謎宮会　2000/03

円谷夏樹のCS怪獣・怪人日記 12月

円谷　夏樹

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1月1日

2000年だろうが、2000年問題だろうが、正月だろうが、ケーブルテレビはいつものように放送を続けるのである。

「Ｇメン75」　ファミリー劇場

第58話　樹海に消えた白骨死体(脚本・池田雄一　監督・監督・山内柏)

五億円強奪犯を追跡中、誤って撃たれた津坂刑事。彼を撃った刑事は、そのまま行方不明となる。一年後、その刑事から連絡が。出かけた津坂だが、目の前で刑事は射殺される。彼を撃ったのは誰か。彼は五億円強奪犯の正体を突き止めたのか。数々の謎を解くため、Ｇメンは捜査を開始。刑事の遺品の中にあった女の写真を元に、津坂刑事は樹海へと足を踏み入れる。何とも不可思議な魅力を持った話である。津坂の絡む硬派な因縁話を期待していると、見事に肩透かしを食わされる。これは、「硫酸とビキニの女」の展開にも似ている。ラスト一分は怒濤。説明している時間がなくなったため、カットだけをバンバン見せて終わる。

「必殺仕事人」　スカイＡ

第82話　激闘技　地獄道暴れ斬り(脚本・石森史郎　監督・松野広軌)

掟を破り上方を追放された仕事人が江戸に潜入。主水たちと対決する。秀や左門を監視、からめ手で攻める前半は見ごたえがある。しかし、それにしても、野望のわりに弱すぎるぞ。暴れ斬りするほどもなく終わってしまったのが残念。

「必殺仕事人_」　スカイＡ

組紐屋の竜　忍者と闘う(脚本・保利吉紀　監督・松野広軌)

竜の組み紐を買った娘たちが殺される。身を隠す竜だが、今度は政に花を卸していた娘が死体で発見。竜を影で見守る女は何者か。竜と政の過去が暴きだされる。内容は薄くとも、派手なアクションでもたせる。仕事人が目指すべき一つの方向であったかもしれない。賛否いろいろあると思うが、このお話、私は好感を持ってみた。全体のトーンが一定だし、何より、最後の忍び対仕事人の激突が凄い。ただ、主水の剣劇がもう少しあればねぇ__。竜が組み紐を3つ投げ、忍びを屋根から吊るしまくるシーンは圧巻。

1月2日

「仮面ライダー」　ファミリー劇場

第35話　殺人女王蟻アリキメデス(脚本・伊上勝　監督・田口勝彦)

蟻人間の卵をかえし、世界征服を企むアリキメデス。だが、卵の一つを一文字に持ち去られる。アリキメデスは無数の蟻を操り、立花レーシングクラブを強襲。強力な酸を武器とするアリキメデスにライダーは勝てるのか。あらゆる「お約束」を一通りやる。アリキメデスはただの語呂だと思うが、とにかく女王蟻だから、声も女の人。でも凄く下手くそなんだ。

「小さなスーパーマンガンバロン」　ファミリー劇場

第31話　バクハツ!　黄金のカブト虫(脚本・長坂秀佳、田口成光　監督・東条昭平たち)

あぁ、もうやめてガンバロン。ああ、ああ。

「必殺仕事人」　スカイＡ

第12話三味の音は七つの柩の弔い唄か(脚本、監督・貞永方久)

おとわのかっての男が、脱藩者7人と斬り会い死んだ。飯塚藩をめぐる騒動に、巻き込まれていく仕事人たち。遂にせんとりつが誘拐され、主水は窮地に。いやもう、とにかく面白い。一寸先の展開が読めないとはこういうことか。いつもと変わらぬ仕事料なのに、殺す殺す。これは主水、左門という刀系が二人いるからこそできる「技」。仕事人前半は一つの頂点だというが、それも納得。

「必殺仕事人」　スカイＡ

第17話　鉄砲で人を的にした奴許せるか(脚本・吉田剛　監督・貞永方久)

お試し撃ちをいいことに、無法の限りを尽す三人組。両親を殺された娘の依頼で仕事を引き受ける主水たち。そこへ、江戸を出たはずの鹿蔵が現れて。一つの頂点が下降へと移り始める1本か。三人組の無法ぶりをしっかと見せてくれるので、手に力が入ってくる。後半、守りを固めた屋敷へのアタックとなるのだが、その辺の描き方があっさりとしているのが無念。

1月3日

「必殺仕事人」　スカイＡ

第7話　主水をあやつるバチの音は誰か？(脚本・野上龍雄　監督・工藤栄一)

鹿蔵からおとわへの橋渡編。従って、悪党はややこつぶ。しかし、こいつは名作。とにかく、主水とおとわの距離感が絶妙。悪党が小粒な分、虐げられる側の人情がもろに出ていて、せつない感を煽る。

1月4日

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル

第138話

市議会の議決で、麻薬犯の逮捕基準などが変わり、署内はてんてこまい。そんな中、前日微罪で釈放された中毒者が、歩道に車で突っ込み3人を殺害する事件が。危険な男をなぜ微罪で釈放してしまったのか。責任の追求が始まる。ラルーはラジオの「ゴキブリコンテスト」のため、巨大ゴキブリの収集を。ゲストで配管工のサルがひさびさ登場。しかし、いよいよ頭がおかしくなってきたみたい。後半はヘンリーの一人舞台となる。が、解決の意味がピンとこなかった。

「必殺仕置屋稼業」　衛星劇場

第27話　一筆啓上大奥が見えた(脚本・國弘威雄　監督・渡邊祐介)

野望に燃える商人が、養女を大奥へと送り込む。だが養女は契り交した男と逃走。二人は無惨にも斬殺される。野望のため実の娘さえ手にかける商人、それをバックアップする与力たち。できることなら、強そうな用心棒と主水が闘って欲しかった。井戸の死体をわざわざ引き上げてくるのは、ちょっと演出過剰か。

1月5日

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル

第139話

署長とヘンリーが警部補の面接試験官となったため外出。代行を勤めるのはノーマン=バンツである。折しも、本部の不手際により、ヒル分署の麻薬押収ノルマが数万ドル不足していることが判明する。このままでは、超過勤務手当てが貰えなくなる。タイムリミットは7時間。バンツ指揮の元、署員は麻薬狩りに奔走する。バンツがチーフとなった途端、皆がバンツカラーに染まってしまうあたりが楽しい。いくつものエピソードをうまく折り込みながら、麻薬集めへと収束していく構成も見事。

「スペース1999」　スーパーチャンネル

第28話

エネルギー鉱脈の反応をキャッチし、無人の惑星へと下り立ったコーニングたち。だが、そこには鉱脈などなく、無気味に光り輝く石があるだけだった。石を調査しようとするコーニングだが、不可思議な能力を持つ石のため、危機に陥る。αに戻るためには3時間以内に惑星を離れなければならないのだが。どうせ死ぬんだよ、と思っていた使い捨て要員が意外にいい働きをする佳編。

「必殺仕事人」　スカイＡ

第20話　この世の地獄は何処にあるのか？(脚本・石森史郎　監督・松野広軌)

旅を続けている鹿蔵からおとわに手紙が来た。春日部の宿場街が、将軍の日光参詣の先見隊のため地獄と化しているというのだ。村びとたちの悲痛な叫びを耳にして、主水たちは立ち上がる。鹿蔵の消息がそれとなく紹介されてニヤリとさせられる。ただ、修羅場の見せ方が中途半端なため、「この世の地獄」といった緊迫感が薄れる。左門の突撃も、画面か暗く何をやっているのかよく分からない。

1月6日

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル

第140話

クリスチャンの一家七人が皆殺しにされるという事件が起きる。何としても犯人を挙げろとわめくダニエルズをしり目に、捜査は難航する。そんな中、麻薬を巡るギャングによる犯行との疑いが深まる。バンツが逮捕したチンピラを囮として、リーダーに探りを入れるという捜査方法が提案、実行にうつされた。しかし、チンピラは更正中であり、その指導者はヘンリーだった。フリロとヘンリー、少しづつ深まってきたお互いの溝が遂に決定的なものとなる。

「必殺仕事人」　スカイＡ

第21話　子隠しで昔の恨みを晴らすのか？(脚本・松田司　監督・田中徳三)

大店の一人息子が誘拐され、殺された。子供の面倒を見ていた娘は、責任を感じ、身を売った金で「仕事」を依頼する。だが、誘拐犯の手がかりは皆無。主水は、店の主人が近々旅役者と再婚する事実に注目する。まったく唐突におとわの過去が語られる。妹殺しを実行した後、おとわは江戸を去る。少し、強引な気もするのだが。この展開には何か事情があったのだろうか。

1月7日

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル

第141話

ルッソ、フラーティの関係をルーシーは察知する。囮捜査の間中も、二人は捜査に集中しない。そのため、ルーシーが怪我を。警官が過って一般人を射殺。相手が英語を話せないスパニッシュ系の人間であったため、警察内は騒然となる。そこへ乗り込んできたのが、カレタノ。ダニエルズに復讐すべく、画策を始める。ヘンリー、カレタノとかっての部下たちと溝を深めていくフリロ。このまま終わりかと思われていたカレタノが何とか光明を見い出していくのが救いといえば救い。ラストは衝撃。

「宇宙刑事ギャバン」　ファミリー劇場

第31話　天使の歌が聞こえる　人形にされた王女(脚本・上原正三　監督・小林義明)

宇宙刑事アランの指命は、星を追われた王女を保護することだった。王女の星はダイヤモンドの宝庫であり、マクーも狙っていたのだ。サン=ドルバは、催眠ダブラーを使い、王女を拉致。ゃってきたアランとギャバンを狙う。遊園地を徹底的に利用した脅威のアクション。小林義明のまちに本領発揮である。アランには宮内洋、そして催眠ダブラーには潮健二。役者陣が入り乱れてのバトルは必見。

「仮面ライダーアマゾン」　ファミリー劇場

第22話　インカ人形　大東京全滅の日(脚本・伊上勝　監督・田口勝彦)

インカに伝わる猛毒インカリアを使い、東京全滅を計画するガランダー。しかし、インカリアの入ったインカ人形を空港で取り違え、インカ人形はアマゾンの手に。奪還の指命を受け、ムササビじゃなくてモモンガー獣人が現れる。早く、ストロンガーが見たいよ。遂に、アマゾンがライダーキックを使い、獣人が「爆発」した。もうどうにでもなりやがれ。

1月8日

「事件記者コルチャック」　スーパーチャンネル

第15話　地底の底から這い上がる女悪魔

大学校内で男女の死体が発見された。男は心臓発作。そして、もう女性の方は、何と死後二日がたっていた。校内では二日前にも死亡事件があり、その時の被害者がその女性であったのだ。死体が甦り、今度は人を襲ったのか？。コルチャックは興味を持つ。一方、街では事故死した女の死体が消える事件が続発。死体が消失する現場には、強烈な腐敗臭が残されていた。コルチャックは大学内で調査が行われているシュメール文字の書かれた粘土版に注目する。悪神の復活ものであるが、コルチャックの活躍ぶりには相変わらず胸がすっとする。荒削りのメークが、かえって恐さを煽る。

第16話　地底怪獣ワニトカゲの影

考古学の教授がめずらしい瑪瑙を発掘。研究施設に持って帰る。その後、地下300メートルにある機密文書の保管所で謎の死亡事件が続発。口八丁手八丁で現場に潜り込んだコルチャックの見たものは、卵を求め探しまわる巨大大トカゲであった。大トカゲに追われるコルチャックが「ここから生きて出られたのなら・・」という独白で始まる。猛烈にチャチいぬいぐるみのトカゲだが、ライティングなどではっきりとは見せない。ただ、その演出効果と「等身大の恐怖」とマッチして異様に恐い。

第17話　愛を知った機密ロボットの宿命

研究所の所員を殺し、実験中のアンドロイドが逃亡した。葬儀屋などを襲い、風体をカモフラージュしていくアンドロイド。その目的は何か？。コルチャックはアンドロイド研究の事実を突き止め、開発チームの一人とコンタクトを取る。タイツと仮面をつけたアンドロイドが街を徘徊する話だが、とにかくヤンキー丸出しで粗暴なアンドロイドがかえって斬新。コルチャックの敵というのは、毎回悪の権化のような奴が多いのだが、今回はラストに一ひねりある。

第20話　骨髄を吸い取る宇宙の怪物体

これ傑作。これだけ観れば「Ｘファイル」がコルチャックを意識したことがよく分かる。コルチャックは今回でおしまい。「Ｘファイル」はっきりいって、まだまだよ。

「Ｇメン75」　ファミリー劇場

第59話　東京-沖縄縦断捜査網(脚本・高久進　監督・鷹森立一)

返還前の沖縄。海辺で女子高校生二人が、米兵にレイプされた。しかし、米兵は無罪。被害者の一人は自殺する。四年後、レイプ犯の一人であったリチャードが沖縄に戻ってきた。彼は武器の密輸を行っているらしい。Ｇメンは東京でリチャードを確保。しかし、武器は持っていなかった。その夜、リチャードが何者かに射殺される。使用された銃は、何と巡査から盗まれたものだった。捜査に当たる小田切警視は、銃を盗まれた巡査、新里の態度に不審を抱く。調査の結果、彼は、沖縄でリチャードにレイプされた被害者の恋人であることが判明。事件はいよいよ混迷の度を深める。新里には弟がいたり、レイプ被害者の兄が沖縄県警の刑事であったり、自殺した女の姉が記憶喪失になっていたりと、とにかく凄まじい情報量が投下されている。もっとも、これは3部作。まだまだ続くのだ。

「横溝正史シリーズ・犬神家の一族」　ファミリー劇場

第4話

発見された佐智の死体。首に巻き付けられた琴の糸が意味するものは何か。金田一耕助は佐智の死体の位置に疑問を持つ。出没する復員服の男は何者か？。約束通りの展開を見せるのだが、やはり面白い。珠世さんの扱いがやや淡白すぎるきらいはあるけれど。今回の白眉はやはりラスト。大雨にうたれる犬神屋敷。雨水を排出する樋。その水が突然真っ赤に染まる・・・・・。もう鳥肌たつよ。

第5話

遂に大団円。犬神家に現れた復員服の男。サングラスとマスクを取ったその素顔は・・。今回のベスト小道具は、やはり能面の使い方か。前にも書いたが、情報の出し方が、全編通してとにかくうまい。犯人を最後まで隠すでもなく、ただ肝心なところは隠して。5回の長丁場をまったくダレずに見せ切るのは、本当に凄いことだと思う。映画版の2倍の長さだもんね。次回からの「本陣殺人事件」が楽しみ。

1月9日

「シークエスト」　スーパーチャンネル

第8話　幽霊船に潜む黒い愛

艦長の私室のホログラムに、見知らぬ女性の映像が現れた。艦長は何かに導かれるように、海底の捜索を開始。まもなく、1900年代に沈没した客船を発見する。だが、その客船の窓には明かりがついていたのだ。毎度開始10分で観るのを止めてしまうため、紹介できなかった「シークエスト」。今回はなかなかの展開で、30分くらいまではわくわくして観る。しかし、結末は相変わらず陳腐。幽霊を出した英断には敬意を表するけど。

「小さなスーパーマンガンバロン」　ファミリー劇場

第32話　ぶっとばせ!　嘘つきドワルキン(脚本・長坂秀佳たち　監督・東条昭平たち)

キルワド神社には、頭に千本の角をはやした悪神の伝説があった。その正体がドワルキンではないかと疑った輝たちは・・・・。ああ、栄光の最終回。しかし、別にドワルキンは退治されず、しかも、「次週も観てねぇ」なんてセリフまで入っちゃう最終回。一体いつまてやるつもりだったのだろう。鳴りもの入りで始まった1話は遠い昔・・・・。

「秘密戦隊ゴレンジャー」　ファミリー劇場

第19話　青い火花!　海に浮かぶスパイ戦線(脚本・藤川柱介　監督・田口勝彦)

イーグルが開発した新型爆弾。その設計図が、ミスサファィア率いる国際的窃盗団に盗まれた。ミスサファイアは、設計図を黒十字軍に売ろうとする。それを阻止すべくミスサファイアを確保しようとするゴレンジャーだが、黒十字軍剣仮面に邪魔をされ取り逃がす。スパイものとしてど級の名作。三つ巴戦の魅力爆発なのは言うに及ばず、ミスサファィアを巡る、日輪仮面と剣仮面の関係が最高。それぞれのキャラクターを活かした、素晴しい脚本だ。藤川柱介万歳。

今回のナゾナゾ　虫は虫でも歩くことのできない虫は？

1月11日

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル

第142話

重傷を負い、意識の戻らないベルガー。彼が捜査中であったカード詐欺事件を追うバンツたち。ダリルアンとの諍いのため、一夜の浮気と洒落こんだレンコだが、相手が娼婦であったため大変なことに。怒りにかられ、突進するバンツを始めとして、フリロ、ヘンリー、ヤブロフスキー、ラルー、ワシントンが一丸となって犯人を追い詰める。かってのクリスマス特別編のようなファンサービス。

1月12日

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル

第143話

レンコとダリルアン、いよいよ離婚か？　ハンターは警部補復帰がかなうのか？　警官たちの思いをよそに、今日も事件は起こり続ける。ラジオの番組が「ナンセンス大賞」を募集。一日で最もナンセンスな行いをした者に賞金が送られる。そのため、街はくだらないいたずらでパニック状態に。そして、大賞受賞者は？。

「マグマ大使」　キッズステーション

第39話　怪獣グラシアただいま出現

何か変なタイトルだけど、中味は最高。サソリ怪獣が倒された直前からの続き。消えた3個の水爆。そのうち一個の起爆装置をはずすことに成功する矢沢とマモル。だが、毒ガスのためマモルが意志を無くしてしまう。廃人同様のマモルを、矢沢は何とか元に戻そうとする。この矢沢がいい。前回から出て来た爆弾処理の達人なのだが、とにかくいい。インターナショナルスクランブルの面々は、格好いい人は一人もいないが、人間としての味がある。

「ジャンボーグＡ」　キッズステーション

第14話　恐怖!　夜空に舞う地獄花(脚本・山浦弘靖　監督・東条昭平)

新たな地球侵略指令の任についたマッドゴーネ。排ガスを吸って増殖、人間を襲いミイラにしてしまうマッドフラワーをばらまいた。計画の気付いたPATによって花は除去されるが、花を愛する少女は一輪を自宅へと持って帰る。簡単にばれる作戦を偉そうに実行するあんたが一番マッドだよ、マッドゴーネ。ただ、めちゃくちゃ空気の悪そうな川崎の情景を観てぞっとする。子供たちの横を排ガスをまき散らしながら、トラックが爆走していくのだ。この時代って・・・・。

1月13日

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル

第144話

ハンターは行方不明のまま。ルッソが売春の囮捜査で挙げたのは、何とフットボールの有名選手だった。群がるマスコミ、事無きをもちかける弁護士。現場のルッソたちは釈然としないものを感じる。復帰したベルガーの初仕事は、パン屋にやってくる恐喝屋を上げること。猛烈に顔色が悪いけど、大丈夫なのか。もうここまでくると考えるのは、来週の火曜日のこと。遂に「ヒルストリートブルース」も最終回を迎えるのだ。あぁ。

「必殺仕事人」　スカイＡ

第24話　冥土へ道連れを送るのか？(脚本・？　監督・松野宏軌)

過去の犯科帳を元に、地道に暮らす人々に強請りをかける一味が相手。無宿人に手込めにされ、芸者にまで身を落とした娘。その過去をネタに囲おうとする公事師。最初の10分観れば、ネタは割れてしまうのだが、菅寛太郎、牧冬吉のワルワルコンビのワルぶりが実にワルくて楽しい。

「宇宙刑事ギャバン」　ファミリー劇場

第32話　謎の地底迷路　ターゲットは、WX1(脚本・上原正三　監督・田中秀夫)

ギャバンを宇宙におびきだして始末しようとするサン=ドルバ。しかし、戦闘機は全滅。全く手がでない。そこで魔女ギバは、ギャバンを地底へと誘い出す計画を立案。廃ビルの地下で、次々と人間蒸発事件を起こす。ひさしぶりのスカスカ30分。本当に考えて作っているのか？。脚本2ページくらいしかないんじゃないの？。

「仮面ライダーアマゾン」　ファミリー劇場

第23話　ニセライダー対アマゾンライダー(脚本・鈴木生朗　監督・内田一作)

アマゾンに化け、マサヒコたちを連れ去ったサンショウウオ獣人。何とか二人を取り戻すアマゾンだが、二人は既にサンショウウオの猛毒に犯されていた。変幻自在のサンショウウオ獣人とアマゾンの死闘が始まる。断末魔恒例ニセもの編である。最終回直前のニセもの編は盛り上がるんだけどなぁ。Ｘライダーの時もそうだったが、もう手後れの感が強い。

「ホミサイド」　スーパーチャンネル

第58話

刑務所で暴動が発生。二人の囚人が死亡する。ベイリスたちは刑務所に赴き、かって自分たちが逮捕した囚人たちと向き合うことになる。無関係な老人を射殺しそれをビデオに撮っていた兄弟、狙撃事件の模倣犯、チェルトン殺害犯人など、かって見た顔がぞろぞろ出てくる。これは一種のサービス版。

1月14日

「必殺仕事人」　スカイＡ

第25話　裏の裏のそのまた裏に何があるのか？(脚本・國弘威雄　監督・高坂光幸)

凶悪な手口で商家を襲う「闇の十兵衛」。主水はある夜、先代闇の十兵衛の娘に出会う。先代闇の十兵衛は殺さず犯さずを信条としていたのだが、それに不満を持つ部下に裏切られ、挙げ句殺されてしまったという。娘は仇を討とうとするが、あえなく返り打ち。仕事人への依頼をした後、主水の腕の中で息絶える。だが、その一部始終を、闇の十兵衛一味が目撃していた。かくして、仕事人対盗賊の命をかけた闘いが始まる。闇の十兵衛一味は秀を襲い、続いて左門の娘みすずを誘拐。追い詰められた主水はどう立ち向かうのか。主水が本気を出すと、どれだけ凄いことになるか、を描いた大傑作であります。こうした展開は、敵側がしょぼく、腰砕けになりがちだが、今回の闇の十兵衛一味。相手にとって不足なし。なかなかに不敵。綿引の魅力も爆発。

1月15日

「Ｇメン75」

第60話　暑い南の島沖縄の幽霊(脚本・高久進　監督・鷹森立一)

沖縄へと逃亡した新里を追う響刑事。だが逮捕寸前、沖縄県警刑事の裏切り(!)にあい、逃亡される。逮捕されてしまった響を救うため、小田切警視も沖縄へ。だが、沖縄の受けてきた苦しみを前に、Ｇメンも刑事に対して強くでることができない。新里は弟の遺骨を抱き実家に現れる。執拗に追う響は、遂に彼を逮捕することに成功するが。前回に比べ、展開はゆっくりめ。ただし、沖縄の苦しみを全面に出しとにかく重い。それに同調するように、毎度響刑事の受難。留置場に入れられ、アメリカ兵にレイプ(!!!!!!!!!)されかけ、そしてそしてハブ・・・・・・。

「横溝正史シリーズ・本陣殺人事件」

第1話

一柳家当主賢蔵の婚礼。花嫁側の客として呼ばれた金田一。その夜、琴のかきなる音とともに恐ろしい悲鳴が。雪に覆われ密室状態となった離れで、新郎新婦は血まみれの死体となって発見された。いよいよ本陣の登場。賢蔵を演じるのは業の深い役をやらせれば日本一、いや世界一の佐藤慶。佐藤慶、佐藤慶ですよ。佐藤慶。

1月16日

「心理探偵フィッツ」　衛星第2

第2話　恐るべき恋人たち(全3回)

どもり癖のある青年ショーンと出会ったティーナ。ティーナは悪辣な取立屋に追われている。家族にも見放され、次第に追い詰められていくティーナ。遂に、二人は取立屋殺害を計画。一方フィッツは、家を出た妻に戻ってきて貰いたくて仕方がない。だが、妻の出した交換条件は、ギャンブルを止めること。(第1回)

取立屋殺しの現場を見たフィッツは犯人像を推理。それらは全て当たっていた。徐々に捜査の輪がせばまってくるのを感じる二人。だが、聞き込みに来た刑事を誘い出し逆に殺害。今度はフィッツを狙い、罠をしかける。(第2回)

ティーナは逮捕したものの、ショーンは逃亡。ショーンの次なる狙いを聞き出すべく、ティーナとフィッツの攻防がはじまる。ショーンの次なる獲物。それは、ティーナの家庭と関係があった。(3回目)

全2回だろうと思いうかうかと見始めたら、何と160分近くあった。どうしてくれようか。ちんぴら同士の何気ない邂逅が、遂には悲惨なろう城事件にまで発展。その転がり具合が冷徹かつハードに描かれる。その対照として、どうしようもないフィッツの私生活がユーモラスに描写され、長丁場、飽きがこないよう一気に観せくれる。事件に際し、あれだけの明察を見せるのに、こと女性のこととなると全て当てがはずれてしまうフィッツ。アメリカでリメイクされるだけのいいキャラクターだ。

「タイムマシーンにお願い」　スーパーチャンネル

第7話

クオンタムリープ、今回は1961年。結婚を控えた姉を持つ「ガキ」にサムはリープしてしまう。アルバートによれば、姉が結婚する相手は最低の飲んだくれで、結婚してしまうと彼女の人生めちゃくちゃになってしまうとか。トムは何とかして、姉の結婚をぶち壊さなければならないのだ。クオンタムリープとは、電子などがあるエネルギーレベルから他のレベルに飛躍することなのだそうだ。分かったような分からんような説明だが、番組そのものは、ハッピーエンドを究極にまで突き詰めた仕上がり。観ているだけで幸せな気分になれる番組はそう多くない。

1月17日

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル

第145話

ハンター、11日ぶりに救出。ヘンリーは作家としての才能を開花させ、新聞に連載を始める。もっとも、モデルとしたのが分署の面々のため、あちこちから苦情が続出しているが。バンツが、証拠品の麻薬を横流しした疑いで、停職に。その裏には、かって自分が射殺してしまった相棒トミーのことが。最終回まであと1回とはいえ、重大事件がぽんぽん起こる。死にかけたラルーや、ハンターの今後は？。とはいえ、ギャングの抗争が始まり、マルチネスが登場したり、グレイスが修道女からコンドームの販売員に転職してやって来たり、サモアに逃げたブルネラが戻ったりとゲスト的には、サービス満点。

1月18日

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル

最終回

ヒル分署が火事になった。取り壊しはまぬがれたものの、電気系統などはメチャクチャ。そんな中、バンツの汚職疑惑を巡り、それぞれの捜査が進む。フリロはバンツを信じることができるのか。果たして、真犯人は？。基本的には最終回というよりは、一つのシーズンの終わりといった展開。ただ、作り手側にも「これが最後」という意識は明確にあるようで、ルーシー、ラルー、ベルガーのラストカットには、観ているものを納得させるだけの「愛情」を感じさせてくれる。最後のセリフを聞いて、涙しよう!。長かった__。

「マグマ大使」　キッズステーション

第40話

残る水爆は一つ。ＭＭ団を取り巻く網もせばまりつつある。矢沢の死を乗り越えて、ゴアを追うマモルたち。スクランブルはミサイル発射基地を押さえ、水爆の東京発射阻止を図る。だがゴアは、怪獣グラシアに発射台を取り付け、水爆ミサイルを東京に向ける。案外あっさりとした集結にがっかり。今回はとにかく矢沢さんのかっこよさでもった4話である。

「必殺仕事人」　スカイＡ

第26話　半吉は女の愛で立ち直れるのか？(脚本・松田司　監督・原田雄一)

お側衆として仕える半吉の幼馴染み。彼女はかってお姫様になることにあこがれていた。自分の主人を元気づけてやってくれと頼まれた半吉は、篭に忍び城を訪れる。この後は極秘。「仕事人」初見のおり、この回を見逃してしまったため、次回からのつながりに？と首を傾げた思いでがある。良くも悪くも、後期必殺に向けてのお膳立てがほぼ整った回。あとは、骨はずしですか。

1月19日

「スペース1999」　スーパーチャンネル

第30話

月に突如下り立った宇宙船。それは、超宇宙から来た怪しげな商人の乗り物であった。永遠の美を追及する彼の目的は？。マヤのことを「美しい美しい」とくり返す親父が登場。東洋の島国と何万光年の宇宙では、随分美的感覚も違ってくるものだとびっくりする。何度途中で止めようと思ったか知れないが、飯食いながらだったので、最後まで観ちゃう。

「必殺仕事人」　スカイＡ

第27話　死を賭けて虎の尾が踏めるか？(脚本・石森史郎　監督・松野宏軌)

辻斬りが横行。殺しを終えた秀が現場に出くわし襲われる。父が辻斬りの犠牲となった娘は、仇を討とうと動き出す。現場を見たのが秀で、殺されたのが秀と同じ長屋に住む親父で、秀が簪を届けた先にその娘が方向しているとえらく出来過ぎた話ではある。どっちにしても、左門最高。ぎりぎりの一線に賭けた斬り合いは、いつみても迫力。

「パワーレンジャーターボ」　スーパーチャンネル

第36話

キャシーが友人とバンドを始めた。オーディションをしたものの、来るのは変な奴ばかり。そんな時、「ごきげん」な5人組が二人の前に現れ・・・・。ディバドックスが完全な意地悪ババアと化してきた。これなら、ロードＺのほうがましだったなぁ。

第37話

サッカーの試合中、メンバーの一人が怪我をした。自分のせいだとカルロスは思い悩む。そこにつけこむディバドックス・・・・。やっぱり意地悪ババアだよ。日本版でいうところの「ノリシロン」登場。

1月21日

「宇宙刑事ギャバン」　ファミリー劇場

第33話　新生物誕生・エイリアンを拾った少年(脚本・上原正三　監督・田中秀夫)

ダブルマンとモンスターの遺伝子をかけあわせた新生物の眠る卵。サン＝ドルバは卵を地球に送り、人類抹殺を企む。ところが、そのうちの一個が少年の手に渡ってしまった。卵からかえったモンスターは犬などを食らい、成長していく。どうしたんだ、ヘボいぞギャバン。マクーがひたすら阿呆なだけで、なんの捻りもないではないか。ちゃんとやってくれ。

「仮面ライダーアマゾン」　ファミリー劇場

第24話　やったぞアマゾン!　ゼロ大帝の最後!!　(脚本・鈴木生朗　監督・内田一作)

ヘリウム爆弾で東京壊滅を狙うゼロ大帝。本拠に潜入したアマゾンはゼロ大帝に闘いをいどむが、惨敗。変身を封じられ、捕らえられたアマゾン。ゼロ大帝はギギの腕輪をはずそうとする。喜ぶべきか悲しむべきかアマゾン最終回。クモ獣人と食い付き合いをしていたのは、遠い昔。それにしても、「よくも部下である獣人をいっぱい殺したな」と言うけど、任務に失敗した獣人をぼこぼこ殺したのは、あんたじゃないか。ゼロ大帝。

1月22日

「ホミサイド」　スーパーチャンネル

第59話

粗悪な麻薬が出回り、死者が続出する。出所を追うルイスは、かってキャラマンを手玉に取った大物売人マホーニに行き当たる。麻薬課と共同で捜査に当たるルイス。一方のキャラマンは、突然収賄の容疑をかけられ、内勤に。復帰に命を燃やすペンブルトンは、いよいよ射撃試験の日を迎え・・・・。役者の力量もあってか、強烈な印象を残したマホーニ再登場。他のメンバーに比べ、やや影の薄いルイス。とはいえ、彼だって初期メンバー生き残りの一人なのだ。前シーズン以降、実は一番真っ当に働いている人なのではない？。

「Ｇメン75」　ファミリー劇場

第61話　沖縄に響く痛恨の銃声(脚本・高久進　監督・鷹森立一)

新里連行中にハブに噛まれた響刑事。だが、心を開きはじめた新里たちに救われる。彼等は密輸された武器の隠し場所を知っており、響をそこへ案内する。だがその場には、東京から来たグシケンたちの姿が。壮絶なというか、一方的な攻撃の前にＧメンなすすべなし。殺すだけ殺して普天間基地に逃げ込むという設定も凄いが・・・。ただし、ラストは壮絶。このワンカットを撮るために、三部作を作ったといっても過言ではない。この響の表情を得るためには、三部作、そして沖縄にまで連れてくる必要があったのだ。納得。

「横溝正史シリーズ・本陣殺人事件」　ファミリー劇場

第2話

庭に突き刺さった日本刀。そして屏風に残された三本指の血痕。婚礼直前、一柳家に現れた三本指の男の正体は？。賢蔵の日記に残された生涯の仇敵とは？。真相は知っているのだけど面白い。それだけ道具立てがしっかりしているということか。金田一は前半部分でほぼ真相に気付いている。うっすらと気付いていながら、家人をねちねちと問い詰めていくあたりは一種「倒叙」のような趣きも。

1月23日

「必殺仕事人」　スカイＡ

第28話　尼寺に鬼女は住むのか？(脚本・田中徳三　監督・和久田正明)

ライバル越中屋の取り潰しを企む一文字屋。お庭番二人を使い、邪魔物を片っ端から殺していく主人。だが、その黒幕は尼寺の中にいた。侍を捨てるかどうか、悩む左門。捨てないでーーと今さら叫んでも遅いんだけど・・・・。お庭番二人との激突。最後の見せ場だったなあ。

「タイムマシーンにお願い」　スーパーチャンネル

第8話　未完のミステリー~ボギーのように~

今度は1953年のニューヨーク。サムはニックとい私立探偵にリープする。ニックの相棒フィルが殺され、その妻アリソンとニックは恋仲・・・。そんな状況で、サムは一体何をすればいいのか。アルバートの情報によれば、ニックはラガーディア空港で殺害され、アリソンは行方不明になるという。その犯人当ての懸賞小説が後々発売されるのだ。サムは自分自身を救うため、真犯人の捜査をはじめる。最も疑わしいのは、恋人でもあるアリソンなのだが。今回はハードボイルド。1961年の陽気な世界からえらくぶっそうな時代にきてしまった。それにしても、わずか8年で、アメリカも随分かわったのね。

1月24日

「パワーレンジャーターボ」　スーパーチャンネル

第38話

絵の具をかけることで、何にでも変身できるモンスター。だが、ジェシーの飼い犬に絵の具がかかってしまったために・・・・。飼い犬が人間になって現れるというファンタジックなお話。でも、パワーレンジャーにそんなこと期待してないんだよね。

第39話

豪速球を投げるモンスター登場。野球にうつつを抜かすＴＪと勝負する。「カーレンジャー」の時もそんな筋だったな。どっちにしても、シグナルマンはどうでもいい存在になっている。

「猿の軍団」　チャンネルNECO

第12話　喜びのめぐりあいと空飛ぶ円盤(脚本・阿部柱一　監督・深沢清澄)

海岸線に追い詰められたゴドーたち。だが、突然現れた空飛ぶ円盤の起こした大津波に救われる。村びとから、ビップと和子たちが指令部にいると知ったゴドーは、次郎とともに潜入する。遂に再会の四人。ビップの庇護の下にいた女性二人と逃亡を続けていたゴドーたちの間に、猿に対する意識の差ができている。うまい。ただ、一段落ついてしまいそうで、後が恐い。

第13話　チンパンジーに勝った(脚本・若槻文三　監督・深沢清澄)

ビップと行動を共にすることを約束したゴドー。四人は中央指令部へと向かう。ところが途中、ゲバーに先導されたチンパンジーの一団に襲われ、一行はバラバラに。一段落どころか大波乱。あと一歩というところで、また逃亡生活に逆戻りしてしまう主人公たち。このせつなさが逃亡ものの醍醐味だよなぁ。

第14話　猿の国もお正月(脚本・田口成光　監督・土屋統吾郎)

チンパンジーたちから救い出したウラーとともに人間探しの旅を続けるゴドー、和子たち。ウラーの村に立ち寄ったところ思いがけず歓迎される。その頃、ビップ負傷の隙をつき、ルザー指令がゲバーを署長に復帰させる。正月の風景をえんえん見せることはないだろう。猿なだけなんだから。

1月25日

「必殺仕事人」　スカイＡ

第30話　酔技田楽突き(脚本・石森史郎　監督・松野宏軌)

非道な押し込み一味「白虎」が捕らえ処刑された。しかし、上方で親、弟を殺された娘が白虎の殺しを依頼してくる。処刑されたのは、白虎ではないという。身を売って仕事料を作るというのはおきまりなパターンだが、娘役の役者さんが実に魅力的。多少救いとなっている。しかし、やっぱり左門がおでん屋なんぞになってしまったのは痛い。白虎殺しに奮闘するのは秀なのだが、この役目はやっぱり左門でしょう。町人頭は似合わないし、あぁ、左門帰ってきて。

「大鉄人17」　東映レーザーディスクより

第3話　消えたワンセブン謎のヘルメット(脚本・伊上勝　監督・若林幹)

三郎少年の前に出現した謎のロボットは敵か味方か。レッドマフラー隊の新隊長として剣持が赴任。一方のブレイン党にはキャプテンゴメスとチーフキッドが加入。レッドマフラー隊本部では、ワンセブン唯一の手がかりである三郎少年のヘルメットを解析していた。その結果、ヘルメットは脳波と連動することが分かる。しかも、三郎の脳波でなければ作動しないのだ。役者が揃い、いよいよ全面対決へ。本来「CS日記」の主旨には反するのだが、最高傑作と思っている「大鉄人ワンセブン」のＬＤを手に入れたうれしさから勝手に記入する。

第4話　わが友はワンセブン(脚本・伊上勝　監督・若林幹)

地震ロボットを退け、謎を残したまま消えたワンセブン。剣持は三郎のレッドマフラー隊入隊を進言する。ワンセブンを動かせるのは三郎だけと判明した今、ブレイン党は総力をあげて三郎を狙ってくるに違いない。命を狙われている三郎は友人と遊ぶこともできず、言い様のない孤独を感じる。そんな時、地震ロボットがダムに出現。だがそれは三郎を誘き寄せるための罠だった。待ち受けるブレイン党の狙撃部隊。追い詰められる剣持隊、ダムに向かう地震ロボット。果たして・・・・。ワンセブンの魅力は、ロボットとブレイン党の二面攻撃にある。剣持対ゴメスの「先の読み合い」とそれに絡む巨大ロボット。その二つ゛ぴたりと符合していた前半部分は本当に傑作ぞろい。レーザー兵器も出ず、怪人も出ず、ロボットも用途目的そのままの格好をした無骨なスタイル。これで、三郎君がもう少し芸達者ならねぇ。

「マグマ大使」

第41話

各地の遊園地を荒し回る怪獣バルザス。しかし、マグマやスクランブルが到着する頃には忽然と消え失せているのだ。アースはバルザスの秘密をさぐるうち、バルザスが植物と動物の合成生物であることを突き止める。バルザスが姿を消す秘密とは・・・・？。怪獣一本攻めはひさしぶりか。バルザスのデザインがとてもキュート。ただ、特撮的にはきついものがあるなぁ。人間たちによる追撃戦がなくなると30分観ていられない。

1月27日

「必殺仕事人」　スカイＡ

第32話　隠技待ち伏せ斬り(脚本・武末勝　監督・松野宏軌)

若年寄の次男の一味が町中で乱暴狼藉の限りを尽す。主水たちは妹を彼らに殺された芸者の依頼を受け、調査をはじめる。ところが、町奉行所の直訴により大目付の裁定が下り、彼らは切腹させられてしまう。木更津の元締のところに依頼→加代が来て頼み人の身辺を洗う→仕事、というパターンができつつある。今回の場合は一つひっくり返しがあるので仕方ないのだろうが、頼み人の独白がえんえんと続き今一つ情感が乗らない。それにしても、どうして木更津にしたの？。加代を出すため？。

「秘密戦隊ゴレンジャー」　ファミリー劇場

第20話　真っ赤な死闘!　日輪仮面対アカレンジャー(脚本・上原正三　監督・田口勝彦)

度重なる作戦の失敗に業を煮やし、黒十字軍総統はゴビ砂漠より猛将鉄人仮面を呼び寄せた。焦る日輪仮面は、三日のうちにゴレンジャーを倒すことを約束する。日輪仮面は黒十字軍を裏切ったと芝居をうち、イーグル基地に保護を求める。懐疑的な新命を説得し日輪仮面をかくまう海城。日輪仮面は黒十字軍基地の在り処を教える。幹部怪人とアカの一騎討ちはここからはじまった。ゴレンジャー特にアカレンジャーは単体で見た場合も実に格好いい。デザインセンスに脱帽。

今回のナゾナゾ　羽のはえた椅子はなに？

第21話　青い脅威!　古代からきた怪飛行船(脚本・上原正三　監督・山田稔)

ゴビ砂漠よりやってきたモンゴルの猛将鉄人仮面テムジン。彼はゴビ砂漠より持ち去った地図をもとに、かってアトランティス大陸を一夜にして海に沈めた悪魔の飛行船が日本のどこかに眠っていることを突き止める。テムジンの命を受け、砲丸仮面が飛行船発掘にあたる考古学者清水を狙う。テムジンの持つ地図は半分でちぎれており、もう片方を持つ清水の協力がなければ、位置を特定できないのだ。アカの次はアオレンジャー一騎討ち編。明らかにリーダー的な資質を持ちながら常にサポートに回るアオの立場は実に微妙。それだけに海城とのタッグが非常に魅力的にうつる。アオレンジャーの存在を最後までキープできたのは、本当に奇跡的。

今回のナゾナゾ　顔にあるビルはなに？

第22話　黄色い空襲!　アトランティスの悪夢(脚本・上原正三　監督・山田稔)

歯車仮面にょって目前で奪取されてしまった飛行船アトランティス。その攻撃力の前にゴレンジャーも歯がたたない。歯車仮面は太郎たちを人質にとり、バリブルーンの動きも封じる。テムジンはアトランティスから火山帯の中に水爆を打ち込み、日本列島を水没させようと企んでいたのだ。アカ、アオの後を受け、キレンジャー活躍編。彼がメカの天才であることをほとんどの人は忘れているかもしれない。もう一つ、今回は太郎の出したナゾナゾを無事解くことができるのだ。それにしても、あのカレーをむさぼり食う演技は大変だったろう。

今回のナゾナゾ　赤、青、黄の眼を持って道の真中で睨んでいるものはなに？

1月28日

「宇宙刑事ギャバン」　ファミリー劇場

第34話　思い出は星の涙　父のない子母のない子(脚本・上原正三　監督・小笠原猛)

記憶の変換装置を開発したマクー。それを使い人間の記憶を改変、大金を得ようと企む。ところがその現場を目撃した少年の記憶が消されてしまい・・・・。少年の記憶を取り戻すためアジトに潜入するギャバンが熱い。しかしここ数話は、悪い意味での安定期に入っている。相変わらずアクションは物凄いけど、そろそろマクー空間にも飽きてきたし。

「仮面ライダーストロンガー」

第1話　おれは電気人間ストロンガー!!　(脚本・伊上勝　監督・塚田正煕)

ホバークラフトを襲ったブラックサタンの奇っ械人ガンガル。その前に謎の男女が現れ戦闘員を蹴散らしてしまう。組織や主人公の背景などを一切語らず、いきなり物語に導入され面喰らう。一通りの顔見せは終わるものの、真相の解明は次回待ち。放浪を一つのテーマとしているらしく、雰囲気も抜群。

1月30日

「Ｇメン75」　ファミリー劇場

第62話　深夜放送ジャック(脚本・池田雄一　監督・佐藤純彌)

深夜ラジオの放送局に、銃を持った青年が乱入した。放送を通じて一人の女性を捜しだせと言う。青年を個人的に知る響刑事は現場へと向かう。青年は孤児院の出身であり、ラジオの放送を通じ仲間と励ましあっていた。地道にがんばる彼らに果たして何が起きたのか。またまた響刑事である。この偏りに他のレギュラーは怒らなかったのだろうか。深夜から夜明けにかけて、一晩だけの物語ということで掴みはばっちりなのだが、そのわりにテンポがのろくネタもすぐに割れる。この話なら逆に響以外の刑事(例えば山田とか)の方がよかったのでは？。

「新・アウターリミッツ」　WOWOW

空白の記憶

ホームレスの救済センターに、一人の男が逃げ込んできた。彼は一切の記憶をなくしており、手には奇妙なケースを持っていた。中味は厳重に密封されたアンプル。麻薬だと考えた施設の責任者はそれを金庫に隠してしまうが、男はそれを必死になって捜しはじめる。そのアンプルには男の記憶そのものが入っており、首筋に注入することで記憶を取り戻せるというのだ。記憶と人間性を非常に冷酷な展開で問う一本。ただ記憶がないだけで、ここまで人間の本質が変わってしまうとは考え難い。

「仮面ライダー」　ファミリー劇場

第39話　怪人狼男の殺人大パーティー(脚本・伊上勝　監督・山田稔)

深夜、狼男ビールスの人体実験を行うショッカー。その現場を孤児院の少女に目撃される。作戦の指揮を取るゾル大佐は狼人間を孤児院に派遣。少女の誘拐を企てる。しかし、先回りしていた一文字は仮面ライダーに変身。狼人間に挑む。ゾル大佐自らが現場にたつ狼男作戦。「おまえが仮面ライダーに変身できるように、わたしも変身できる」のセリフには思わずニヤリ。ただ意外とあっさりやられてしまうのね。

「タイムマシーンにお願い」　スーパーチャンネル

第9話

今回のリープは1961年。のりうつった人物の名前はサム。同じ名前とホッとしたのもつかの間、何と当人は女性であった。彼女は自動車メーカーの重役秘書をする美貌の女性で、ルームメイトと暮らしている。今回の任務はそのルームメイトの自殺を止めること。サムが秘書を勤める副社長は、妻がありながらルームメイトと結婚の約束をしていた。彼女の自殺の原因はそれだったのだ。女性にリープしたということで、主人公は終始女装。役者さんも大変である。女性を食い物にする副社長に一矢報いてラストなのだが、もっとドカンとやってくれた方が分かりやすくてよかった。

1月31日

「スパイ大作戦」　スーパーチャネル(放送は終了しています)

第？話

軍の給料800万ドルが強奪された。マフィアの仕業であるらしい。かれらは現金を宝石に変え、アメリカへの持ち込みを画策している。今回の任務は800万ドルを取りかえし、マフィアの息の根を止めることにある。ジムたちはマフィァファミリーの不仲につけこむ作戦をたてる。ところが、作戦遂行中にアクシデントが起こりジムが記憶を失ってしまう。残されたメンバーの運命は？。そもそもマフィア相手のどたばたにどうしてIMFが出てくるのかが不明。まぁ、後期はこんな話ばっかりなのだが。さすがにそれでは申し訳なく思ったのだろう。ジムがひどい目にあう。しかし、ジムがいようといまいと、きっちりと作戦を成功させてしまうメンバーたち。ジムいらないじゃん。

第？話

港を牛耳るマフィア。その壊滅が今回の任務である。ボス格の男はかって仲間の男を海で殺したことがある。死体も発見されていないことから、ジムはそれを利用する作戦をたてる。もっとも、相手は幽霊など信じるタマではない。そこはもう一捻り。IMFとしては相手にとって不足ありすぎなのであるが、今回はなかなか面白い。いかにしてターゲットが狂っているように見せるかがポイント。

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