謎宮会　1999/10

円谷夏樹のCS怪獣・怪人日記 9月

円谷　夏樹

9月2日

「事件記者コルチャック」　スーパーチャンネル
第14話

かの名作「銀狼怪奇ファイル」の1、2話においてパクリ……いやリメイクされていた「首なしライダー」登場。
墓地の移転で掘り出された棺桶。移動中、その一つから首が転がり落ちた。
シカゴの街を徘徊する首なしライダー。斬殺されていくかっての暴走族メンバー。コルチャックは首なしライダーのヒントを得るため、ギロチンの展示場へと赴き、恐怖時代のフランスについて教示してもらう。
首なしライダー、はっきり言って体のバランスが変です。見ていてちょっぴり恥ずかしくなる。とはいえ、十字路を失踪してきて、首を叩き斬る首なしライダー。映像的には凄く恐いです。

「ヒルストリートブルース」
第54話

テイタム殺しで、ヒル地区は騒然となっている。フリロは教会での市民集会に出かけ、署内では子供を生む決心をしたフェイを慰め、そして、昼休みにジョイスと結婚する。
ベルガーの恋人が、なぜか急にお隣ワシントンハイツ署に転属となる。彼女、もう出てこないのかしら。父親を亡くし、恋人とも離ればなれのベルガー。お気の毒。
そして、いよいよコフィーの大陪審へと……。

第55話

ベネディクトがしばらくヒル分署で働く事となった。とある黒幕をいぶりだす囮捜査のためだが、レンコ、ボビーの胸中は複雑である。ベネディクトはワシントンとコンビを組み、黒幕を追い始める。
ハンター、叉もふられる。あんな熱狂的な出だしだったのに、何があったの？。
ベネディクト登場で、ひさしぶりに波乱の予感。

9月3日

「宇宙刑事ギャバン」　ファミリー劇場
第14話　愛と悲しみの別れ・とどめの一撃!　(脚本・上原正三)

ダブルモンスター、決着編。いよいよ昇り調子かぁ、と期待したが、そうでもなく、何やら尻つぼみで終わる。決戦前、ミミーがギャバンにお守りを渡して、涙ながらに「帰ってきて」なんて言うところはさすがにぐっときたけど。

「仮面ライダーアマゾン」　ファミリー劇場
第5話　地底からきた変なヤツ!!　(脚本・鈴木生朗　監督・内田一作)

もぐら獣人登場。強盗殺人犯の逮捕に協力したアマゾンだが、警官に「怪しい」と難くせをつけられ留置場に。藤兵衛が助けに来るが、今度は犯人を捕まえたという事で取材ぜめに。カメラの列に怯えたアマゾンは警察署を飛び出し、夜の街へと消える。
アマゾン抹殺の指令を受けたもぐら獣人は、アマゾンの友達であるマサヒコを誘拐。人間不信に陥ったアマゾンは、マサヒコ救出に現われるのか?。
新宿と思われる付近をひたすら走り抜ける半裸のアマゾン。画的に見ても、お話的に見ても凄いです。必見。

「ホミサイド」　スーパーチャンネル
第50話

12歳の少女がレイプされ刺殺される。ベイリスは、その手口がアディーナ・ワトスンの事件と酷似している事に着目。ペンブルトンと離れ、一人捜査を始める。
ベイリスのトラウマ、ワトスン事件。容疑者、というよりほぼ間違い無く犯人のタッカーはこの少し前に病死。上層部からの圧力に悩まされながらも敢然と捜査するペンブルトンとワトスン事件に拘泥して事件の核心を見失うベイリスの対比が妙。
メンバーの入れ替えなどでパートナーがくるくる変わってきたが、この2人だけは、やっぱり不変でしょう。「ホミサイド」マニアなら必見の一本。「ホミサイド」をよく知らないと何が起きているのか全く分からない一本。

「スタートレックボイジャー」　スーパーチャンネル
第16話

マキのクルー数名が艦隊ルールを無視した。彼等を再教育するよう命じられたトゥボックは様々な訓練を行うが、うまくいかない。
そんな時、艦内ネットワークに異変が。未知のウイルスがバイオ神経回路を狂わせていたのだ。対処方を見つけるクルーたち。だがその際、トゥボックたち訓練生が危険区域に閉じ込められてしまう。
困った様子を全く見せずに困るトゥボック。やっぱりバルカン人の居るスタートレックはいい。訓練ものと脱出ものをうまく合わせたサービス版。「ネクストジェネレーション」の「エンタープライズパニック」を思い出した。

9月4日

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル
第56話

何かを企むベネディクト。ワシントンの運命は？。
支払い方法をめぐり紛糾を続ける議会。そのおかげで、署員の給料は未だ払われず。
受付(？)のレオが、麻薬中毒者の更正に力を貸し始める。
ワシントンをベネディクトに取られたラルーはベルガーと組む事に。意外な事に、このコンビがなかなかはまっている。

「横溝正史シリーズ・仮面舞踏会」　ファミリー劇場
第1話

……？

9月5日

「Ｇメン75」　ファミリー劇場
第41話　白銀の現金輸送車襲撃事件(脚本・池田雄一　監督・鷹森立一)

北海道編。かって草野刑事が捕まえたチンピラタカシとその女ヒロミ。二人は出所後、北海道で地道に暮らしていた。草野刑事が北海道を尋ねた丁度その時、現金輸送車襲撃事件が起きる。現場に残されたサングラスから、タカシ、ヒロミに容疑が。
よくある話。前回の「硫酸とビキニの女」が消える魔球的であったため、直球一本勝負は印象が薄くなる。

9月6日

「キャプテンスカーレット」　スーパーチャンネル
第15話

作戦を予告するのは当たり前。本日のミステロンは「オマエタチノソウゾウモツカナイホウホウデフクシュウヲシテヤル」そうである。ある時間をもって世界の翼をもぎ取るという。
「世界空軍」の要人を全員抹殺してしまうのがその計画だが、捕まえたスカーレットを殺さず監禁したりと結構作りは杜撰。

第16話

今回は結構すごかった。名作。
月基地が、突然ミステロンとの和平を締結。中立を保つと宣言。スカーレットたちは月基地の総督に真意を問うべく月へと向かう。月基地は「シド」というコンピュータによって管理されており、スカーレットたちと言えども、迂闊に行動する事はできない。総督の目を盗み月面探検車(ルナモジュールそっくり)に乗り、月の裏側へと向かうスカーレット。そこで見たものは、建設中のミステロン基地だった。
「月」の占める役割は大きい。後の「ＵＦＯ」へと繋がる世界観を存分に見せてくれる。

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル
第57話

ようやく支払われる給料。ところが、その金が運搬中、強盗に奪われる。
署員たちはほぼ全員文無し状態。ジョイスの弁護、レオと中毒患者、そして、ベネディクト。全ては「負」の方向へと動いていくのだが、全てが前向き。「ヒルストリートブルース」の絶妙のバランス感覚は、ここへきても崩れる事がない。

9月7日

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル
第58話

今回から新シーズン突入。停電に見舞われた灼熱のヒルストリート。
シーズン開始は必ずベルガーから。いつも同じ黒人を捕まえ、名前を聞いたところでママから電話がかかってくる。
ホモ・バーで乱射事件が発生。6人が死ぬ。犯人を追うラルー、ワシントン、ベルガー。事件時、一人の警官がそのバーに居て、犯人を目撃していた。だが、自分の嗜好を知られたくない警官は、ベルガーたちに名前を伏せておくように懇願する。そこで、ラルーとワシントンは空き巣事件をでっちあげ、容疑者を逮捕するが……。
バーでの乱射事件が核となっており、他の事件はほとんど登場せず。ちよっとテンポがゆっくりすぎるか。

「秘密戦隊ゴレンジャー」　ファミリー劇場
第1話　真っ赤な太陽!　無敵ゴレンジャー(脚本・上原正三　監督・竹本弘一)

前回放送時は50話からの視聴だったので、個人的には待望の放送開始。
日本各地のイーグル基地が黒十字軍に襲撃された。それぞれの生き残り5人を集め、ゴレンジャーが結成される。前期と後期で全くカラーの違うゴレンジャー。軍事機関としてかなりハードな展開を見せる。
ゴレンジャーの製作は1975年。仮面ライダーでいうなら、「ストロンガー」と同時期に当たる。同年3月には「ウルトラマンレオ」が最終回を迎え、前記「ストロンガー」も12月には終了。長く続いたシリーズものに終止符が打たれ、良くも悪くも「動いた」年。75年は「コンドールマン」もあったね。
今回のナゾナゾ　「火をつけて困るランプは？」

「マグマ大使」　キッズステーション
第24話　地球人反撃せよ

人間モドキを死滅させる細菌は遂に人類の手に。だが、ロケット発射を前に、怪獣ストップゴン、更にはツチラ菌が猛威をふるう。ゴアはストップゴンのエネルギーを5倍に上げ、地球の自転を狂わせる。再生能力を持つストップゴンに挑むマグマ大使。ツチラ菌撲滅のため、バクテリアを培養する山科博士。勝利はどちらの手に。
4話にわたる争奪戦にようやくピリオドが。人間モドキが死滅して、次回からはどんな展開に？。

「魔人ハンターミツルギ」　キッズステーション
第11話　地獄の狛犬　コマンガー!　(脚本・まつしまとしあき　監督・香月一郎)

狛犬怪獣が夜な夜な街を襲う。その正体は神社の狛犬らしい。その神社にお参りをする盲目の少女。彼女の連れている犬(今でいう盲導犬)が、町人に襲われる。怪獣の化身と思われたのだ。彼女と犬を助けるミツルギ三兄妹。だが、彼らの前で、突如神社の狛犬が怪獣に変化する。
あと1回になってしまったミツルギ。ようやく一定の路線を掴んだと思ったのに。着ぐるみに路線変更するとかしてもう少し続けて欲しかった……、と思っているのは私だけかもしれない。

9月8日

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル
第59話

マルチネスが逮捕された事で、抗争が激化するギャング団。そんな時、選挙を控えた議員が街を視察するという。ヘンリー、フリロたちはそれぞれの思惑で抗争沈静化に動きだす。
ボビーが突然10万ドルの宝くじを当てる。それと、署内で暴れる容疑者を抑える過程で副本部長に暴力をふるってしまったベルガー。さて……。
それにしても、やはり今シーズンに入ってからテンポがたるくなった気がする。理由はさだかではないのだが。

「戦え!　マイティジャック」　チャンネルNECO
第19話　亡霊の仮面をはぎとれ!　(脚本・金城哲夫　監督・満田かずほ)

キャプテンのアマダがノイローゼとなり、休暇を取ってしまった。隊員たちはアマダに真相を問いただす。
かってアマダが訓練生であった時、同僚に松本という男が居た。無二の親友であった二人だが、訓練中の事故で松本は死亡。事故の原因が自分にあったとアマダは未だに自分を責めていた。マイティ号のブリッジに、その松本の幽霊が出るというのだ。
「Ｑ」の謀略編。よくある話といえばそれまでだが、ただでは終わらない。キャプテン代理としてゲンダの同期、ツヤマを設定した事が勝因。

第20話　東京タワーに白旗をあげろ!　(脚本・若槻文三　監督・東條昭平)

密輸品を横取りしたペテン師二人が何者かに射殺された。生き残ったボス(阿呆)は一人仇を打とうとするが。
ペテン師たちが横取りしたのは、謎の女たちが密かに組み立てているロボットの見取り図だったのだ。
東京に出現する巨大ロボット。操縦しているのは全て女。彼女たちは、南の島でマイティ号にやられた男たちの未亡人たちだったのだ。マイティジャックに降伏を迫るロボット。降伏の証しに、夜明けとともに東京タワーに白旗を上げろと……。
何だかんだ言っても、「怪獣使いと少年」を撮ったのは、東條昭平である。怪作、奇作。「マイティジャック」はどうなったのだ。どうしたらこんなとんでもない話が作れるのだ。偶然か奇跡か。

第21話　くいとめろ!　人間植物園(脚本・藤川柱介　監督・福原博)

人間が植物になってしまう事件が続発。ハナ島に拠点を置く、謎の植物人間「プラント」の仕業だ。
イマイとプラントの捕虜の会話を通じて、メッセージのようなものがちらりと語られる。自然破壊、公害が表面化し、科学万能時代に陰りが見えた頃。それでも、人類の知恵で全ては乗り越えられると叫ぶイマイの叫びは、現代においても空しく響く。

9月9日

「宇宙刑事ギャバン」　ファミリー劇場
第15話　幻？　魔空都市(脚本・上原正三　監督・小林義明)

宇宙の何とか祭に生け贄としてギャバンを狙うマクー。烈が助けた少女をネタに、魔空世界へと引きづり込むハンターキラー。今回は小林義明ががんばった。都市迷宮の奇妙な感じは、メタリックヒーローを語る上で抜く事はできない。今回の話あたりが発祥なのでしょうか。
ただ、15分くらいで飽きた。
あとハンターキラー。少女を誘拐するのはいいけど、玄関から入るのは止めなさい。一応悪人なんだから。せめて窓からとかさ。

「仮面ライダーアマゾン」　ファミリー劇場第6話　インカ縄文字の謎(脚本・鈴木生朗　監督・内田一作)

発見されたインカの遺跡。その中に奇妙な縄があった。博物館を藤兵衛とともに訪れたアマゾン。その縄文字に、キギとガガの腕輪にまつわるインカ文明の謎が記されていることに気がつく。そこへ襲いかかる獣人ヤマアラシ。処刑寸前、アマゾンによって助けられたモグラ獣人をパートナーとして、血みどろの戦いが始まる。獣人ヤマアラシの血は青。ぶったぎられて、口からげほげほ青血を吐く様は壮絶。今回で、一応アマゾンを巡るインカの謎は解明。次回からはゲドンの「作戦」がポイントとなりそう。次はヘビ獣人よ。

「ホミサイド」　スーパーチャンネル第51話

麻薬絡みの連続殺人に、「いつまでも新人」キャラマンが挑む。ホミサイドで麻薬を正面から取り上げるのはひさしぶりではないだろうか。「マイアミバイス」以来、麻薬もので心が震えた。とにかく、黒幕を演じるおっさんの顔が最高。劇画からそのまま抜け出てきたような面をしている。再登場を望む。

9月11日　

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル第60話

急展開。ヒル地区視察に訪れたヒスク議員をヘクターが人質にしてろう城。ヘンリーは必死の説得を試みる。10万ドルを当てたボビーはますます変に。これは予想外の展開。前回、前々回と「ヒルストリートブルース」も駄目になった……みたいな事を書いたが、ごめんなさい。私が間違っていました。全ては今回のための準備だったのね。反省。

「小さなスーパーマンガンバロン」　ファミリー劇場第14話　でっかいぞ!　ダイバロン登場(脚本・上原正三　監督・東條昭平)

ワルワル博士は、自らの科学力を世間に知らしめるため、オソロシゴリラを超えるサイボーグゴリラを完成させた。さすがのガンバロンも、サイボーグゴリラには歯がたたない。ゴエモンは、トブーン、バクシーン、ヒライダーを合体させ、ダイバロンに変型させる。

第15話　やっつけろ!　無敵ダイバロン(脚本・上原正三　監督・東條昭平)

操縦席に座るも、重くて必殺武器のレバーが引けない輝。ダイバロンを操縦するため、特訓を開始する。遂に巨大ロボットものへと突入するガンバロン。これが当初からの計算通りだったのかはともかく、今回に限ってはスーパーヒーロー大道路線。それにしても、ドワルキンの設定が右往左往している。前にも書いたが、嫌な奴だけど憎めない的キャラクターを狙ったのだろうが、それにしてはストレートに悪党すぎて共感できるところがない。天本英世を起用してるんだから、もう少し工夫が欲しかった。

9月12日

「ヒルストリートブルース」第61話

荒れるボビー、落ち込むヘンリー。新シーズン開始直後に感じた微妙な気持ち悪さは、フリロが優柔不断に見えた事、彼と部下の信頼関係ががたがたになった事などに原因があるように思う。今回はそれの収束編。前回から引き続き、胸のすく思いをさせてもらえる。大阿呆マホーニーが本部長になる日はいつ……？。

「キャプテンスカーレット」　スーパーチャンネル第17話

なぜか作戦を読まれるスペクトラム。前回発見された月裏側に建設中のミステロン基地。その破壊にスカーレットたちが向かう。遂にミステロンの正体が分かるのか、と期待していると、何やらポワンポワンした基地内部をうろうろして終わる。核爆発までに見せるサスペンスはなかなか。

第18話

予告さえしなければ勝てるのにミステロン。12時丁度にスペクトラム基地を破壊するという。スカーレットたちが月より持ち帰った「鉱石」の分析が始まる。基本設定のおさらいも入っていて親切な1本。当初はわくわくして見ていたスカーレットだが、さすがに飽きてきた。だって、20話近くやって、まだ敵の正体が分からないなんだぜ。例えば仮面ライダーが、ショッカーがどんな組織か皆目分からず、怪人も出てこないで、時々ライダーが裏をかかれて喫茶アミーゴを爆破されてしまう、なんて話を延々やっていたら、誰も見ないよな(あ、でもちょっと見たい)。

9月14日

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル第62話

市長戦はますます激化。そんな中、テレス巡査が過って黒人の子供を射殺してしまう。いたずら電話でアパートへ出向いたところ、留守番していた子供がおもちゃのピストルを持って向かってきた……というシチュエーション。本来ならテレスを裁判にかけるところなのだが、選挙を控え波風をたてたくないマホーニー副本部長は、子供を放ったらかしにしていた母親をあろうことか遺棄罪で告訴する。今シーズンに入り、作品のカラーが少し変わったと思う。むろん、悪くではない。もともとよかったものが、更によくなった。ここ2回は手がつけられない程に面白い。60話を越えてなお、このテンションを維持できるなんて……。

「パワーレンジャーターボ」　スーパーチャンネル第1話

先月の劇場版スペシャルを受け、遂に本放送開始。劇場版終了直後から話はスタートする。とはいえ、ロードＺの絡む最終回は何処へ？　第1作劇場版から続く流れは？　傑作の呼び声高い「パワーレンジャー0」はどうなったの？？。

第2話

宇宙の女王ディバドックス。聖なる儀式を邪魔された腹いせに、高校の卒業式の邪魔をする。高校近所の発電所に爆弾を仕掛け……。

第3話

ゾードンが自分の星へ帰ることとなった。そのためワームホールを開く。それを邪魔するディバドックス。古いレギュラーが無情にも次々と切られていく。遂にゾードンもお役ご免。それにしても、中盤、ロボットへと合体するまでを特撮カーチェイスで5分以上ぐいぐい見せる。これって日本版にもあったシーン？。

「マグマ大使」　キッズステーション第25話

怪獣ダゴーダの派遣をゴアが予告してきた。予告通り羽田に出現したダゴーダだが、マグマ大使の前にあっさりと破れ去る。果たしてゴアの真意は？。ダゴーダの真の目的は、「ミクロ人間」をばらまき、人間を凶暴・ロボット化させる事にあった。頻発するテロ事件。そんな中、ミクロ人間の罠に落ち、ガムが拉致される。人間モドキが一段落しての新展開。遂にマモルの母親が戻ってくる。それと入れ違いにガムがさらわれ、マグマ夫婦が悲嘆にくれるのは皮ちょっぴり皮肉。

「魔神ハンターミツルギ」　キッズステーション第12話　サソリ軍団全滅作戦(脚本・新井光　監督・香月一郎)

体から磁力を発生させる怪獣マグネッシー。ミツルギ三兄妹の「剣」を奪い、巨大神ミツルギの出現を阻もうというのだ。サソリ軍団は老中の暗殺を決行。江戸へとやってきたミツルギ三兄妹を襲う。最終回。なぜ12回で終わるのか。それは、作品を見れば分かる……。まぁ、最初の5、6話は殺陣もよくて結構見せ場もあったのだけど、ここ数話は、はっきり言ってクオリティが下がっていた。残念。それにしても、まさかテレビで「ミツルギ」が見られるとは思わなかった。やっぱりCSですよ。CS。来週からは「ジャンボーグＡ」。

9月15日

「ブレーキダウン」　WOWOW

これは映画。荒野の真中で車がエンコ。来合わせたトラックに乗り助けを求めに行った妻が、戻ってこなかった。さて……　という物語。主演がカートラッセル。このキャスティングはお見事。全体によくできていて、佳作よりはるか上、優秀作といったところか。キーファーサザーランドと売れる前のサンドラブロックの出演で「失踪」という地味な映画があった。ドライブインで突然消えた妻を捜す夫の物語。ある意味衝撃的なラストで印象に残っている。序盤の展開はそれを少し派手にした感じ。妻が突然消えた男の右往左往ぶりが凄くよく描けている。好みが別れるのは後半だろう。妻失踪の謎が意外にあっさりとバレ、男が少しづつ「スーパーマン」になっていく。前半、レストランに聞き込みにきた主人公が、主人にけん銃をつきつけられ怯えるシーンがある。この一場面で、主人公が「戦い慣れ」しておらず、ふつうの一般市民である事を分からせるのだ。カートラッセルが一般市民か？　と言われると困ってしまうが、演出上はそうなっているのだから仕方が無い。ところが、終盤になればなるほど、主人公は縦横無尽の戦いを展開する。良くも悪くも「アメリカ映画」へと突入していくのだ。個人的にこの映画は好きだ。よく考えるとおかしな点もあるのだが、クライマックスの凄く古風なカーチェイス、しっかりと計算されたサスペンス。良心的な映画だと思う。これと同じ理由でエディーマーフィーの「ネゴシエイター」という作品が好き。でも、誰一人認めてくれない。無念。

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル第62話

市長選挙を控え、ますます盛り上がる。もう警察業務が完全に政治的な道具と化している。このピンと張り詰めた気分を演出しているのは、やっぱりマホーニー副本部長でしょう。ダニエルズ本部長は確かに阿呆ではあるけど、嫌な奴ではなかった。持っていきようによっては、フリロたちの味方もしてくれたのだ。対してマホーニーは正真正銘の阿呆。愛嬌のかけらもない「悪役」である。今回「エチケット強盗」に端を発する立て籠り事件で、ヘンリーがひさびさの活躍。あ、ルーシーにも医者の恋人が。

「Ｇメン75」　ファミリー劇場第42話　殺人の条件(脚本・西島大、高久進　監督・小西通雄)

津坂刑事のザイルパートナー北川明が仁科という男を殺した容疑で逮捕された。彼の無実を信じる津坂刑事は捜査を開始。北川の部屋にあったフラメンコダンサー「秋吉美佐緒」のチケットに注目する。孤児であった北川は美佐緒と同じ孤児院に居たのだ。まぁ、言ってみれば「砂の器」なんですけどね。

「横溝正史シリーズ　仮面舞踏会」　ファミリー劇場第2話

槇の死因は青酸中毒であった。現場に残されたマッチ棒の暗号は？。ひろ子の眼前で毒死する津村の姿を見た飛鳥忠熈。熈子を守るため、彼は金田一たちに真実を告げられない。一方、金田一の助けた青年は病院を抜け出し、今度は小屋の中から瀕死の状態で見つかる。原作と違う部分が多い？。原作そのものをあまりよく覚えていないため、はっきりとは言えないのだが。

「スタートレックボイジャー」　スーパーチャンネル第18話

父親を偲ぶ儀式を行うため、一人シャトルで出発したチャコティ。だが、彼は知らず知らずの内にケイゾン人の領域へと侵入してしまっていた。チャコティのシャトルを攻撃してきたのは、カーという少年兵士。チャコティを殺し兵士としての名を上げようと企んでいるのだ。戦いの結果、勝利したのはチャコティのシャトル。彼はカーをシャトルへと転送し、命を助けてやる。だが、ケイゾン人にとってそれは「恥辱」を意味するものであった。正直言って、ケイゾンの絡む話はあまり好きではない。ケイゾンといっても、所詮クリンゴンの焼き直しだし、かといってクリンゴンほどの勇ましさは感じられず……。今回、少年兵とチャコティの逃亡編はケイゾンの一面をより深く見せてくれる事で、好感の持てる仕上がりになっている。ただ、ケイゾンはやっぱりクリンゴンだよ……。

9月16日

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル第63話

市長選当日。本部長がそのまま市長になってしまうのか……。個人的にはマホーニーが本部長となり、ド阿呆に磨きをかけて、フリロたちを追い詰めて欲しいのだが。かってラルーたちの囮捜査にひっかかり、交通事故でっち上げの詐欺容疑で放逐されたワクテル弁護士がカンバック。女装姿がすっかり板についてしまって……。

9月17日

「宇宙大作戦・スタートレック」　スーパーチャンネル第21話　死の楽園

エンタープライズ号はオミクロンシティー3という惑星に向かう。惑星には有害な光線がふりそそぎ、植民者たちは全員絶望と思われた。しかし、カークたちが降り立つと、なぜか植民者たちは全員無事。原因を調査するスポックは、かって共に仕事をしたことのあるライラと再会。彼女は植物の群生する地区へとスポックを連れて行く。その花の胞子の影響を受けスポックは……。スポックをはじめ、乗組員全員がアホになってしまう物語。感情全開のスポックはやはり一見の価値がある。乗組員がおかしくなり、指揮官だけが取り残されるという話は「スペース1999」にもあった。軍配は100対1で「宇宙大作戦」。やはり、「スポック」というキャラクターは大きい。

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル第64話

市長選も一段落。フェイとヘンリーの今後、ベルガーと車椅子の男など「これから」を予想させるエピソードが散りばめられている。そして、今回のラストはあまりに衝撃的。まぁ、このままってことはないと思うけど。

「宇宙刑事ギャバン」　ファミリー劇場第16話　初恋は宝石の輝き・さようなら銀河特急(脚本・上原正三　監督・小林義明)

謎の転校生は宇宙人だった。彼の父親の開発した放射能除去装置をマクーから守るため、地球へと逃れてきたのだ。めずらしくお話としてきちんと楽しめた。それは脚本のよさか、小林義明のふんばりか。

「仮面ライダーアマゾン」　ファミリー劇場第7話　とける!　とける!　恐怖のヘビ獣人(脚本・伊上勝　監督・塚田正煕)

マサヒコの友達ヒロミの父親を利用したアマゾンを捕えたヘビ獣人。間一髪、藤兵衛に助け出されたアマゾンは遊園地でヘビ獣人と対決する。薮に潜むヘビ獣人が人間を丸のみにするシーンは、あまりにも強烈。その部分だけクオリティが高すぎる。一般的な子供なら、ここで永遠に見るのを止めるだろう。私はずっと見てたけど。

「ホミサイド」　スーパーチャンネル第52話

ルイスが突然結婚すると皆に告げる。これは果たして本気かジョークか。皆は式の準備に走り回る。ラジオＤＪが殺され、捜査にはジャデーロ本人とケイが当たることに。なぜか、ケイの妹キャリーが登場。やたらと似ているのだが二役……？。確認できず。

「太陽にほえろ!」　ファミリー劇場第1話　マカロニ刑事登場

「ハングマン」と「太陽にほえろ!」には暖かいファミリー劇場。1話からの再放送が始まった。実は初見。やっぱり刑事ドラマは時代の風俗に合っていることが必須の条件であると再確認。背景となる町並みとかも含めての話。「あぶない刑事」にはそれなりの背景があったし、今はやはり「はぐれ刑事」程度がぴったりくるのでしょう。「みんなは自分なりのやり方で捜査をしているじゃないですか。ボスもそれを認めていらっしゃるでしょう」シンコの台詞に脱帽する。自分流のやり方ねぇ。

9月18日

「横溝正史シリーズ・仮面舞踏会」　ファミリー劇場第3話

看護婦みつの証言からスタート。昨年の夏、彼女は笛小路泰久と娘美沙子の密会(？)現場を目撃していたのだ。その直後、みつは何者かによって放たれた矢で絶命。彼女が思いを寄せていた田代と美紗子の関係は？。津村の死体が遂に発見された。鳳千代子のかっての夫はなぜ次々と怪死するのか？。槇殺害の現場に残されたマッチ棒の暗号は？。看護婦なんて、原作に登場したっけ？。どうもテンポがぼけぼけしていてだれる。かなりテレビ的に工夫を凝らしているのに、勿体無い。削れるシーンも一杯ある。

「Ｇメン75」　ファミリー劇場第43話　刑法第十一条　絞首刑(脚本・新井光、高久進　監督・佐藤純弥)

恋人の兄を殺し、工場に火をつけ逮捕された坂巻。彼に死刑執行が告げられた。麻薬捜査の途中、偶然坂巻の母親(水野久美)に会った響と山田。母親は息子の無実を訴える。再捜査を開始したＧメン。だが、死刑執行まであと4日。恒例、死刑執行もの。執行まであと5時間というところから始まり、黒木警視の回想によりフラッシュバックしていく。ただ、この技法があまり効果的ではなく、かえって時間経過を分りにくくしている。タイムサスペンスなんだから、もう少し丁寧にやれと思ってしまう。ただ、かっての証人が次々と消されたり、現在捜査中の麻薬事件と見事にリンクしているなど、全体として出来はいい。

「仮面ライダー」　ファミリー劇場第18話　化石男ヒトデンジャー(脚本・滝沢真理　監督・山田稔)

なぜ山にヒトデが？　長い間の謎だったが、劇中で、「そうか、このへんも昔は海だったんだ」ときちんと語られているのを発見。納得する。

「必殺仕置屋稼業」　衛星劇場第19話　一筆啓上業苦が見えた(脚本・安部徹郎　監督・工藤栄一)

今さら言うこともないのだろう。怒濤の傑作。個人的には「必殺仕掛人」の深作欣二監督1話、2話を見て以来の衝撃。主水はストレートにかっこいいし、ハードな脚本に「お約束」をうまく盛り込んであるあたりもさすが。「業苦」がきちんとキーワードとなっていて、佐藤慶自身の口から語られる。とてつもなくハイレベルな必殺仕置屋稼業の中にあっても、現時点でのベスト。

9月19日

「パワーレンジャーターボ」　スーパーチャンネル第3話

爆弾を仕掛けるのが好きなディバドックス。パワーレンジャー変身の瞬間を狙ってそのパワーを吸い取り、シャドーレンジャーを造り出す。捕らえられた仲間を救うため、トミーは単身乗り込んでいく。前回猿にされてしまった阿呆ボケコンビ。最後で元に戻るのかと思っていたら、今回も猿のまま。このシーズン、ずっと猿で通すのだろうか。役者さんは、事実上のクビ？。4年近く、阿呆で間抜けで役立たずでちよっといい奴を懸命に演じてきたのに、猿と交代でクビ……。

第4話

猿活躍。新しい親分(名前を覚えていない)にメッセージを伝えるため使者がやってきた。その到着を邪魔するディバドックス。まぁ、ふつうの話。

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル第65話

セルザーの逮捕により、警察内部の癒着が次々と明らかになる。その中には、何と判事までが含まれていた。ベルガーは車椅子に乗って囮捜査に。彼の恋人がひさしぶりに登場。

「キャプテンスカーレット」　スーパーチャンネル第19話

スペクトラムに内部分裂を引き起こし、崩壊させるとの予告。ホバークラフトの爆発事故の調査に向かうスカーレットとブルー大尉。さて……。パトロール隊の隊長、隊員2人、スペクトラム、それぞれが三者三様の推理を働かせ、視聴者をかく乱する。趣向としては大変面白く、内容的にも成功している。今回は傑作と呼んでもいいのでは？。

第20話

ファッションデザイナーを殺すと予告してきたミステロン。そのデザイナー、実はスパイなのだ。八頭身のモデルが登場。ものすげープロポーション。もともと人形なんだけど、ますます人形みたいに見える……。何を言っているのか分からなくなってきた。

9月20日

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル第66話

共産圏の記者が視察にやってくる。ハンターの案内で留置場を見学していると、うち一人が中に立て籠り亡命を希望する。ベルガーは薬品窃盗犯を逮捕するため、救急車に同乗。比較的地味なエピソードだが、始めと終わりを締めるベルガーのエピソードが涙もの。「ER」なんて目じゃない。ラルーの義兄がひさしぶりに登場。かってラルーがアル中でめちゃくちゃだった時、ひどく邪険な態度をとった下衆な奴。娼婦を買おうとした罪で分署にひっぱられてくる。

「秘密戦隊ゴレンジャー」　ファミリー劇場第3話　大逆襲!　黄色いつむじ風(脚本・上原正三　監督・山田稔)

地下500メートルをも貫通する新型爆弾を黒十字軍青銅仮面が開発した。イーグルのスパイ003の連絡で火薬のありかを知ったゴレンジャーは敵アジトに潜入する。「秘密戦隊」と名がつく通り、「スパイ大作戦」ぽいテイストで話は進む。ただ、大岩大太はこの時点からカレーをひたすら喰いまくっている。今回のナゾナゾ「お父さんの嫌いな果物は？」簡単すぎるぞ。キレンジャー、なぜ分からない!。

「マグマ大使」　キッズステーション第26話

ガムの安否が気遣われる中、ミクロ人間たちによるテロはますます激化。死傷者は1500人を超える。マモルはプレゼントを買ったおもちゃ屋に注目。店主を追跡、遂にアジトを突き止める。ガムの事が気になりつつも地球を守らねばならないマグマたち。その心情が、ガムを巡るサスペンスとうまく絡みあっている。丁度クリスマスシーズンのお話。劇中、「来年1967年はゴア様の年」という台詞が。来年はもう2000年だよ。

「ジャンボーグＡ」　キッズステーション第1話　エメラルド星からの贈り物(脚本・山浦弘靖　監督・黒田義之)

チャンネルNECOで放送していた折、第17話あたりから見始めた。(申し訳ないけど、ここは正直に書く)つまらんお話、へっぽこ地球守備隊、もこもこの怪獣、きんきんとうるさい子役……、と全てにあきれかえって見ていたのだが、え？　そんなにひどいなら見るなって？。まぁ、せっかく放送してくれているんだからいいじゃないですか。人の噂によれば、最初の頃はまだ面白いってことだし。あ、やっぱりしょぼい……。

9月23日

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル第67話

おかしい。1話とんでいる気がする。フリロ、フェイ、ヘンリーの身勝手な三角関係についても語られていないし、逮捕された判事はいつのまにか自殺しているし、何より主任が入院していて点呼をヘンリーがやっている。なぜ？。

「太陽にほえろ!」　ファミリー劇場第2話　時限爆弾　街に消える(脚本・小川英、武末勝　監督・竹林進)

夜勤明けのマカロニのもとに「12時に爆弾が爆発する」と電話が入る。10日前に工事現場からダイナマイトが盗まれており、イタズラとは思えない。犯人はマカロニに恨みを持っているらしい。犯人は1つ目の爆弾を仕掛けた場所を言い、マカロニ一人で来るようと指示を出す。犯人役は松山省二。彼をひたすら追いかけていくのかと思っていると、すぐに捕まる。そこで、今回のウリがヤマさんであることが分かる。爆弾が転々としていくお約束もしっかりある。

「新・刑事コロンボ　復讐を抱いて眠れ」　WOWOW

1998年製作のコロンボ最新作が銀河万丈氏の吹き替えで登場。申し訳ないが、私は石田太郎氏の吹き替えをコロンボの声とは認めていないので、期待してみる。以後ネタにふれています。

今回の犯人は葬儀会社の社長。ハリウッドスターの葬儀を手掛けるなど調子よく業績を伸ばしてきたが、かって女優の遺体からダイヤをくすねたことがゴシップ記者にばれる。社長は葬儀会場内で記者を撲殺。午後一番に火葬される予定の死体とすりかえる。舞台設定の勝利。なにしろ死体は灰になり、未亡人の手で空からまかれてしまうのだ。これこそ完璧な「死体なき殺人」。ただ詰めは甘過ぎ。骨つぼの中に爆弾の破片が入っていた、それは分かる。しかし、それをコロンボが入れた可能性だってあるのだ。犯人にあがいてもらって、もう一工夫欲しかった。つまり、コロンボが何か罠を仕掛けている展開。あまりにあっさりと罪を認めてしまったので、最後で腰くだけ。

ただ、コロンボ最大のライバル(？)ともいうべき「パトリックマッグーハン」監督・主演であるので、間のテンポは見事。特に、犯人とコロンボの微妙な関係をよく分かっている。相手に敬意を払いながらも、所詮殺人犯。心の底で明確な線を引いているというような。前作「恋に落ちたコロンボ」も、犯人との近くて遠い関係を完璧に描き出していた。 5点満点なら3.5というところか。(あまいなぁ)

9月24日

「レッドバロン」　キッズステーション第32話　リモコン戦車襲撃開始(脚本・藤川柱介　監督・鈴木俊継)

健と哲也がおもちゃ(!)の戦車に襲撃される。怪我をした哲也は病院へと運ばれるが、そこの医者も宇宙鉄面党。哲也は人質にとられ……。とここまではいいのだが、その後、なぜ哲也が人質にとられたのか説明がない。突然、お約束のごとくロボットが飛来。レッドバロンと戦い始める。哲也の監禁場所もあっというまに突き止められ、えんえんと続く格闘の結果、救出成功。なら、リモコン戦車は何だったの？　ロボットはなぜ来たの？。

「宇宙刑事ギャバン」　ファミリー劇場第17話　走る時限爆弾!　白バイに乗った暗殺者(脚本・高久進　監督・小林義明)

ミミーに恋人ができた。相手は白バイの警官大条寺。その大条寺が、マクーに拉致された。彼の命と引き換えに、ギャバンは呼び出しを受ける。出向いた現場には一台の車が。ハンターキラーに乗車を強制されるギャバン。車には時限爆弾がセットされており、停止したら爆発するという。暴走する車。果たしてギャバンは……。「スピード」もまっさおな筋立てで、30分間疾走する。高久進の脚本はきっちりと作られており、何より登場するキャラクターに無駄がない。それに加え、会話の合間のちよっとしたお遊びが実に効果的。上原正三を責めるつもりはないが、今回は今までの内で一番楽しめた。

「仮面ライダーアマゾン」　ファミリー劇場第8話　学校を襲ったワニ獣人(脚本・村山庄三　監督・塚田正煕)

食料となる人間を確保するため、十面鬼はワニ獣人を使って小学校を襲わせる。そこは、マサヒコの通う学校であった。ワニ獣人を追い詰めるアマゾンだが、その風体の怪しさから犯人と間違われ、捕らえられてしまう。学校の先生はアホばかりという、非常に好感のもてる作品。くたくたのワニ獣人の着ぐるみがやや興醒めだが、血まみれ格闘シーンは健在。ワニ獣人の血は真っ赤。

「ホミサイド」　スーパーチャンネル第53話

どうしたホミサイド。あまり面白くないぞ。マンションで、子供同士の打ち合いが。結局同士打ちとなり二人が死亡する。マンチとラッサートが捜査に当たるが、通報を受けた警察官の現場到着時刻が遅すぎる点に、疑問を持つ。一方、ルイス、キャラマンはアパートから麻薬の売人が突き落とされた事件を捜査。だが、イスラム教を信奉する自警団に邪魔される。ボランダこと「親父さん」がまもなく戻ってくるとマンチは御機嫌。果たして……？。

9月25日

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル第69話

無情にも番組は進んでいく。どうやら、私の頭がおかしくなったらしい。何だか分からないけど1話、飛ぶ。無差別に警察官を射殺する事件が発生。風紀課に巣食う汚職警官たちを一網打尽にすべく、ラルーとワシントンは張り込みを続ける。ここから、フリロ署長にとって「史上最悪の24時間」が始まるのだ。

第70話

強盗を射殺したフリロ。そのショックも覚めやらぬ間に、またも警察官の射殺事件が。死んだのはボビーの恋人だった。目撃者の証言などからベルガーたちが犯人を追い詰める。だが、それは連続射殺魔の模倣犯だった。しかも、殺しを依頼したのは、ラルーたちが追う風紀係の刑事。一方、真犯人が現れるとのタレコミが入り、ハンター、レンコたちは張り込みを始める。今まで悪徳警官の生産場所となってきた風紀係。マイゼル、ベネディクトと懐かしい名前が並ぶ。上司フックスもいよいよおしまいか。

「Ｇメン75」　ファミリー劇場第44話　警視庁警視の妻の犯罪(脚本・池田雄一　監督・小西通雄)

小田切警視の同期、海部がインターポールへと派遣されることになった。妻の運転で壮行会から帰る海部。との途中、海部の車は人をはねてしまう。妻の運転とはいえ、自分も同乗していた車である。公になればキャリアに傷がつく。海部は妻を即し、現場から立ち去ってしまう。ひき逃げされた男は、Ｇメンが追っているけん銃密輸の容疑者であった。Ｇメンの捜査により、まもなくひき逃げが海部によるものだと判明する。小田切警視の決断は……？。こう書くと、刑事ものにありがちな「海部悪徳ひどいひどい。このアホ警官……」を予想しがちだが、そうはならない。さすがＧメン。

「横溝正史シリーズ・仮面舞踏会」　ファミリー劇場第4話　

槇が残した「マッチ棒」の謎。金田一はゴルフ場に容疑者全員を呼び出して、真犯人を指摘する。原作を忘れてしまったので、確かなことは言えないが、総じてよくは出来ている。ただ、名作「獄門島」の後なので、どうしても見劣りしてしまう。ごちゃごちゃぐちゃぐちゃの登場人物を要領よく描き分け、しかもテレビ向きに多少原作をいじっている。良くも悪くも、原作のレベルをしっかりと維持した作品と言えるだろう。ただ、「死体運搬の方法」など詰めの甘さも目立った。

9月26日

「仮面ライダー」　ファミリー劇場第20話　火を吹く毛虫怪人ドクガンダー(脚本・山崎久　監督・山田稔)

蝶の研究をしている小泉教授が、山中で行方をたった。教授の助手はたまたまドライブに来た立花藤兵衛たちに助けを求める。村びとたちによると、付近の山には人喰い毛虫が住むという伝説があるらしい。調査を始める藤兵衛たちだが、突如現れたショッカーに捕まってしまう。人喰い毛虫の正体はショッカーの改造人間ドクガンダーだったのだ。案の定というか、お約束通りというか、淡々と話は進む。意外なのはラスト。ライダーキックをくらった怪人は巨大な繭となって渓谷へと消える。

「仮面ライダー」　ファミリー劇場第21話　ドクガンダー　大阪城の対決 (脚本・山崎久　監督・山田稔)

ドクガンダーに殺害されたはずの小泉教授が戻ってきた。彼は助手を連れ出し、いすこかへ向かう。助手の連れていかれた所は、ショッカーの秘密基地。教授は繭から成虫へと変化したドクガンダーであったのだ。ショッカーは助手の開発した繭の成長促進剤を使って、無数のドクガンダーを造り出そうとしていた。思いもかけぬところで前後編となっている展開がにくい。大阪城をバックに戦うライダーの勇姿には、時代的なチープさを忘れて燃える。

「スタートレックボイジャー」　スーパーチャンネル第20話

謎の宇宙生命体に取り巻かれてしまったボイジャー。原因を探る中、ケスが体に異常を訴える。生命体の影響で、ケスのエロジウムが早まってしまったのだ。エロジウムとは、オカンパ人の発情期のこと。ただ、オカンパ人のエロジウムは一生に一度だけ。この機会を逃せば、もう子供を作ることはできなくなる。父親になることを求められたニーリックスは困惑する。若くした子供を作ることの是非をそれとなく問いかけてくる一本。サブストーリーとして、「艦内恋愛」を認めるかどうかで揺れる艦長が描かれている。故郷には夫がありながら、妊娠してしまったクルー。決まった男女比の中で75年過ごすわけだから……。「何でもあり」的な設定の中で、きちんと素材をまとめていくあたりはさすが。

「小さなスーパーマンガンバロン」　ファミリー劇場第17話　怪談シリーズ!　ユーレイ屋敷(脚本・長坂秀佳　監督・古澤憲吾)

輝たちが訪れたお屋敷。そこはユーレイ屋敷だった!!。とこれくらいしか書きようのない話なんだけど……。車がエンコしたため、何の関係もないのに輝たちと一緒に閉じ込められてしまった姉と弟。弟は怖がりで意気地なしと言われている。そんな彼が、幽霊騒ぎをきっかけに立ち直っていく様がそれとなく描かれる。てこ入れ直後なのに、天本英世もダイバロンも出てこない。どうなってるの。

9月27日

「パワーレンジャーターボ」　スーパーチャンネル

第6話

二時間程前に見たばかりなのに、ストーリーが全然思い出せん。え？　あ……。

第7話

こっちは少し思い出した。えっと、悪い奴が何処かに爆弾を仕掛けて……　それは毎回やっているか。チキンレース。そうチキンレースだ。それが……。

「キャプテンスカーレット」　スーパーチャンネル第21話

世界大統領会議の妨害をはかるミステロン。護衛につくスカーレットとブルー。乗った飛行機がミステロンの手に落ちて……。アホな記者を間にかますことによって、マンネリを防いでいる。スカーレットへの肉迫の仕方はミステロン以上の脅威か。

第22話

天使の土地を破壊すると予告してきたミステロン。天使の土地とは何処か？。一方ブラック大尉は、ロボット人間を使って「K14」という恐るべき細菌を奪取。エンゼル隊の追跡も振り切って、何処かに消える。「パワーレンジャー」に「スカーレット」か……。頭が割れそうに痛い。

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル第71話

今回で、レギュラーの一人が「病死」ということで番組を去る。劇中では、当然「死んでいる」訳だから皆が悲しんでいる。観ているこっちとしては「どーせ役者が忙しくて出れなくなったのさ」とかなんとか言いながら飯でも食っていればいいのだろうが、こと「ヒルストリートブルース」に関してはそうはいかない。観ているうちに本当に悲しくなってくるのだ。かっての場面場面が思い起こされ、「もうあの声は聞けないのか」などと考えて寂しくなる。「ヒルストリートブルース」の「うまさ」が実感できた瞬間。

9月28日

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル第72話

今回の冒頭で涙腺のゆるまない奴は人間ではない。さぁ、皆で泣こう。州議会議長が娼婦に射殺される。正当防衛だったのだが、その一室からは隠しカメラが。娼婦はいわゆるVIP専門で、本部長のところにはワシントンから圧力が。 2話前から、リンダハミルトン演じるレイプの被害者が登場。事件によって恋人コーフィーとの間が気まずくなる。マルチネスとの取引きで釈放した少年2人が、強盗殺人を引き起こす。彼らはレオを人質にとって、留置場に立て籠る。長らく受け付け、留置担当の刑事として登場していたレオ。前シーズンの薬中更正エピソードあたりから出番が急上昇。家庭内の不和がさらなる問題を引き起こしそうな気配。

「秘密戦隊ゴレンジャー」　ファミリー劇場第4話　紅のキック!　砕けミクロ大作戦(脚本・上原正三　監督・山田稔)

人間の皮膚組織を変化させてしまう「ヒスイ黴」。ヒスイ仮面は気球からヒスイ黴をばらまき、人類の抹殺を企てる。その動きを察知したペギーはアジトである細菌研究所に潜入。だが、ヒスイ仮面にょって捕われる。気球打ち上げの時刻が迫る。「プレイガール」か？　と思うような展開。今回のなぞなぞ　クジラより大きくてメダカより小さい魚はなーんだ？

「マグマ大使」　キッズステーション第27話　裏切り者サルタンを殺せ

マグマの機転によって、敵のアジトは壊滅。冷凍作戦は粉砕された。作戦失敗を怒るゴア。殺されそうになったサルタンは円盤を飛び出し、マモルたちの元へと身を寄せる。サルタンは人間のやさしさにうたれ、ゴアの作戦を語りだす。ぼんぼんと凶悪な顔がミスマッチなサルタン。前回、ダコーダの造り出した怪獣とマグマが向き合うところで続いたのだが、対決シーンは全くなし。マグマは突然アジトをぶっ潰しに現れる。そして、今回のラスト。ダコーダの造り出した怪獣とマグマが向き合う。子供にしてみれば、詐欺にあったようなもんじゃないの。

「ジャンボーグＡ」　キッズステーション第2話　大逆襲!　アンチゴーネ(脚本・山浦弘靖　監督・黒田義之)

宮古島まで血清を届けることになった立花直樹。崖から転落した少年が死にかけているというのだ。だが、東京に怪獣ルバンガーキングが出現。兄の仇を討とうと、直樹はジャンボーグＡになる。しかし、怪獣の光線を受け、視力を無くしてしまう。兄が死んだのはPATのせいと直樹が思い込み、彼らと全く打ち解けないのがミソ。PATとジャンボーグＡの連携が全く取れていない展開はなかなか新鮮である。

9月29日

「ヒルストリートブルース」　スーパーチャンネル第73話

葬儀……。今回をもって、完全に姿を消すことになるのか。拘置所のひどさに憤激した判事が、未決の容疑者の釈放を命じてしまう。そのため、街の犯罪発生率は急上昇。子供がレイプされ殺されたりと悲惨な事件が続出。続いての釈放を止めようとフリロは判事と対決する。新人の警察官が数人配属され、さらにルーシーが昇任。人間関係が微妙に変化したため、あちこちで問題が。毎回どうやって脚本を考えているんだろう。

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