謎宮会 2000/11-12

円谷夏樹のCS怪獣・怪人日記 7月

円谷　夏樹

警告　ミステリーと全く関係のない記述が少しずつ減っています

7月1日

スタートレックボイジャー

第50話

ボイジャーの前に29世紀から来たという時間保護局の艦があらわれた。ボイジャーは29世紀に壊滅的な打撃を与える事件に関与しているため、撃沈するという。艦の攻撃をなんとかかわしたボイジャーだが、時間の渦に飲み込まれタイムスリップしてしまう。ついたところは、20世紀、1996年の地球だった。「ディープスペース9」でも近未来にタイムスリップしたが、視聴者たちのいる現在にくるのは、ひさしぶり。前後編ということもあって、かなりのタイムパラドクス要素がちりばめられ、凝った作りになっている。

第51話

ボイジャーとともに時間の渦に飲まれた時間保護局の艦は、今より30年前、1967年の地球に着陸していたことがわかる。そしてその艦を奪ったのは、コンピュータの天才ヘンリー・スターリング。彼は29世紀の技術を利用して、現在のコンピューター革命を引き起こしたのだ。つまり、20世紀後半におけるコンピュータの発展はやはりタイムパラドクスのもたらしたものであった。スターリングはより多くの未来技術を手に入れるため、艦で29世紀に向かおうとしている。だがそんなことをすれば、巨大な時空爆発が起こり、29世紀は壊滅してしまう。乗員たちが2人1組で現在の街を走り回るシチュエーションは「故郷への長い道」以来の定番。パリスがＢ級映画のファンで「死霊の盆踊り」のポスターを見て歓喜するシーンは傑作。

7月3日

「新・必殺からくり人」　時代劇チャンネル

第2話

戸塚。茶屋の前に、鎌倉へと抜ける道がある。その道標が赤く染まった。鎌倉には駆込み寺がある。その道を逃げて行った女は数知れず。だが、その道の途中には、駆込もうとする女をだまし、金にしようとする奴らがいた。お助け紋三郎を演じる岸田森が、どーでもいいのだが、凄い。ただ、今回の白眉はその結末であろう。ターゲットをただ殺さず、もっとも悲惨な死を与える。初期仕置人を彷佛とさせる幕切れは圧巻。

7月4日

「新必殺からくり人」　時代劇チャンネル

第3話

三島。三島明神の灯ろうが赤く染まる。灯ろうには、寄進した男女の名前が。しかし、男は死に、女は女郎となっていた。安藤広重が登場してしまい、やや興醒め。やっぱり張本人は、江戸やどこか旅の空で、お艶たちの身を案じていてもらいたい。殺しの仕掛けも今一つのりが悪かった。

7月5日

「新必殺からくり人」　時代劇チャンネル

第4話

原宿。野原に佇む鶴が赤く染まる。広重が旅の途中、切腹する侍を見たのが事のはじまり。その侍は今際の際に鶴と言い残したのだが。通りがかったお艶たちに、ほいほいと手がかりが転がり込む。ちと安易すぎるんじゃない？　今回のターゲットたちも、そんなに悪くは見えないし。まして、何も知らずばりばり切り殺される手下の侍の立場は？

7月8日

「Ｇメン75」　ファミリー劇場

第84話　三本指の刑事(脚本・池田雄一　監督・山内柏)

老人を人質に逃亡を続ける犯人二本松。津坂、水原の両刑事は人質を救いだすも、刑事一人を射殺され、二本松には逃走されてしまう。津坂と水原は二本松の愛人宅の張り込みをはじめる。水原はかって伊豆で生き埋め事故に遭遇しており、以来、少々神経症気味である。そんな中、中野区の倉庫が放火され、二本松の焼死体が発見された。目撃者証言から、当夜、水原が現場にいたらしい。しかし、その時間、水原は津坂とともに張り込みをしていた。意外といえば、こんなにも意外な展開はそうあるまい。当時としてはこのトリック、なかなか斬新なものだったと思う。ただ二本松の逃亡と生き埋め事件が、密接に絡んでいるようで、実はそうでもない。トリックを犠牲にしても、生き埋めにしぼった方がよかったのでは？

7月9日

「新スパイ大作戦」　スーパーチャンネル

第6話

ベルリン。東ドイツの医師ケルスナーは秘密警察と結託し、西側へ逃亡をはかる市民を虐殺していた。ケルスナーは通商交渉代表の娘を拉致、交渉を東ドイツ有利に進めようと画策する。フェルプスたちの任務は、代表の娘を救い出し、ケルスナーを再起不能にすること。今回は牢屋閉じ込めもの。ターゲットが牢獄に収監されたと思わせ、自供を取る。作戦があまりにうまく行き過ぎて面白みにかける。ただ、フェルプスの最後のセリフは胸にしみた。

「いずれ壁もなくなるさ」

7月10日

「新必殺からくり人」　時代劇チャンネル

第5話

府中。安倍川渡しにのる女が赤く染まる。調査をはじめたお艶の前に現れたのは、7年前に別れた一番弟子、春之助。だが、彼は押し込み強盗の一味だった。押し込みから唯独り生き残った少女がキーとなるのだが、一向が泊まった宿屋にたまたまかくまわれ手いるなど、都合のいい展開。春之助とお艶の因縁でなんとか最後まで観られる。

「冒険野郎マクガイバー」　スーパーチャンネル

第21話

モスクワ。ピーターの親友アレクサンダー・カーソフが投獄され死んだ。ピーターは彼の娘をＫＧＢから救うため、ソビエトに乗り込む。ピーターに協力し、脱出に手を貸すマクガイバー。ところが、カーソフは実は死んでおらず、レニングラードにあるサナトリウムに幽閉されているという情報が。マクガイバーは精神病患者を装い、潜入。愛すべき囚人たちと脱走作戦を練る。とにかく前半のボートチェイスがすごい。007「ムーンレイカー」中盤を彷佛とさせるでき。ただ、脱走に協力した患者たちは、その後、どうなったのだろう。サナトリウムは閉鎖されたわけではないし。看守にめちゃくちゃしたんだから、ただでは済まないと思うけど。

「ホミサイド」　スーパーチャンネル

第83話

ヌーエン一家の経営するベトナム料理店が襲撃され、数人が射殺された。死んだ中には、その店で警備のアルバイトをしていた現職警官も含まれている。幸い、厨房に隠れていて難を逃れた子供が二人。その目撃証言を元に容疑者二人が浮かぶ。うち一人は、死んだ警官の相棒。捜査に当たるのはルイスとペンブルトン。現職警官を相手にした取り調べがはじまる。今まで、猛烈に相性の悪かった二人がコンビを組む。放映開始時から不動の二人は東西の横綱。新メンバー加入のイベントが一段落し、いつものノリに戻った感がある。骨太な傑作。

7月11日

「新必殺からくり人」　時代劇チャンネル

第6話

日坂。路傍の夜泣き石が赤く染まる。広重は、その場所で追い剥ぎに斬られる夫婦を見た。身重であった妻は、瀕死の重傷を負いながらも子供を産み、自分は死んでしまう。さて、その裏に隠されたからくりは？　夜泣き石のところで、一向が夫婦の遺児を見つける。そのあたりからして、できすぎの話ではある。ただ、ターゲットがお駒の生き別れの兄とわかり、ぎょええええとなる。お駒の一人がちで後半盛り返し、今のところ、「からくり人」のベスト1。

「特捜最前線」　ファミリー劇場

第121話　マニキュアをした弁護士!　(脚本・木田英郎　監督・村山新治)

のっとり屋の大葉を追う特命課。彼と繋がりのある相場師飯坂が刺殺された。犯人は飯坂から金を借りていた男木島。逮捕された木島だが、彼には大塚トモ子というやり手の女性弁護士がついていた。果たして、本当に木島は飯坂を殺したのか。彼と大葉との繋がりは。セミレギュラーである大塚弁護士を演じるのは「女Ｇメン」こと藤田美保子。今回も神代たちと対等に渡り合う強靱なところをみせてくれる。ほんの少し神代が先を行っている、その距離感がたまらなくいい。個人的には大塚弁護士の敏腕調査員がポイント高し。

7月12日

「新必殺からくり人」　時代劇チャンネル

第7話

荒井。渡し船にのる人々が赤く染まる。浜名湖を渡った先にある荒井の関は厳しい詮議で有名である。駆け落ちなどで江戸から逃げてきた者たちを捕らえるためである。そうした人々の思いにつけこむ悪党たちが今回のターゲット。今回でレギュラーの一人が壮絶な死を遂げる。見た目全然壮絶ではないのだが、この死に様には素直に感動した。おそらく本業が忙しくての降番と思われるが、それにしては異様にテンションの高い幕引きである。

7月14日

「木枯らし紋次郎」　時代劇専門チャンネル

第1話　川留めの水は濁った

天保8年。駿河。賭場でいかさまを働き逃走する姉弟。その諍いに巻き込まれた紋次郎。かかわり合いを避けたい紋次郎だが、姉弟を追うやくざ者の頭が、姉の死に関わりがあると知り・・・・。市川昆演出である。最後の斬りあいなどは画面が暗すぎてなにをやっているのかまったく分からない。これはもう「美学」。現在では再現すら不可能な風景描写が冴える。

第2話　地蔵峠の雨に消える

木曽路で腹痛を訴える渡世人を助けた紋次郎。渡世人はまもなく息を引き取るが、その真際、故郷の妻へと手紙を託される。義理を感じた紋次郎は4日の道程をかけ男の故郷を訪れるが・・・・。義理人情が裏目に出るが、自分の生き方を変えようとはしない紋次郎。ここでも、「美学」が炸裂。格好よく撮ろうとはしていないのだが、結果として紋次郎がとてつもなく格好よくなっている。ラストのスローモーション演出は今観ても遜色なし。

「Ｇメン75」　ファミリー劇場

第85話　77元旦デカ部屋ぶっ飛ぶ!　(脚本・高久進、池田雄一　監督・深作欣二)

民政党本部爆弾事件を捜査するＧメン。正月とはいえ、捜査本部のある中里警察署に出勤している。そんなとき、ダイナマイトを持った女が捜査本部に立てこもる。津坂、草野、山田とつぎつぎに人質になり手が出せない。だが、犯人の狙いは、響刑事の命であるという。初詣に出かけた響はそのまま単独捜査に向かい、本部にはいなかった。響を救うため、刑事たちはぎりぎりの駆け引きをはじめる。実際は駆け引きもなにもあったものではないのだが、そこはそれということで。一歩間違えば完全なコメディーとなる話を、しっかりとコメディーとしているところはさすがＧメン。とはいえ、深作演出はさすがの一言で、緊迫感をなくすことなく最後までいく。オチは「またか」の二番煎じ。

7月15日

「木枯らし紋次郎」　時代劇専門チャンネル

第3話　峠に哭いた甲州路

大関。土地が痩せ貧しいこの一帯は、かたくなに他所者を拒んできた。足の不自由な宿屋の娘に頼まれ、大関に一泊することになった紋次郎。だが、村は復讐に燃える男の標的とされていた。かって、女殺しの濡れ衣を着せられ片腕を切り落とされた男が村びとを皆殺しにするため、むかっているのだ。非情な村びとを助けることを拒み、村を出る紋次郎だが。市川演出が炸裂する傑作。ここまでの中ではベストエピソードだと思う。話の作りが続く4話とほぼ同じっていうのが気になるけど。

第4話　女人講の闇を裂く

紋次郎が助けた子連れの女は二本松の出身だった。女とともに二本松を訪れた紋次郎だが、当日は庚申待の日。その夜一晩、男女は別々に別れ、眠ることもせず語り明かすのだ。二十年前のこの日、庚申待の掟を破ったとして、女共々村を追われた男がいた。男は二十年後に復讐に来ると言い残していた。果たして、その夜、女人講の場に刀を持った男が乱入。女三人を斬殺する。ややミステリがかった話である。うさん臭い人物をそれとなく配置し、中心に紋次郎を置く。このままでは終わらないぞ、という雰囲気がかすかに流れ、いくつかの仕掛けが用意されている。こうした展開に慣れている者には食いたりないだろうが、当時としてはかなりの冒険だったのかもしれない。

7月17日

「新・スパイ大作戦」

第8話

死の商人であるダグラス・マシューズ。彼が盗んだ地対空ミサイルを取り戻し、武器商人としての信用を失墜させることが、今回の任務。フェルプスは、マシューズが武器取引の際、現場を目撃したアポリジニを殺したことに目をつける。本当にひっかかるのか？　と真剣に首を傾げたくなる荒唐無稽の仕掛け。まぁ、これがスパイ大作戦らしいといえば、らしいのだけど。ここにきて、徐々にサスペンス色が消えてきたのががっかり。騙しのテクニックばかりが目立つ。

7月18日

「新必殺からくり人」　時代劇チャンネル

第8話

藤川。馬と犬が赤く染まる。一向は盲目の少女と出会う。彼女は「ふじ」という名の立派な馬と常に行動を共にしている。そんなとき、「ふじ」を献上馬として差し出せとの命令が。暴れ馬の正面に躍り出るなど、西崎みどり大熱演。あれは恐かっただろう。でもそれだけ。

7月19日

「新必殺からくり人」　時代劇チャンネル

第9話

鳴海。駕篭に乗る女が赤く染まる。鳴海しぼりの反物を品定めしていく女がいる。その気配のただならぬことに興味を持った広重は、その真相をさぐってくれとお艶に依頼したのだ。街を支配するヤクザから女を助けた一向は、真相聞き出すが。実によく考えられているようで、めちゃめちゃな話。広重が女を見た時から相当な日数がたっているわけで、偶然、一向が出会うというのは気持ち悪い。更に、ラストの男ははっきり言って見殺し。男が殺された瞬間、その場にいた二人が反撃にでる。それなら殺される前に動けよ。

7月20日

「サードウォッチ」　WOWOW

第10話

取り壊し用の火薬が誤って爆発し、老朽化したビルが倒壊。中には作業員が数名閉じ込められている。ドーティたち消防隊が出動、ボビー、キムたち救急チームもかけつける。ビルの地下に二人の人間が閉じ込められていた。二人は瓦礫の下敷きとなっており、動かすことができない。瓦礫にエアバックを挿入、引出そうとするが、瓦礫上部に堆積した物が、二人のうちどちらかに崩れ落ちてくることが判明。二人のうちどちらを助けるのか。現場の人間は苦悩する。同時期に「ホミサイド」の「地下鉄」というエピソードを見た。生きているが実質的に「死人」である男の口からほとばしるメッセージを記録した魂が吹っ飛ぶような話であった。今回も、ある意味それに近いストーリーである。死が確実となった男の残すメッセージを聴け。

7月21日

「サードウォッチ」　WOWOW

第11話

アパートで火事が。出動しようとするドーティたちだが、消防署の前に違法駐車があり消防車が出られない。その遅れのため、母親が一人死ぬ。アパートの中で頭をショットガンで吹き飛ばした自殺体が発見される。死んだ男はサリーの元相棒であった。警官を辞めた男の孤独な背死に様に、サリーは自分自身の未来をかさねあわせる。全てが少しづつうまくいかない。登場人物たちのそんな一日の物語。ＥＲの女医とドグの関係が気になる。ドグとカルロスは始終ケンカばかりしている気がする。

7月22日

「サードウォッチ」　WOWOW

第12話

スクールバスから降りようとしていた児童の列に車がつっこんだ。一人が死亡、二人が重傷。車は現場から逃走する。デイビスは一時的な徒歩パトロールにつくことに。パートナーは父親ともコンビを組んだこともあるキャンディーマン。デイビスは英雄でもあった父のもう一つの側面を垣間見ることに。ボビーの駄目アニキ役は「ホミサイド」でファルゾンを演じている人だった。痩せてるし、髪型も服装も違うので全然気づかなかった。

7月24日

「木枯らし紋次郎」　時代劇専門チャンネル

第5話　童歌を雨に流せ

紋次郎の首に百両の賞金がかけられた。紋次郎を狙い、つぎつぎと現われる殺し屋たち。だが、賞金をかけたのは誰なのか、その目的は？　紋次郎は雨の山中で、子供を間引きしようとする女に出会う。金策に出たままの夫が帰らず、やむにやまれず子供を殺そうとしたのだ。紋次郎は女の夫金造を見つけてやると約束し、山を下りる。いくつもの人間が複雑にからみ合う。ストーリーそのものが驚くほどによくできている。単純な謀略ものとせず、間に金造を絡ませたことが正解。見ごたえあり。

第6話　大江戸の夜を走れ

十六夜小僧という盗賊が処刑される。盗賊の残した4000両の金を巡る争奪戦に巻き込まれた紋次郎。私は日本で数少ない(であろう)菅貫太郎のファンである。あの凶相を画面で見るたび、心が踊るのである。しかし、その菅貫太郎に農民をやらせるとは何ごとか。哀れっぽい声に鳥肌がたっちまったぜ。それにしても、紋次郎に江戸は似合わない。深夜、木戸を避け江戸の暗闇を疾走するシーンは最高である。

7月25日

「新必殺からくり人」　時代劇チャンネル

第10話

庄野。竹の内の傘をさした男が赤く染まる。傘をさした男は本陣の主人であったが、峠路で行方不明になっていた。現在の本陣は、その妻が一人できりもりしている。とはいえ女手一つで本陣を支えきれるものではなく、内状は火の車。お艶らは、「本陣」の株を狙う脇本陣を疑う。脇本陣、悪い、悪いぞ。神田隆。簡単ではあるが、どんでんがえしも用意されていて、そこそこ楽しめる。ただ、ここまでくると、勧善懲悪のハッピーストーリーだな。

7月26日

「新必殺からくり人」　時代劇チャンネル

第11話

大津。お艶一向が泊まった宿屋に泥棒が入り、広重の絵が盗まれてしまう。広重のメッセージを確認する術のない、からくり人。しかも、泥棒というのは代官と結託した商人の手下。代官は、これと目をつけた女の道中手形を盗ませ、自分を頼ってきた女を女郎として売り払っていたのだ。代官は広重の絵に着目。その仕掛けを見破ってしまう。こういう手があったか!　と最初から手に汗を握る。その緊迫感が最後までもたないのががっかりなのだが。なかなか頭の回る代官を石橋蓮二が好演。

「スタートレックボイジャー」　スーパーチャンネル

第55話

巨大な星雲を横切るため、物資の補給が必要なボイジャーは、星雲手前の補給ステーションに立ち寄った。ニーリックスは、そこで同じ種族のウィックスと出会う。商売でしくじり落ちぶれているウィックスは再起をかけ、このステーションにいるという。星雲の地図を手にいれるため、ウィックスと医療品の運搬をするニーリックス。だが、彼の運んでいたものは禁止されている麻薬だった。取引がこじれ、売人を殺害してしまうウィックス。しかも、犯人としてパリスとチャコテが拘束されてしまった。いよいよ新たな星域に踏み込むボイジャー。ナビゲーターとしての地位を不安に思うニーリックスの心情を見事についた一本。同じような経験は誰でも経験するはずであり、ラストにおける艦長の言葉は実に心に響く。

第56話

キムがホログラムのキャラクターに恋をした。恋心を忘れるため、キムはトゥボックに感情のコントロール方法を習う。ボイジャーは星雲の中で、フレアの爆発現象の調査をしていた。通常誘発されるはずの爆発が、なぜか抑制されているのだ。調査を続けるボイジャーだが、突然、全機能が停止してしまう。原因は、どうやらホログラムキャラにあるらしい。キムの恋からはじまった事件がとんでもないところまで転がっていく。今一つぱっとしないトゥボックに喝を入れるような一本。それにしても、スタートレックが続けば続くほど、バルカン人の？な一面かせクローズアップされてくる。こんな調子でバルカン人はどうやって栄えてきたのだろう。ロミュランの方がよっぽど可能性がある。

7月27日

「新必殺からくり人」　時代劇チャンネル

第13話

京都。三条大橋に佇む男が赤く染まる。その男、京都所司代の見張り役。公家の元にやってきた盲目の巡礼者を騙し、上納する金を巻き上げていた。終点についたのだから、最終回にするしかないのだが、どうも不完全燃焼。広重の裏設定は別になくてもよかったんじゃないの？

「冒険野郎マクガイバー」　スーパーチャンネル

第24話

軍事機密であるミサイル誘導システムの情報が盗まれた。犯人はマフィアの手下シモンズ。だがシモンズはドンを裏切り、第三者に情報を売ろうとしていた。シモンズを追って、アメリカ側からマクガイバーが、マフィア側から殺し屋ジミーが送り込まれる。老いた殺し屋ジミーのキャラが抜群。憎めない善良そうな殺し屋というのは、難しい役所だろう。このジミーは後に再登場する。

7月30日

「ホミサイド」　スーパーチャンネル

第86話

バー裏のゴミ箱から、男の死体が。顔を叩き潰され、女性用の下着を着せられていた。被害者は同性愛者であった可能性が強い。捜査に当たるベイリス、ペンブルトンだが、デリケートな問題だけに思うように捜査ができない。そうこうする内、ベイリスの様子がおかしくなる。キャラマンの処刑ビデオ問題、ファルゾンの養育権問題、と個人エピソードも盛り上がる。それにしても、コックス先生って、実はすごく嫌な人なんじゃない？

[UP]

謎宮会 webmaster:meikyu@rubycolor.org(高橋)

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