FTP サーバ
■ FTP サーバ ファイル転送を行なうときに使用するサーバ。 一般的なファイル転送プロトコルであるFTPをサポートする。 ユーザは専用のFTPクライアントソフトを利用して、 インターネット上のFTPサーバにログインすることにより、 プログラムファイルのダウンロードしたり、 Webコンテンツのアップロードしたりすることができる。 UNIXシステムには、元々ftpdが付属しているが、 ふつうはWU-FTPDやProFTPDなどの別のソフトが用いられる。 ■ ftpd。 UNIXに標準で付属しているFTPデーモン。 ユーザのリクエストを受けると、 スーパーデーモンであるinetdから呼び出される。 ■ WU-FTPD。 UNIX上で用いられる最も一般的なFTPサーバソフトであり、 ftpdの代わりに用いられる。 設定ファイルは、etc/ftpaccess。 起動の際は、スーパーデーモン(inetd)から呼び出される。 RHL7.3の標準FTPサーバプログラムだった。 なお、RHL8.0の標準FTPサーバプログラムはvsftpdである。 ■ ProFTPD。 比較的新しいFTPサーバアプリケーションソフト。 WU-FTPDと比較して動作が軽く、設定も容易になっている。 ProFTPDは、 スーパーデーモン(inetd)から逐次起動することもできるが、 単独でデーモンとして起動することもできる。 またセキュリティ機能の強化が図られており、 例えば、ディレクトリごとのアクセス制限ができる。 ■ FTPサーバの実行権限。 FTP標準では、 パスワードが平文で送信されるため、盗聴される危険性が高い。 管理者権限でFTPを運用していると、 FTPパスワードを悪用された場合の被害が広範囲に及ぶ。 したがってユーザ権限で実行すべきである。 また、認証情報や転送ファイルを暗号化するSCPや、 SSHポートフォワーディング、SFTPなども併用することが望ましい。 以上。 2004/03/15 pm