旅行貯金の概要
さて、「旅行貯金」とはいったい何でしょうか。あまり聞きなれない言葉ですが、特定の金融機関に「旅行貯金」という名称の貯金があるというわけではありません。「旅行貯金」とは造語であり、当然辞書にも載っていませんが(ぜひ載せて欲しいですね!!)、初めはごく一部の方々から広まることになりました。
そのごく一部の方々とは、飛行機・鉄道・バス・フェリーなどの公共交通機関を利用して全国を旅する旅行者や、旅行ではなくても仕事(例えば観光貸切バスや運送トラックの運転手さ
ん)で同じく全国を駆け巡る人をいいます。もともと「旅行貯金」は誰が始めたかというのは定かではありませんが、一説によるとツーリングのライダーの一人が始めたともいわれていま
す。その後旅行貯金は急速な愛好家の増加へとつながっていくことになります。
近年までマイナーな趣味としての「旅行貯金」愛好家でしたが、これを急速に増やしていったのは様々な雑誌・書籍に数多く取り上げられるようになったからでしょう。やはり「旅の記念
に何かを残そう」と考えれば、どうしても費用がかかってしまいます。またインターネットの普及も旅行貯金を広める好材料になっていることは確かです。サーチエンジンでの検索は日々
ヒット数が増加していますし、ウェブ上では「郵趣」よりもむしろヒートアップしているのではないかと感じるほどです。
汽車旅の記念には「入場券」がよく知られていますが、かつての深名線のように廃止直前の駅の入場券ならともかく、それ以外の入場券ともなると、案外引き出しの奥にしまったままになってしまい、また1枚につき百数十円かかってしまう(こども料金なら半額ですが)ので、結構もったいないものです。もちろんその駅が気に入っただとか、あまりにも利用者が少ないので少しでも増収の手助けになればとかという理由で購入するのであったなら、それは個人の自由でしょう。
その点この「旅行貯金」はそういった経費もかからず、おまけに貯金までできてしまうという優れたものなのです。さらに運がよければ?ポケットティッシュをはじめとする様々な景品も頂けますし、何よりも地元の方々のかざらない日常の生活を垣間見ることができるのです。また貯金以外にも定額小為替を購入するとか風景印を入手する方法もあります。
ちなみに私はほとんどの局では通常貯金のみですが、気に入った局や節目となる局(例えば1000局訪問記念などなど)では定額小為替や風景印などをお願いしています。 |