謎宮会　1999/06

円谷夏樹のCS怪獣・怪人日記6月

円谷　夏樹

6月6日

「小さなスーパーマン　ガンバロン」　ファミリー劇場
第1話　出たぞ!　オソロシゴリラ(脚本・長坂秀佳　監督・東条昭平)
77年4月より、「レッドバロン」「マッハバロン」に続いて企画されたロボットシリーズ第3弾。天堂輝という少年が祖父の残したパーツを身に着け「ガンバロン」に変身。怪人ドワルキンから世界を守るという番組。冒頭より「でかいサル」が大暴れ。特撮が結構いいのに驚く。ゲストに「フォーリーブス」。うーん、ごめんなさい。ちよっと分からないなぁ。次回のゲストは「リリーズ」(……)脚本長坂秀佳、監督東条昭平、ワルワル博士に天本英世、執事ムッシュに黒部進、怪人ドワルキンの声飯塚正三。これって凄い面子。

6月7日

「戦え!　マイティジャック」　チャンネルNECO
第11話　甘い爆弾に食らいつけ!　(脚本・藤川柱介　監督・福原博)
ぶどう園のトラックが崖から転落。その写真を見たMJ隊員たちは、爆発の仕方が火薬のものであると見抜く。その頃、ぶどう酒ばかりを狙った海賊(!)が近海を荒し回っていた。二つの事件の関係は？。調査を進めるに従って、極東支配を狙う組織の存在が。彼等はその拠点として「日ノ出島」占領を画策していたのだ。ぶどう酒工場を乗っ取り、樽らミサイルを詰めて運び出す。「Q」に比べてあまりにも頭の悪そうな組織が登場。殺し屋の一人を演じるのは、きくち英一氏。「帰って来たウルトラマン」のスーツアクターである。

第12話　マイティ号を取り返せ!　前編(脚本・若槻文三、金城哲夫)
イデ……ではなくゲンダ隊員のミスで、「Ｑ」にマイティ号を盗まれたMJ。責任を感じ単身マイティ号を捜すゲンダの前に、一人の青年が現れる……。彼は敵か味方か。一方、マイティ号の操縦方等を納めたマイクロフィルムを手に入れた「Ｑ」はマイティ号で東京を襲撃する。初見でした。細かい所を見ると穴だらけの話なんだけど、とてつもなく素敵な物語。今さら言うまでもなく「森次晃嗣」が謎の青年を演じる。さて、次回は伝説とも言えるあのシーンが見れるのだ。東京決戦の特撮について一言。防衛軍とマイティ号の空戦で、デイシーンとナイトシーンがごちゃまぜになっているのは、ちょっと悲しかった。コンビナートの炎上シーンは一部「オイルSOS」が使われている様に思ったが、それにしてもひどい。何か訳があったのでしょうか。

6月8日

「マグマ大使」　キッズステーション
第12話　怪獣フレニックス最期の日
「人間もどき」の描写って、こんなにえぐかったか？　と首を捻る。顔は溶ける、腕はちぎれる……。「仮面ライダー」にしても何にしても、荒っぽい造りの方が逆に恐かったりするのが不思議(発泡スチロールの顔に薬品ぶっかけて溶かしているんだもんなぁ)。

「メガロマン」　キッズステーション
第26話　蜘蛛怪犬ズバイダーの脅威!　変身できず(脚本・山崎晴哉　監督・野長瀬三摩地)
ピンチに追い込まれるも、女心の情に訴えて毎度脱出する主人公。今回は、敵味方二人の女心を面白いように操って勝利する。いや、まぁ、本人に悪気は無いのだろうけど……。ベーロック演じる黒部進のメイクは相変わらず凄いです。

「レッドバロン」
第17話　悪魔の書いた話(脚本・藤川柱介　監督・鈴木清)
ハードな展開を狙うレッドバロン。今回の主役は熊野警部(玉川伊佐男)。警部が嵐の山中でであった少女。彼女の願いは空を自由に飛び回る事だった。警部は少女を特別にレッドバロンに乗せてやる。空の旅を終えたレッドバロンの前にスペインのロボット「グランマタドール」が出現。少女を人質に、レッドバロンに迫る。あまりのタイミングのよさに少女を疑うSSI。だが、警部は一人少女を信じて、敵「鉄面党」のアジトへと向かう。人質のために攻撃を封じられたレッドバロンはピンチに……。レッドバロンが攻撃をする度に「助けてー」と轟き渡る少女の悲鳴が凄い。それにしても、レッドバロンって正義と悪の図式が明確で、「中間」ってものがないのね。

6月9日

「戦え!　マイティジャック」　チャンネルNECO
第13話　マイティ号を取り返せ!　後編(脚本・若槻文三、金城哲夫)
東京を襲撃するマイティ号。MJ隊員は遂にマイティ号の破壊を決意する。「Ｑ」の船に捕らえられていたゲンダ隊員は、あの青年の助けで脱出する。礼を言うゲンダに対して、青年は「弾超七」と名乗る。「おまえ、何処から来たんだ？」と問うゲンダに、超七は笑って空を指さすのだった。再び東京進撃を開始するマイティ号。防衛軍はマイティ号の装甲も撃ち破る新型ミサイルを発射する。命中まで14分。だが、マイティ号の中にはゲンダと超七が既に潜入していた。「Ｑ」を倒しマイティ号を取り戻す二人。だが、ミサイルはこちらに向かっている。マイティ号を救うためには、「アンチミサイル」を発射するしかない。だが、発射装置は「Ｑ」によって破壊されていた。絶体絶命。その時、超七が取り出した赤いものは……。やっている事は掟破りでもあり、円谷の断末魔をかいま見せる話なんだけど、いや、もう、とにかく本当、この話大好き。
第14話　炎の海を乗り越えろ!　(脚本・市川森一)
待望の大タコ編。タコが巻き付いたまま空を飛ぶマイティ号。そのセンスは本当に脱帽もの。巡洋艦を沈められ、一人生き残った艦長(オガワ隊員の親父さん)の葛藤も盛り込まれているあたり、市川森一らしいと言えばそれまでか。ただ、大タコに漁船が突進していく時に「軍艦マーチ」が鳴り響く……。燃える。

6月11日

「宇宙刑事ギャバン」　ファミリー劇場
第2話　盗まれた日本列島(脚本・上原正三　監督・小林義明)
航海中のタンカーが突然姿を消す。まもなく、アルファという犯罪組織から日本政府に脅迫状が。ダイヤ(いくら分だったか忘れました)をロケットに乗せて宇宙に射出しろというのだ。要求にそむけばタンカーを東京に落とすという。要求に応じた日本政府だが、続いて、富士山の所有権を譲渡しろという第2の脅迫状が。ギャバンはアルファの正体が犯罪組織「マクー」であると見破り、単身アジトへと潜入する。アジトで敵に見つかるのが開始後約一〇分。そこからはただひたすら戦いが続く。モンスターは巨大化するは、魔空空間は発動しまくり。電子星獣ドルは着ぐるみまで出てくる。サイバリアンなんて、何回呼ばれたんだろう。一話を見ても正直ピンとこなかったものの、さすがこの2話で本放送当時を思い出しましたよ。

「仮面ライダーＸ」　ファミリー劇場
第28話　見よ!　Ｘライダーの大変身!!(脚本・村山庄三　監督・内田一作)
ＲＳ装置の設計図も遂に四枚目。例によって持ち主の前に現れる悪人軍団の一人「クモナポレオン」。対決するＸライダーだが、クモナポレオンの吐き出す糸にエネルギーを吸い取られてしまう。間一髪、Ｖ3が乱入、いや登場。Ｘの体に「マーキュリー回路」を取り付け、パワーアップをはかる。吸血クモを飛ばすクモナポレオンに、Ｘライダーの新必殺技「真空地獄車」が炸裂する。ついに「てこ入れ」Ｘライダー。セタップ!!がなくなってしまった。今回の悪人軍団は「クモナポレオン」。でも、「ナポレオン」って悪人なの？やっぱり、「ヒトデヒットラー」が終わるとテンション下がるなぁ、個人的な問題だけど。

「ホミサイド」　スーパーチャンネル
第38話
マンチ刑事、ひさびさの捜査姿が見られる傑作。モチーフとしてある大作家が絡んでいる。彼の墓はボルチモアにあるとか。黒猫、生き埋め、とくれば、誰であるかは容易に分かるけど……。ルイスたちが捕まえた薬の売人。彼は取り引きを条件に、人づてに聞いた殺人事件の話を始める。ある家の地下に死体が埋まっている……。ハワードとマンチは、地下室で生きたまま壁に塗り込められた死体を発見。容疑者である自称「詩人」をマンチが執拗に追及する。

6月12日

「スタートレックディープスペース9」　スーパーチャンネル
第96話　BODY PARTS
クワークが不治の病に？　オブライエンの子供が……？とタイトルが出るまで驚嘆しきりの展開。まぁ、女優さんが実際にこうなってしまったのだから、こういう展開になったのねと。でも、クワーク可哀想。国のお母さんはどうなってしまうのでしょう？。

「横溝正史シリーズ　三つ首塔」　ファミリー劇場
原作に忠実だなぁ。三つ首塔、いまだ登場せず。

6月13日

「仮面ライダー」　ファミリー劇場
第6話　死神カメレオン　(脚本・伊上勝　監督・折田至)
隠されたナチスの財宝を狙い暗躍するカメレオン男。その秘密を知る元日本海軍の砂田を中心に、ショッカー対仮面ライダーの戦いが展開する。本郷は戦闘員に化け、敵アジトに潜入するが……。。初の前後編。もう何回となく見たので、何も感じず淡々と見る。

「小さなスーパーマン　ガンバロン」　ファミリー劇場
第2話　オソロシゴリラの逆襲　(脚本・長坂秀佳　監督・東条昭平)
捕らえられたオソロシゴリラが、倉庫の中から消え失せた。これは物凄い消失トリックですよ。手がかりは床に残された小さな猿の足跡のみ……。まぁ、これ以上は言いますまい。とにかく、ドワルキンって奴は本当に悪い奴だ。「オソロシゴリラの逆襲」というより「さよならオソロシゴリラ」的なラストが長坂節か。

6月15日

「メガロマン」　キッズステーション
第27話　原子炉爆発三秒前!　光線怪獣ジャドンガ(脚本・富田祐弘　監督・野長瀬三摩地)
原子炉を狙って怪獣ジャドンガ登場。メガロマンは、怪獣の出す光線に体の自由を奪われ敗れ去る。防衛軍の攻撃を退け、原子炉に迫る怪獣……。後半、寝てしまってよく分かりませんでした。でも、原子炉が街のど真ん中にあるのって、ちょっと問題なんじゃない？。あと、保積ぺぺは階段登るのが遅すぎ。

「レッドバロン」　キッズステーション
第18話　見よ!　レッドバロンの最後(脚本・上原正三　監督・鈴木俊継)
五〇メートルの大蛇が出る、との噂を聞いてSSIは調査に出かける。だが、それは鉄面党の仕掛けた罠だった。レッドバロンと分断され、追い詰められるSSI。その前に、突如レッドバロンと鉄面党ロボットラジャスターンが出現。鉄面党最強を誇るラジャスターンは、レッドバロンを破壊してしまう。壊されたレッドバロンはもちろんニセものなんだけどね。レッドバロンがやられ、自暴自棄になったSSIをまとめてやっつけようという作戦は、鉄面党にしてはお見事。

6月17日

「ヒルストリート・ブルース」　スーパーチャンネル
第1話　分署番外地
「ホミサイド」より「ER」よりはるか前、既にこんなドラマが出来ていたとは……。「これを見たらホミサイドなんてまだまだ」との評判を聞いていた「ヒルストリートブルース」遂に登場。治安の悪い「ヒルストリート」分署の物語。とにかく忙しい45分である。酒場に二人組みの立てこもり事件が発生。署長が奮闘するが、徹底的にうまくいかない所がおかしい。
第2話
毎日やってるんだからつらい。いつまで見続けていられるのだろう。「スパイ大作戦」を毎日やっていた頃は、地獄だった。今日からまたそんな日々が……。「ホミサイド」に受け継がれている設定が結構多い。署内がとにかく汚い。トイレが壊れている。上司が阿呆などなど……。あまりにも多忙な署長の一日を一気に描く。連続レイプ事件が発生、前の奥さんは相変わらず署でヒステリーを起こし、付き合っている女性ともうまくいかない。さらにヒルストリートを大統領が視察する事になり、警備の算段までする事になる。「ホミイド」も3話が物凄かったけど、これも大傑作。

6月18日

「宇宙刑事ギャバン」　ファミリー劇場
第3話　大変だ!黒星博士のベム計画を阻止せよ(脚本・上原正三　監督・小林義明)
石橋雅史氏演じる黒星博士登場。
子供たちの飼う動物が盗まれる事件が続発。現場付近に出没する虫取り網を持った老人が怪しい。老人の正体は、全く新しい宇宙食を開発した黒星博士の変装であった。博士はマクーの一員であり、人間を空気希薄な場所でも生きられる様に改造し、宇宙へと輸出する「ベム計画」を進めていたのだ。盗んだ動物で実験を終えたマクーは、子供を使っての人体実験を開始する。さらわれる子供たち。改造寸前、本拠に乗り込んだギャバンとコンドルモンスターの戦いが始まる。話はともかく、大葉健二氏の生身アクションが冴え渡る。逆回転を利用した不思議なアクションといい、計算しつくされたカット割りといい、後半は何度見てもいい。

「仮面ライダーＸ」　ファミリー劇場
第29話　死闘!!Ｘライダー対Ｘライダー!!(脚本・鈴木生朗　監督・田口勝彦)
ドイツより帰国したバレリーナ菊地明子の消息を追う神敬介。彼女は、ドイツのラビック博士より「RS装置」の設計図を預かっているのだ。変幻自在の能力を持つカメレオンファントマは、様々な人間に変装し、設計図の横取りを画策する。見え見えの作戦と思っていたが、見事騙されてしまった。まさか、あれがカメレオンファントマだったとは……。やられました。ラストのＸライダー勝負。目が吊り上がっているわけでも、手袋が黄色い訳でもないので、見ている方は本当にどっちが本物だか分からなくなる。もう少し長く戦ってくれれば緊迫したのに。

「ホミサイド」　スーパーチャンネル
第39話
スキンヘッドの男二人に、男性が殺された。現場の状況から、被害者はゲイであると推定される。ベイリスとぺンブルトンが捜査に当たるが……。署内では、何と「チェルトン事件」再燃!。クロセッティの未解決事件をハワードが引き継いだものの、暗礁に乗り上げていた事件だ。ルイスはハワードを無視して捜査を強行。二人の間はより険悪に。チェルトン事件の真犯人は……？(一年前の放送をもう一度見返してみるのもいい)終了直前、感謝祭の休日を過ごす刑事たちの一夜がさらりと描かれる。こうした時事を押えているところもヒットの原因か。日本の刑事ものって、どうして時事ネタをスマートに演出できないのですかね？。

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル
第3話　「賄賂」
眠い。なんで、午前4時から……

6月19日

「スタートレックディープスペース9」　スーパーチャンネル
第97話　可変種の脅威第2幕
第4シーズンの最終話。放送も今回で一旦休止。「スタートレック4シリーズが楽しめるのはスーパーチャンネルだけ」と打ち上げといて、結局一月だけだったのね。原題は「BROKEN LINK」。オドーが遂に偉大なるつながりとの断絶を迎える。人間となってしまったオドーの今後は……？それにしても、DS9のセミレギュラー異星人たちは、皆故郷を喪失してしまうんですね。ガラックはカーデシアを追われ、ウォーフもクリンゴンのカーデシア侵攻の途上で名誉を失ってしまうし、クワークまでもが契約の不履行で生死の淵に立たされる。そしてオドー。恵まれすぎているぞ地球人。
横溝正史シリーズ「三首塔」　ファミリーチャンネル
三首塔登場。今回の中盤から、妙に展開が早くなる。ナレーションの名調子に、首筋を舐められる様な快感を味わう。「レインボーマン」の記憶が染み付いているためか。

6月21日

「パワーレンジャー」　スーパーチャンネル
第94話
毎度お馴染みの「ビバリーヒルズ高校生白書」的(命名ヘレンケラ一先生)戦隊シリーズ。今回は、「タコ足配線」の危険性について講議しているところへ怪人がゃって来るという非常にためになるお話し。悪の帝王ロードＺが宇宙を支配する日も近いぞ!

第95話
毎度お馴染みの「ビバリーヒルズ高校生白書」的戦隊シリーズ。今回は、学校内で探偵ゲームをやっていると、それを邪魔しに大砲モンスターがゃってくる。悪の帝王ロードＺが宇宙を支配する日も近いぞ!

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル
第4話　襲撃計画
不覚にも第3話はよく覚えていない。ボビーとレンコの二人が車泥棒を捕まえる。その男が天才エンジニアであったところから、署内の備品を修理させていく。そんな折、大統領の視察が中止に。裏切りと誤解したギャングたちは一斉に暴動を起こす。一方麻薬課のラルーは賄賂を受け取ったかどで正式起訴が決り……。伏線がきいていて、以外なオチが。密度が濃く、見ていて疲れるほど。

6月22日

「小さなスーパーマンガンバロン」　ファミリー劇場
第3話　危うし!　SL・新幹線(脚本・長坂秀佳　監督・吉澤憲吾)
冒頭、SLが爆破される。いくら特撮といっても愛すべきSLを吹き飛ばすとは!　と憤る。ところが、さにあらず。見事な導入部に感心する。戦車爆弾を使ったSL爆破計画。またもガンバロンに阻止されたドワルキンは、天道輝とガンバロンの関係に注目。ドワルキンは輝に「七月七日生まれの偉大な医者を殺す」と予告状を出す。ゴエモンのコンピューターで、標的が桂木博士(演ずるはミラーマンの「途中からマッドサイエンティスト御手洗博士」を演じた宇佐美淳也)と突き止めた輝たちだが、博士は病気の子供たちを助けるため、新幹線に乗って大阪へ向かっていた。ドワルキンは戦車爆弾を使って新幹線爆破を企んでいたのだ。間に合うか、ガンバロン。新幹線を抜き去るガンバロンをやりたかったのではないでしょうか。後半は「新幹線大爆破」を思い起こさせる……と書いたら誉め過ぎか。でも、ぴか一の出来。

「レッドバロン」　キッズステーション
第19話　美しき悪魔の操縦者(脚本・伊上勝　監督・外山徹)
海岸で行方不明事件が続発。調査に赴いたSSIの前に巨大ロボット「マグマウルフ」が現れる。迎え撃とうとする紅健だったが、鉄面党の銃撃を受け、左腕を負傷してしまう。入院した健を執拗に狙う鉄面党。戦いの中、健は土田博士の娘と出会う。彼女こそ、マグマウルフの操縦者だったのだ。土田博士は「ロボット博」の代表を目指し、「マグマウルフ」を造った。しかし、実際に選ばれたのは「飛龍」(4話でレッドバロンに敗れている)で、博士は失意の内に死んでいったのだ。彼女は人類に復讐するため、マグマウルフに乗り込む。迎え撃つレッドバロンだが、健が負傷しているため、思うように動けない。「逆恨み」ではないかと思う展開だが、レッドバロンだからよしとしよう。

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル
第5話　囮捜査
完全にはまって、毎日見ている……。
学生の恋人がいる主任のフィル。それなのに、署内の装飾を担当するグレイスと……。この二またがなかなか気の利いた伏線になってくるのがいい。署内は相変わらず忙しい。ヘンリーゴールドブルームはちんぴらに絡まれてキレるし、連続強盗の犯人逮捕のため、「醜いアヒルの子」作戦が実施される。作戦名の由来は見てのお楽しみ。メインは、ラルーを巡る汚職疑惑。フリロ署長と相棒のワシントンは遂に真相を。

6月23日

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル
第6話　吸血鬼
哀愁を帯びたテーマを聞かないと、晩飯も食えない今日この頃。白人娼婦の首筋に噛み付く暴行魔が出没。ベルガー刑事が捕まえた男は、自分の事を「ドラキュラ」だと名乗る。ワシントンとラルーは張り込み途中に女のスリを捕まえる。だが、女の持っていた袋から見つかったマグナムは、ボビーとレンコを撃った銃だった……。最初、非道な暴力刑事だったベルガーがだんだんと人間的な人物に修正されてきた。

「スタートレックボイジャー」　スーパーチャンネル
第6話　THE CLOUD
燃料を補給するために目前の星雲へと突入したボイジャー。だが、何者かの攻撃を受ける。調査の結果、それは星雲ではなく、一個の生命体である事が。ボイジャーが侵入した事で、傷ついてしまったのだ。ボイジャーは生命体の傷を治療するため、再び星雲の中へ……。そんなボイジャー艦内では、乗り組み員たちの士気低下が問題となっていた。原因は、ホームシックである。レクリエーションとしてのホロデッキが登場。「未知の生命との出会い」はスタートレックの定番。さんざん見て来た展開ではあるのだが、ボイジャーでやられるとなぜか新鮮。アメリカでは今一つだったらしいが、クルーの見せる望郷の念はいい意味で作品にカラーを与えていると思う。

6月24日

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル
第7話　人質
「ヒルストリートブルース」は、朝の会議から始まる。そして、主任の「気をつけてな」の一言でオープニングへ。この進行がたまらなくいいんだな。少年院を脱走した少年二人がスーパーの冷凍庫に人質を取って立て籠る。確認していないので自信はないのだが、この犯人の二人組みは第1話で酒屋に立て籠った二人では……？。確かに、今回は第1話の微妙なパロディとなっている。突入しか考えないスワットのハンターは署長の邪魔をするし、野次馬のスリを逮捕するベルガーの行動も一話と同じ。ただし、今回の目玉は立て籠りの事件ではない。冒頭、トラ箱で死んだ酔っ払いの死体。これ、このオチ。

6月25日

「宇宙刑事ギャバン」　ファミリー劇場
第4話　死を呼ぶ魔人兜(脚本・上原正三　監督・奥中惇夫)
被った者を無敵にする魔人兜。かってバード星を戦乱へと導いた兜は、今地球の何処かに隠されていた。マクーはその力を手に入れるため、「光コンパス」を持つ宇宙考古学者の一団を襲撃。逃げ出した一人から、魔人兜の場所を示す「光コンパス」を手に入れたギャバンは、捕らえられた考古学者達を救出に向かう。だが、魔空空間により行手を阻まれ、魔人兜はダブルマンの手に。魔人兜を被ったダブルマンに、ギャバンは勝てるのか。くどくは書かないけど、何かピントがずれている一作。魔人兜でこれだけひっぱるのなら、真正面勝負をやって欲しかった。あのオチでは不満足。

「仮面ライダーＸ」　ファミリー劇場
第30話　血がほしいーー　死人沼のヒル怪人(脚本・鈴木生朗　監督・田口勝彦)
血吸いヒルを操る老婆。入院したマコを見舞う神敬介に目を着けた老婆は、病院内にヒルを放ち、看護婦を吸血鬼へと変えていく。このままでは、東京中に吸血鬼があふれかえる(笑)事に……。老婆は、吸血鬼を元へと戻す方法を教えるかわりに、RS装置の設計図を渡せとＸライダーに迫る。老婆は、GOD悪人軍団の一人、ヒルドラキュラだったのだ。いくらドラキュラでも、これを見たら怒るぞ。仮面ライダーに「吸血鬼」ものは定番とはいえ、Ｘライダーの世界には似合わない。

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル
第8話　自警団
ベッカー街商店の住人が、自警団を結成。武器の所持や逮捕権を求め、分署に押し掛けてきた。署長は上層部との板挟みになって困惑する。一方、フィル主任の元にはトレンチと名乗る男から電話が。かって主任が銃撃戦の末逮捕した男。彼が出所したというのだ。単身、待ち合わせの場所へと向かう主任は……。そしてラスト。パトロール中の警察官が、ナイフで喉を切られ殉職。波瀾含みのまま、結末は次回以降に。自分の中ではようやく安定期に入ってきたヒルストリートブルース。第1話もそうだったけど、警官が撃たれる、刺されるシーンは全ての音声が消え、スローモーションとなる。今回は殉職という事で、さらに悲惨な画面作りがなされていた。相棒を殺されたメンデスが、ショックと悲しみで質問に答えられないあたりがとてもリアル。

6月26日

「冒険野郎マクガイバー」　スーパーチャンネル
第139話　新天地へ
遂に最終回(本当の最終回なんですよね?)。中国への武器輸出と、強制労働キャンプの告発が絡む一作。話自体は以前にもあったパターンだが、今回の目玉。マクガイバーの実子登場。それも正真正銘の本物。顔も似ているし、雰囲気もいい。頭の回転が早く、身の回りの物を活用していく辺りも父親譲りか。ただ、若さと経験不足ゆえ、一歩親父に及ばないところがきちんと描かれていて、思わずニヤリとさせられる。この子供の設定を使って「マクガイバー2」もしくは「ヤングマクガイバー」でも始めればよかったのに。

「ホミサイド」　スーパーチャンネル
第40話
今回は比較的シンプルな話だった。ハイウェイ沿いで、快楽殺人と思われる事件が続発。事件の進路にはボルチモアも。ＦＢＩとともに捜査に当たるベイリス、ぺンブルトン。国道を一車線とし、徹底した検問を行うベイリスたち。しかし、犯人はその網をかいくぐり……。シンプルな分、正直言って普段よりテンションが低い。しかし、あなどるなかれ。最後には……。

「横溝正史シリーズ　三つ首塔」　ファミリー劇場最終回。
3週間にわたって散々見せられてきた殺人劇。ここへ来て超猛スピードの展開に入る。生き残りはばたばたと殺され、覗き見と尾行しかしていなかった金田一耕介がちょっと推理しておしまい。何か、噂と違う……。

6月27日

「仮面ライダー」　ファミリー劇場
第8話　怪異!　蜂女(脚本・滝沢真理　監督・北村秀敏)
影村眼鏡店で眼鏡を買った人間が次々と失踪する。ショッカーは、眼鏡に特殊音波の受信機を取り付け、眼鏡をかけた人々を催眠状態にして拉致していたのだ。その目的は、毒ガス製造のための労働力確保。工場に乗り込んだ本郷猛は仮面ライダーに変身。蜂女に戦いをいどむ。ショッカー暗躍のいやらしさをまざまざと見せつけてくれる一作。技術的な処理は実に幼稚なんだけど、「仮面ライダーが居ないとどうしようもない」世界観が伝わってくる。時代性の違いもあるかもしれないが、最近の悪党軍団ってどこか煮え切らない部分が多いと思う。正義の味方が居なくても、何とかなってしまいそうな感じを受けるんだなぁ。

「小さなスーパーマンガンバロン」　ファミリー劇場
第3話　負けるな!　ナマズ大地震(脚本・長坂秀佳　監督・古澤憲吾)
ドワルキンはナマズ型地震発生装置を開発。地震で驚かせて人を殺そう(!!!!!!!!!!)とする。天堂輝は、二年前の地震災害で両親を失い心に傷を負った少年と出会う。少年を立ち直らせようと必死の輝。それを見たドワルキン。少年を殺してしまえば輝は悲しむだろう。それは打倒ガンバロンにも繋がると判断。少年が登っている山にナマズを離し、土砂崩れを起こす。地震で驚かせて人を殺そう、しかも子供。今回はこれにつきます。はい。

6月28日

「パワーレンジャー」　スーパーチャンネル
第96話
毎度お馴染みの「ビバリーヒルズ高校生白書」的戦隊シリーズ。今回は、頭の大きい歌舞伎的隈取りをした三つ目のそれでいて心根のやさしい宇宙人がいきなり学園に降ってくるお話し。悪の帝王ロードＺが宇宙を支配する日も近いぞ!

第97話
毎度お馴染みの「ビバリーヒルズ高校生白書」的戦隊シリーズ。今回は、アイーシャの親友がキンバリーとアイーシャの仲に嫉妬。それを見たロードＺが大喜びするお話し。悪の帝王ロードＺが宇宙を支配する日も近いぞ!

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル
第9話
あまり大きな事件は起きず、それぞれの刑事、警官たちをじっくり見せる展開。相棒ハリスを殺されたメンデスは辞職を考え、ベルガー刑事は恋に悩み、エディは釈放されるがかっての仲間たちからは相手にされず、エディ釈放にふて腐れたレンコは遂にボビーと激突。張り込みにテレビレポーターを連れて来たラルー。ところが、そこで本当の強盗事件が起こってしまう。

6月29日

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル
第10話
下水道の巨大ワニ捜索のためにハンター以下のスワットチームが派遣される。署内では、フリロ署長が本部に栄転するとの噂でもちきり。「ヘッド&テール」というクラブで働いていた15歳の少女が殺される。その捜査に、シュナイダー警部補が乗り出す。その動きに、フリロは疑問を感じるが……。ラルー、ワシントンのコンビがまたやってくれる。フリロ署長を応援する者にとって、ハンターは本当に嫌な奴だもんねぇ。

マグマ大使　キッズステーション
第14話　ドクロ島
パル遊星唯一人の生き残りリーラを保護したマモルたち。その頃、世界各地で原因不明の天変地異が起きていた。日本では、列島の火山が突如活動を開始。遂に富士山が噴火する。リーラはこの状況がパル遊星の最後の状況と同じだと証言。だが、火山対策委員の岩崎博士は、天変地異の犯人はマグマ大使であると断言。マモルの笛でやって来たマグマ一家をミサイルで攻撃してしまう。人間モドキの正体が少しづつ明らかにされてくる。マグマとゴアの一騎討ち!　と思わせておいて、しっかり次週へと続くあたりがうまい。

「魔神ハンターミツルギ」　キッズステーション
第1話　宇宙忍者サソリ軍団をつぶせ!!(脚本・高久進　監督・土屋啓之助)
今月の目玉。最近ではビデオやLDも出ているが、やはり「幻」と言うにふさわしい一品。江戸時代、地球にゃってきた魔神サソリは、サソリ軍団を率いて天下征服を企む。徳川家康の暗殺を服部半蔵によって阻止されたサソリは、江戸の街に巨人デノモンを送り込む。そして、濃姫を誘拐し家康を脅迫。サソリ軍団の前にお庭番は全滅。サソリの出現を知ったミツルギ一族の長老はミツルギ一族に伝わる三つの秘刀を銀河、彗星、月光の三兄妹に託し江戸へ向かわせる。ミツルギや敵怪獣に「人形アニメーション」を使用した不思議な作品。つまり、着ぐるみでは絶対不可能な形態の怪獣を表現できるわけだ。でも、ちよっと違和感が……。

6月30日

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル
第11話　
セントラルヒーティングが故障し、署内は厳寒。カーマイケル、ハードウィックという鼻つまみ者のコンビが異動してくる。彼らは早速ベルガーと諍いを。娼婦殺しについて新事実が明らかとなる。シュナイダーたちが容疑者としていた男は容疑を否認。事件時刻に部屋から出てくる男を目撃したと供述する。その男は上院議員のマコーリーである事が分かり……。フリロの別れた奥さんがストーカーの被害にあっている。その先見性に感心していたのだが、アメリカでは当時から既に問題となっていたのかもしれない。

「刑事コロンボ・逆転の構図」
　スーパーチャンネル緻密に出来すぎているために印象が薄くなる。これはそんな作品ではなかろうか。コロンボの犯人たちは「頭脳明晰」で「周到に計画された殺人」を行うとなっているが、案外そうでもない。安易に共犯者を使ったり、発作的に殺してしまい対処法を後から考えたり……(ロンドンの傘や名作といわれる別れのワインも、殺してから対処を考えている)。しかし、今回の犯罪計画は周到だ。「死者の身代金」もそうだったが、偽装誘拐ものはどうしても周到にならざるを得ない。きちんと「犯人」を仕立てておく辺りは「死者の……」の上をいっていると思う。ただ、あまりに周到すぎて逆にコロンボの突っ込みにスピード感がないとも言える。その辺で損をしている作品なのかもしれない。最期の決め手シーン。私は大好きなのだが、あまり評判にならないのは何故？。 5段階の評価をつけるのなら、5に近いくらいの4をつけて構わないと思う。��次⑬��⑬昭�瘡蜃扈≪緕�鬆昭�鱚貊�閹闌跫��蓿繙就蔗�鷓�繝釶��隴蜴��蜆順�蜉��綵��暸��鱧續就烽赱鉉⊂��澱��鮗��釈�鱚貊�閹闌跫��蓿繙就蔗�痕�蛯硼隨��蛯硼釼跚鉉�蒡遂觸昂��綵�瘉闖�嚠關韈鈑��鱧續就烽赱鉉⊂掾蓖鐚��釈�鱚貊�閹闌跫��蓿繙就蔗�痕��瘧鎬竢�隴竢齔赱仼瘁鱇謨�芍帥処�雕�纐緕�鱇謨�隨竢�隴鱇鉉蜴膀��綵��嚠關韈鈑��鱧續就烽赱鉉⊂��崋��釈�蓿繙就�站�隰瘰�瘡�竢迯纈竇�闕�纈�續�繙纈鱇貎皷篏憶斡攻界韈篏厳恩控鰻喉��鱧續就烽赱鉉�鱚貊�閹闌跫�昭蜊�齟秉��筮褓�隰�跿繝闕辣鱆絎竢躁黼鴟跂�芍聰瘤鈬鮨皷篏憶斡攻界韈篏厳恩控鰻喉�蒹蜃蔗就陰��糘莉��硼鰾纈就唖礁瀕��昕旭��票�昭碣��釈�蓿繙就蔗�痕�蛯硼隨��鱚艱�Å粮⊂��彈��釈�蓿繙就蔗�痕�鱚粡�癇筮轣蜆�鎭��鱧續就頸��莠��釈�蓿繙就蔗�痕�闥繪芬�站續�瘟筮��鱧續就腆��鹿畩�声�蓿繙就蔗�痕�鱚粡�癇筮轣蜆�鎭��鱧續就胙繞竰紜��票��釈�鱚貊�閹闌跫��蓿繙就蔗�痕�闥繪芬蓖�谺轣蜆�鎭��鱧續就烽赱鉉⊂��鹿畩錫鮠首竰蜷�齟秉∵�雕�鱸矜闔�鎭瘡鞦�鵞昭�竰蜷�鹿霈次⑬��⑬Ⅹ首竰蜷�齟秉∵�雕��轣褊�鎬褓��鵞�昭�竰蜷�錫鮠�