著作権法
■ 著作権法とは
文化的な創造物を保護するための法律。
■ 著作物とは
人間の思想や感情を創作的に表現したものであって、
文芸、学術、美術、音楽の分野に属するものを指す。
具体的には、小説、脚本、論文、講演、音楽、舞踊、絵画、彫刻、
建築、地図、図面、模型、映画、写真、プログラム、キャラクター等である。
■ 著作者とは
著作物を創作した人を著作者と呼ぶ。
著作者には、創作した著作物に関して、一定の権利が与えられる。
通常は著作者が著作権者であるが、
著作者以外が権利を譲り受けて、著作権者となる場合もある。
■ 著作権の分類
著作権法で与える権利(広義の著作権)は、
大きく分けて、著作者人格権、著作権、著作隣接権からなる。
著作権法で与える権利
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├---著作者人格権 (著作者本人の権利)
| ├公表権
| ├氏名権
| └同一性保持権
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├---著作権 (著作者本人の権利)
| ├複製権
| ├公衆送信権
| └上演権、展示権、その他
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└---著作隣接権 (著作物の伝達者の権利)
├複製権
├放送権、有線放送権
├送信可能化権
└譲渡権、貸与権、その他
■ 有効期間
著作権は、無方式主義に則っている。
登録をしなくても、著作物を創作(公表)しさえすれば、
その時点で権利が発生する。
著作権は、原則として著作者の死後50年間、存続する。
■ 著作権の譲渡
著作権は、その一部または全部を譲渡することができ、
また相続の対象となる。
この場合、著作者と著作権者が異なることになる。
■ 利用許諾
他人の著作物を利用する場合には、
原則として著作権者から、または管理を委託された著作権管理団体から、
所定の手続きで利用許諾(ライセンス)を受ける必要がある。
これを権利処理という。
■ 罰則
きちんと利用許諾を得ない場合には、民事/刑事双方に罰則がある。
以上。
2003/07/11 pm