夢

Date:2001-09-01 16:30？（＾＾；

出演（＾＾
主人公：松本梨香
少女の声：田村ゆかり
その他：判定できず
絵柄：宮崎アニメ

始まりは暗闇。

スッと、滲み出るように浮き上がる、少年の姿。 イメージはそう、「物静かな裸足のゲン」。
無表情な彼の頭には、父のものだろうか、帽子が乗っている。 帽子の陰になって表情は覗き見ることが出来ない。

少女の声がする。
「助けて.....この子を助けて.....」

しかし映像に何の変化もない。
いや、一つだけ。
少年の帽子が、より目深になってゆく。
ゆっくりと、しかし確実に。

違う。
目深になっているのではない。
帽子に彼が飲み込まれている。
むしろ沈んでゆくといったほうが正しいかもしれない。

ゆっくりと、ずぶずぶと。
ずぶずぶ。
ずぶずぶ・・・・

はっと目覚める少年。列車の中だ。 電車ではなく、汽車という風情。 客席でうたた寝をしていたようだ。でもって彼が主人公。
「？？」
首をかしげる。夢の少年とは違い、表情は豊かなようだ。
今日は彼の引越しである。引越しといっても大きな荷物はなく、鞄一つだ。
田舎に行くんだと隣で騒ぐお嬢ちゃんをあやしていると。

「・・・・・駅一つ乗り過ごした・・・・・」

気を取り直し、一駅くらいならと歩いてゆくことにする。
夏。田舎道。ちょっとした山道。
夏の日差しが木漏れ日となって心地良い。

「・・・・・迷った・・・・・・・」

期待通りの展開。
先の見えないトンネルの前に迷い出る。周囲も森のため、昼なお暗い。 悩まず進む主人公。

トンネルを抜けると、そこは隠れ里だった。
この里の追っ手から逃れるための、いわば逃亡引越しなのに。
戸惑う主人公。

そこへ村人が帰ってくる。
見つからないよう、真っ暗なトンネルの壁下に伏せてやり過ごす。

無事見つからずに脱出し、来た道を走り逃げる主人公。

めちゃくちゃに走った末、見知った道に出られた模様。
今度は海岸の村である。

研究員だった父が、研究途中で行方不明になった村。 何の研究をしていたかさえ知らないが、 主人公は研究を引き継ぐつもりで、父の住んでいたあばら家に向かう。

到着した主人公が見たのは、見事に破壊されているあばら家だった。
研究資料も見つからず、途方にくれる主人公。

そこいらをトボトボ歩き回り、父と親しくしていた村人と遭う。
親切にも、海岸近くの小屋を貸してくれる。 父が村に何か善行を施した、その礼らしい。
主人公、疲れてバッタリと寝る。

また夢を見る。

今度は逆さまになって帽子に飲まれる無表情少年。

主人公、今度は手を伸ばし、まずは上下を戻して立たせてみる。 しかし帽子の進行は止まらない。

再び上下を逆さにし、少年の足を持って、帽子のツバを踏みつけて引き抜こうとする主人公。 いい加減疲れて腕の力も弱まりかけたところで、少年の体が引き抜けた！

と、ここでリアル私が目覚めた。