画像ファイル形式
■ GIF。Graphics Interchange Formats。ジフ。
コンピュサーブ社が開発した画像の可逆圧縮方式。
8ビットカラーで256色までをサポートする。
GIFは、イラストやロゴマーク等に適しており、
ホームページのアイコンやボタンにも広く使われる。
色数が少なければ、とても圧縮率が高いが、
色数が多い場合には、却ってファイルサイズが大きくなる。
1987年に策定された最初のものはGIF87aと呼ばれ、
インターレースをサポートしている。
1990年には、拡張仕様であるGIF89aが登場、
透過色、アニメーションなども扱えるようになった。
1995年に最新版GIF89Mが登場したが、
内部で使われるLZW圧縮伸長アルゴリズムが
米ユニシス社の特許であるため、仕様が制限される。
(ライセンス料が発生する。)
■ JPEG。Joint photographic Experts Group。ジェイペグ。
ISO/ITUが策定した画像の非可逆圧縮方式。
24ビットカラーを採用しており、最大1600万色を再現する。
JPEGは、ぼかした色などがきれいに出るので、
写真や写実的な絵などトーンの連続した画像に適しており、
一般にGIFやPNGより圧縮率が高い。
JPEGには新規格としては、
プログレッシブJPEGやJPEG2000がある。
(1) プログレッシブJPEG。
最初はぼんやりした画像が現れ、
ダウンロードが進むと次第に画像が鮮明になってくる。
GIFのインターレースに相当する。
(2) JPEG2000
2001年1月に規格化された新仕様。
ノイズの出ない高品質な圧縮を可能としたほか、
電子透かしの挿入や可逆圧縮も可能になっている。
■ PNG。Portable Network Graphics。ピング。
NASAが開発した画像の可逆圧縮方式。
PNGは48ビットカラーで、最大280兆色を再現する。
IETFがRFC2083として規定している。
PNGは、GIFの特許権問題を解消すべく開発された。
一般にGIFより圧縮率が高く、
GIFと同様に、透明化やインターレースが可能だが、
アニメーションはできない。
■ TIFF。Tagged Image File Format。ティフ。
Aldus社とMicrosoft社が開発した画像の可逆圧縮方式。
1枚の画像データを、
解像度や色数、エンコード方法などが異なる複数の形式で
1つのファイルに格納できる。
以上。
2004/03/03 pm