10GbE / 10 Gigabit Ethernet


■ 10GbE。10 Gigabit Ethernet。

  超広帯域のイーサネット規格。
  最大伝送速度は10Gbpsで、最大40kmまでの伝送が可能となっている。
  IEEE802.3aeとして2002年6月に標準化された。

  10GbEでは、 物理ケーブルは光ファイバのみと規定している。
  従来のMACフレームは継続して利用するが、
  CSMA/CDが仕様から取り除かれた(=全2重通信のみなので)。

  10GbE機器は現状では高価だが、
  すでに大手通信事業者やプロバイダ、データセンターなどの
  広域網(WAN)のバックボーン回線での採用が始まっている。

■ 7種類の10GbE。

  10GbEでは、7種類の仕様が規定されており、
  従来のイーサネットとの互換性を重視したLAN向けの仕様と、
  SONET/SDHとも互換性があるWAN向けの仕様に分類できる。

  ≪LAN向けの仕様≫
  符号化されたMACフレームをそのまま出力する。

  ≪WAN向けの仕様≫ 
  物理層に新しく追加されたWIS(WAN Interface Subscriber)副層で、
  符号化されたMACフレームをSONET(OC-192)フレームに格納して、
  これを出力する。

  

■ RPR。Resilient Packet Ring。

  10GbE(WAN)において、
  SONET/SDHと同様の二重リング構成を採った場合に、
  高度な監視・制御機能を提供するデータリンク層プロトコル。
  IEEE802.17 RPRに規定されている。

  RPRは、監視制御用のフレームをリング上に巡回させ、
  障害検出や迅速な回復等の機能を実現する。

  RPRを使用すれば、10GbEでもSONETと同様に、
  50ms以内に迂回路へ切り替えることが可能となる。

以上。

2004/02/24 am


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