が雇ってくれない。今は混沌、カオスの時代なのだ。この資本主義社会の世で、遂に行き着いてしまった。大企業が全てを支配する時代。コネのない奴は生きていくので一苦労だ。詳しくは数年前にさかのぼる。

 あの戦争がまずかった。極東のある国が金で世界平和を買おうと、金の力で世界を軍縮へ導こうとした。だが、それにもう反発した軍事産業団体が起こした恐怖の核ジャック。あれで世界は変わった。国境はなくなった。いや、国そのものがなくなり、残ったのは財閥だけ。そして財閥同士の争いが絶えずここ半世紀は戦争状態が続いている。

 だが俺にとってそんなことはどうでもいい。今は飯を食っていくのが精いっぱいだから。

 

「レイヴンズネストへようこそ。たった今から君はレイヴンだ。」

 

 一通のE-meilが俺の運命を変えた。差出人はレイヴンズネストだ。いま俺が唯一属している「組織」からだった。。この「組織」は、アーマード・コアと呼ばれるパーツが組み替え可能のいわばモビルスーツの組合だ。まあ、今の時代にはMSのようなものはたくさんあるのだが、その中でも、ACはそう、MacにたとえるとG3。初代パワーMacのような時代遅れのものは主にMTと呼ばれている。レイヴンズネスト、ACのパイロットがレイヴンだから、レイヴンの巣。何て安易なネーミングだろう。

この組織が意外に食わせもので、俺がレイヴンになるときはパイロットテストとか言い出して、いきなりACに乗せられたと思ったらいきなり変なMSのなり損ない見たいのが襲ってきやがった。もちろん俺様は優秀だからそんな奴等はあっという間にけちらしてやったがな。噂によるとパイロットテストで不合格になった奴は人間の「部品」として闇市場で売買されているそうだ。まあ、この俺には縁のない世界だ。

 そんなとんでもないテストがあったのだが、俺は「組織」の奴等の顔を見たことがない。情報の伝達は全てE-mailだ。仕事の依頼は全てそれで行われる。

 まあ、扱う仕事がヤバイものだけに、その辺も解らないではないが、こうなってくると「組織」そのものの存在が胡散臭い。上層部はそんなもんだが、末端、つまり現場の方はそうでもない。ACの部品は意外と高く、俺も頭が痛いのだが、いつも世話になっているパーツ屋の親父は妙に人間らしい。説明するのも面倒だからパーツ屋「Junk」に行ってみるとするか。仕事の依頼もまだきていないようだしな。

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