DVMRP / Distance Vector Multicast Routing Protocol
■ DVMRP。Distance Vector Multicast Routing Protocol。 IPマルチキャスト・パケットが用いる経路情報を ネットワーク上でやり取りするためのルーティング・プロトコル。 分類としては、IGP に属し、AS内で用いられる。 DVMRPには複数のバージョンがある。 最初に規定されたのはRFC1075。これをバージョン1と呼ぶ。 当初のDVMRPは、RIPから派生したプロトコルであり、良く似ている。 DVMRPは、RIPと同様に、距離ベクトルアルゴリズムを使う。 最新版はバージョン3。ドラフトとして公開されている。 バージョン3では、RPM(reverse path multicasting)と呼ぶ 逆向きに経路指定する方法や、トンネリングにも対応している。 DVMRPは、当初からベンダニュートラルなため、実装例も多い。 特にMBoneで多く使用されたために、広範に普及した。 国内でも、唯一マルチキャスト対応の接続サービスを提供中の IIJで使用されている。らしい。 DVMRPには欠点も多い。 経路情報の安定に時間がかかるため、広域で使用するには向かない。 不安定な経路によるフラッピング問題。 不必要なリンクや細いリンクにまでフラッディングする。 プルーンしないノードがブラックホール化する。など。 なお、マルチキャスト対応の他のルーティング・プロトコルには、 MOSPF(multicast OSPF)や PIM(protocol independent multicast routing)などがある。 ■ 参考URL http://www.sfc.wide.ad.jp/~akimichi/multicast/dvmrp.html http://www.net.is.uec.ac.jp/~ueno/research/multicast/dvmrp/intro.html 2003/07/07 pm