ファイアウォール / Firewall
■ ファイアウォール。Firewall。 インターネットに接続された企業LANなどにおいて、 外部からの不正アクセスを防御するためのネットワーク機能。 または、その機能を実現するために設置されるゲートウェイ装置。 ファイアウォールはふつう、 企業内ネットワークと外部インターネットとの接点に置かれ、 主にに、パケットフィルタリングなどの設定が行われる。 ■ パケットフィルタリング。 パケットは通信機器を通過することを、 一定の条件に基づいて許可したり禁止したりすること。 静的フィルタリング、動的フィルタリング、SPIの3種類がある。 ■ 静的フィルタリング。 最も単純なフィルタリング方法。 許可・禁止すべきパケットの種類を、あらかじ決めておく方法。 静的フィルタリングでは、下記の5項目を 管理者があらかじめ定め、ファイアウォールに設定しておく。 ・通信を許可(もしくは禁止)するパケットの向き ・送信元IPアドレス(またはその範囲) ・宛先IPアドレス(またはその範囲) ・送信元ポート番号(またはその範囲) ・宛先ポート番号(またはその範囲) ■ 動的フィルタリング。 許可・禁止すべきパケットの種類を、 ファイアウォール自身が必要に応じて自動的に決める方法。 ファイアウォールは、 パソコンからの最初に送られてきたパケットの 宛先IPアドレスや宛先ポート番号を記憶しておき、 同じIPアドレスで同じポート番号からの応答パケットだけを 通すようにする。 そして、FINにより通信が完了したら、再びすべてを遮断するようにする。 ■ SPI。Stateful Packet Inspection。 動的フィルタリングの機能を、さらに強化したもの。 ファイアウォールは、 IPアドレスとポート番号に加えて、 応答パケットの確認応答(ACK)フラグやシーケンス番号をも管理し、 妥当性のあるものだけを通過させる。 通信途中に割り込んでくる不正なパケットは、 これらの制御情報が食い違うことが多いため、 ここをチェックすれば、攻撃を有効に防ぐことができる。 以上。 2004/02/23 pm