DLCIはローカルな意味しか持たない


フレームリレーでカプセル化されたフレームは、
送信元ユーザの構内ルータ(FRAD)から、
宛先ユーザ構内のルータ(FRAD)までを、走っていく。

その間に、
FRサービスを提供するプロバイダの網内スイッチはもちろん、
プロバイダ網内のルータをいくつか経由する。
L2のPVCはルータを超えない。いくら頑張ったところで、無理である。

だから、プロバイダからユーザに付与されるDLCIは、
送信元ユーザの構内ルータ(FRAD)から、
最初のプロバイダ側の最初のルータまでのローカルな意味しか持たない。

そうした訳で、
ルータ-ルータ間は、経路ごとに別のPVCを張っていると考える。
ここでもDLCIは、ローカルな意味を持っている。

また、最後のプロバイダ網内の最後のルータから、
宛先ユーザの構内ルータ(FRAD)までについても、
別のローカルな意味を持つPVC(DLCI)を使用している。

このようにDLCIは、
プロバイダFRサービス網内でも、ローカルな意味しか持たないので、
決してグローバルな意味を持つものではない。

2003/08/02 pm


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