−Windows2000に対応してないアプリケーションを強引に起動してみる。
なんだか今更感が強いですが、9x系のWindowsでしか起動もインストールも出来ないPC版セガラリー2を強引にWindows2000で動かす方法です。ただし、管理人の環境では上手くいきましたが、上手くいかない環境もあるようですし、特に何もしなくてもWindows2000上で問題なく動いてる方も居るようなので、詳細は不明です。管理人のメモ書き程度に思ってください。
また、この方法を用いて生じた不具合に関して、管理人や各アプリケーションの開発者の方々、そして株式会社セガは何の責任もサポートも負ってくれないので、必ず自己責任の上で行ってください。
PC版セガラリー2のインストールディスクからWindows2000上で「autorun.exe」を実行すると、インストールの項目が出てこないのでインストールすることさえ出来ません。「setup.exe」を直接実行してもWindowsのバージョンをチェックしている様で、つれないメッセージが出てきて終了してしまいます。そこで、「互換モードで起動する」か、「Windowsのバージョンをごまかして起動する」と、問題は解決されます。どちらでもインストールから起動まで問題なく行えましたが、どちらかと言うと互換モードを推します。
Windows2000のSP2を導入する事で、WindowsXPの様な、互換モードを使用できます。これは、Windows9x系のアプリケーションをWindowsNT系(2000以降)で動かす為のモードです。管理人の環境の概要は以下の通りでした。
先ずは互換モードを有効にしなければなりません。互換モードを有効にするには[スタートメニュー]-[ファイル名を指定して実行]で、「regsvr32 %systemroot%\apppatch\slayerui.dll」を入力して実行します。但し管理者権限のあるユーザでしかできないので注意してください。(ここで、必要ならば再起動を行ってください。)
次に、CD-ROMドライブにセガラリー2インストールディスクを入れて、Explorerで開いてください。Autorunで勝手にメニューが起動された場合は終了して下さい。Explorerで開くと「autorun.exe」があるので、それのショートカットを好きなところに作ります(ショートカットはctrl+shiftを押しながら、ショートカットを作りたいところにアイコンをドラッグすれば作れます)。作成したショートカットを右クリックして[プロパティ]を選ぶと[Compatibility]のタブがあるのでそれを選んでください。すると[互換モードで起動する]というチェックボックスがあるのでチェックをつけて、[Windows 95 Compatibility Layer]を選択します。OKを押してプロパティを閉じれば、準備は完了です。作成したショートカットを実行してインストールをしてください。
「APCOMPAT.EXE」を使うと、Windowsのバージョンをごまかす事ができます。DOSで言うところのsetverみたいなものでしょうか。ただ、ごまかして起動しているだけなので、互換モードより挙動のおかしい部分がみられます。管理人の環境の概要は以下の通りでした。
そこで、Windows2000のCD-ROMに入っている「APCOMPAT.EXE」を使ってWindowsのバージョンを誤魔化してみましょう。「APCOMPAT.EXE」はWindows2000のCD-ROM内の、「\support」フォルダ内にあります。「APCOMPAT.EXE」を起動したら[Browse]ボタンを押して、セガラリー2インストールディスク内の「autorun.exe」を指定し、[Operating system]を「Windows 95」にします。あとは[OK]ボタンを押せばいいのですが、下のチェックボックスの[Disable Heap Manager on Windows 2000]にもチェックを入れた方がいい場合もある様です。管理人の環境ではチェックをつけなくても問題なく起動しました。また、[Make the above check box settings permanent]にチェックを入れておくと便利かもしれません。
STEP1と同様の手順を「Play Disc」にも行い起動すればゲームはできるのですが、とりあえずパッチを当てましょう。パッチはココにあります。このパッチを当てることにより、今まで鳴っていたCDDAのBGMが聞えなくなる、という症状があるようですが管理人の環境では元々BGMが演奏されなかった上に、キャリブレイションは合っているのに下が入りっぱなしになるという不具合がパッチを当てることにより解決されました。ここにあるパッチを落として実行すればアップデートは簡単に終わります。
ここまでのSTEPで、管理人の環境では起動時にエラーを示すダイアログボックスが二つ表示されますが、[OK]を押せば無事起動できるようになりました。しかし、BGMが鳴らないという不具合が残りました。そこでiroriさんが作成された「_inmm.dll」を使ってこの問題を解決してみましょう。「_inmm.dll」とはCDDAをBGMとして使っているゲームのBGMを任意の音楽(CDDAやwaveやmp3)に変えることができるというスグレモノツールです。という訳で先ずは_inmm.dllのホームページより「_inmm.dll」をダウンロードしてきてください。
具体的な使い方は「_inmm.dll」に同梱されている使い方を見れば分かると思います。またセガラリー2は動作確認が取れているので設定後に[パッチ]タブで[SEGA]-[Sega Rally 2]を選ぶだけでパッチが当たります。実行すると『フォルダ「Musashi」にも「_inmm.ini」をコピーする必要があります』と表示されるので、セガラリー2のインストールフォルダ内の「Musashi」フォルダにも、作成した「_inmm.ini」をコピーしておきましょう。
簡単に設定手順を書くと、先ず「_inmm.dll」に入っている「_inmm.dll」をWindowsのインストールフォルダ「winnt」フォルダにコピーします。次に「_inmmcn.exe」を起動し、[_inmm.ini]タブに再生させたい曲をドラッグして行きます。普通にセガラリー2プレイディスクのCDDAを再生させたい場合は、
とします。また、mp3を再生させたい場合は絶対パスで、
の様に設定します。折角「_inmm.dll」を使うのですから、セガラリー2のDAトラックをmp3かwaveにしてのプレイをオススメします。PC版セガラリー2はレーススタート時にBGM再生の為一瞬のもたつきがあるのですが、それが殆ど解消されます。これで通信対戦時にも音楽を鳴らして快適にプレイができると思われます。ここで、mp3を再生したい場合には別にプレイヤーいります。管理人はWinampを使っています。
(セガラリー2以外にも、「クレイジータクシー」でノリノリになったり、ラリーなのに「Daytona USA」で「でぃとぉなぁ〜♪」なんて歌いながらプレイしたり、初代「Sega Rally Championship」でDesertSS2を走って郷愁を感じたりするのもいいかも!)
あとはいよいよゲームを起動するだけですが、その前にSTEP1と同様の手順でHDD内の実行ファイル(デフォルトでは「C:\Program Files\Sega\SEGA RALLY 2\SEGA RALLY 2.exe」)に対して互換モードか「APCOMPAT.EXE」を用いて起動した方が、一部の挙動(マルチプレイヤーモードの文字表示等)が安定します。が、特に設定しなくても起動できると思います。
また、残念ながら管理人の環境では、どちらの場合でも長めのwaveの再生(CarProfileのナレーション等)が上手くいかないことがありました。他の環境でもこの様な不具合が出ている様なので、今のところ解決策は無さそうです。が、特にゲームに支障の出る不具合は今のところありません。
以上で完了です。快適なセガラリー2ライフを満喫してください。今となってはやや古いゲームですが、ゲームとしてはメチャクソに面白いと管理人は思っているので一生遊べ!
オマケでPC版セガラリー2の裏技を紹介します。
全車種出現コマンド:タイトル画面で「ilovesegarally2andsega」と入力すると、全車種(ケローラ以外)と全コースが使用可能になります。
カラーリング変更:一部の車を、PageUpキーを押しながら選択すると通常とは別カラーの車が使用できます。