IGRP / Interior Gateway Routing Protocol


■ IGRP。Interior Gateway Routing Protocol。

  シスコ独自のディスタンスベクター型ルーティングプロトコル。
  IP上で動作するトランスポート層プロトコル(プロトコル番号9)。
  経路情報はIPブロードキャストで送信される

  IGRPは複合メトリックを使用する。メトリックは全部で5種類。
  デフォルトでは、帯域幅と遅延を使用する。
  さらに信頼性、負荷、MTUを使うこともできる。

  IGRPの許容ホップ数は、デフォルトでは100。
  最大で255まで許容できる。
  このため、比較的大規模なネットワークにも適用可能である。

  IGRPは、ルーティングアップデートの際に、サブネットマスクを送信できない。
  RIPv1と同様に、クラスフルルーティングのみに対応している。

  IGRPは、コスト不均等負荷バランシングをサポートしている。
  同じ宛先への経路が複数ある場合、
  4つの経路(最大で6つの経路)をルーティングテーブルに保持する。
  さらに、帯域幅を基準にして、負荷の分散方法を決定する。
  こうして、コストの異なるリンクに適切に負荷を分散することができる。

■ IGRPのタイマー設定値。

  

■ IGRPの動作。

  1) IGRPは、90秒ごとに経路情報を交換する。
  2) あるルートの更新情報が270秒間途絶えた場合には、そのルートを無効と判断する。
  4) 無効と判断してから、280秒は定期更新を受け付けない。 
  3) 経路情報が途絶えてから、630秒後に経路表から削除する。

■ IGRPのタイマー設定値。

  

以上。

2004/03/24 pm


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