あやしい説明会に行ってみた・３

2001.11.25 1301 『そして本当の始まり』

終了と同時に解散・・・・はせず。それぞれ会員が、連れてきた人の説得に入る。 morimもすぐに椅子を対座に置き換えて座らされ、Ｓ嬢とＴ氏に説得を始められる。

なんとなく枝の様子が見えてきた。 つまり、Ｔ氏が親枝でＳ嬢が小枝ということだ。 小枝にさらに小枝（morim）が付けば、Ｓ嬢も儲かるしＴ氏も儲かるしもっと上の人はもっと儲かるという寸法だろう。 気に入らん。 そろそろ潮時ですか。

Ｔ「どうだった？３つのうちどれが一番興味がある？」

morim「そうね〜、この３つなら旅行のヤツかな〜（既にタメ口）」

Ｔ「そう、なら（旅行部分を前面に押し出して切り込もうとする）」

morim「うん、知らない人と旅行に行って思い出つくったり、 いろんな職種のいろんな人と知り合いになれるのもいいと思うよ、私ゃ友達少ないし。
でもね。ここじゃ金が絡んじゃうでしょ。 そりゃぁこないだの飲み会でも、皆さん（少なくとも表面上は）いい人だと思ったし、 ココの事も否定するつもりは無いですよ。
でもね。ココの会員だっていう事は、多少なりとも金が関わっちゃうでしょ。 僕はね、人の関係に金を絡めちゃいけないと思うのさ。」

一人称がコロコロ変わっているあたりに緊張の色が伺えますmorimさん。 敬語も入ったりタメ口だったりぐちゃぐちゃです。

Ｔ「いやでも、大人同士の関係に金が絡むのは普通でしょ？ メシ食いに行けばメシ代かかるし、旅行すれば交通費もかかるし」

morim「それは人の関係ではなく食事に金を払っているんでしょう」

当然議論は平行線。Ｔ氏と先の見えない論戦に入ったところ、さらに上の枝らしき、 スーツの襟に議員バッチより不細工なバッチをつけたお方登場。Ｔ氏に耳打ち。 そしてＴ氏は席を立ち、Ｓ嬢が説得に当たることに。

2001.11.25 1330 『一人休戦』

Ｓ「あのs」

morim「ちょい待ちゴメン、・・・トイレ行けない？」

というわけでトイレに逃げ込み一時休戦。 携帯電話メモにちょこっと書き込み、空気悪いけど深呼吸。 さ、本格戦闘だ。

トイレの出口で待ってるしぃぃ�（−□ − )

2001.11.25 1335 『ガンジー』

それからはもう、ひたすら頑なになるのみだった。

Ｓ「なんでそんなにお金が関わるのがいやなの？何かあったの？」

おぉ。そりゃいい。採用。

morim「ん・・・・以前、親戚筋にこの手のものをやって金も友達もなくした人が居てね・・・」

知りません誰ですかその人（−−；）

Ｓ「私もそんな人の経験あってね・・・・」

をひをひ。何も傷口に塩と唐辛子をワサビでこねたものをヤスリで擦り込むような真似しなくても。 一度で懲りようよ。

Ｓ「どれ使うのも使わないのも自由だから、通販とビジネス使わなくてもいいんだよ」

最初に買わされるのは何ですか。

morim「入会金あるじゃない。アレでもうダメ」

Ｓ「１年やって気に入らなかったら私が自腹でお金返すから」

１年後にキミが居るとは限らないじゃないの。

morim「そりはダメです。ある意味借金でしょう」

非暴力・不服従にて平行線は延びてゆく。

2001.11.25 1400 『脱落』

morimと同じように説得に入ったイス島が、話がまとまったのか次々と別室に移ってゆく。

そんな中、morimの前にはＳ嬢では太刀打ちできない（というかmorimが太刀を合わせてない）と悟ったのか、 Ｔ氏舞い戻る。

Ｔ「人間関係に金を払うと思うからいけないんだよ。そう、自分への投資だと思えばいい。 英会話に行くのと一緒だよ」

morim自身に投資？そんなもったいない（笑）

morim「私にゃそうは思えないです。残念ながら」

Ｔ「なんでそんなに強情なの？聞こえは悪いけど子供みたいだよ」

大人になれてたらヲタク続いてないでしょうな、おそらく。

morim「えぇ、子供ですから（即答）」

Ｔ「可能性に投資しなよ。もったいないよ」

morim「投資しないほうの可能性にかけてみます」

もはや御託へ理屈なんでもござれ。（ただしmorimは弁舌ショボいまま）

2001.11.25 1500 『孤立』

ついに最後の島となった模様。してみると昨晩一緒に寝た、もう一人の方は陥落したのか。 ご愁傷様です。

ガンとして動かないmorimに、枝の上らしき人やら他の枝の人やら、しまいにゃ壇上で説明してた人やら さっきと違う色のバッチをつけた人やらが説得しに来る。

そのことごとくを「金かかるでしょ」の一点張りで突っ張るmorim。 ここで刃物持った人とか怒鳴りつける人とかが出てきたら、 颯爽と荷物持って出て行って交番行きなんだが、法律にのっとっていると吹聴するだけあってさすがにそんなミスはしない。

2001.11.25 1629 『勝訴』

誰が出てきても（むこうにしてみれば）まったく話が通じない膠着状態。

ついにラスボスであるらしい「最後に演説した人」登場。

ビクともしないmorim（笑）。

Boss「そうか〜そりゃもう仕方ないな〜」

そう言って席を立つラスボス。

また人が変わるのかと周りを見るmorim。 あ。トイレ行くとき見かけた、別室で書類書いてた人たちがなにやら書類を持って戻ってきてる。

Boss「今日は長い事悪かったね」

そういって立つように促すラスボス。長い平行線はついに向こう側が折れ曲がった模様。 勝った。

morim「こちらこそ、勉強させていただきました。」

Boss「いや勉強してもらう気じゃないんだけどなぁ」

ごもっとも。

固く、空虚な握手を交わし、Ｓ嬢Ｔ氏含め数人が地上階までお見送り。 ＶＩＰ待遇だ、やはりラスボス倒すと違う（笑）

2001.11.25 1631

ビル出口前にて。

会員「今回は残念だけど、また飲み会なんかに参加してよ。ね」

morim「はぁ。でもこの件で、皆さんの事を色眼鏡で見るようになってますよ私」

会員「色眼鏡！またこんなところで新しいキーワードが（苦笑」

色眼鏡になんか特別な意味でもあるんですか？

2001.11.25 1640

さらにビルから出て駅のほうへ送ってくれるＳ嬢・Ｔ氏。もう道わかりますって。

Ｓ「でもこれだけは覚えといて。もしあなたに子供ができて、その子が可能性を追うような事言っても、 可能性を親の手で潰すようなことしないでね」

Ｓ嬢。握りつぶされたのか？可能性。

morim「ん。それはしないつもりだよ」

そもそも子作りする相手ができるかどうかも怪しいし。

終焉（おまけ）

帰宅してから、最初の、人数合わせのほうに呼んでくれた友人Ｓに一応報告しておく。

morim「・・・というわけだから、飲みに行くのは構わないけど泊りって言われたら気をつけてね」

Ｓ「ごめんんん！迷惑かけちゃったね。うん。気をつけるよ」

.

数日後。

Ｓ「例のＳと待ち合わせしてたんだけどさぁ、仕事が忙しくなったのもあってすっぽかしてんの。 まぁ仕返しも含めて」

なんてことを �（−−；

彼女はおそらく本気で私の出会いの無さを心配してくれたんですよ！ 悪いのはおそらく悪徳商法なこのサークル活動なんですよ！

えぇ、私がごにょごにょな生活してるから巻き込まれたんですよ！

・・・・たぶん女性に対する新たなトラウマになるんですよコレ・・・・しくしく・・・・・

イタくない彼女募集（Ｔ▲Ｔ）。

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